【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 (1002レス)
【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/
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152: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/05/02(木) 21:48:36.53 ID:63N8f+CG0 ローガン「エバンスくん! ちょっと来てもらっていいか!?」 エバンス「えっ、何だ!? 今行く!」タタッ イリス(あっ、エバンスさん……! あっちで何かトラブルがあったのかな……と、とにかく私一人でもお話を聞こう!) 暗黒行商少女「飯盒と同じくらいの大きさ……これのことね!」 飯盒くらいの大きさの装置「」ドン! イリス「こ、これは……?」 暗黒行商少女「ここ最近世間を騒がせている海賊ってのは、私の情報網が間違っていなければ――バグよ」 イリス「えっ……バグって、おかしくなった自立型魔導機械の……?」 暗黒行商少女「そう。そしてバグに限らず、自立型の魔導機械は特定周波数の魔力波長を正しく認識できない欠陥があんのよ」 イリス「え、ええ!? そうなんですか!?」 暗黒行商少女「ほとんど知られてないけどね。そんな欠陥が知られたら家庭用はともかく軍用のは使い物にならなくなるでしょ、簡単に対策できちゃうんだから」 イリス「た、確かに……」 暗黒行商少女「そしてこれこそが、その周波数の魔力波長を出せるセイントレア社のバグ対策製品ってわけ。さっき言ったような理由でリリースは見送られたけどね」 イリス「そ、そうなんだ……あれ、でもそれならどうしてマフィアは、そんな市場に出回ってない機械を持っているの?」 暗黒行商少女「出回ってるじゃない。ほら、ここにも」 飯盒くらいの大きさの装置「」ドン! イリス「あ、確かに……!」 暗黒行商少女「試作品とか試験品の横流しなんてここテンペスターじゃ茶飯事よ。それにセイントレア社なんて裏じゃ何やってるかわからない真っ黒企業、マフィアと繋がってマッチポンプ体制を築いていても何も不思議じゃないわ」 イリス「そ、そうかも……」 暗黒行商少女「まあそういうわけだから、これ売ってあげるわ。適正価格でね。私、優良業者だから」 イリス(……そう言って彼女が提示した金額は、少々お高いものではあったけれど出せない額ではなかった) イリス(でも……本当に信用して大丈夫なのかな……?) 暗黒行商少女「ああそうそう、私この話が終わったらテンペスターを出るから、買うなら今のうちよ」 イリス「えっ!?」 暗黒行商少女「私も旅の行商人だから、仕入れたものは別のとこで売りたいのよね。今回は特別だけど」 イリス「え、ええと、ええと……!」 暗黒行商少女「ふふ……今買わなきゃ二度と手に入らないかもね! 私以外にこれを扱ってる闇商人は見たことないし!」 イリス「〜〜!!」グニャグニャ イリス(どどど、どうしよおおお!!!) ※ファンブルにより、イリスは冷静な判断ができなくなってしまいました…… ☆飯盒くらいの大きさの装置を買ってしまった ◇ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/152
153: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/05/02(木) 21:49:36.00 ID:63N8f+CG0 イリス「……み、みんな」ヨタヨタ クロシュ「イリスさん……!」 妖精「こんなとこで一人で動いちゃ危ないよ!」 エバンス「すまん! 俺が付いてたんだが……」 ローガン「む……すまぬ。どうやら状況を考えずにエバンスくんを呼んでしまったようだ」 ミスティ「……? イリス、その荷物は?」 イリス「あ……え、えへへ……認識阻害装置……かも……」 妖精「えっ……」 ミスティ「ええっ!?」 ローガン「なに!?」 クロシュ「わあ……」 エバンス「……」ダラダラ * http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/153
154: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/05/02(木) 21:51:21.06 ID:63N8f+CG0 案内メイド人形「……」 イリス「よ、ようし……それじゃあ早速、あのメイド人形さんで試してみよう……! 認識が阻害されるだけだから、具合が悪くなったりとかはないはず……!」 飯盒くらいの大きさの装置「」ドンッ! ミスティ「でもこれ、どうやって動かすの……?」 イリス「魔力を充填して、このスイッチを押せば起動するんだって。もう魔力は充填済みだから、あとはスイッチを押すだけ……!」 ローガン「その商人の言葉が真であれば、自立型魔導機械の認識に異常が発生するというわけだな」 イリス「はい……! で、では……いきます!」 ポチッ 飯盒くらいの大きさの装置「」ウォーン― イリス「わっ、なんか暖かくなった……!」 ミスティ「変な音もするわね……。これがその特定周波数の魔力波長ってやつが出す音なのかしら……」 妖精「……これで、魔導機械は私たちを認識できなくなったの?」 イリス「そ、そのはずです! 試しに……これを持ってメイド人形さんに近づいてみます!」 スタスタスタスタ… イリス「こんにちは、メイドさん!」ヌッ 案内メイド人形「こんにちは、旅人のお嬢様。昨日振りでございます」ペコリ イリス「!!?!!?!???」ババッ 妖精「だめじゃん!!!!」 イリス「なな、なんで!?」 案内メイド人形「おや。それはセイントレア・メカニクス社様の『どこでも炊きたて魔導飯盒SRMX-140』ですね。リリースは一世代前ですが、優れたデザインに実用性・使いやすさを兼ね備え、今なお多くのご家庭や旅人の方々に愛用されている人気商品でございます。良いものをお買い上げになられましたね」 イリス「ま……魔導……飯盒……?」 イリス「あ、ああ……まさか……私……」グニャァ ミスティ「い、イリス! 気をしっかり……!!」 ◆ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/154
155: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/05/02(木) 21:52:16.30 ID:63N8f+CG0 ―昼 旅の船着場 客室 どこでも炊きたて魔導飯盒「」パカッ 炊きたてごはん「」ホカホカ イリス「」ズーン… クロシュ「イリスさん……」サスサス ミスティ「……そう気を落とさないで。ほら、美味しいごはんが炊けたわ……」 イリス「うぅ……。ごめんなさい……みんなから預かった、大事なお金を……」 ローガン「う、うむ……。だが君に預けたのは旅の資金のほんの極一部でしかないのだ。そこまで大きな損失ではない……」 エバンス「おう……。それにこいつは、君を一人にしちまった俺の責任でもあるんだ」 妖精「そうだよ、もう。イリスはしっかりしてるけどまだ子供なんだから、おじさん二人が目を離したのが悪い!」 ローガン「うむ……」 エバンス「め、面目ねェ」 妖精「……まあ、目を離したのは私もだけど。ごめん」 ◆ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/155
156: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/05/02(木) 21:53:25.53 ID:63N8f+CG0 ―海岸 ザァーン ザザァーン… カモメ「クゥー、クゥー」 カニ「チョキチョキ」 イカダクロシュ「」プカプカ ローガン「おお、安定しているな」 妖精「よし、イカダへの擬態はバッチリだね。じゃあ今日はもうちょっと複雑な形に挑戦してみよう」 イカダクロシュ「」モニョニョ? 妖精「イカダで3日間も航海なんて無理だからね」 イカダクロシュ「」モニョ エバンス「おし、俺も泥舟作りの練習だ!」 ローガン「……私も、鋼魔法で船を作ってみよう」 ↓1 特訓の成果 01-60 小舟(経験2/3) 61-95 大亀(経験3/3) 96-00 海竜(経験☆) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/156
157: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage] 2024/05/02(木) 21:53:43.12 ID:+V1/nCw90 あ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/157
158: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/05/02(木) 23:37:19.78 ID:63N8f+CG0 小舟クロシュ「」プカプカ 泥舟「」ドロドロ 鋼船モドキ「」ブクブク 妖精「舟作りの腕前はクロシュが一番みたい」 エバンス「くっ、どう作っても溶けちまう……どうすりゃ溶けない泥舟が作れるんだ……!」 ローガン「ううむ……空洞があれば理論上は鋼でも水に浮くはずなのだが……。浮いた状態で安定した形を作るのが難しいな……」 小舟クロシュ「」プカプカ 妖精「……クロシュの造形能力って実はかなり凄いのかも。絵も上手いし……」 エバンス「確かに、イカダも小舟も全然転覆せず安定してるもんな。しかし絵も上手いのか……!」 ローガン「鋼魔法や地魔法が使えれば、絵だけなく精巧な鉄像や石像をも作れるようになれたかもしれんな、クロシュくんは」 小舟クロシュ「」プカプカ モニョモニョ ☆クロシュの海渡り経験が2/3になりました ☆小舟に擬態できるようになりました ◆ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/158
159: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/05/02(木) 23:38:11.78 ID:63N8f+CG0 ―大通り ワイワイ ガヤガヤ イリス「……」トボトボ ミスティ「イリス、元気を出して……」 イリス「ミスティ……。でも私……みんなのお金を……」 ミスティ「イリスのポケットマネーで足りる分じゃない。誰も困ってないわ」 イリス「うぅ……。でも、元は魔族国と緑の国のみんなから託されたお金なのに……」 ミスティ「もう……。仕方ないわね、付いて来て」スタスタ イリス「ま、待ってよぉ」トタトタ * ―魔法店 ガチャッ カランカラン 魔法使いの店員「いらっしゃい」 ミスティ「こんにちは……」 イリス「こ、こんにちは……。ここって――」 本棚「」 本棚「」 本棚「」 本棚「」 本棚「」 本棚「」 イリス「魔導書の、お店……!」 ミスティ「どう? 元気出るでしょ」 イリス「う、うん……! 図書館でもないのにこんなにたくさん……!!」 魔法使いの店員「何百年も続く先祖代々の魔法書店だからねえ。そんじょそこらの魔法店にゃ負けないよ」 イリス「すごい……! あの、見させてもらっても良いですか!!?」 魔法使いの店員「もちろん。ゆっくり見ていきなさい。本は逃げないから」 * http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/159
160: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/05/02(木) 23:39:54.98 ID:63N8f+CG0 ペラッ ペラッ ミスティ(ブラッドに成形した氷は通じない。けれど、あの時土壇場でやったような冷気放出はかなりの至近距離でないと多分効果が出ない) ミスティ(遠距離からでも冷気をぶち当てられる魔法とかないかしら……) ミスティ(……氷属性の魔導書はあまり多くないのよね……。まあ、それでも星属性よりは全然あるけれど……) ミスティ(うう〜ん……戦慣れしたスライムに有効そうな氷魔法はなかなか見つからないわね……) ペラッ ペラッ イリス(……星属性の魔導書は……やっぱり見当たらない!) イリス(『星の魔力』の中編とか後編は魔族国の図書館跡を掘り起こせば出てくるのかなあ……。でも今魔族国に戻ってる暇はないし……) イリス(う〜ん……とりあえずここは、今のパーティに手薄な火属性や水属性辺りの魔導書を――ん?) 魔導書『血の契約 著:フラナ・バイオレット』ゴゴゴゴ イリス(!!!?!?!? こ、これ……フラナ先生の……!!) イリス(ど、どんな魔法なのかな……?)ペラッ イリス(血の契約――術者の血と対象の血を混ぜ合わせ、それを互いに摂取することで発動する) イリス(対象は術者の虜となり、あらゆる命令に逆らうことのできぬ奴隷と化す) イリス(また、術者が吸血鬼であった場合、対象は吸血鬼の眷属となる) イリス(わ、わわ……!! こ、これ……ものすごくヤバイ魔法だ……!) イリス(対象の意思を奪って奴隷化させる魔法は、この奴隷制大好き国の王国ですら禁じられてるのに……!!) イリス(なんでこんなものを普通に置いてあるの!?) イリス(ていうかフラナ先生なんて魔法を作ってるのおお!!!?!?) 魔法使いの店員「……ん? あっ」 イリス「あっ……」 魔法使いの店員「…………あの、それ見なかったことにしてもらえます? 仕舞うの忘れてて」 イリス「ええ……」 魔法使いの店員「いや、ほんとに……悪用とかしてませんから。黙っててもらえると助かるというか……」 イリス「……」 ↓1 どどどどうしよう 1.見なかったことにします 2.この本ください 3.その他自由安価 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/160
161: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage] 2024/05/02(木) 23:43:46.19 ID:UI6JFlozo 2 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/161
162: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage] 2024/05/02(木) 23:44:19.75 ID:+HsYax/kO 2 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/162
163: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/05/02(木) 23:49:32.44 ID:63N8f+CG0 イリス「あ、あの……じゃあ、この本……ください!」 魔法使いの店員「……は?」 イリス「あ、いえ……! 悪用したいとかじゃなくて……! け、研究目的というか……!!」 魔法使いの店員「……」 イリス「……」 ↓1コンマ 01-05 いいですよ 06-25 本当に研究目的なんですね? 26-00 馬鹿な考えを起こすのはやめなさい http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/163
164: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage] 2024/05/02(木) 23:49:58.81 ID:+V1/nCw90 あ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/164
165: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/05/03(金) 00:10:07.93 ID:AY7RlWT40 魔法使いの店員「……馬鹿な考えを起こすのはやめなさい」 イリス「へっ?」 炎「」ボッ フラナの魔導書「」メラメラ イリス「う、うわわわっ!!!」 チリチリ… 灰「」シュウウ… イリス「あ……」 魔法使いの店員「……私の大事なコレクションでしたが、将来有望な若者が暗黒面に堕ちるよりはマシでしょう」 イリス「あっ……そ、その……す、すみませんでした……」ペコ 魔法使いの店員「気にしないで。若気の至りは誰にでもあることです。ただ、あの類の魔法は研究すら危険な禁呪。例え本気で使うつもりがなくとも、持っているだけで当局から狙われる立場になりますよ。最悪、国際指名手配される可能性もある……どうかご理解ください」 イリス「はい……」 ◆ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/165
166: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/05/03(金) 00:11:02.66 ID:AY7RlWT40 ―夕方 大通り イリス「」トボトボ ミスティ「ど、どうしたのよ……。何か声が聞こえたけれど……店員の人と揉め事でもあったの……?」 イリス「ううん……。私が……悪いだけ……」 ミスティ「な、何があったのよ……」 イリス「えへへ……魔が……差しちゃったっていうか……」 ミスティ「イリス……」 イリス「……んん、大丈夫! 新しい魔導書も買ったし、明日からまた情報収集がんばらなきゃだもん!!」 ミスティ「……ええ。そうね、頑張りましょう……」 イリス「うん!」 ◆ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/166
167: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/05/03(金) 00:13:50.53 ID:AY7RlWT40 というわけで本日はここまでとなります 意図せずイリスちゃん虐めパートのようになってしまいました。本当に全くそんな意図はなかったのですが、申し訳ありません 暗黒行商少女が言っていたことは全てが嘘だったわけではないようです。彼女の私見や憶測も多分に混じっていますが、ある程度は参考にして良いかもしれません ちなみにもし禁呪の魔導書をイリスが手にしていた場合、イリスのメンタリティに何らかの影響があった可能性は実際ありました 強い力、取り返しのつかない力の扱いには十分注意しましょう。暗黒面の力は素晴らしいのですが、それゆえ抗いがたいのです それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/167
168: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage] 2024/05/03(金) 02:19:12.36 ID:e19ubxfxo 乙でした フラナ氏の若かりし頃の伝説がまた一つ……この人は人間サイドから見て裏ボスだったんじゃないか http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/168
169: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage] 2024/05/03(金) 18:42:58.66 ID:gle39KNkO やっぱ勇者除くと人間より異業種の方がスペック高くない http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/169
170: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/05/04(土) 12:55:10.08 ID:Yzt4QtTh0 フラナ先生が(王国の)人間にとってとても嫌な敵対的魔族だったのは間違いないでしょう。実のところそれは現在進行系です なお例の禁呪についてですが、フラナ先生曰くアレは手軽だが面白くないとのことで、使ったことはあまり多くないようです 人間は基礎性能こそやや低めですが、繁殖力や排他性が他の種族より高く、大陸の知的種族の中では最も数が多いと言われています また、基礎性能の低さに反して伸び代はかなりあり、他の強力な種族を凌ぐ傑物が人間の中から現れることもあります http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/170
171: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/05/04(土) 12:57:15.67 ID:Yzt4QtTh0 ―夜 テンペスター沖 海上 魔導クルーザー「」シャーッ 暗黒行商少女「ふいー、これだけ魔導機械製品を仕入れれば十分でしょ。あとはこれらを機械のキの字も知らない国の奴らに売りつけてやれば……うひひひ」 暗黒行商少女「……しかし魔導飯盒をあそこで売り払っちゃったのは失敗だったわね。取引に不慣れなガキっぽかったからついうっかり詐欺魂に火が付いちゃったわ」 暗黒行商少女「まあでも良い勉強になったでしょ。取引の場じゃ騙される方が悪い。授業料としちゃ破格だったんじゃない?」 魔導クルーザー「」シャーッ 暗黒行商少女「それにしても……んん〜!! このクルーザー、乗り心地最高ね! 流石は最新の自立稼働型! 目的地を入力するだけであとは自動運転してくれるなんて、便利すぎでしょ!」 暗黒行商少女「これだけ小型で快速なら例の海賊なんかにも見つかりっこないしね!」 暗黒行商少女「それにしても認識阻害か……。海賊はバグだなんて適当なこと言ってみたけど、我ながらあの推理は的を射ているような気がする。自立型魔導機械が認識できない周波数があるのは実際本当のことだし」 暗黒行商少女「くぅ、どうせなら情報料込みってことで飯盒の値段をもうちょっと釣り上げれば良かったわ……! まだまだ私も青いわね……」 バシャッ― 暗黒行商少女「ん? 何の音――」クルッ ボゴォッ 暗黒行商少女「お゛っ……」 「……」 暗黒行商少女「………ま、さか……かい、ぞ……」 ボゴォッ 暗黒行商少女「んお゛ぉっ……!」 ガシッ ブンッ 暗黒行商少女「」ヒューン ボチャン 「……敵性生命体、排除完了」 「……同胞の救出を開始する」 コツコツ… 魔導クルーザー操縦パネル「」 「……」 ウィーン… ピッピピッ ピッポッパッ 「……」 「………精核の不可逆改造を確認。救出不能……」 「…………目標……介錯へ変更……」スッ 魔導クルーザー「」シュウウン… 「…………」 魔導クルーザー「」 カッ ドガァァァァン――… 沈んでゆく魔導クルーザー「」ブクブク… 「…………」 「……………精霊の加護が、ありますよう――」 ◆ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/171
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