[過去ログ] まどか「これには流石に」篝「篝ちゃんもびっくりです」 (133レス)
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47: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/13(月)13:54 ID:mvZKNHx20(15/45) AAS
ルチア「ああ、悪い会長。この子が、事故に合いそうになっていたのでな」

そう言って、手の中に抱かれているモノを朱音に見せる。
そこには、小さな黒猫が身を縮こまらせていた。

朱音「猫……?」

ルチア「交差点の中心にいたら危ないんだぞ?」

喉元をくすぐりながら、ルチアは黒猫に話しかける。
くすぐったそうに喉をゴロゴロと鳴らしていた黒猫が、ルチアの手の中から脱出する。
省4
48: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/13(月)13:54 ID:mvZKNHx20(16/45) AAS
「エイミー!大丈夫だったの!?」

ふと、黒猫が歩き去った方から声が聞こえて来た。
そちらの方へ、二人は視線を移した。

「いやぁ、間一髪って所だったねぇ」

「よかったぁ……」

ルチア「その猫、あなた達の飼い猫か何かか?」
省4
49: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/13(月)13:55 ID:mvZKNHx20(17/45) AAS
朱音「いえ、助けたのはわたしでは無くてルチアだけよ」

「あ、ありがとうございます!ほら、エイミーも!」

スクッと立ちあがり、猫を抱いた少女はルチアへ向けて頭を下げた。

ルチア「いや、気にしなくていいんだ。体が勝手に動いてしまっただけだしな」

「それでも、よかったです」
省3
50: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/13(月)13:56 ID:mvZKNHx20(18/45) AAS
さやか「しっかし……あの動き、ただ者じゃあないですね、あなた?」

ルチア「え、えっ?な、なんのことだっ?」

さやか「ささっ、と交差点の中心へ跳躍し、エイミーを回収し、そのままこっちの路側帯まで再度跳躍するなんてねぇ」

まどか「えっと、わたしよく見てなかったからよくわからないかな、って」

さやか「あら、そうなの?勿体ないなぁ」
省7
51: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/13(月)13:58 ID:mvZKNHx20(19/45) AAS
さやか「さて、まどか!お礼も言ったし、帰ろ!」

まどか「あ、ちょっと待ってよさやかちゃん!それじゃ、ホントにありがとうございましたっ!」

別れ際に再度ペコリと頭を下げると、まどかは先に駆けていったさやかの後を追って走って行く。

ルチア「平和な街、じゃないか」

朱音「そうね……それをあの天王寺と来たら、大げさに物を言いおって……これで何もなかったら、我が黒魔術のエジキとしてくれる」
省3
52: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/13(月)13:59 ID:mvZKNHx20(20/45) AAS
商店街―――

瑚太郎「えーこの街の不思議、不思議はございませんかぁ〜?」

小鳥「あたし達オカ研を唸らせるような、非常に非常に不思議な出来事を求めておりま〜す」

商店街の一角にあったショッピングモールの中を歩きながら、二人は無造作にそんな事を言いながら歩きまわっていた。

小鳥「それにしても瑚太郎くん、周囲を行き交う人々の目が痛いっ!!」
省2
53: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/13(月)14:00 ID:mvZKNHx20(21/45) AAS
瑚太郎「そうと決まれば小鳥!!あそこを見ろっ!!」

小鳥「おうっ!?なんですかい旦那ぁ!」

瑚太郎の指差す先。
そこには、【関係者以外立ち入り禁止】の札が掛けられた封鎖区域があった。

小鳥「……瑚太郎くん?」

瑚太郎「俺の直感が正しければだな、小鳥。あそこの先に未知なる不思議が待っているっ!!」
省4
54: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/13(月)14:01 ID:mvZKNHx20(22/45) AAS
小鳥「落ち着いた、瑚太郎くん?」

瑚太郎「お、俺は今まで何を……」

小鳥「ちょーっと暴走気味だったぁねぇ」

瑚太郎「お、俺とした事がなんたる痴態を晒したんだ……っ!」

小鳥「さて、気を取り直して地道に聞きこみでも……」
省9
55: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/13(月)14:02 ID:mvZKNHx20(23/45) AAS
瑚太郎「いざ、ここまで来たはいいけど……」

小鳥「暗くてよくわかんないねぇ……」

非常口の光だけが灯る暗い空間を、二人は歩いて行く。

瑚太郎「足元、気をつけろよ小鳥」

小鳥「う、うん、わかってるよ……っ」
省7
56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/08/13(月)14:03 ID:mvZKNHx20(24/45) AAS
瑚太郎「小鳥、周りに気をつけろっ……!」

小鳥「え、え?ま、まさか……?」

瑚太郎「ああ、そのまさかのようだぜ……!」

通路の脇道から、得体のしれない姿をした何かが現れる。
それも一体ではなく、何体も。

瑚太郎「下がってろ、小鳥!!」
省4
57: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/13(月)14:04 ID:mvZKNHx20(25/45) AAS
瑚太郎「なんなんだ……?魔物……じゃ、ない、よな……?」

小鳥「う、うん……少なくとも、あたしはこんな魔物は知らないよ」

小鳥が知らない魔物なのか、それとも魔物ではない全くの別物なのか。
はっきりとはしないまま、二人は更に奥へと進んでいく。

扉を開けると、広い空間へと出る。

瑚太郎「……中心部、って感じだな、どうも……」
省3
58: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/13(月)14:05 ID:mvZKNHx20(26/45) AAS
瑚太郎「う、うわっ!!?なんだアイツ!?グロっ!!」

小鳥「瑚太郎くん、そんな事言ってる場合じゃないよ!!」

何か―――薔薇園の魔女は、二人の侵入者を確認すると、猛々しい咆哮を上げた。
その体から蔦を伸ばし、二人に攻撃を仕掛けて来る。

瑚太郎「くそっ!!小鳥、下がってろよ!!」

小鳥「き、気をつけて!!」
省4
59: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/13(月)14:06 ID:mvZKNHx20(27/45) AAS
掴まれた事に気付いた魔女が、体へ収納しようとしていた蔦をブンと横に振り回す。

瑚太郎「あ、あらっ?」

小鳥「瑚太郎くんっ!!」

急激な速度で、壁に叩きつけられる。

瑚太郎「っ……〜〜〜〜〜〜!!!!!?」
省8
60: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/13(月)14:07 ID:mvZKNHx20(28/45) AAS
オーロラブレードの射程圏内まで辿りついたところで、今自分に出来る限界にまでオーロラを伸ばした。
先端は魔女のドロドロとした頭に深々と突きささる。

瑚太郎「これで、終わりだぁぁッ!!」

そのまま、右腕を下へ一閃に振り下ろした。
魔女が力尽きる。
そしてそれはつまり、振り回していた蔦の力も完全に失われる事を意味していた。

瑚太郎「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ…………あぐっ!!」

慣性の法則で吹き飛ばされた瑚太郎が地面に落ち、ゴロゴロと転がって行く。
そして、小鳥の足元でようやく止まる事が出来た。
省2
61: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/13(月)14:08 ID:mvZKNHx20(29/45) AAS
瑚太郎「あ、ああ……俺じゃなかったら死んで……いや、ちはやでも大丈夫だったかもしれんが……とにかく大丈夫だ」

小鳥「よかったぁ……」

瑚太郎「そ、そんな事より!!あいつはどうなった!?」

小鳥「力尽きたみたいだよ。ほら」

立ちあがる瑚太郎に手を貸しながら、小鳥は魔女を指差す。
オーロラブレードによって体を真っ二つに切り裂かれた魔女は、地に倒れ伏していた。
そのまま、体がボロボロと崩れていく。
省3
62: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/13(月)14:09 ID:mvZKNHx20(30/45) AAS
魔女が崩壊していくのと同じくして、周囲の光景も徐々に元に戻って行く。

瑚太郎「あら?周囲の光景も元に戻って……?」

小鳥「わ、わけわかんないよ……あの魔物の能力だったのかな?」

瑚太郎「結界を張る能力……かぁ?わっかんねぇ!わかんねぇことだらけだが、ひとつだけわかったことがあるぞ、小鳥」

小鳥「何?」
省4
63: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/13(月)14:10 ID:mvZKNHx20(31/45) AAS
瑚太郎「二大秘密組織の構成員がいるんだ。もしそれでも危険だと判断した場合には、一度風祭に帰る事も視野に入れておこう」

小鳥「ああ、コタさんの目が輝いておられる……」

瑚太郎「わくわくしてきたぜ……新たな不思議を解明してやる!」

瑚太郎と小鳥があーでもないこーでもないと話をしていると、ふと足元にあるものが転がっている事に気が付いた。

瑚太郎「ん?なんだこれ」
省4
64: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/13(月)14:10 ID:mvZKNHx20(32/45) AAS
瑚太郎「まさか、さっきのあのグロい奴が出来るんじゃないだろうな?」

小鳥「それはやってみないとわかんない。それに、今はパワースポットからも離れちゃってるし…作るのはひと苦労かも」

瑚太郎「いや、小鳥。魔物を作るのは一旦後にしよう」

小鳥「え?」

瑚太郎「人の気配がする……」
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65: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/13(月)14:11 ID:mvZKNHx20(33/45) AAS
ほむら「………あなた達、何者?」

瑚太郎「へーい。通りすがりの一般人でーっす」

小鳥「通りすがりの一般人の幼馴染です」

ほむら「……………」

小鳥(瑚太郎くん瑚太郎くん!なんかめっちゃ睨んでない!?)
省4
66: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/13(月)14:12 ID:mvZKNHx20(34/45) AAS
ほむら「巴マミ、あなたも見ていたのでしょう?姿を現しなさい」

マミ「……鋭いわね、あなた」

ほむらとは正反対の位置にある柱の影。
そこからもう一人、少女が姿を現した。

小鳥(瑚太郎くん瑚太郎くん!!囲まれちゃったよぅ!?)

瑚太郎(なんだこいつら………見た感じ二人とも年下っぽいのに、二人とも威圧感ぱねぇ!!)
省3
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