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「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part5 (1002レス)
「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part5 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324651745/
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33: シャドーマアッー! ◆7aVqGFchwM [sage saga] 2011/12/24(土) 17:51:18.29 ID:NvR3YHzE0 >>31 >というか途中で折れる可能性も……ネタを思いついた時に、たまに投下するぐらいでいいのなら、よろしくお願いします よぉし、全裸で待機してますの(恐喝じゃねぇか http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324651745/33
34: SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage] 2011/12/24(土) 18:01:47.33 ID:+tT4006j0 >>32 わかりました、とぎれとぎれになるかもしれませんが、よろしくお願いします >美少女プラモがあれば…なんて恐ろしい能力なんだ!! 実は主人公、小型ビーム事件の数日後に「人間のような美少女プラモ」に挑戦してます (こりてない……)。 しかし、『等身大の商品は高すぎて手が出せなくなる』&『材料がゾイドやガンプラ関係しかない』という理由から 泣く泣く「レ・ミィの動くフィギュア・ランスタッグ付き」に変更しました。 しかし、彼の力が及ぶのはあくまでプラモの方だった為、レ・ミィボイスの動くランスタッグが誕生。 力が強い割にプラモとしての強度はそのままだった為……部屋の壁を登ろうとして穴を開け、そのまま落下。 破損し動けなくなった彼女(?)の最期を看取った後、彼は「生きたプラモの生産」を自ら禁じました。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324651745/34
35: 1レスネタ [sage] 2011/12/24(土) 18:26:55.98 ID:FphaMqCSO 今、世界は滅亡の危機にあった。 数々の仲間達は死に、もはや戦えるのは俺しかいない。 これが一体の都市伝説の仕業だというのだから、驚きだ。 しかも、「1999年の恐怖の大王」とか「マヤカレンダー」みたいな世界が滅亡する系の都市伝説じゃあない。 今、俺の前にいるのは「赤い部屋」だった。 今、俺のパソコンには真っ赤画面と流れる文字。俺とともに何体もの敵を倒した仲間達の名前。 俺は、このまま黙って死ぬつもりはない。俺だって、契約者なのだ。たとえ世界で最後の一人になったとしても、戦わなければならない。 敵はパソコンの中の「赤い部屋」だ。相手にとって不足なし。 「さぁ、勝負を始めよう」 俺はUSBメモリをパソコンに突き刺す。 すると、赤いモニターにいくつものウィンドウが出ては消えていく。 サイバー空間から来る敵にはサイバーに対処すれば良い。 俺の都市伝説は「コンピュータウィルスはセキュリティ会社の自作自演」だ。 目の前のパソコンでは、今まさに、「赤い部屋」と俺のコンピュータウィルスが戦っているのだ。 そして、ついに、決着がついた。 俺のパソコンはもはや赤い画面など映してはいない。 何人もの仲間を屠った都市伝説は退治され、世界は救われた、はずだ。うん、運営のとこにはいってないはずだし。 一息ついた時、俺の部屋の扉がノックされた。 「たかし君……あのね、今日……クリスマスだし、家族みんなで…………その」 「うっせぇ、婆!入ってくんじゃねぇぞっ!!ぶっ[ピーーー]ぞ!!!」 「ぁ……ごめんね。……ごめんね」 ……扉の外の気配は去った。 こうして、俺の活躍により、世界は救われた。 モニターの向こう、歴戦の勇者である俺のいるネットの世界と、ちょっとふくよかな俺のいる、この6畳の部屋。 俺の世界は、救われた。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324651745/35
36: SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage] 2011/12/24(土) 20:23:54.75 ID:VsaqIXh3o 先立って投下された方々乙です あぁ、世界ってそういう……だめだこの男はやく何とかしないと http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324651745/36
37: Slider [sage] 2011/12/24(土) 20:25:08.11 ID:VsaqIXh3o 街灯が夜道を照らす帰り道、後ろから誰かがついてきている気配を感じた。 OL狙いの変質者の類かと思ったが、この独特の感覚はおそらく都市伝説だろう。……面倒だ。 「ねぇ、ワタシ、きれい?」 「見逃してあげるからとっとと逝ねブス女。」 歩みを止めず、振り返ろうともせず、背後の口裂け女に言い放つ。 一瞬唖然とした気配が伝わってきたが、それはみるみるうちに怒りのそれへと変わっていく。 「ふ、ふふふ、そう……。じゃあ刻まれて死……ッ!?」 口裂け女が何事か言い終わる前に、周囲の街灯が爆ぜた。 そしてそれら街灯やそこに繋がっている電線から青い球電が次々と現れ、口裂け女を取り囲む。 「見逃してあげるって言ったじゃない……後悔しても遅いわよ。」 私は「Street Lamp Interference Data Exchange」という特異体質の契約者だ。 翻訳すると「歩いているだけで通過する側の街灯を次々に消してしまう人々」。 つまり私は、自分の周りの電化製品に干渉する能力を持っている。 周囲を飛び交う球電も、街灯や電線などの『電源』に干渉して作り上げたものだ。 私はくるりと口裂け女に向き直りつつ、告げる。 「さぁ、焼け焦げて頂戴。」 100mを3秒で走る足も全方位から襲い掛かる球電には成す術もなく、バチバチと電気の迸る音が辺りに響く。 その激しい音が止んだとき、全身を焼かれた口裂け女は光の粒となり、静かな夜道に消えた。 「……ま、少しはストレス解消になったかしら。一応感謝しておくわ、ブス女。」 私はきびすを返し、少々晴れやかな顔をしながら家路へと戻った。 【終】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324651745/37
38: SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage] 2011/12/24(土) 20:28:04.95 ID:VsaqIXh3o 単発祭に便乗 そして全国の口裂け女ファンの皆様に土下座 忠告に従わなかった口裂け女が悪いと思います でも契約者の女の人の口も悪いと思います http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324651745/38
39: SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage] 2011/12/24(土) 20:41:50.41 ID:+tT4006j0 >>35 赤い部屋を始め、ネットを介して広がるタイプは厄介ですよね……まさかゲームのサーバーに潜むとは(合ってます……よね?) 母親のように聞こえた声、あれにつられてドアを開けていたら文字通り「赤い部屋」ENDだったんでしょうか 他のユーザー達が死んでいく中、親よりゲームという主人公が生き残ったのは皮肉と言うべきかwwww >>38 電化製品に干渉する能力……かなり便利かつ攻撃的な都市伝説ですね 能力の解釈も独特で面白かったです!100m/3秒の足も雷撃には勝てなかったよ…… そういえば、うちの主人公の能力でスタンガンとか作れるかな? あーでも「販売」だから自分以外の人にも渡っちゃうし……うーん お二方とも乙です! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324651745/39
40: スレ立て乙でした ◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土) 21:06:52.79 ID:+DvCR+8p0 【都市伝説関連の会社に勤めているのですがもうダメかも知れません】 東京都蜷川区三条五丁目ハワード・ホールト記念館前にある会社。 河城綜合警備保障、それが僕の務める会社の名前である。 午後五時を告げるチャイムの音。 まるで学校のようだがこの会社ではこれが当たり前である。 この会社(の平社員)に残業という言葉は無い(表向きには)。 完全三交代制で24時間フル稼働の職場なのだ。 「おはようございます!」 「おはようございます!」 だからどんな時間でも挨拶はおはようございます。 至ってまともなサラリーマンといった風体の人々が帰ってしばらくすると社屋の中は一時誰もいなくなる。 ように見える。 しかしよくよく目を凝らしてみると一人、二人、薄ぼんやりした影が忙しそうに社内を忙しく動き回っている。 かくいう僕も今日は夜勤組。 昼間は営業部で働き、夜は対都市伝説警備部で働く立派なサラリーマンだ。 「おはようございます軌条さん」 「おはよう雀座さん」 昼間は受付で愛想笑いを振りまいている我社のアイドル雀座律葉さん。 夜はジャック・ザ・リッパーとして悪人に殺戮を振りまいてらっしゃるキューティーガールである。 正直受付で楽しそうに刃物を弄ぶのは我社のイメージに関わるのでやめて欲しいのだが社長は完全にスルーである。 「軌条さん今日は夜の勤務なんですかぁ?」 「うん、夜にしか開かない会社も有るからね、営業の仕事は時間を選ばないのさ」 「へー……」 「どうしたんだい?」 「いやぁ、軌条さんも慣れたものです、最初は同じ社員にすらビビっていたくせに」 「機密防衛の為に何も知らない僕を殺そうとした君が言うのかい」 「てへ」 馬鹿だが強い、上に可愛いので許せ、と社長が言っていた。 やはりロリコンなのだろうか家の社長は。 この前もsサイズのメイドを侍らせていたし。 先日の件については未だに根に持っているのだが平々凡々たるサラリーマンの僕としては社長の言うことに従うほかない。 僕は適当に愛想笑いをしてその場を離れると営業に使う社用車のキーを取りに行った。 さて、この間に会社の概要の説明なんてものをしてしまおう。 河城綜合警備保障、表の顔は新興の警備会社で大胆な価格設定と抱き合わせで販売している保険商品で業績を伸ばしている業界中堅どころの新興企業。 裏の顔はとある有名なグループ企業の主人の二人の娘が作った対都市伝説の為の世にも珍しい民間“企業”。 僕は元々表の方の社員として入ったのだがちょっとしたトラブルからこちらの方でも働くことになってしまったのである。 この会社の特色は『人と都市伝説に優しい企業』で人間と人外の社員が(なんと昼間も!)同じ数だけいるのだ。 犯罪者の皆さん、間違ってもこの会社に強盗などに入らないようにしよう。 受付嬢や掃除のおばちゃん、あるいは重役のおっちゃんとかに八つ裂きにされることが目に見えているからだ。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324651745/40
41: スレ立て乙でした ◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土) 21:09:08.74 ID:+DvCR+8p0 「よーし、元気にしてたかー?」 社用車であるヒッポグリフの太郎くんの住んでいるガレージ(?)に到着。 僕を見つけると機嫌良さそうに嘶いてくれました。 鍵の代わりである人参を渡すとそれをむしゃむしゃ食べてから僕を背中に乗せてくれた。 そのまま窓から出発。 今日もこうして僕の外回りは始まる。 と、ここで電話。 作戦担当部のホベンシオさんからだ。 「はい軌条です」 「ホベンシオだ、営業中に悪いが警備の方の応援に向かってくれないか?」 ホベンシオさんはアメリカ人。 元々不法移民の息子で、国籍を得て家族に楽をさせてやるために海兵隊に所属していた経歴があり、偶に戦争後遺症に悩まされている愉快なおっさんだ。 作戦立案の能力は確かで現社長の信任も厚い方なので言うことを聞いて損は無いだろう。 「いいですけど、場所は?」 「奥多摩の水田地帯で泥田坊が大量に出ている そこの市長からの依頼なのだが今急いで回せる外回りの奴が少なくてな お前に白羽の矢が立った 危険手当と緊急出動による営業ノルマ軽減の申請は俺がやっておくから急ぎで頼む 現地で子供が襲われている可能性があるから注意してくれ 発見した場合は救出最優先だ」 「泥田坊?」 「ああ、支給しているネイルガンでは戦えないだろうから都市伝説の使用を勧める」 「分かりました、ちゅーか【組織】みたいにレーザーガンとか実銃じゃあ駄目なんですか?」 「この会社は民間企業だ、釘打ち機以上の武器は配布できん、警棒も良いがあれだって訓練が必要だ」 「そうですね、それじゃあ行ってきます」 僕が合図を送ると太郎くんは僕を運んで空を駆ける。 三分ほどでたどり着いたそこには確かに大量の泥人間が這いずり回っていた。 宵闇の中、よくよく目を凝らすとその中に白い影が一つ。 子供だ。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324651745/41
42: スレ立て乙でした ◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土) 21:13:03.78 ID:+DvCR+8p0 「あれだな……行くぞ太郎くん」 太郎くんが蹄を鳴らして猛スピードで子供の方向へと駈け出す。 「おい君!」 声をかける。 驚いたような顔でこっちを見る子供。 「お兄さんの手を掴むんだ!」 「え!?」 僕は彼を救い上げて太郎くんの背中に乗せた。 「大丈夫だったか!?」 「は、はい……」 服がベチャベチャだ、用水路か小川で遊びでもしていたのだろうか? おかげで熱で獲物を探る泥田坊には見つからなかったのが不幸中の幸いか。 「太郎くん、このまま突っ切ろう!」 太郎くんの巨体が宙を舞う。 空を滑るようにして彼は泥人間の群れの中を突破していく。 巨大な体から生み出される重たさと外回りで鍛えあげられた脚力による攻撃は泥田坊を次々粉砕していく。 それはたとえるならば質量を持った暴風。 正しく疾風怒濤の足さばきとでも言ったところか。 え、僕? やだなあ、スーツが汚れるから太郎くんの背中でのんきしてるに決まっているじゃないですか。 「うわっ!」 と思ったら不意の一撃を喰らって馬の上から落とされましたよハイハイワロスワロス。 お袋に買ってもらった一張羅台無しで・す・よ。 しばらく晩酌は無しだなあ。 腹立ってきたなあ。 でもちゃんと子供は守った辺りナイスだろ俺。 金稼ぎといってもその中ではできるだけ善良で居たいじゃない。 いやーでもお袋がへそくりで買ってくれたスーツがこれだもんなあ……。 クリーニングでなんとかなるかなあ? 畜生……畜生共め……よくも俺の大事な………… ―――――――――やるか http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324651745/42
43: スレ立て乙でした ◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土) 21:13:57.80 ID:+DvCR+8p0 「君、太郎君から絶対に離れるなよ?」 「え、あ、はい!」 「太郎くん、その子を連れてここから離れていてくれ」 太郎くんは頷く。 「紅い靴、起動」 履いていた革靴が紅く光り輝く。 それと同時に僕の脚は僕の意思など完全に無視してステップを踏み始める。 後ろから泥田坊が拳を振り下ろしてくる。 だがそれはムーンウォークで(何故ムーンウォークなのかは僕にも分からない)鮮やかに回避、真横から回し蹴りを叩きこむ。 横薙ぎに薙いできた別の泥田坊の腕をしゃがんで回避。 一気に飛び跳ねて泥田坊の首を脚で挟み込み、そのまま体の回転を利用して頭を地面に叩きつける。 近くにあった木を使って三角飛びをしながら次々泥田坊達を蹴り飛ばせ気分はちょっとしたライダーキック。 甥っ子が最近見ているのだ。 僕が子供の頃はちょうど仮面ライダーをやっていなかったから今一ピンとこないのだが。 「これでトドメだ!」 最後の一体を蹴りで粉々にすると辺りからは都市伝説の気配が完全になくなっていた。 太郎くんに乗った少年もなんとか無事らしい。 しばらくすると軽トラに乗って女性がやってくる。 女性は車から降りるとまず僕に頭を下げた。 「申し訳ございません!うちの息子が迷惑をかけて!」 「いえいえめっそうもございません!」 そういって僕も頭を下げる。 「ええと、依頼人の太田様で……」 「妻です」 「そうでございましたか、しばらくしたら社員の者が参りますのでサインをよろしくお願いします」 「はい、本当に申し訳ございませんでした」 「いえいえ、このようなトラブルは弊社の専門ですのでバンバンご連絡くださいませ 自分はこういうものでございます」 そう言って名刺を渡す。 まずは顔を覚えてもらおう。 泥まみれだけど。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324651745/43
44: スレ立て乙でした ◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土) 21:14:22.89 ID:+DvCR+8p0 「何から何までありがとうございます」 「お兄ちゃんありがとう!格好良かったよ!」 そう言って二人は帰っていった。 「やったぜ太郎くん格好いいだってさ!」 フン、と鼻息 うわ、ヒッポグリフに鼻で笑われた。 でも良い、子供の笑顔を守ることができたんだから。 子供に夢を与えるのが大人の一番の仕事だよね! 「さ、帰るぞ太郎君」 太郎くんに跨って社屋まで飛ぶ。 まずは安いスーツに着替えよう。 そしてもう一度外回り。 夜はまだまだ長いのだから。 東京都蜷川区三条五丁目ハワード・ホールト記念館前 河城綜合警備保障、都市伝説トラブルの際には是非ご連絡くださいませ。 ご予算の範囲内で問題を解決させて頂きます。 【都市伝説関連の会社に勤めているのですがもうダメかも知れません】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324651745/44
45: 笛 ◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土) 21:15:57.31 ID:+DvCR+8p0 十一時から本来投下予定のお話 きっと一番面白い http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324651745/45
46: SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage] 2011/12/24(土) 21:21:30.62 ID:+tT4006j0 乙! 赤い靴か……回転蹴りと色から察するに、甥っ子が見てるのはカブトですかな にしても、強盗に入ってはいけない建物ベスト100に入るんじゃないかこの会社 24時間営業の上に、社内の全員が殺しにかかってくるとか下手なホラーより怖いwwww http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324651745/46
47: 笛 ◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土) 23:08:00.08 ID:+DvCR+8p0 【受付嬢は忙しい】 その日は朝から五人ほどの小学生が会社を訪ねてきていた。 社会科見学ツアーなのだそうだ。 案内役は私。 「おはようございます!社会見学に来た蜷川小学校六年二組の皆様ですね! お姉さんは受付の雀座律葉、律葉お姉さんって呼んでくださいね!」 「「「はーい!」」」 こんにちわ、私の名前はジャック・ザ・リッパー。 性別は女性、なぜなら私はジャック・ザ・リッパー女性説から生まれた存在だから。 「皆さん今日は社会見学でこの会社にいらっしゃったと聞いてますが、この会社の名前を言える人は居るかな?」 「河城綜合警備保障です!皆が眠っている間に悪い人が悪いことをしないように皆の安心を守ってます!」 その通り、都市伝説による犯罪を都市伝説で食い止める素敵な警備会社です。 巷で有名なハーメルンの笛吹きの事件が切欠になって設立されて、 それ以来都市伝説の存在を知る一部のブルジョワジーな皆様に支持されている素敵な会社。 あ、勿論組織みたいに一般人は守りません。慈善事業じゃあないですし。 でも表の仕事の時に乱入されたらまあ……やりますけどね。 「はい、よく言えました!」 うはかわええええええええ!ショタかわええええええええ! 今すぐ殺して解して並べて揃えて晒してええええええええ! お姉ちゃんがぺろぺろしたろうかほんま! あ、ちなみに私ロンドン出身なんかじゃなくて大阪出身です、念のため。 「それじゃあこの会社が何の会社か解った所で皆でこの会社を見て回りましょう!」 「「「はーい!」」」 子供たちを引き連れて私はまず受付カウンターまで向かう。 「まずはここが受付!会社に来た社員じゃない人達はここでなんで会社に来たのかと自分の名前を言わなくちゃ駄目なんだよ」 「律葉おねえさーん」 うぇひひ、可愛いのうwwwwwww http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324651745/47
48: 笛 ◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土) 23:08:22.18 ID:+DvCR+8p0 「どうしたのかな?」 「僕達はそういうことしなくていいの?」 「うーん、今日は先生からもう許可をもらっているからオッケーなんだよ」 「へぇ……」 「当たり前だろケンジ」 「だって心配だしさあ」 「さて、こちらの人が受付のお姉さん(口裂け女)、名前は坂口凛って言うから凛お姉さんって呼んであげてね 普段は律葉お姉ちゃんもこの人と一緒に働いているんだよ」 「「「おはようございます!」」」 「おはようございます、本日は社会科見学ツアーを楽しんでいってくださいね」 「お姉ちゃんなんでマスクしているの?」 「今の季節は風邪が流行っているから万が一にでもお客様に移さない為よ」 「へー!」 にこりと微笑むマスクをした美人のお姉さま。 はい、小学生専門の変態です。 こいつを案内役にすると途中で何やらかすかわからないので私が小学生たちの相手をしてます。 おい、睨むな凛。 口裂けてる、見えかけてる、抑えろ、絶対抑えろよ。 後でべっこう飴あげるからさあ。 「さ、さあ皆さん見学する場所はまだ沢山有るから早く行きましょうね!」 駄目だ、急げ!私急げ!この場から一秒でも早く逃げるんだ! 私は急いでエレベーターに子供たちを連れ込み……やばい。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324651745/48
49: 笛 ◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土) 23:08:51.34 ID:+DvCR+8p0 「うわっ、すげえ!」 「このエレベーター勝手に十三階まで動き出した!」 「は、ははははは!ハイテク!ハイテクですから!」 ※無論呪いである ※恐らく悪霊の類である 素早く周りを見回す私。 居た!ああなんか薄ぼんやりした影が!影が! おぞましい何かが! 「あら?」 わざとコインを何枚も落として小学生達の注意を床にひきつける。 その隙に影に向かってナイフで斬りつける! 命中!切断!エリミネエエエエエエエエエエエエエエエト! 「はいどうぞお姉さん」 「あらら、ごめんなさい。皆拾ってくれてありがとうね」 無事に十三階到着。 本当は五階の営業部の部屋から見せるつもりだったのだが……。 「十三階はプログラミングルーム、皆の家のコンピュータを守るセキュリティソフトを開発しているのよ」 その実、赤い部屋などのコンピュータ系ネット系の都市伝説を退治する人達の部屋だったりもする。 セキュリティソフトの中に魔術のコードを埋め込むだかなんだからしいけど詳しいことは忘れたわ! 「ここだけなんか不思議なデザインだね!」 「おもちゃ屋さんみたい!」 「あ、あそこで飲み物飲み放題だって」 「お父さんの読んでる本に乗ってたよ!グーグルの社内にそっくり!」 「その通り、実はこの階だけはプログラマーの人達の為に特殊なデザインになってるんだよ 今日はプログラマーの人達のお部屋に入ってお話を聞けることになっているから皆でお邪魔してみようか!」 「良いの?」 「勿論!それじゃあまずこの部屋から……」 ガチャリ 私は打ち合わせ通りにドアを開けた。 その瞬間、赤ん坊の鳴き声。 大慌てで赤ん坊を何故か美少女フィギュアであやす女性。 私は黙ってドアを閉めた。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324651745/49
50: 笛 ◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土) 23:09:27.24 ID:+DvCR+8p0 「皆、ここでちょぉっと待っててくれるかな?」 「「「「「はーい!」」」」」 ありがとう良い子の皆。 私は一人で部屋に入り込んで今度は子供に哺乳瓶でミルクを上げている女性に声を掛けた。 「なにやってんですか茜さん!」 「うぅ……子供が泣き止まないの!」 「貴方のところ行って子供たちに貴方が働いている姿を見せてこの会社は子供を連れているお母さんも働ける福利厚生の整った男女平等な会社ですってアピールする予定だったじゃないですか! その上なんですかこれは!美少女フィギュアしまえって言ったじゃないですか!」 「美少女フィギュアじゃないです!十分の一スケールセイバーフィギュアZERO仕様です!」 こちらのスタイリッシュに和服を着こなすプログラマーの女性は茜さん。 都市伝説【赤い部屋】なのだが人間に紛れて暮らしており、元ニートで重度のオタクという経歴を生かしてプログラマーとして働いている。 私たちみたいな都市伝説はたいてい社長か会長にスカウトされてここで働いているのだが彼女もその一人である。 「オルタもありますよ!ライオンセイバーも!それに赤セイバーだって! 青セイバーにいたっては一分の一スケールのやつを自作しました!」 「 は た ら け ! 」 ちなみに腕は良い。 社長のお気に入りである。 「それよりどうするんですかこの子泣き止みませんよ」 「旦那さえ……旦那さえ居れば……」 駄目だこの人……。 マジで駄目だこの人……。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324651745/50
51: 笛 ◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土) 23:14:14.94 ID:+DvCR+8p0 「そうだ、旦那のところに送れば良いんですよ」 「え?」 「そーっれ!」 「うわちょま……」 何をトチ狂ったのかこの女、自分の子供パソコン画面にニュルっと突っ込みやがりました。 って、え?入れるの? 「うそ……」 「いや、赤い部屋の子供なんだから入れるでしょう。あとは宛先指定して送るだけ!」 「自分の子供Eメール感覚だよこの人……」 十秒後 ちなみにこの間私はロッカーにフィギュアをぶち込んでます。 「あ、送り返されてきました。すやすや眠ってます」 「メール感覚!?」 「もう見学の子達呼んできていいですよ」 「え、ええ……」 顔を営業スマイルに切り替えてからドアを開く。 「ちょっと企業秘密の書類が有ったから片付けに手間取っちゃったみたい、皆待たせてごめんね?」 「あれ?お姉さんさっきまで俺達と一緒に居たじゃん!」 「この階の別の場所見て回ってたよね?」 シェイプシフターの田中二郎(女装趣味アリ)先輩がなんとかしてくれたようです。 「そ、そうだったねー!」 ありがとう先輩。でも正直きもいよー http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324651745/51
52: 笛 ◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土) 23:14:36.68 ID:+DvCR+8p0 「じゃあこの部屋を最後に見てまわろうか!」 「はーい!」 とまあそんな感じで茜さんは子供たちの質問に答えたり赤ん坊抱かせたりしてこの会社が滅茶苦茶福利厚生のしっかりした会社アピールをしてくれましたとさ。 ただ最後に 「あ、プログラミングって才能ですから努力で限界までやっても無理なもんは無理です 皆さんも自分の得意なことを見つけてそれを限界まで伸ばす努力をしましょう」 とか子供の夢を華麗にブレイクしたことだけは後で社長に報告な。 あの後フォローきつかったから。 マジきつかったから。 次は企画宣伝部。 新しいビジネスプランやら経営戦略を立案していく部署。 ここは至って普通の…… 「ハローエブリワン!君たちガ蜷川小学校の子供たちだね!」 ごめんなさい、ここも変です。 「はい!」 「私ホベンシオ、ここの企画宣伝部長ダヨ!」 つーかホベンシオてめえ何子供受け狙って外人キャラ作ってんだよ。 お前日本語ペラペラじゃねえかよ。 ボビー・オロゴンより露骨だよ。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324651745/52
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