[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part5 (1002レス)
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759: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2012/01/25(水)22:44 ID:zqs4libc0(6/9) AAS
「なんだこれは?」

「空間転移、平行世界の運営や時間操作に並ぶ操作系統究極の一
 条件付きとはいえこなしてしまう辺り如何に私が……
 なんて言っている暇はなさそうだな」

 足元に転がってきたのは老婆の腕。
 
「その、なんだっけ。俺の身体を操ってくれ」

「ああ」

 二人の姿に気づかずに少女に話しかけ続ける男。
 男の周囲には、否、商店街全体に燃料が撒き散らされている。
 少しでもそれに火をつければ……辺りは大火災に見舞われる。 
 男が持っていたマッチを投げ捨てたその時

「鴉、限定解除」

 宙を疾駆する漆黒の影。
 
 九郎は振るう。
 白刃が二回、宙を舞う。

 九郎は飛ぶ。
 黒翼が二度、軌跡を描く。

 マッチの火は、剣の閃きによって消し去られていた。

「来ましたか鴉!」

「這い寄る混沌、貴方の好きにはさせない」

「ククク、私の庇護下から逃げるとは愚かな真似をしたものだ
 死体に都市伝説としての貴方の力を埋め込んだ所で私を討伐できるとでも?
 大人しく我が下に還るのです!」
 
 そこから後のことを九郎は覚えていない。
 ただ目が覚めると自分はベッドの中に居て、トトが自分の顔を心配そうにのぞき込んでいた。
 

【鴉―KARAS― 第四話「変性の力」 続】
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