[過去ログ] 艦これSS投稿スレ4隻目 (697レス)
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693: [sage saga] 2016/01/27(水)16:44 ID:DnmX8Gin0(1/3) AAS
「羽黒ちゃん?」

「ひゃっ!?」

私が後ろ声をかけると、羽黒ちゃんは体全体を大きく震わせて小さな悲鳴をあげた。

「な、那珂…さん」

「もー!那珂ちゃんでいいよって言ってるじゃん!」

「あっ……那珂ちゃん…っ」

いつものやり取りだけど、私には彼女がいつもと違うように感じた。
それは怒りを堪えているようにも見え、苦しみを隠しているようにも見える顔。

「……もー!」

そんな顔では美人が台無しだと私は思った。
だから、私は手を彼女の頬に当てて無理矢理笑顔を作る。

「な…何!?」

「笑顔!そんな顔じゃ、皆悲しくなっちゃうよ!」

……羽黒ちゃんのほっぺた、温かい。

「那珂ちゃん……そろそろ、は…離してっ」

…………はっ!
ついほっぺた触るのに夢中になっちゃった。

「あっ、ごめ――」

私は急いで手を放す。
だけど、それが却って羽黒ちゃんのバランスを崩したみたいで、私の方に倒れてきた。

「羽黒ちゃん!」

「ひゃ…っ~!」

咄嗟に手を伸ばして彼女を支えることに成功。
だけど……少し勢い余って羽黒ちゃんのお腹、少し強く押し返しちゃった。

「あっ…ごめ――」

「ごめんなさい!!」

突然謝る羽黒ちゃん。私はビックリして抱いていた彼女を引き離し、顔を覗いた。

「どうしたの?羽黒ちゃん。悪いことしてないよ?」

「ごめんなさい……ごめんなさい……」

でも、羽黒ちゃんは聞く耳を持たないで謝り続ける。
もう一度慰めようと思ったとき、私は太股に違和感を感じた。

「――え?」

生暖かい液体が、羽黒ちゃんのおまたから私の太股に垂れていた。

「これって……」

妙に温度があって、足下から独特の臭いが立ち込める。

真っ白のソックスに黄色い軌跡を残すそれは、顔を赤くして泣いている羽黒ちゃんのおしっこだと理解した。
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