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「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part5 (1002レス)
「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part5 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324651745/
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608: プラモデルの外伝 ◆GsddUUzoJw [saga] 2012/01/20(金) 02:13:09.14 ID:u/S7Tk5X0 「……何で……何で、こんな酷い事……」 思わず溢れたトンカ裸トンちゃんの呟きに、ο-No.2は事もなげに答える。 「ん?いや、だってこれがゼロりんからの命令だし。《廃墟ニ巣食ウ集団とんからとんヲ殲滅セヨ》って、今朝早くメールで」 「嘘……だって、隊長が「話し合い」だって……皆仲良く、なれるって」 「皆仲良く、か…………トンカ裸トンちゃん、それ凄い勘違い」 「勘、違い……?」 「この世のルールはたった一つ…………【強者は食べ、弱者は食べられる】…………これだけだよ」 ο-No.2がそう言い終えた瞬間、彼女の腕がトンカ裸トンちゃんに向かって伸びた。 「……!お嬢ーーー!」 「ぁ……(早―――よけられ、な―――)」 「うぉぉぉぉぉぉぉ!」 ザシュッ 【トンカ裸サイド】 「……ガハッ……!」 ―――嘘だ。こんなの、嘘だ。 「あ、外れた」 ―――何で。何で私がなんともなくて、 「たい……ちょう……?」 ―――隊長が、あいつに、貫かれてる、の? 「お前たち、彼女を連れて、早く……ぐぁぁっ!」 「隊長ぉぉぉ!」 「……いい、か……誰も、恨む……な……」 そう最後に言い残して。私たちの隊長は、あいつの中へと消えた。 その後の事は、よく覚えていない。 あいつに隊長が食べられるのを見た私は、身体中の力が抜けて動けなくなったらしい。 そのまま放って置かれても可笑しくなかったのに、皆は私を抱えて廃墟の中を逃げ回ってくれた。 外に出ようにも、何か大きな物が置いてあって出られなかった。アレもあいつがやったんだろうか。 そして私は、地下にあった食料貯蔵庫の中へ隠された。他の皆がどうなったかは……大体、想像がつく。 あいつは一旦私がいる場所の真上まで迫ったが、「あれ?何だ、もう26体食べてるじゃん♪」と言ってそのまま立ち去った。 少し経って大きな揺れと共に、何かが崩れるような音が頭の上でした。怖かったけど、そっと貯蔵庫の扉を開けて周りを見た。 「………何、これ………皆……皆、どこ……!?あ、あぁ………」 何も、無かった。応接室も、ロビーも、食堂も、訓練場も、寝室も………何もかも全部、ただの瓦礫になっていた。 その瓦礫のあちこちに、見慣れた包帯や日本刀が―――――― 「ぃゃ……いやぁ…………ころ、す……!あいつ、絶対殺…………ぁ」 『誰も、恨む……な……』 「………たい、ちょう……私、どうすればいい……うぁぁぁぁぁぁぁ………」 あいつは嫌い。大嫌い。皆の敵を討ちたい。でもそれをすれば、隊長の言葉を裏切ってしまう。 その時の私に出来たのは、ただただ涙を流す事だけだった…………。 (終わり) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324651745/608
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