[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part5 (1002レス)
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314(1): ヘタレ姉妹と過激な母と。◆12zUSOBYLQ 2012/01/08(日)02:53 ID:xKHN95BAO携(5/7) AAS
「『組織』の体面と、何より志気に関わるとは思わなくて?」
「A-No.99」
どうせ無駄には終わるが、念のため此方の理も述べておかねば。
「ここ学校町では、人間と契約者、都市伝説が…小競り合いはあっても表面上は、平穏を保っております。
『組織』外の協力者を刺激しない為にも…今のような非常の折、平地に乱を起こすような事は厳に慎んで頂けますよう」
握り締められた女の拳が僅かに震えた。
「…それが『穏健派』の見解というわけね」
「あくまで僕個人の見解であり、『穏健派』の総意ではありません。
納得頂けなければご自身で…」
「もう結構」
腰抜けが舐めた事を。
口には出さずともはっきりとそう言いたげな表情で、千草は身を翻した。
「『組織』じゃなくて自分の面子でしょーが。
あの女のオトモダチだもん。大方自分からケンカ売って返り討ちにでもされたんでしょーよ」
「ひ、緋色ちゃん」
こっそり物陰に隠れて一部始終を窺っていた双子のもとに真っ直ぐ歩み寄った千草の姿に反射的に身構える。
「どうせ聞いていたんでしょ」
実の娘に向けるにはかなり温度の不足した視線を向けると、用件だけをこれまた低温の声音で述べる。
「そういう訳で、もし該当しそうな契約者を発見した場合、直ちにA-No.に引き渡しなさい。生死は問わないわ。
直接発見していなくても、学校などでそのような契約者の存在を掴んだ場合も私に連絡しなさい。いいわね」
一方的に言い捨てて立ち去る母親の背中に紫が呟いた。
「…私たち、学校になんか行ってないよ…………お母さん」
でも二人とも知っている。そもそも彼女達が学校に行っているか、どのような生活を送っているか、
そんな事に興味を示すような女ではないと。もしかしたら、何年前に自分たちを生んだかも忘れているかも知れない。
「緋色ちゃん、紫ちゃん」
「ウラシマさん」が駆けつけてくれたので、少し凹んでいた気持ちがほっと暖かくなる。
「聞いてた通りだから。それっぽい女の子を見たら、或いは『死神』を使う契約者を見たら、僕のところに連れてきて貰えないかな。
あくまで任意でね。A-No.が身柄を押さえる前に『尋問する』って事にして保護するから」
よかった。やっぱり「ウラシマさん」だ。
少し安心したものの、事によったら、同じ「組織」の者と事を構えなくてはいけないかも知れない。
ふたりの少女は硬い表情で頷いた。
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