[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part5 (1002レス)
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663: 笛@エロは気にするな!◆2PnxfuTa8. [saga ] 2012/01/22(日)21:22 ID:4mTGWzNH0(5/9) AAS
「…………む?」
丑三つ時、下半身に何か妙な感覚を覚えながら九郎は目を覚ます。
何故か、トトと目が合った。
彼女は九郎の布団の中に入り込んでいた。
真っ裸で。
「あ」
「あ」
トトも驚いていたがどう考えたって驚く権利が有るのは九郎の方である。
「あの……俺の上で何やっているんですか」
彼も冷静を努めようとは思った。
思ったのだ。
「これはその、契約の回路をきっちり繋げないと暴発する危険が有って……
あと魔力不足なんで供給の方を……お願いしたいなあって」
事後承諾ってレベルじゃない。
最中承諾である。
目が覚めるにつれて鋭敏になっていく感覚で九郎は事態をはっきりと把握する。
ねっとりとしていて、暖かくて、むずがゆい感覚。
人間は本当に慌てると何もできないものである。
「動かれると色々面倒なんでおとなしくしていて下さいね?」
九郎は信じても居ない神に祈った。
いや、目の前に神は居るのだが。
少女の滑らかな肌と九郎のパジャマが擦れる。
自分より幼く見える少女に良いようにされている状況が九郎の被虐的な部分に火をつけてしまっていて、彼も抵抗することも出来なかった。
そう、高校生男子に抵抗できる筈もなかった。
荒い呼吸の音が聞こえる。
痺れるような快感が走る。
トトの妖しげな笑みが薄れ行く彼の意識に最後に残った映像だった。
「――――――!」
目覚まし時計がうるさい。
九郎が目覚めると六時だった。
自分の服に乱れは無く、隣では少女がスウスウと眠っていた。
「……夢だ、夢。駄目だわ俺、あんな夢見ちゃうとかもう本当に男子高校生だわー
恥ずかしいわ、無いわ、どんな顔しておはようとか言えば良いんだ
…………そうだ、まずは学校だ。学校行こう
父さんの店に寄って仕込みを手伝ってから学校に行こう
なんか料理作ってメモを残していけばバッチリだ」
九郎は野菜炒めを皿に盛ってからラップに包んで家を出た。
その後姿を見ながらトトは悪戯っぽく笑っていたのだが彼がそれに気づくことはなかった。
【鴉〜魔界剣客譚〜 第二話「契約の代償」 続】
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