[過去ログ] 太一「俺は永瀬の事が好きだ」 (412レス)
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1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/16(水)15:58 ID:tVlz6Vfe0(1/14) AAS
ミチ〜ユメの間のお話となります
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393: ◆t8NYdLxivU 2013/02/26(火)20:26 ID:mMFk/hTP0(11/14) AAS
心の奥で、本当にちょっとだけ、太一に対して嫌な感情が出てきていた。
それに気付き、すぐに振り払う。
こんな事を考えてしまうから、アタシは太一に振り向いて貰えないのだろう。
惨めだな、くそ。
稲葉「もういい、さっさと消えろ」
省1
394: ◆t8NYdLxivU 2013/02/26(火)20:27 ID:mMFk/hTP0(12/14) AAS
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伊織「……稲葉ん」
伊織が小さく、声を漏らした。
稲葉「そんな顔すんなよ。 アタシはもう大丈夫なんだから」
青木「俺……確かに、唯の事が好きだ」
省2
395: ◆t8NYdLxivU 2013/02/26(火)20:28 ID:mMFk/hTP0(13/14) AAS
青木「自分がしたい事をする、自分がどうしたいのか。 って思ってさ」
青木「それで最初に浮かんできたのは、唯の事だったんだよ」
唯「あ、あんた今そんな事言わなくても……」
別に、アタシは気にしていないのに。
青木「だから! だから太一も気付くよ、絶対に。 太一はすげえ奴だから……大丈夫だよ。 稲葉っちゃん」
省3
396: ◆t8NYdLxivU 2013/02/26(火)20:29 ID:mMFk/hTP0(14/14) AAS
伊織「稲葉ん? 終わったって、どういう事?」
伊織「……昨日も、似たような事言っていたよね。 まだ何かあるの?」
稲葉「ああ、そうだな。 一つまだ言ってない事がある」
稲葉「最後に、あの野郎はアタシにこう言ったんだよ」
稲葉「もし、この話を他の奴に話したら太一の気持ちを本物にする」
省4
397: ◆t8NYdLxivU 2013/03/07(木)00:58 ID:jAdoZDRB0(1/15) AAS
こんばんは。
18話、投下します
398: ◆t8NYdLxivU 2013/03/07(木)00:59 ID:jAdoZDRB0(2/15) AAS
【伊織】
それって、それって。
伊織「ちょっと待ってよ、稲葉ん」
伊織「それなら、それを言ったら太一は」
稲葉「そうだ」
省4
399: ◆t8NYdLxivU 2013/03/07(木)01:00 ID:jAdoZDRB0(3/15) AAS
違う。
相談してって言ったのは、私じゃないか。
伊織「……ごめん、本当にごめんね。 稲葉ん」
稲葉「なんで伊織が謝るんだよ。 アタシはアタシなりに考えて、話そうと思ったんだから」
唯「で、でもそれだと!」
省3
400: ◆t8NYdLxivU 2013/03/07(木)01:01 ID:jAdoZDRB0(4/15) AAS
違う。 違う違う違う!
伊織「……じゃんか」
稲葉「ん? 伊織何て言った?」
伊織「稲葉んが、楽じゃないじゃんか!!」
稲葉「……何言ってんだよ、アタシもこっちの方が楽だ」
省4
401: ◆t8NYdLxivU 2013/03/07(木)01:03 ID:jAdoZDRB0(5/15) AAS
伊織「だけど、言わせて。 稲葉ん」
伊織「それ、逃げてるだけじゃないか」
稲葉「……逃げてなんかねえよ! アタシは太一の気持ちを考えて……!」
伊織「なら、自分の気持ちはどうなんだよ!」
伊織「稲葉ん言ったよね、それでも太一が好きだって」
省3
402: ◆t8NYdLxivU 2013/03/07(木)01:05 ID:jAdoZDRB0(6/15) AAS
稲葉「たったって……何だよ」
稲葉「アタシが、アタシがどんだけ悩んだと思ってるんだよ! こんな訳分からねえ【現象】に巻き込まれて!」
稲葉「折角、太一に振り向いて貰えて! でもそれもすぐに壊されて!」
稲葉「それなのにまだ頑張れって言うのかよ! ああおい!?」
伊織「それだけ悩んでたなら、どうして最後の最後で諦めちゃったんだよ……」
省4
403: ◆t8NYdLxivU 2013/03/07(木)01:06 ID:jAdoZDRB0(7/15) AAS
稲葉「何だよ、青木」
その前を青木が塞ぐ。
青木「あんまりさ、鞭打つような事はしたくないんだけど」
青木「伊織ちゃんが言ってる事は正しいと思うよ。 俺は」
青木「確かに、俺達のせいで言う空気になったのはあると思う」
省4
404: ◆t8NYdLxivU 2013/03/07(木)01:06 ID:jAdoZDRB0(8/15) AAS
青木「今の稲葉っちゃんは、逃げてるだけだ」
青木「太一や、ふうせんかずらから逃げてるって意味じゃなくて」
青木「自分から、稲葉っちゃん自身から逃げてるだけだ」
稲葉「……」
稲葉んは返事をしない。
省2
405: ◆t8NYdLxivU 2013/03/07(木)01:07 ID:jAdoZDRB0(9/15) AAS
唯「どうして……稲葉」
静まり返った部室に、唯の力無い声が聞こえる。
伊織「……もう、どうしようも無いのかな」
青木「ふうせんかずらの言っていた事が本当だとすると、太一は」
青木「もう、伊織ちゃんの事が本気で好きって事……だよね」
省4
406: ◆t8NYdLxivU 2013/03/07(木)01:08 ID:jAdoZDRB0(10/15) AAS
私がもし、昨日……稲葉んの所に行ってなければ、今はまだ話していなかったんじゃないだろうか。
だろうか、では無いか。 そうだったんだ。
許せない。
稲葉んをここまで傷付けた、ふうせんかずらを。
何を企んでいるのか、何が目的なのか、何がしたいのか。
省1
407: ◆t8NYdLxivU 2013/03/07(木)01:09 ID:jAdoZDRB0(11/15) AAS
青木「伊織ちゃん、大丈夫?」
青木の声にはっとした。
伊織「え、私? うん。 大丈夫だよ」
青木「せめて俺達がいつも通りでいなきゃ、稲葉っちゃんも太一も戻り辛いからさ」
青木「唯も伊織ちゃんも、元気出して行こうぜ!」
省2
408: ◆t8NYdLxivU 2013/03/07(木)01:11 ID:jAdoZDRB0(12/15) AAS
そうだ。 くよくよしていても仕方ない。
これからどうするか、なんて事は二人が戻ってきたら考えよう。
伊織「そう、だね! むしろ三人だけで完成させちゃおっか?」
唯「そうね! サボってる二人が悪いんだし、でも少しは残しておいてあげないとね」
戻ってくれば、きっと凄い解決方法が分かる筈。
省3
409: ◆t8NYdLxivU 2013/03/07(木)01:12 ID:jAdoZDRB0(13/15) AAS
伊織「もう、しっかりしてよ青木は! 私の分も考えて貰う予定なんだからさ〜」
青木「え、マジ? そんな事企んでたの!?」
五人が揃えば、何だって解決してしまうから。
唯「伊織もふざけてないで、ちゃっちゃ終わらせちゃうわよ!」
唯「こんな時だからこそ、いつも通り……でしょ? 青木」
省3
410: ◆t8NYdLxivU 2013/03/07(木)01:13 ID:jAdoZDRB0(14/15) AAS
だからって、それがどうしたって言うんだ。
稲葉んならきっと、こんな状況からでもひっくり返せる策を出してくれる。
太一ならきっと、本当の気持ちに……例え、ふうせんかずらに何をされたって、気付いてくれる。
他人任せ? それでも結構。
私は、二人を信じているから。
省2
411: ◆t8NYdLxivU 2013/03/07(木)01:14 ID:jAdoZDRB0(15/15) AAS
以上で18話終わりです。
412: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/28(木)23:34 ID:HTSRCclRo(1) AAS
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