モバP「そういえば最近、楓さんに軟禁されてて」 千川ちひろ「……?」 (23レス)
モバP「そういえば最近、楓さんに軟禁されてて」 千川ちひろ「……?」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1642158546/
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1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga] 2022/01/14(金) 20:09:06.14 ID:+4ey8Di20 P「最初は大変でしたがだんだん慣れてきちゃいましたよ」 ちひろ「…………?」 P「あ。いけね、もう請求書届いてた……ちひろさん処理お願いできます?」 ちひろ「え? えぇ、大丈夫ですよ。次は届き次第すぐに回してくださいね」 P「すみません、助かります」 ちひろ「……」 P「……」 ちひろ「……え?」 P「ん?」 ちひろ「それだけですか……?」 P「それだけ……?」 ちひろ「いえ軟禁で
すよ軟禁。他に一体どんなそれがあるんですか」 P「え? そこ掘り下げます?」 ちひろ「そこ以外どこを掘り下げるっていうんですか」 SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1642158546 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1642158546/1
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga] 2022/01/14(金) 20:11:56.11 ID:+4ey8Di20 ちひろ「それで、軟禁というのは……軟らかく禁ずるとか書く、あの軟禁ですか」 P「あ、はい。といっても普通に楓さんから軟禁されてるってだけの話なんですが」 ちひろ「そんな普通を差し出されたら卯月ちゃんもびっくりしますよ」 P「そうですかね……?」 ちひろ「というか軟禁も何も、こうやって普通に出社してるじゃないですか」 P「え? そりゃ軟禁ですし……」 ちひろ「……どういうことですか?」 P「
……あ。ちひろさん、部屋の扉に鎖でも巻いて俺を閉じ込めるようなの想像されてます?」 ちひろ「えぇ……まぁ」 P「監禁ならその通りかもしれませんが、あくまで軟禁なので」 ちひろ「……?」 P「いくつかの外出なら認められているんですよ。出勤はその一つです」 ちひろ「…………?」 P「他には楓さんを伴っての外食とか、楓さんを伴ってのお散歩とかもですね」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1642158546/2
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga] 2022/01/14(金) 20:16:58.45 ID:+4ey8Di20 ちひろ「すみません。よく分かりません」 P「Siriの物真似ですか? 結構お上手ですね」 ちひろ「お尻を蹴り上げますよ」 P「えっ」 ちひろ「じゃあ何ですか。プロデューサーさんはいま彼女のお部屋に住んでるとでも?」 P「え? ええ……あれ、俺この前住所異動届のコピー提出しましたよね?」 ちひろ「……していましたね。楓さんと同じ住所の書かれたやつ」 P「あ、ですよね」 ちひろ「何かの冗談だと思って
すぐシュレッダーに掛けましたけど……」 P「ちょ、ちょっと何やってるんですか」 ちひろ「いやこっちの台詞ですよ。何やってるんですか本当に」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1642158546/3
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga] 2022/01/14(金) 20:26:29.30 ID:+4ey8Di20 P「なにぶん急な軟禁だったものですから荷物とかほとんど持っていけなくて」 ちひろ「いえ急な転勤みたいに言われても……その妙に仕立ての良いスーツとかどうされたんです?」 P「あぁ、楓さんがテーラーに連れて行ってくれて。そこで一式仕立てました」 ちひろ「……」 P「この腕時計もついでに買ってもらっちゃって……断りはしたんですが」 ちひろ「……」 P「『軟禁されてもらうんですから』とか何とか言わ
れて押し切られちゃって」 ちひろ「……オメガのシーマスターじゃないですか」 P「店員さんから『お目が高い』とか言われて嬉しそうに即決してたのはそれかぁ……」 ちひろ「ついでとか即決とかするクラスじゃないですからね? 本来」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1642158546/4
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga] 2022/01/14(金) 20:39:37.49 ID:+4ey8Di20 ちひろ「……そういえば最近のお昼、プロデューサーさんにしては珍しくお弁当が続いていますが」 P「あぁ、楓さんに持たされてまして。一応固辞はしてみたんですが……」 ちひろ「言っておきますがそのお弁当、少なく見積もっても10万人以上の方が食べたがりますよ」 P「朝昼晩と、楓さんが作ったものか楓さん同伴の外食以外は駄目ですって言われちゃって」 ちひろ「……」 P「ちひろさん?」 ちひろ「……一応訊いて
おきますが、ここまで話していて何か違和感とか覚えませんか?」 P「違和感……? 確かに軟禁にしては少し緩い気もしますが……」 ちひろ「いやそこじゃなくて……いやそこもそうなんですけど……」 P「……?」 ちひろ「……あぁもう。そもそもの話、軟禁されかけても簡単に逃げられるでしょう?」 P「果たしてそうでしょうか」 ちひろ「……? いくら楓さんが女性にしては長身とは言え、力まで彼女の方が強くはないんですから」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1642158546/5
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga] 2022/01/14(金) 20:46:23.45 ID:+4ey8Di20 楓「――ただいま戻りました。あら、ちひろさんもお疲れ様です」 ちひろ「あ……えぇ、お疲れ様……です?」 楓「プロデューサーもお疲れ様です。今日はそろそろ上がれそうですか?」 P「お疲れ様です。後はこれだけ保存すれば……よし、っと」 楓「じゃあ一緒に帰りましょうか」 P「そうですね。それじゃあちひろさん」 ちひろ「ちょっと、ちょっと待ってください」 P「……?」 楓「……?」 ち
ひろ「何で不思議そうな顔をされているのかこっちが不思議なんですが……その手」 P「手……?」 ちひろ「ごく自然に楓さんに握られていましたけど、彼女アイドルですからね?」 P「え? でも、軟禁されている以上しょうがなくないですか……?」 楓「……あっ! そういえば生姜を切らしていましたね。帰りにスーパーへ寄らないと」 P「ティッシュも無くなりそうじゃありませんでした?」 ちひろ「手。手の話に戻しますよ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1642158546/6
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