[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part4 (1002レス)
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858: やさぐれぱんだーふえやろう◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/17(土)22:56 ID:a4cCFIq70(5/7) AAS
「言うほどに知っているのか?」

「私は知っています、なんせあの人の直接の部下ですから
 それはもう色々と話を聞かせてもらっていますよ」

 またこいつにばかり。
 思えば昔からあの男はこの女に甘かった。

「あの人にも貴方のお母さんである茜さんにもよく言われますよ、あいつに親の愛を教えてやってほしいって」

 あれほどいうことを聞いて真面目にしていたのに。
 親の愛?ふざけるな、父よ、貴様が俺に何をした。
 怒りが明尊の内側で渦巻く。

「そうですね、ひとまず私をお母様とでも呼んでみたらいかがでしょうか?
 私結構母性本能強いタイプだから普段意地悪な義兄さんにでも情が沸いちゃうかも」

「ぶちのめすぞ女狐」

「この前の組織と首塚の交流試合の時は私にぶちのめされてましたけどね
 せっかくこっちが同盟申し込んだっていうのに本当にひどいわ」

 彼の怒りが爆発するまさにその瞬間、明也が部屋に戻る。
 ガタン、というドアの音に気づいて二人は振り返る。

「二人共仲良くしていたか?」

「は、ハイ!普段なかなか会えませんし!
 今年からは中学校ですから先輩になっちゃうわけですし!
 学園生活の心得なんかをそれはもう丁寧に……」

「…………」

 その場をとりなそうとしただけ霙のほうが若干大人気はあるのかもしれない。
 
「さて、お茶だ息子よ。たまには親子らしく語らおうじゃないか」

「遠慮させてもらう、これから仕事が忙しいんだ」

 祖父に教わったとおりに彼はその場を離れる。
 親子とはいえ別の組織の人間。
 それどころか彼は祖父に父を人間と思うなとまで言われている。
 相手の本拠地で、自分より遥かに実力で勝る相手から何か勧められたら機嫌を損ねない言い訳で逃げるのが吉だ。
 明尊はそそくさと事務所から逃げ出した。

「愚かではないんだよなあ、あいつが愚かじゃなくなるほどの強敵が少ないだけで」

 つまらなさそうにお茶を流しに捨てる明也。
 嫌がらせにお茶に妙な薬を仕込んでいたのだ。
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