【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 (1002レス)
【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/
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83: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/04/28(日) 00:18:40.81 ID:aYYOgcBr0 クロシュ「……」 メルルの帽子「」 クロシュ「!」ピコン クロシュ「えと……帽子を……プレゼント……するのは……?」 妖精「へ? なんで帽子?」 クロシュ「あの……メルルさんが……お近づきの印に、って……」 メルルの帽子「」 イリス「あ、そっか! 親愛の気持ちを示すのに、パーティみんなでお揃いのものをプレゼントしようってことだね!」 クロシュ「……? うん……」 ローガン「なるほど、お揃いの装備でこのパーティへの帰属意識を高めようというわけか。なかなか策士だなクロシュくん」 エバンス「そういう手もあるのか……! クロシュちゃん、やるな……!」 妖精(いや、絶対そこまで考えてないと思う……) イリス「お揃いの装備は明日にでも買いにいこう!」 ローガン「そうだな。今夜はもう暗い……明日、通りを見てみよう」 妖精「でもせっかくだしもう一つくらい案が欲しいね。クロシュ、他に何か良い案ある?」 クロシュ「えと……ごはん……」 イリス「ご飯……そっか! 私たちでミスティに手料理を振る舞ってあげれば……!」 ローガン「なるほど……街に着いてからは外食ばかりだったからな」 エバンス「確かに食ほどストレートに愛を示せるものもない!」 イリス「ご飯ならここのキッチンを借りればすぐにでも取りかかれるよ!」スクッ エバンス「よし、善は急げだ!」スクッ タッタッタッ ◇ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/83
84: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/04/28(日) 00:19:16.43 ID:aYYOgcBr0 宿の看板娘「え、キッチンを使いたい? 今は誰も使っていないので構いませんが……」 イリス「ありがとうございます!」 エバンス「綺麗に使いますんで!」 宿の看板娘「必要な食材があればお申し付けくださいね。お店ほど豊富ではありませんけど、いろいろありますので」 ↓1〜2 食材を1〜2つ選択 肉類:トリ肉、ケモノ肉 野菜:セイントレア草、王国キャベツ、海藻類 穀物:ウルティ米、ふっくらパン、港湾パスタ 魚介:カニ、海ザリガニ、異世エビ、アークサーモン、ホタテ 果実:リンゴ、ナシ 卵乳:トリの卵、ミルク、チーズ、バター 特殊:スライムゼラチン 所持:マジカルブラッドワイン、精霊樹の実のジャム、お宿の焼き菓子、焼きたてパン ※表にない調味料などが使われることもあります http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/84
87: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/04/28(日) 01:58:45.19 ID:aYYOgcBr0 バスケット入り焼きたてパン「」 エバンス「せっかくだから、ミスティちゃんが貰ってきたっていうパンを持ってきたぞ」 イリス「いいですね! じゃあパンをベースにして……ここにある食材なら何が合うかなあ」 エバンス「無難なのはバターだが、ただのバタートーストじゃ少し物足りないな。他に何か……」 イリス「あ、リンゴ! この美味しそうなリンゴをスライスして焼いて、パンで挟めば……!」 エバンス「焼きリンゴバターサンド!」 イリス「よおし、じゃあこれで――」 トテトテ ガチャッ クロシュ「……」トテトテ イリス「クロシュちゃん!」 エバンス「どうしたんだ?」 クロシュ「ん……」スッ 精霊樹の実のジャム「」 エバンス「ん? これは……ジャム? ラベルも何も貼られていないが……」 イリス「あっ……これ……!!」 クロシュ「……ミスティさんを……大切に、想ってる……子の……ジャム、だから……」 イリス「……そうだね。勝手に使ったら……怒られちゃうかもだけど……。でも……今のミスティにこそ、食べさせてあげなきゃ……!」 クロシュ「ん……!」 * http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/87
88: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/04/28(日) 01:59:17.03 ID:aYYOgcBr0 ミスティ「ふう……。お風呂、上がったわ……。ん? 何か、とても良い香りが……」スタスタ イリス「ミスティ! これ……どうぞ……!!」スッ 焼きリンゴバター精霊サンド「」キラキラ ミスティ「こ、これは……!」 妖精「私たちの、感謝と親愛の気持ちだよ。まあ……遠慮せず受け取って欲しいな」 エバンス「聞いたぜ……。ミスティちゃんを慕ってる、幼い妖精の子がいるんだってな……」 イリス「このサンドイッチには……あの子の精霊樹のジャムをふんだんに使いました。勝手に使っちゃってごめんね……。でも……今のミスティに、味わって欲しかったから」 ローガン「このパンも、君が助けた少女がその恩としてくれたものだ。ミスティくん……君は、君が思っている以上に……他者を想い、他者から想われているのだ」 ミスティ「……」 クロシュ「ミスティさん……」 ミスティ「……ありがとう……。いただくわ……」スッ イリス「うん……!」 * http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/88
89: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/04/28(日) 01:59:45.12 ID:aYYOgcBr0 サクッ モグ モグ … ミスティ(うっすらと焼かれたパンに、焼きリンゴとバターがよく溶け合い――) ミスティ(ふんだんに塗り込まれた精霊樹の実のジャムが……とても甘酸っぱく、染み渡る――) ミスティ(……美味しい) ミスティ(…………) ミスティ(ジャムの中に……あの子の魔力を感じる……。あの子の……優しい想いが、伝わってくるかのよう……) ミスティ(あの子は……元気かしら……) ミスティ(私の来訪を……待ってくれて、いるのかしら……) ミスティ(…………)ジワッ ミスティ(…………私……馬鹿だわ……) ミスティ(私が死ねば……あの子が……どんな顔をするか…………) ミスティ(ううん……あの子だけじゃない……。イリスも……クロシュも……みんな……) ミスティ(どうして……気付かなかったのかしら……。私……こんなにも……大切にされているのに……) ミスティ(本当に……馬鹿よ……)ポロポロ イリス「あ、な、なんか変だった!? 玉ねぎは切ってないはずなんだけど……!」アタフタ ミスティ「ち、違うのよ……。これは……ぐすっ……自分に、呆れてるのよ……」ポロポロ イリス「え、え?」 ミスティ「……ありがとう……。本当に……ありがとう……」ポロポロ イリス「あ、う、うん……! こちらこそ……!」 クロシュ「ミスティさん……! あの時も……今も……わたしを、守ってくれて……わたしと一緒に、来てくれて……ありがと、ございます……」ペコリ ミスティ「クロシュ……。ふふ……元はと言えば……あなたが発端だったのよね……。私が、ここにいるのは……」 クロシュ「え、えと……」 ミスティ「あなたのお陰で……このパーティの一員になって……みんなに、出会えた……」 クロシュ「……!」 ミスティ「ありがとう……。これからも、よろしくね……」 クロシュ「うん……! よろしく、お願いします……」ペコリ ローガン「フッ……一件落着のようだ」 妖精「良かった……。復讐を否定する気はないけれど、仲間が無謀な挑戦をして死ぬなんて嫌だもの……」 ローガン「……うむ」 妖精「……ローガンは……もし旅の途中で仇を見つけたら……」 ローガン「……さあ。その時になってみなければわからないが……君たちを悲しませる結果にならぬよう努力する……と約束しよう」 妖精「……うん。してよね、努力」 エバンス「……復讐、か……。イーシャさん……集落のみんな……」グッ ☆ミスティ残留が確定しました ☆ミスティの目標が更新されました ◆ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/89
90: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/04/28(日) 02:00:15.91 ID:aYYOgcBr0 というわけで本日はここまでです。ミスティ残留確定おめでとうございます いくつかの会話中にミスティ残留のヒントをこそこそ出していたのですが、お気付きになられましたでしょうか? 何にせよミスティさんはパーティに残ってくれるようです。おめでとうございます。これにて、パーティの結束はより強くなったと言えるかもしれません。今後のミスティとクロシュ一行の活躍に是非ご期待くださいませ それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/90
93: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/04/28(日) 20:12:00.51 ID:aYYOgcBr0 はい、ミスティ残留の鍵は森妖精の子(のジャム)でした あの時のミスティの善意が、巡り巡って愛となり――ミスティの心に届いたのです クロシュちゃんは目立つ子ではありませんが、その小さな優しさや善意は、未来への道行きを照らす薄明かりとなるのかもしれません やはりこの物語の主人公は、クロシュちゃんなのです 実際、ミスティが離脱した場合の生存率は絶望的なものでした(1%で勝利、4%で相打ち、10%で敗走、85%で死亡)。運命賽を使っても無駄になってしまう確率の方が高いです ちなみにローガン氏はミスティ死亡ルートでも死ねません。ミスティが最後の力を振り絞ってローガン氏を逃がし、生き残ってしまうからです そうしてローガン氏は、死にたくともミスティに救われた命を無駄にできず、後悔と自責を抱えたまま亡霊のように生きざるを得なくなってしまいます http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/93
94: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/04/28(日) 20:13:34.44 ID:aYYOgcBr0 フラナからの手紙『復讐はすべきよ。でもそれは今ではないわ』 フラナからの手紙『特級危険生物は私でも五分の相手。今のあなたたちに勝ち目はない』 フラナからの手紙『刺し違えてでも、などとは考えないこと。復讐は完全完璧に相手を下さなければ意味がない』 フラナからの手紙『だからミスティにはこう伝えなさい。今は堪え、力を付けよ――と』 聖女からの手紙『ミスティさんが前に進むためにどうしてもその復讐を遂げなければならないというのであれば、私に彼女を止める言葉はありません』 聖女からの手紙『ですが、それでも私は、ミスティさんに御身を大切にして欲しいと思ってしまいます』 聖女からの手紙『そしてこれは、できればなのですが。もし対話の機会があれば、相手の方とお話をしてみて欲しいのです』 聖女からの手紙『わかり合え、などと言うつもりはありません。しかし私は――対話もなく、相手の真意も知らぬまま殺し合うなんて――悲しすぎると思うのです』 * 風の精霊『ティセリアと森妖精の子からの伝言だよ!』ヒュルヒュル ティセリアの声真似『復讐、ですか……。部外者である私に軽率なことは言えませんが……無茶はして欲しくない、というのが正直なところです』 ティセリアの声真似『……もし特級危険生物に挑むのであれば、徹底的に相手を調べ、策を練り、万全の態勢で――」 森妖精の子の声真似『えっ……ミスティさん……今、たいへんなの……?』 ティセリアの声真似『……! 聞いていた、のですか……』 森妖精の子の声真似『……ミスティさん……だいじょうぶ、なの……?』 ティセリアの声真似『……はい。今は、何ともないはずです』 森妖精の子の声真似『………また、ここに……きて、くれるよね……?』 ティセリアの声真似『……………ええ。あなたの想いが、届けば……きっと――』 森妖精の子の声真似『わたし、の………?』 ティセリアの声真似『はい。だから……一緒に、ミスティさんの息災を祈りましょう――』 森妖精の子の声真似『うん……。ミスティさんに……せいれいのかごが、ありますよう――』 * ―旅の船着場 客室 ミスティ「……」グッ イリス「……ふふ。ミスティ……みんな、あなたのことが大好きなんだよ」 ミスティ「……ええ。思い知ったわ……」 イリス「復讐はさ……。フラナ先生の言うように、力を付けてからでも遅くないよ。私たち……まだまだ、発展途上なんだから」 ミスティ「……そうね。私……強くなるわ……。あいつに……負けないくらい……」 イリス「そうだよ……! 私も手伝うからさ……! 一緒に、がんばっていこう?」 ミスティ「ええ……! 不束者だけど、よろしく頼むわ……!」 ◆ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/94
95: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/04/28(日) 20:14:01.02 ID:aYYOgcBr0 ―翌日 朝 ウォーターポート 大通り ワイワイ ガヤガヤ イリス「朝から賑わってるなあ……!」 エバンス「これでも普段よりは人がだいぶ少ないんだぜ。欠航の影響でな」 妖精「ええ、これで少ない方なの? うへぇ……」 ローガン「うむ……流石は王国の玄関口というわけだな」 ミスティ「……ところで、今はどこへ向かっているの?」 イリス「ふっふっふ、良くぞ聞いてくれました! クロシュちゃん、ミスティに教えてあげて!」 クロシュ「んえ……? あ、えと……ぼ、帽子……?」 妖精「もー、メルルに釣られすぎだよ。帽子に限らなくて良いの」 クロシュ「あっ……えと、みんなで……お揃いの、装備を……買いたくて……」 ミスティ「おそ、ろい……?」 イリス「そ! 私たちのパーティみんなで、お揃い装備!」 ミスティ「私たちのパーティの、お揃いの……」 ローガン「うむ。パーティ結束の象徴というわけだ」 ミスティ「……ふふっ! なあに、それ……すっごくクサいわ……」 ローガン「むっ……そ、そうだろうか」 ミスティ「ええ……。でも……全然、嫌いじゃないわ」 ↓1〜3 お揃い装備候補 このあと多数決を行います http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/95
99: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga] 2024/04/28(日) 20:28:38.70 ID:aYYOgcBr0 それでは多数決を行いたいと思います。案を出していただいた人もご自由に投票してOKです(自分のも可) ↓1〜5 多数決 1.虹晶の耳飾り 2.守りのペンダント 3.槍 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/99
105: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/04/28(日) 22:49:33.95 ID:aYYOgcBr0 ターバンの褐色少女「おや? あんたたちは――」 イリス「あっ! 緑の国の大樹の宿で、紙と画材を売ってくれた商人さん!」 ターバンの褐色少女「復権派の皆さんじゃん! その節はお買い上げどうも!」 妖精「うげっ、ここで復権派の名前を聞くことになるなんて……。まあ、どうも……」 ターバンの褐色少女「あのビラ、うちで買った紙と画材で作ったんでしょ? あれだけ綺麗な絵が描いてもらえたんなら商人冥利に尽きるってもんよ」 クロシュ「んへへ……」 妖精「ふふん、凄い絵だったでしょ!」 ミスティ「描いたのはクロシュよ」 ターバンの褐色少女「それで捜し人は見つかったの?」 クロシュ「……」 妖精「いや……まだ捜し中」 ターバンの褐色少女「そか……。まあ元気出しなよ、安くしとくからさ!」 イリス「な、何か買う前提になってる……」 ターバンの褐色少女「そりゃあこんなとこに来てるなら買い物でしょ? 何をお探し?」 クロシュ「えと……。みんなで、お揃いの装備を……」 ターバンの褐色少女「お揃い? ははあ、なるほど! 復権派結束の印ってわけだ!」 ローガン「うむ。迅速な理解、感謝する」 ターバンの褐色少女「じゃあ最低でも6つは必要ってことだね?」 エバンス「おう。頼むぜ」 ターバンの褐色少女「新顔のお兄さんもよろしく! まあいろいろあるから見てみてよ」ガサゴソ * http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/105
106: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/04/28(日) 22:51:25.13 ID:aYYOgcBr0 守りのペンダント「」 エバンス「……お! この守りのペンダント、全員で付けるのに丁度良いんじゃないか!?」 ターバンの褐色少女「お目が高い! と言いたいとこなんだけど……それ2つしかないんだよね。ごめん!」 エバンス「そうなのか……」 ターバンの褐色少女「非力な後衛でもそこそこの防御力を得られる貴重な装備なんだけどさ、なかなか人気があって品薄なんだよ」 ローガン「ふむ……おっ」 槍「」 ローガン「この槍は何という槍かね?」 ターバンの褐色少女「それは……槍だよ!」 ローガン「う、うむ……。それで、正式名称は……」 ターバンの褐色少女「槍!!」 ローガン「お、おお……や、槍か……」 ターバンの褐色少女「冗談だよ。その槍はねえ……持つ者の特性に合わせて形を変える不思議な槍さ」 ミスティ「えっ、そんな摩訶不思議な槍が存在するの?」 ターバンの褐色少女「試しに持ってごらん、ほい」スッ ミスティ「え、ええ……はい」パシッ 氷の槍「」キンッ ミスティ「わっ!」 ターバンの褐色少女「おっ、お姉さん氷属性なんだねえ! ふふ、貴重な属性武器もこの槍ならこの通りってわけ!」 ローガン「おお……。つまり私が持つと鋼の槍だな……」 エバンス「俺が持つと土の槍か……」 ターバンの褐色少女「でも残念ながらこれは1本しかないレアアイテム! お値段もかなり張るから今回のお買い物には向かないと思うよ〜」 ミスティ「面白いけれど、今のところ武器には困っていないしね……」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/106
107: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/04/28(日) 22:54:23.01 ID:aYYOgcBr0 イリス「……ん? この耳飾りは……」 くすんだ耳飾り『』 ターバンの褐色少女「あー……それ、ほんとは虹晶石なんだよ」 イリス「……えっ!? これが、あの虹晶石!? だって虹晶石は、触媒としても宝飾品としても最高級の、七色に輝く宝石のはずで……」 ターバンの褐色少女「前はその通りだったんだけどねえ。あの世界樹から光が飛んだ日……あれからすっかりくすんじゃってさあ……」 イリス「!! それって――」 妖精「……だろうね。虹晶石は、星の奥深く圧縮されて形作られる物質。多くの魔力に適合する性質を持ち……特に星の魔力の影響を受けやすい」 イリス「やっぱり……! あの本にも、書かれてた……!」 ターバンの褐色少女「やっぱり復権派の皆さんは何かご存知なの?」 妖精「うん、まあ……。この旅の目的も、あの世界樹の光を追って、元に戻すことなんだ」 ターバンの褐色少女「ははあ、なるほどね……。それ、戻ったらこの虹晶も元に戻る?」 妖精「うん、多分……。いや、断定はできないけど」 ターバンの褐色少女「断定はできないんだ……」 イリス「あの、ちょっとお借りしても良いですか? これ……」 くすんだ耳飾り「」 ターバンの褐色少女「ん、いいよ。はい、落とさないでね」 イリス「はい! 星の魔力なら――」グッ コォォォォ― カッ 七色に輝く耳飾り「」キラキラ クロシュ「わあ……!」 ミスティ「これが……虹晶石……!」 エバンス「すげェ……!」 ローガン「美しいな……」 ターバンの褐色少女「今何やったの!?」 イリス「この虹晶石に、星の魔力を込めました! でも、長続きはしないと思います。根本の原因を解決しないと……」 ターバンの褐色少女「あ、そうなんだ……。はあ、結局不良在庫かあ……。うーん……よし、決めた! これ、あんたたちにあげる!!」 イリス「え、ええっ!? こんな貴重品を!?」 ターバンの褐色少女「うん! でも条件がある!」 ミスティ「条件……?」 ターバンの褐色少女「世界樹から飛んでった光とか、それによって起きてる異変とか、絶対解決してよ! いろんなとこで大変なことになってるし、あたしの故郷のテラヌス・ウルスも今めっちゃやばいみたいだから!」 妖精「……!」 ターバンの褐色少女「数も丁度6つ。世界を救う依頼料としちゃ安いくらいかもしんないけどさ」 妖精「ううん……凄く助かるよ。ありがとう……!」 ターバンの褐色少女「期待してっからね……!」 ☆くすんだ耳飾りを6つ手に入れました ☆装備者の魔力回復と魔力出力が僅かに向上します ◆ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/107
108: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/04/28(日) 22:56:26.47 ID:aYYOgcBr0 ―港湾都市ウォーターポート 滞在5日目 ◆パーティメンバー ◇クロシュ 武:鉄の小盾 防:ゴスロリエプロン ◇妖精 武:なし 防:エルフのレオタード ◇イリス 武:精霊樹の杖 防:魔術師のローブ ◇ミスティ 武:魔銀の短剣 防:精霊のローブ ◇ローガン 武:鋼の剣 防:鎖帷子 ◇エバンス 武:鉄の剣 防:革の鎧 ・共通 飾:くすんだ耳飾り ◯所持アイテム ・鉄鍋+携帯調理器具 ・蜘蛛絹の下着 ・ザリガニのお守り ・魔術書「星の魔力」 ・魔族国永久旅券*5 ・マジカルブラッドワイン ・反魂丹*2 ・運命賽*2 ・雨乞い傘 ・フメイの服の切れ端 ・精霊の印*5 ・精霊樹の実のジャム ・鋼の回転ノコギリ ・精霊樹の鉢植え ・フメイとアリシラの人形 ・お宿の焼き菓子 ・お宿の妖精の織物 ・メルルの帽子 ◯現在の目標 ・フメイちゃんを探す ・世界樹の光を追う[0/5] ・トコナツ火山島行きの船を探す ・海渡りの姿を獲得する[1/3] ◯仲間の目標 ・ブラッドを倒す(ミスティ) …………………………………………………………………………………… □港湾都市ウォーターポート 主要施設 大通り:旅の船着場、武具店、雑貨店、魔法店、鮮魚店、食品店、食事処、酒場、浴場、冒険者ギルド、他 裏通り:占い屋、怪しい露天商、暗黒商店、奴隷商店、他 沿岸部:港、造船所、魚河岸、灯台、他 隣接地:機械工業都市テンペスター …………………………………………………………………………………… イリス「虹晶の耳飾りをもらっちゃうなんて……!」 ミスティ「……ふふ……私たちのパーティにはぴったりじゃない?」 ローガン「うむ……! 星の光を追うこのパーティの象徴として、これほど適したものもないだろう」 エバンス「光を取り戻す度、この耳飾りも色を取り戻していくってことか……! へへ、面白い……!」 妖精「本当に私たちにはぴったりかも……。気が引き締まるなあ……!」 クロシュ「ん……!」 くすんだ耳飾り「」キラッ ウォーターポート滞在5日目です ↓1〜3 自由安価 何をする? http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/108
112: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/04/28(日) 23:15:15.82 ID:aYYOgcBr0 妖精「セイントメカなんとかについての情報収集は午後にして、午前中は少しゆっくりしようよ。最近みんな動きっぱなしだったしさ」 イリス「そだね。せっかく海に来てるんだし、ちょっと海で遊びたいかも!」 ローガン「海か……。そういえば、皆水泳はどれくらいできるのだ?」 ミスティ「水泳……」 エバンス「あー……確かに、海に出るなら最悪の事態に備える必要はあるもんな」 ローガン「うむ。各々の水泳能力は把握しておきたい。せっかく海で遊ぶわけだしな!」 クロシュ「……」 コンマ数値が大きいほど水泳が得意(0が最大) ↓1 1桁目クロシュ(人型) 2桁目妖精 ↓2 1桁目イリス 2桁目ミスティ ↓3 1桁目ローガン 2桁目エバンス http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/112
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