【安価コンマ】能力者を集めて物語を創る (695レス)
【安価コンマ】能力者を集めて物語を創る http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1579094943/
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370: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土) 18:27:56.46 ID:inZCwpe10 男A「こっちこいや!!」 男B「あーあ、こいつにぶつかるなんて災難だったね」 男C「気が収まるまでどれくらいかかるか時間計る?」 周囲にいる人たちは怒る人を止めようとしなかった。 むしろ笑っている。この状況を……楽しんでいる。 まゆり「離して!!」 あっという間の出来事だった。 連れ去られる前に誰かいないかと見渡す余裕もない。 見失う前に追わないといけなかった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1579094943/370
371: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土) 18:29:28.86 ID:inZCwpe10 角を曲がって、曲がって、曲がって……。 見失わない。絶対に。 男D「どこまでいくんすか?」 男A「うるせえ!」 女A「いい加減解放してあげなよ。泣きそうじゃん」 しばらくして連中が止まったのは裏路地。 ここはよく痴漢やカツアゲなど、ろくでもない人が現れると学院でよく聞く場所だ。 まゆりも薄々気付いてたのか、途中から大人しくなっていた。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1579094943/371
372: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土) 18:31:20.66 ID:inZCwpe10 場所さえ分かれば、誰かを、助けを呼べる。 男A「そんじゃガキの仕置きを始めるか」 ……でもイタズラだと思われたら? そんなことを考えたら一歩も動けなくなった。 男B「ここまで連れてきたことがお仕置きみたいなもんですよ」 男A「っるせえぇ! テメエらはその辺で誰か来ねぇか見張ってろ!!」 女B「はいはい。一番うるさいのは誰だってね」 連中のうち一人がこっちにくる。 だんだん近づいてくるのに動けない。 女B「ま、こんなとこに誰かいるとは思えな……」 見つかった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1579094943/372
373: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土) 18:33:12.79 ID:inZCwpe10 女B「あの子の友達?」 首を縦に振る。 女B「面倒な人に会ったなー。このままここで見てるだけなら黙っててあげる」 女B「助けにいくなら……ご勝手に。みんなもこの隙に逃げたろうし、もう帰るわ」 そのまま横を通り過ぎていく。何もなかったように。 女B「怒ってる男は言うこと聞いてれば安全よ。大抵はね」 去り際に一言残して。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1579094943/373
374: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土) 18:35:25.28 ID:inZCwpe10 男A「何発で許そうかな〜」 迷ってる時間はない。 早く行かないと……! 男A「倍返しで許してやろう。二発殴るぞ」 頭では分かってるはずなのに、動けない。あしが、動かない。 なんで震えてるんだよ。助けに……いかなくちゃ!! まゆり「ごめん、なさい……」 男A「まず一発ゥ!!」 鈍い音が聞こえた。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1579094943/374
375: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage] 2020/02/01(土) 18:35:37.40 ID:/YRTwNIw0 更新待ってたぜ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1579094943/375
376: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土) 18:38:03.77 ID:inZCwpe10 まるでそれを待っていたかのように、突然身体が動いた。 男A「? 誰だこいつ」 まゆり「きちゃ、だめ……」 男A「ぁ〜なるほど。友達か。いいねぇ熱い友情だ」 男A「もう一発を自分にしてって言いたいんだろ」 まゆり「やめて!!」 男A「よく吠えるガキだ。そんなに殴られたいか。あ?」 男A「やだよな? なら大人しくしとけ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1579094943/376
377: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土) 18:39:46.13 ID:inZCwpe10 紅音「……」 男A「何でさっきから黙ってんだ?」 紅音「どうすれば、許してもらえますか?」 男A「は?」 紅音「踏んでしまったこと、謝ります。許して、ください」 男A「……あ〜あ、殴る気分じゃなくなった。あと一発だったのによ」 紅音「あ、ありがとうござ……」 男A「この一発、お前に譲るから代わりにやれよ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1579094943/377
378: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土) 18:41:21.28 ID:inZCwpe10 紅音「……え?」 男A「え、じゃない。お前がこいつ殴れ」 男A「やらねぇなら、お前殴るわ。肩代わり分と邪魔された分で二発」 まゆりが殴られないなら、そんなの、もう決まってる。 紅音「分かりました。二発でも三発でも気の済むまで……」 四発以上でも足りない。 まゆりが殴られるまで何も出来なかった自分への罰と思えば。 男A「いいぜ。それで許してやる」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1579094943/378
379: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土) 18:43:16.59 ID:inZCwpe10 まゆり「まって。まって、ください」 よろよろと立ち上がり、男の前に立つ。 男A「……おい、いい加減にしろよ。気分下がる」 まゆり「わたしの、責任です。その子は関係ありません」 まゆり「殴るなら、私を……。それで終わりでしょう……?」 紅音「友達でしょ。ただ見てるだけなんてイヤ」 男A「……友情ってメンドクセー。どっち殴ればいいんだ?」 紅音,まゆり「「わたし」」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1579094943/379
380: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土) 18:44:34.21 ID:inZCwpe10 どちらも譲らない姿をみて諦めたように男は言った。 男A「わかった。じゃ、こうしよう」 男A「互いが互いに殴れ。そうすりゃ許してやる」 男A「殴られたい奴はちゃんと殴られてハッピーエンドだ」 男A「不満か?」 不満しかない。 どうして友達を好き好んで殴らなきゃ……。 まゆり「いえ。それでお願いします」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1579094943/380
381: 132を省略 ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土) 18:46:25.59 ID:inZCwpe10 男A「よし、やれ」 まゆりと向き合う。小声で、『やって、あかねさん』 と聞こえた。 イヤだ。 まゆり「いきます」 待ちくたびれたか痺れをきらしたか、まゆりは言った。 ぎゅっと目を閉じる。 暴力男に殴られるよりは痛みはないと思うが、反射的にそうしてしまう。 ……頬に軽い感触。 まゆり「終わりましたよ」 男A「あ?」 まゆり「殴りました。力が弱いのでこれ以上は無理です」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1579094943/381
382: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土) 18:48:13.83 ID:inZCwpe10 殴れ。と言われたから殴った。 力の強弱は自分次第。というわけか。 よくこの状況でトンチきかせられるな。 もしかして、最初からそれが目的? 男A「……」 それに気付いたのか、男は口元を緩めた。 何も言ってこないので、どうやらこれでもいいらしい。 紅音「じゃあ、やるよ」 まゆり「はい」 頬を差し出し、横を向いたまゆりは男の方を見ていた。 力の抜けた拳はまゆりの頬に勢いよく……、 まゆり「! ストップ!!」 頬に軽く当たった状態で止まった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1579094943/382
383: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土) 18:49:51.23 ID:inZCwpe10 瞬間、あたりが一瞬明るくなった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1579094943/383
384: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土) 18:50:38.05 ID:inZCwpe10 まゆり「何してるんですか!?」 男A「何って、熱い友情シーンを撮ってあげようとね」 携帯を、向けていた。 もしかして、撮られた? 男A「いやーまるで本当に殴られているかのようだ!」 男A「よし、これで許してやる」 男A「本当にいい写真だ。誰かにみせてやりたい」 男A「素晴らしいこの友情をな!!!」 男は高笑いしながら路地から消えていく……。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1579094943/384
385: 36,37,38,126を省略 ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土) 18:52:50.32 ID:inZCwpe10 誰かに見せてやりたい。 女学院に送り付ける気満々の口調だった。 まゆり「そんな……」 紅音「大丈夫。いちから説明すれば分かってもらえるよ」 この時はそう信じていた。 結果は、高等部への進級不可となってしまったが。 まゆり「……いたっ」 紅音「! あいつに殴られたとこ痛む? 本当にごめん。早く行ってれば」 …………。 ……。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1579094943/385
386: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土) 18:56:04.85 ID:inZCwpe10 ―― 現在 裏路地 ―― 紅音「守る守られるの問題じゃねえ!」 紅音「お前は昔から危なっかしいんだ! 大人しくしとけ!」 紅音「あの時助けに行ってなかったら、どうなってたと思う!?」 紅音「本当に二発だけで済んでたと思うか!!」 まゆり「それについては……感謝しています」 まゆり「でも、もしまた危ないことに身を置いてるとしたら、紅音さんには頼りません!」 紅音「その結果、死んだとしてもか!!」 まゆり「…………また、紅音さんが傷つくのなら、頼りません」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1579094943/386
387: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土) 19:03:48.50 ID:inZCwpe10 安価↓1〜3 コンマが近いやつ 1.傷ついたのはまゆりだ 2.自分のことはどうでもいい 3.そこまで言うなら http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1579094943/387
388: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage] 2020/02/01(土) 19:04:43.15 ID:SeC6cojho 1 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1579094943/388
389: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage] 2020/02/01(土) 19:06:01.88 ID:x0Lntrzv0 1 真面目に男たちの言動に殺意を覚えた 主人公の能力の実験台になればいいと思った http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1579094943/389
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