[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part4 (1002レス)
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158(1): 俺の彼女を紹介します◆Lmu5xA0.Bo 2011/10/24(月)15:25 ID:uM1eThfAO携(2/4) AAS
「おかしいな…」
ノイちゃんが飛び出して、すぐに追いかけたはずなのに。
しばらく歩き回っても、彼女の姿が見あたりません。
焦って周囲を見回すと、視界の端をひらりと見慣れた水色のワンピースが過ぎりました。
「ノイちゃん!」
後ろ姿が見えた公園に駆け込み、小さな肩に手をかけると、彼女がぱっと振り向きます。
「あ、柳!」
まだ目は赤いけど笑顔だし、声はいつも通りの元気なノイちゃんで安心した、その矢先。
「はろろーん」
間延びした声の方を振り向くと、なんともまあ派手な身形の少女が缶ジュースを手にして立っていました。
省16
159(1): 俺の彼女を紹介します◆Lmu5xA0.Bo 2011/10/24(月)15:29 ID:uM1eThfAO携(3/4) AAS
「……?」
なんなんでしょう、この子。
そういえば、ノイちゃんを追いかけてこの公園に入った時には、彼女以外の人の気配は無かったはず。
…じゃ、この子はいつここに現れたとかなんで俺たちの名前を知っているとか
考えれば考えるほど、頭の芯が冷えていきます。
この子には関わらない方がいいという訳の分からない予感に駆られて、
もう帰ろうとノイちゃんに手を伸ばそうとした、その時。
ふと、俺のシャツの裾が軽く引っ張られました。
「大丈夫だよ、柳。この子、悪い子じゃないよ」
「そーですよ。ボクは悪い子ではありません。」
省23
160(1): 俺の彼女を紹介します◆Lmu5xA0.Bo 2011/10/24(月)15:33 ID:uM1eThfAO携(4/4) AAS
お近づきのしるし、飲んじゃって良かったのかなあと、
無邪気に首を傾げるノイちゃんに、俺はいつものように笑いかけることが出来ません。
「ね、柳。幻って、なんだか不思議な子だね」
「そう…かな」
ただ挙動不審なだけだ。
でも、初めて友達が出来たとはしゃいでいるノイちゃんに、そんな事言えやしない。
こんな事ならいやな予感がした時、さっさと公園を出てしまえば良かったのに。
やっぱりあの子は危険だった。
俺しか知らない、知らなかったノイちゃんの世界に侵入した『友達』という異分子。
嫌だ。嫌だ。嫌だ。
省8
425: 俺の彼女を紹介します◆Lmu5xA0.Bo 2011/11/04(金)04:52 ID:VJcH492AO携(1/6) AAS
ソニータイマーの人再び乙です!
小康状態の人乙です
これはいいリア充もげろ
そしてケサランパサランつえー
シャドーマンの人乙です
>と、日天はここでおさらb
な、なんだってー!
426: 俺の彼女を紹介します◆Lmu5xA0.Bo 2011/11/04(金)04:54 ID:VJcH492AO携(2/6) AAS
>>158-160の続きです。
叫び声が聞こえてきた路地から、中学校の制服姿の少年が転がるように飛び出してきました。
「うわ!」
「痛って!」
危うくぶつかりそうになり、すんでの所で身をかわすと、
少年はバランスを崩して小脇に抱えていた子供ごと倒れ込みました。
「わりぃ!」
少年の足元には、絹を思わせる質感の細い紐が絡まっていて、
懸命に解こうとしてはいますが、なかなか上手くいかない様子。
「大丈夫……やっ!?」
省22
427: 俺の彼女を紹介します◆Lmu5xA0.Bo 2011/11/04(金)04:57 ID:VJcH492AO携(3/6) AAS
急いでノイちゃんを抱き起こすと、しばらくせき込んでいましたが、やがて呼吸が落ち着くと、俺にすがるように抱きついてきました。
俺のシャツの袖を握る指が、わずかに震えていて。
「やな…ぎ」
「大丈夫。もう…」
「しにがみ…が…」
はっとして黒服の少年がいた方をみると、彼はうつ伏せに倒れたまま微動だにしませんでした。
そしてその傍らに新たな影が。
大きな鎌を携え、黒いぼろけたローブから覗く、その顔は髑髏。
所謂死神と呼ばれる存在
省16
428: 俺の彼女を紹介します◆Lmu5xA0.Bo 2011/11/04(金)05:00 ID:VJcH492AO携(4/6) AAS
「もうやめて」
ノイちゃんの普段とは違う、低く抑えられた声。
彼女の方を見ると、死神が鎌を振り上げています。
これが振り下ろされた時、再び命が刈り取られる。でももうここには。
「もう敵はいないの。誰も殺さないで」
彼は沈黙を保ったまま。
振り上げられた鎌が、わずかに身じろぎするように揺れました。
「やめてっ!!」
ノイちゃんが叫ぶと、死神はしばらくの間、俺たち全員を交互に見つめていましたが、やがてその姿は消えました。
「ノイちゃん、もう大丈夫。よく頑張ったね」
省25
429: 俺の彼女を紹介します◆Lmu5xA0.Bo 2011/11/04(金)05:04 ID:VJcH492AO携(5/6) AAS
彼はノイちゃんの頭にぽんと手を置くと
「…心配したんだぞ」
いつもの叱り飛ばすような調子でないという事が、彼がどれだけ心配していたかを伺わせて。
「…ごめんなさい」
彼が何を心配していたか、本当はノイちゃんにもわかっています。
死神の発動に気付いている筈だと。
四年前、八歳だったノイちゃんは、死神を暴走させ、飲まれかけている。
それは彼女の精神コントロールの問題なのだそうで、
彼女が死神を契約者として受け入れ、〈彼〉を服従させるだけの強さを持つまで、守らなければと。
「でもムーンストラック、あたし、今日、がんばったよ」
省14
484: 【拡散希望】◆Lmu5xA0.Bo 2011/11/06(日)01:07 ID:PdxcYErAO携(2/3) AAS
2011年10月28日。
新田家は平穏無事にはいささか程遠かった。
「どっかいっちゃええええ!!!!」
ノイの騒がしい…否、「地獄の声」に複数のジャガー人間が薙ぎ倒されたのを皮切りに、
庭でジャガー人間と新田家の住人が乱戦状態になっていた。
「お嬢ちゃんは下がってて!一緒に焦げても知らないわよ?」
「…イタル様に危害を加えようとする敵」
飛縁魔の炎で大抵のジャガー人間が焼き払われ、なお動くものはリジー・ボーデンの斧の餌食になる。
光となって四散したジャガー人間を見て、これなら自分の出る幕はないかとムーンストラックは肩をすくめた。
自身で戦う力を備えていない柳と極は二階から様子を見ながら、
省24
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