安価とコンマで異世界転生!その11 (372レス)
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276: ◆UEqqBEVZVY [saga] 11/11(月)01:25 ID:ob296oR50(1/4) AAS
狙撃少女「馬車に乗って1日くらいかな」

中華「うーん……結構遠いね」

氷魔「……帝国領は……かなり広いんですね……」

やる気「ま、のんびり行くっすよ。馬車は途中で拾えたらラッキーってことで」

実際、この農村に馬車は来ないだろう
作物を輸送するための馬車なら来るかもしれないが、
今は時期ではないと一行は判断した
277: ◆UEqqBEVZVY [saga] 11/11(月)01:29 ID:ob296oR50(2/4) AAS
ぶりっ子「こういうとこを歩くのって、随分久しぶりな気がしますねぇ」

長閑な街道を進みながら、ぶりっ子はそう溢した

怪盗「確かに、最近はもっぱら馬車移動か、変な場所しか歩いてないかも」

狙撃少女「そうですね……散歩みたいで気分が楽です」

炎魔「天気もいいし、楽しいですね」
278: ◆UEqqBEVZVY [saga] 11/11(月)01:31 ID:ob296oR50(3/4) AAS
本日はここまでです
ありがとうございました
279: ◆UEqqBEVZVY [saga] 11/11(月)18:18 ID:ob296oR50(4/4) AAS
ひたすら歩き、太陽が西に傾きだした頃
街道のど真ん中に止まっている馬車のキャラバンを見つけた

男「ん……?」

どうやら彼らは何らかの事情で足踏みを余儀なくされているようだった
嘆息がときおり聞こえてくる

中華「なんだろう、あの商隊」
280: ◆UEqqBEVZVY [saga] 11/12(火)01:11 ID:gRa4pk9S0(1/5) AAS
氷魔「……どうしたのですか……?」

脇から回り込み、
商隊の戦闘にいるリーダーらしき男性に話を聞く

商人「向こうの峠で土砂崩れがあったらしくてな、街道が使えないんだ」

やる気「ええっ!?」

商人「お前さんたちは歩きだろう?歩きなら、越えられないこともないはずだ」
281: ◆UEqqBEVZVY [saga] 11/12(火)02:06 ID:gRa4pk9S0(2/5) AAS
本日はここまでです
ありがとうございました
282: ◆UEqqBEVZVY [saga] 11/12(火)18:39 ID:gRa4pk9S0(3/5) AAS
ぶりっ子「そ、そうですかぁ……分かりました、気をつけますねぇ」

商人「ああ、まだ危険なことに変わりはないからね」

すぐ先は林道になっており、
そこを歩いていけば件の峠に出た

怪盗「うわぁ……行けるっちゃ行けるけど結構道塞がれてる……」

一行はどうにか堆積した土砂を避けたり、
あるいはその上を越えたりして進んでいく
283: ◆UEqqBEVZVY [saga] 11/12(火)20:54 ID:gRa4pk9S0(4/5) AAS
狙撃少女「……んっ」

炎魔「どうしました?」

彼女はまた目敏くなにかを発見したようだ

狙撃少女「あそこ……なにかが露出していますね」

それは土砂が崩れてきたと思われる急斜面の上だった
崩れたぶんの土が抉れているが、
その奥になにかが見えていた
284: ◆UEqqBEVZVY [saga] 11/12(火)20:57 ID:gRa4pk9S0(5/5) AAS
やる気「じゃあ、確認してみるっすよ!」

男「え?」

やる気は跳び上がり、斜面の上に着地する
そしてそのまま自身の槍で勢いよく土を薙ぎ払う

中華「……あれは」

取り払われた土砂の下から顔を出したもの
それは>>下1だった
285: 11/12(火)21:05 ID:WCPQ1ln60(1) AAS
青銅の箱…の様だが『生き』てる感触がある
286: ◆UEqqBEVZVY [saga] 11/13(水)02:20 ID:Wq7GzFPZ0(1) AAS
本日はここまでです
ありがとうございました
287: ◆UEqqBEVZVY [saga] 11/14(木)02:33 ID:8s/9tHyA0(1/5) AAS
すみません夕方ごろ書き込みに失敗してました

氷魔「……箱……?」

やる気「そうみたいっすね……っ!?」

彼は早速それを掴み取ったかと思えば、目を丸くした

ぶりっ子「ど、どうしましたぁ?」
省2
288: ◆UEqqBEVZVY [saga] 11/14(木)02:37 ID:8s/9tHyA0(2/5) AAS
彼は実際に体感してもらったほうが早いとばかりに飛び降り、箱を差し出す
見れば色合いは深い青がまばらな濃淡を作る青銅のそれであった

炎魔「……うわっ!ほんとだ!」

炎魔はそれを触るや否や驚いて手をどけてしまう

狙撃少女「確かに……この感触、生命のような鼓動を感じます」
289: ◆UEqqBEVZVY [saga] 11/14(木)02:39 ID:8s/9tHyA0(3/5) AAS
男「……確かにそうだな、なんというか……どう見ても金属なのに、触感だけ有機的だ」

中華「ってことは生きてるんじゃない?」

氷魔「……ありえますね……なぜそんなものがここにいるのかはまったく不明ですが……」

一行は珍妙な生物に慣れ始めており、
多分これは生き物だ、
という直感を信じるようになってきた

やる気「で!一番気になるのは……中身っすよね!?」
290: ◆UEqqBEVZVY [saga] 11/14(木)03:06 ID:8s/9tHyA0(4/5) AAS
本日はここまでです
ありがとうございました
291: 11/14(木)10:15 ID:yQk2vml00(1) AAS
やるなぁ。
292: ◆UEqqBEVZVY [saga] 11/14(木)19:34 ID:8s/9tHyA0(5/5) AAS
炎魔「それはそうですけど……」

ぶりっ子「ちゃんと箱としての機能があるならいいんですけどぉ……」

怪盗「がっつり生命体だったら内臓が飛び出ちゃうかもしれませんね!」

狙撃少女「私は……目を閉じておきます」

不安そうにしている者もいる中、
やる気は好奇心の赴くままにその箱を開ける
省2
293: 11/14(木)20:08 ID:l8BXfM2+0(1) AAS
箱の大きさを無視した黒い『闇』が広がっていた。

驚いて閉じたが炎魔が再度開けると食べ物(特に肉)が箱いっぱいに詰まれてた
294: ◆UEqqBEVZVY [saga] 11/15(金)04:57 ID:YFf3IYGa0(1/3) AAS
それを覗くやる気の瞳孔は真っ黒に染まった
無論彼の生得的な性質ではない
箱の中に広がっていた闇があまりにも広大で深いものだったからなのだ

男「お、おい……?」

やる気「ふんぬっ!!」

彼は思い出したかのように勢いよく箱を閉めた
それは驚くほどあっさりと閉じられ、
世界にはなんの残滓も残らなかった
295: ◆UEqqBEVZVY [saga] 11/15(金)05:27 ID:YFf3IYGa0(2/3) AAS
本日はここまでです
ありがとうございました
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