【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 (999レス)
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481: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 06/02(日)19:16 ID:b/3OqX820(8/21) AAS
黒っぽいスライム「」モニョモニョ

クロシュ「!」

妖精「あれは……ストーンスライムかな? 黒っぽい色のは珍しいけど」

クロシュ「聞き込み、してみる……!」

 *

スライムクロシュ「〜〜?」モニョモニョ

黒っぽいスライム「?」モニョ?

妖精「うん。何日か前の夜に向こうの方の空から光が飛んできたと思うんだけど、見なかった?」

黒っぽいスライム「わっ! 妖精さん、ボクたちの言葉がわかるの?」

妖精「ちょっとだけね。自分では喋れないよ」

黒っぽいスライム「じゃあボクもこっちで話した方がいいかな?」

 デロデロ…ポン!

クロシュ「うん……じゃあこっちで、話そ……?」

黒っぽいスライム「わあ。クロシュちゃん、その姿もかわいいね」

クロシュ「えへへ……これ、フメイちゃん……わたしの、友達……」

黒っぽいスライム「捜してる人だよね。ごめん、ボクは見てないや……」

妖精「そういえばあなたは? 見た感じはストーンスライムっぽいけれど」

黒っぽいスライム「ボクはレッド。バーニングスライムだよ」

妖精「えっバーニングスライム!? 全然燃えてないというか……そもそもバーニングスライムはずっと前に絶滅したはずじゃ――」

黒っぽいスライム→レッド「うん……。たぶん、ボクが最期の生き残り……」

クロシュ「……」

妖精「そんな……」

レッド「でも寂しくないよ。こうやって体を冷ましてれば、異種族のみんなとも普通に触れ合えるもの」

妖精「そ、そういうことだったの……。でもバーニングスライムが体を冷やすなんて自殺行為なんじゃないの……?」

レッド「大丈夫。冷やしてるのは表面だけだから、ちょっと冷たいけど全然平気だよ」

妖精「そ、そう……。あなたが良いなら、それで良いけれど……」

レッド「えっとそれで、何日か前に夜空を飛んだ光のことだったよね。それなら……たぶん、見たと思う」

妖精「えっ!? それじゃあ、それがどこに飛んでいったかわかる!?」

レッド「うん。あの光、火山の方に飛んでいったよ。火山活動が活発になったのもあれからだから、みんなはあれが火神の逆鱗に触れたんじゃないかって怖がってる……」

妖精「火山か……なるほどね、ありがとう」

レッド「うん。妖精さんとクロシュちゃんは、あの光を追っているの?」

クロシュ「うん……」

妖精「うん。まあいろいろあって」

レッド「えっ、じゃあこれから火山に行くの? 危ないよ、今の火山は……」

妖精「大丈夫大丈夫。例えどれほど荒れ狂っていようと、自然の力は私の味方だもの」

レッド「でも、クロシュちゃんは……」

クロシュ「……」

妖精「ま、まあ……私が一緒に付いていれば大丈夫でしょ」

レッド「万が一ってこともあるし……。もしクロシュちゃんに氷魔法の適性があるなら、ボクが教えてあげられるよ」

クロシュ「……えと……わたし、反映魔法の適性しか……ない……」

レッド「反映魔法……?」

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