[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part4 (1002レス)
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797: 夢幻泡影 † 兄弟:前 ◆7aVqGFchwM [sage saga] 2011/12/12(月)00:29 ID:eS5YGVBu0(3/7) AAS
「何だ、もうバレちまったか? つまんねぇな…」
「どうすんだよ主、もう5分経っちまうぞ?」
「仕方ねぇ……下がれ理夢、後に備えて休んでろ」
「OKィ」
理夢から飛び降りた瞬間に、裂邪の身体から白い煙が消え、元の姿に戻った
しかしそのすぐ後に、彼はバックルの赤いボタンを押し、《ファントム》の電子音声を聞いて金色のパスを翳した
今度は、真っ赤に燃える火の玉が出現した
「…今度はウィルか!」
「旦那ァ! 早速行きやしょうか!」
「あぁ、頼むぞウィル…『ファンタズマゴリア』!」
「がってんでい!!」
ウィルが幾つも幾つも数を増やし、裂邪の身体を覆い尽くす
全身が赤々と燃え盛り、頭部には短めの触角、背中には甲虫のような翅が生えており、
手に持っていたパスは小さな刃が連なった鞭に変化して、それに炎が纏わりつく
それと全く同じ姿をした炎の分身が現れて、正義達をぐるりと囲んで、舞うように回っていた
「「「「「「ヒハハハハハハ!! さぁて、灼いちまっても良いですかい? 答は訊いてやせんけどぉ!!」」」」」」
「また姿が…今度はかなり熱いよ…!」
「それに、どれが本物か分からんときたか…」
「「「「「「その通りでさあ! 本物の“あっし”はど〜れだ?ってなもんでい!」」」」」」
裂邪“達”が一斉に同じ動きをして、炎の鞭を正義と大王の足元に叩きつけた
何とか回避すると同時に、裂邪が組んだ炎の円陣から脱しようとしたが、
円を広げる事でその作戦を無きものにする
「やはり、この円の中に入れておきたいらしいな…悪趣味な奴だ」
「「「「「「どうも、そいつぁ褒め言葉と取っておきやしょう」」」」」」
「剣も諦めた方が良いね…大王! もう一度『槍の日』!」
「む、分かった!」
黒雲を作り出し、先程と同じく大量の槍を降らせる
だが、それらは裂邪達の身体に触れるより先に、
彼が帯びる炎の熱によって融け、そして灰になってゆく
「「「「「「ウヒヒヒヒヒ、無駄無駄ァ! あっしの炎は鉄さえも融かせるんでい!」」」」」」
「そう、なら……大王、雷!」
「ッ……良いんだな?」
「仕方ないよ…早く」
こくん、と頷くと、黒雲が唸りを上げ、一瞬だけ眩い光で洞窟内を照らした
この密室空間、耳を劈くような雷鳴が轟き、光の槍は大地を穿つ
それでさえも、裂邪達には何の影響もないように思えた
しかし、正義は確信し、剣を持ってある一点に突撃した
「なっ……!?」
「見つけたよ、本物…!!」
動揺を隠せない“本物の”裂邪に向って、正義は剣を振り上げた
そして、振り下ろされる剣
がきんっ、と剣が何かとぶつかりあった
「っえ!?」
「残念でしたね、弟さん」
剣を抑えていたのは、青い杖
その持ち主は、青い髪と青い瞳の少女だった
「ミナワ、いつの間に…ッヒヒ、シェイドの野郎か」
「お遊びがすぎますよご主人様、肝が冷えちゃいます」
「ミナワちゃん…キミもあくまでお兄ちゃんについていくの?」
「私は、最後までご主人様にお付き合いすると、契約した時から心に決めていました
例えそれが良い事でも、悪い事でも、私はいつでもご主人様の味方です!!」
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