[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part5 (1002レス)
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109: 笛◆2PnxfuTa8. [sage saga] 2011/12/25(日)21:55 ID:8b5LCyOs0(6/13) AAS
「あ、坂口さん。実はクリスマスパーティーに一緒に出られる人が居なくて……」
「あらあらそれはお生憎様、私彼氏と行くからがんばってね」
ファ●ク!
駄目だ、直接女に声かけててもきりがねえ!
ここは素直にホベンシオ部長か木蓮部長に女性を紹介してもらうか。
僕はそう思ってエレベーターに乗った。
うわ、勝手に十三階まで動き出した。
まーだ除霊してなかったのかよこのエレベーター。
軽く舌打ちして妙な気配のする場所を睨みつけると怪しげな気配は消えた。
しかしエレベーターは十三階で止まる。
下の階のボタンを押してドアを閉めようとすると……
「あ、乗ります乗ります!待ってええええええ!?」
メガネをかけて髪を後ろで簡単に束ねただけの飾りっ気の少ない女性。
プログラマーの茜さんだ。
「何階っすか?」
「一階です」
待てよ、これはフラグ?
「そういえばクリスマスの予定って……」
「家族でパーティーですよ?旦那の方のお父さんに子供預けっぱなしだから早く引取りに行かないと……」
既婚者でしたとさ。
六階到着。
ホベンシオさんがいらっしゃった。
「ホベンシオ部長、女性を紹介して下さい!」
「いきなりだなおい、木蓮さんに頼ればいいじゃないか」
「ホベンシオ部長……そうは言ってもあの人に紹介させるとか、ねえ……
嫌味あてつけに他ならないじゃないですか」
「それもそうか、じゃあ私の娘なんてどうだい?」
「娘さんいらっしゃったんですか?」
「ああ、私とワイフの子供だからね、可愛いよ」
ホベンシオさんが自慢気に携帯を取り出そうとしたところで彼の携帯が鳴り響く。
「おや、ワイフからだ」
「え?」
「もしもしどうしたんだい?」
「…………」
「なに?ああ分かった、じゃあ娘をつれていくよ」
「どうしたんです?」
「妻が風邪らしい、彼女の代わりに娘を連れて行けとさ」
「……おぉ」
「すまないミスター軌条」
「い、いえ……」
駄目でした。
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