[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part5 (1002レス)
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648(1): プラモデルの人◆GsddUUzoJw [saga] 2012/01/22(日)13:41 ID:rVSjzp2U0(3/4) AAS
とりあえずベッドに寝かせ、紫亜に連絡しようと携帯を手にとった時。
「……うー……」
「お、起きた。……何かまだ寝ぼけてるっぽいけど」
ゆらゆらと揺れていたその目が、俺の方を向いてピタリと止まる。
次の瞬間、突然ビクッとなって後ずさる彼女。思わずこっちもビクッとなった。
まあ、寝てる間に知らない部屋の中で知らない人間と出逢えば、そりゃ驚くか。
「落ち着け、怪しい者じゃない……というか、まずお前が怪しい。お前は誰だ?」
すると謎の都市伝説(仮)は右手でこちらを指さして、
「………トンカラ、レン……と、言え………」
「トンカラレン?……とんから、れん……名前か?」
名前があるって事は、都市伝説じゃなくて人間か?取り出した携帯を充電器に繋ぎ直す。
そして俺の中で彼女の位置づけが、謎の都市伝説(仮)から謎の包帯痴女(仮)にランクダウンした。
「何で家の玄関で寝てた?どこから来た?」
「……わかんない……何も、わかんない……」
……?どうも要領を得ない。
「言えない」ならともかく、「わからない」とは……まさか。
「君の名前、『とんから れん』でいいんだよな?」
「……とんから、れん……?とんから、てん……とんから、りん……?」
「……もしかして、思い出せないのか?」
「とんから……とん、から……誰?私、誰……?」
頭を抑えながら、苦しそうにしている包帯痴女。どうやら記憶喪失とかいう奴らしい。
取り敢えず『とんから』と言うのが名字で間違いないと思う(『遁殻』かな?)。
それで次に、名前以外に思い出せるものはないか聞いてみたんだが……。
「私……私……!?あ、あぁ、あぁぁぁぁ……!?」
「おい、急にどうし―――」
『おお、目覚めたか若き同士よ!』
『偉いぞ、だいぶ字も覚えてきたな。覚えるのが早くて、私も教えがいがある』
『何と……天より与えられし武勇とは、この事か……若き同士よ、お前の優勝だ!』
『我々はトンカラ※※!殺人衝動を克服した、正義の集団トンカラ※※だ!』
『人と都市伝説……いつかきっと手を取り会える日が来るはずだ。私はそう信じている』
『……いい、か……誰も、恨む……な……』
「ぅぁぁ……うぁぁぁぁぁぁぁ……隊長……たい、ちょう…………!」ポロポロ
「た、隊長?というかまず落ち着け、一体何を思い出したんだ!?」
彼女が落ち着くまで数十分近くかかった。今は泣くだけ泣いた後、疲れてまた眠ってしまったようだが。
しかし、途切れ気味の話の中で聞こえた単語を元に状況を整理すると、彼女は何らかの都市伝説らしい。
そして…………。
「……彼女の家族を「組織」が皆殺し……!?どういう事だ、紫亜から聞いた話と全然違うぞ」
紫亜の話が本当なら、あいつの所属するR-No.とやらはいわゆる穏健派に位置するらしいし――――――穏健派?
そうか!わざわざ『穏健派』などという言い方をするという事は……「組織」内に複数の派閥が存在している、という事か!
仮にそいつらを『過激派』とすると、同じ「組織」の仲間をあっさり殺すのも理解できる……無論、納得はしかねるが。
「要するに違う派閥の奴らは味方ですら無い、か……胸糞悪い」
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