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まどか「これには流石に」篝「篝ちゃんもびっくりです」 (133レス)
まどか「これには流石に」篝「篝ちゃんもびっくりです」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/
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2: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 03:26:56.71 ID:W6XgeJvG0 とりあえずスレ立てだけ。 投下は明日から始めます。 亀更新になると思いますが、よろしければお付き合いください。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/2
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage] 2012/08/02(木) 04:28:07.61 ID:UB7UlYGdo 咲夜ーこれ面白そうですー http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/3
4: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:29:49.66 ID:vCKoEhN50 ガイアとガーディアンの『鍵』を巡る争いが集結して、一ヶ月が経とうとしていた。 ちはや「今日のおやつはアップルパイですよー。咲夜が今朝作ってくれたんです!」 風祭には平穏が訪れており、オカルト研究会一同もその平穏を謳歌していた。 小鳥「おーっ、豪気だぁねぇ」 オカルト研究会の中でも、少なからずのごたごたはあった。 何しろ構成員のウチ、実に四人が秘密組織に属していたのだから。 静流「あっぷる!」 更に残る二人のウチ、一人は鍵に非常に密接な立場にあったりもした。 朱音「あっ、この、後から来ておいてわたしより先に得物を狩るとはっ……生意気ねこいつ。我が黒魔術で二度とログイン出来ないようにしてやろうかしら」 時には殺し合う直前まで行った事もあった。 しかしそれも今は昔、こうしてまた顔を突き合わせることが出来るようになっている。 ルチア「相変わらず咲夜さんは豪快な方だな。それにお菓子作りの腕も一流と来たものだ」 オカ研の部室、その真ん中のテーブルでは四人の少女が楽しげにお菓子をつつきながら談笑していた。 会長は会長で、肩の荷が下りたのだろう、パソコンの画面に食いついていた(やっていること自体は前と変わってはいないのだが)。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/4
5: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:31:45.96 ID:vCKoEhN50 湖太郎「………」 部屋の隅。 そこでは天王寺湖太郎が沈黙して座していた。 いや、違う。 体がプルプルと震えていた。 湖太郎「違う……」 ちはや「ん?湖太郎何か言いました?」 湖太郎「俺が求めてたのはこういうんじゃねーんだよー!!」 我慢の限界と言った様子で、椅子から勢いよく立ちあがってそう叫ぶ。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/5
6: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:32:57.89 ID:vCKoEhN50 湖太郎「なんっだお前ら!ちょっと前まで殺し合う仲だったんじゃないのかよっ!!」 朱音「天王寺、うるさいわよ。静かになさい」 湖太郎「会長も会長っすよ!!なんなんすかアンタ!!あの天下のガイアの聖女様じゃなかったんすか!?」 朱音「うるさいと言っているわよ、気が散るわ」 湖太郎「ルチア、お前もだ!!」 ルチア「な、なんだ湖太郎。わたしに何か文句でもあるのか?」 湖太郎「お前、なんでそんな平然としてんの!?お前の目の前にいるそいつ、敵だったんじゃないの!?」 ちはや「な、なんでわたしを指さすんですか?」 湖太郎「小鳥ぃぃぃ!!」 小鳥「コタさんが荒ぶっておられる!?」 湖太郎「鍵を守る使命はどうした!!こんなとこでのほほんとしてる場合なのかよぉぉぉ!!」 静流「どうしたコタロー。疲れてるのか」 湖太郎「うぅっ……静流はええこやなぁ……」 とてとてと湖太郎の元へ近づいて来た静流の頭を、なでなでする。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/6
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage] 2012/08/02(木) 23:33:26.49 ID:ICxTJggko 投下中に失礼だとは思ったけど、早いほうがいいとも思ったので。 湖太郎⇒瑚太朗 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/7
8: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:34:50.09 ID:vCKoEhN50 静流「いらいらはいけない。あっぷるぱい、おいしいぞ。一緒に食べよう、コタロー」 そう言って、手に持っていたアップルパイのひとかけらを湖太郎の口に入れてあげる。 湖太郎「むぐむぐ……おっ、んまい」 ちはや「湖太郎もここに来て、一緒に食べましょうよー」 湖太郎「おう、食べる食べるー!」 先程までの怒りはどこへやら、湖太郎は小鳥達の輪に入り、談笑に交じっていた。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/8
9: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:35:57.08 ID:vCKoEhN50 >>7 すまない、素早い指摘サンクス http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/9
10: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:37:32.05 ID:vCKoEhN50 ――――― ――― ― 瑚太郎「…………はっ!?」 ちはやの持ってきた、咲夜特製のアップルパイを綺麗に平らげてから数十分後。 ふと瑚太郎は我に返った。 ルチア「む、どうした天王寺?」 小鳥「おお、もうこんな時間。今日はもうお開きにしよう、とか?」 ちはや「そうですねぇ、部活動の時間もそろそろ終わりですしね」 朱音「そう、気をつけて帰りなさい」 静流「帰ろう、コタロー」 瑚太郎「おう、そうだな!」 静流や小鳥達のペースにあっさりと流された瑚太郎は、椅子から立ち上がる。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/10
11: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:38:53.75 ID:vCKoEhN50 瑚太郎「って、そうじゃねえ!!」 が、再びその場にどかりと座りこんだ。 小鳥「帰らないのかいコタさんや」 瑚太郎「みんな、落ち着いて聞いてくれ。まだ帰るには早い」 心底真面目な顔をして、瑚太郎はオカ研メンバーの顔を眺める。 ちはや「なんなんですか一体……」 ルチア「もうじき学校の下校時刻だぞ。そんなに大事な話なのか?」 瑚太郎「ああ、すごく、すごーく大事な話だ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/11
12: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:40:23.14 ID:vCKoEhN50 静流「むぅ……」 瑚太郎は、悩んでいる静流の顔を直視する。 静流「……おぉ、そうか」 瑚太郎の意図をくみ取った静流がまず座った。 ルチア「静流っ?帰らないのか?」 静流「コタローの話を聞かないと行けない」 ルチア「くっ……仕方ない、わたしも同席しよう」 静流が残ると決めた以上、ルチアも同席せねばならないとでも思ったのだろう。 静流に続き、ルチアも椅子に腰を下ろした。 小鳥「あたしゃそろそろ帰らないと……」 瑚太郎「小鳥。………頼む」 小鳥「……仕方ないさね。幼馴染のよしみだ、付き合ったげよう」 お情けだ、と言うかのようにやれやれとため息をつくと、小鳥も座りなおした。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/12
13: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:41:25.16 ID:vCKoEhN50 ちはや「え、えぇと……そんなに大事な話なんです?」 瑚太郎「その質問は既にルチアがしている。俺も既に返答済みだ」 ちはや「あのー……」 困り果てたちはやが、ルチアの方に視線を移した。 ルチア「天王寺曰く、『すごく、すごーく大事な話』だそうだぞ」 ちはや「……わかりましたよぉ」 みんなが残ると決めた以上、一人で帰るのは気が引けたのだろう。 渋々、ちはやも席についたのだった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/13
14: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:42:08.87 ID:vCKoEhN50 瑚太郎「会長。いつまでオンゲーやってんすか。大事な話があるんですってば」 朱音「残念ね、今はショッピング中よ」 瑚太郎「俺の話聞く気ゼロっすかっ!?」 朱音「この部屋の主はわたしよ。わたしが何をしようがお前にどうこう言われる筋合いはない」 瑚太郎「ぐっ……そ、そりゃそうなんすけどぉ……」 朱音「でもお前は運がいいわ。ちょうど今、ショッピングがひと段落したところよ。特別に話を聞いてあげるわ。感謝なさい、天王寺」 パソコンの画面から部屋の中心のテーブルの方へ、視線を移す朱音。 これで一応は、全員話を聞く姿勢が整った。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/14
15: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:43:11.55 ID:vCKoEhN50 瑚太郎「いいか、みんな、よく聞け」 低い声で、瑚太郎は全員に話しかける。 ちはや「もったいぶらずに話してくださいよ」 ルチア「そうだぞ天王寺。わたし達も暇じゃないんだ」 瑚太郎「わーったわーったよっ!手短に話すから、よーく聞けよ?」 両手で全員の抗議を押さえこみながら、瑚太郎は咳払いをひとつする。 瑚太郎「えー今週末、我々オカルト研究会は久しぶりに週末クエストへ出発することとなった」 前置きで言ったように、手短に用件を伝えた。 ちはや「……………はい?」 瑚太郎「週末クエストだよ、週末クエスト」 朱音「何を言い出すかと思えば……呆れて物も言えないわね。この街の深層まで知り尽くしたというのに、まだ調査すべき物があるとでも言うつもり?」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/15
16: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:44:31.83 ID:vCKoEhN50 瑚太郎「ちっちっち、残念会長。今回のネタは一味違うんすよ」 朱音「天王寺の癖に生意気な……」 ルチア「どう言った内容のものだ?」 瑚太郎「ここから電車で二時間ほど行った所にある、見滝原町。そこで俺はひとつの不思議の欠片を見出したのだ」 ちはや「見滝原……ですか?」 瑚太郎「ん、なんだちはや、知ってるのか?」 朱音「確か、ちはやが以前にいた町の名前だったわね」 ちはや「はい、そうです」 瑚太郎「ほう……それは興味深い」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/16
17: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:45:49.71 ID:vCKoEhN50 小鳥「それで、そのー見滝原?がどうかしたの?」 瑚太郎「どうもその街、不自然な事件や事故が多いらしいんだ」 静流「不自然……どういうこと?」 瑚太郎「理由のはっきりしないものや、動機が不明なものだったり。まぁ、とにかく色々なもんだ」 朱音「………この街の不思議を調査するというお前の意気込みはどこへ行った?」 瑚太郎「やめて会長!その冷やかな眼やめて!」 朱音の半眼に耐えられなくなった瑚太郎が、静流の背に隠れる。 瑚太郎「だって!会長自身が言ってた事じゃないっすか!もうこの街の不思議のほぼ全ては理由はっきりしてるじゃん!」 朱音「まぁ、それは確かにそうだけれど……」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/17
18: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:46:52.14 ID:vCKoEhN50 瑚太郎「森に住む怪人だって!」 小鳥「おほほほほ」 瑚太郎「理科室で歩くアレだって!」 ちはや「アハハハ……」 瑚太郎「僕が超能力者だとか、僕こそ真の超能力者だとかだって!!」 ルチア「うぅむ……」 瑚太郎「校内で発見されたツチノコだって!!」 静流「中庭で食べたさんま缶はうまかった……」 瑚太郎「みんなみんな、ガイアの魔物使いやガーディアンの超人じゃないっすか!!」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/18
19: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:48:01.91 ID:vCKoEhN50 朱音「待って、みんなではないわよ。自称超能力者は、その素質があると言う程度だったでしょう」 瑚太郎「そんなの些細な問題だもん!もう見え透いちゃってるんだもん!」 ちはや「瑚太郎が駄々っ子みたいになってます……」 瑚太郎「ですから!思い切って俺は町の外へ眼を向ける事にしたんすよ!!」 ルチア「急に胸を張りだしたな」 朱音「あぁ、そう。頑張んなさい天王寺。わたしはこの部屋からお前の失敗を心から祈っているわ」 瑚太郎「突っ込みどころが多いお言葉どうもありがとうございますぅ!!」 朱音「………」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/19
20: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:49:26.53 ID:vCKoEhN50 瑚太郎「いいですか、俺たちはみんな揃ってオカ研なんです!!」 小鳥「だぁねぇ」 瑚太郎「誰か一人でも欠けちゃいけないんすよ!!」 ちはや「まぁ、そうですねぇ」 瑚太郎「一度は壊れかけた絆でも、こうして仲良くまた集まる事が出来てるじゃないですか!」 ルチア「そう、だな。本当に不思議な事だが」 瑚太郎「そんな俺たちが、こうしてこの部室へ再び集まって!それでやる事は以前と変わらずお菓子つついてキャッキャウフフですか!?」 静流「おぉ……そう言われると、なんだか勿体ないような気がしてきた」 瑚太郎「だろぉ静流!?勿体ないよなぁ!」 ちはや「それに、あの争いが集結してからは週末クエストにも行ってませんでしたねぇ」 小鳥「そだねぇ。ここらで一発、何かどかーんとでっかいことをやりたいってコタさんの気持ちもわからなくもないさね」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/20
21: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:50:44.38 ID:vCKoEhN50 瑚太郎「ルチア……静流……ちはや……小鳥……」 賛同の意を示してくれた四人を眺めながら、瑚太郎は目頭が熱くなるのを感じた。 瑚太郎「ありがとうっ……やはり持つべき物は仲間だなぁ」 朱音「………」 瑚太郎「持つべき物は仲間だなぁ」 ちら、ちら、と朱音の方へ視線を送る。 朱音「わたしにどうしてほしいのお前は……」 瑚太郎「一緒に見滝原へ行きましょう!誰も知らぬ未知を探す道へ!!」 朱音「今のお前のそのシャレにいらっと来た」 瑚太郎「あぁっ!!ごめんなさい会長!!」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/21
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