【安価コンマ】能力者を集めて物語を創る (695レス)
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370: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土)18:27 ID:inZCwpe10(2/34) AAS
男A「こっちこいや!!」
男B「あーあ、こいつにぶつかるなんて災難だったね」
男C「気が収まるまでどれくらいかかるか時間計る?」

周囲にいる人たちは怒る人を止めようとしなかった。
むしろ笑っている。この状況を……楽しんでいる。

まゆり「離して!!」

あっという間の出来事だった。

連れ去られる前に誰かいないかと見渡す余裕もない。
見失う前に追わないといけなかった。
371: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土)18:29 ID:inZCwpe10(3/34) AAS
角を曲がって、曲がって、曲がって……。

見失わない。絶対に。

男D「どこまでいくんすか?」
男A「うるせえ!」
女A「いい加減解放してあげなよ。泣きそうじゃん」

しばらくして連中が止まったのは裏路地。
ここはよく痴漢やカツアゲなど、ろくでもない人が現れると学院でよく聞く場所だ。

まゆりも薄々気付いてたのか、途中から大人しくなっていた。
372: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土)18:31 ID:inZCwpe10(4/34) AAS
場所さえ分かれば、誰かを、助けを呼べる。

男A「そんじゃガキの仕置きを始めるか」

……でもイタズラだと思われたら?
そんなことを考えたら一歩も動けなくなった。

男B「ここまで連れてきたことがお仕置きみたいなもんですよ」
男A「っるせえぇ! テメエらはその辺で誰か来ねぇか見張ってろ!!」
女B「はいはい。一番うるさいのは誰だってね」

連中のうち一人がこっちにくる。
だんだん近づいてくるのに動けない。
省2
373: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土)18:33 ID:inZCwpe10(5/34) AAS
女B「あの子の友達?」

首を縦に振る。

女B「面倒な人に会ったなー。このままここで見てるだけなら黙っててあげる」

女B「助けにいくなら……ご勝手に。みんなもこの隙に逃げたろうし、もう帰るわ」

そのまま横を通り過ぎていく。何もなかったように。
省2
374: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土)18:35 ID:inZCwpe10(6/34) AAS
男A「何発で許そうかな〜」

迷ってる時間はない。
早く行かないと……!

男A「倍返しで許してやろう。二発殴るぞ」

頭では分かってるはずなのに、動けない。あしが、動かない。
なんで震えてるんだよ。助けに……いかなくちゃ!!

まゆり「ごめん、なさい……」
省2
375: 2020/02/01(土)18:35 ID:/YRTwNIw0(1/5) AAS
更新待ってたぜ
376: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土)18:38 ID:inZCwpe10(7/34) AAS
まるでそれを待っていたかのように、突然身体が動いた。

男A「? 誰だこいつ」

まゆり「きちゃ、だめ……」

男A「ぁ〜なるほど。友達か。いいねぇ熱い友情だ」

男A「もう一発を自分にしてって言いたいんだろ」
省3
377: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土)18:39 ID:inZCwpe10(8/34) AAS
紅音「……」

男A「何でさっきから黙ってんだ?」

紅音「どうすれば、許してもらえますか?」

男A「は?」

紅音「踏んでしまったこと、謝ります。許して、ください」
省3
378: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土)18:41 ID:inZCwpe10(9/34) AAS
紅音「……え?」

男A「え、じゃない。お前がこいつ殴れ」

男A「やらねぇなら、お前殴るわ。肩代わり分と邪魔された分で二発」

まゆりが殴られないなら、そんなの、もう決まってる。

紅音「分かりました。二発でも三発でも気の済むまで……」
省3
379: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土)18:43 ID:inZCwpe10(10/34) AAS
まゆり「まって。まって、ください」

よろよろと立ち上がり、男の前に立つ。

男A「……おい、いい加減にしろよ。気分下がる」

まゆり「わたしの、責任です。その子は関係ありません」

まゆり「殴るなら、私を……。それで終わりでしょう……?」
省3
380: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土)18:44 ID:inZCwpe10(11/34) AAS
どちらも譲らない姿をみて諦めたように男は言った。

男A「わかった。じゃ、こうしよう」

男A「互いが互いに殴れ。そうすりゃ許してやる」

男A「殴られたい奴はちゃんと殴られてハッピーエンドだ」

男A「不満か?」
省3
381: 132を省略◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土)18:46 ID:inZCwpe10(12/34) AAS
男A「よし、やれ」

まゆりと向き合う。小声で、『やって、あかねさん』 と聞こえた。
イヤだ。

まゆり「いきます」

待ちくたびれたか痺れをきらしたか、まゆりは言った。
ぎゅっと目を閉じる。
暴力男に殴られるよりは痛みはないと思うが、反射的にそうしてしまう。

……頬に軽い感触。
省3
382: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土)18:48 ID:inZCwpe10(13/34) AAS
殴れ。と言われたから殴った。
力の強弱は自分次第。というわけか。

よくこの状況でトンチきかせられるな。
もしかして、最初からそれが目的?

男A「……」

それに気付いたのか、男は口元を緩めた。
何も言ってこないので、どうやらこれでもいいらしい。

紅音「じゃあ、やるよ」
省5
383: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土)18:49 ID:inZCwpe10(14/34) AAS
瞬間、あたりが一瞬明るくなった。
384: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土)18:50 ID:inZCwpe10(15/34) AAS
まゆり「何してるんですか!?」

男A「何って、熱い友情シーンを撮ってあげようとね」

携帯を、向けていた。
もしかして、撮られた?

男A「いやーまるで本当に殴られているかのようだ!」

男A「よし、これで許してやる」
省3
385: 36,37,38,126を省略◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土)18:52 ID:inZCwpe10(16/34) AAS
誰かに見せてやりたい。
女学院に送り付ける気満々の口調だった。

まゆり「そんな……」

紅音「大丈夫。いちから説明すれば分かってもらえるよ」

この時はそう信じていた。
結果は、高等部への進級不可となってしまったが。

まゆり「……いたっ」
省3
386: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土)18:56 ID:inZCwpe10(17/34) AAS
―― 現在 裏路地 ――

紅音「守る守られるの問題じゃねえ!」

紅音「お前は昔から危なっかしいんだ! 大人しくしとけ!」

紅音「あの時助けに行ってなかったら、どうなってたと思う!?」

紅音「本当に二発だけで済んでたと思うか!!」
省4
387: ◆ak8RAT8nZ62z [saga] 2020/02/01(土)19:03 ID:inZCwpe10(18/34) AAS
安価↓1〜3 コンマが近いやつ
1.傷ついたのはまゆりだ
2.自分のことはどうでもいい
3.そこまで言うなら
388: 2020/02/01(土)19:04 ID:SeC6cojho(1) AAS
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389: 2020/02/01(土)19:06 ID:x0Lntrzv0(1) AAS
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真面目に男たちの言動に殺意を覚えた
主人公の能力の実験台になればいいと思った
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