安価とコンマで異世界転生!その11 (381レス)
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362: ◆UEqqBEVZVY [saga] 11/30(土)01:20 ID:9DQg+4qM0(1/5) AAS
行商人「東の国の特産品だ」
男「へぇ……重要なんですか?」
行商人「大層高く売れる。お前たちが出てきたあの街ではな」
動機としては、高く売れることのようだった
中華「へぇ……中身が関係あるの?」
省1
363: ◆UEqqBEVZVY [saga] 11/30(土)01:24 ID:9DQg+4qM0(2/5) AAS
氷魔「……東の国の特産といえば……木材を細工して作った工芸品や楽器でしょうか……?」
行商人「そうだ、箪笥なんて生身で運ぶもんじゃない……お前たちも、引っ越しをするときは馬車を使うべきだ」
異常に膨らんだそのバッグの正体が、
ある程度分かってきた
しかし一行には彼を助ける動機がなかった
やる気「さらに先の峠じゃ、土砂崩れがあったらしいっすけど……」
行商人「もう聞いてるさ、というか……だからビジネスチャンスが生まれたんだ。どうにかこの体を滑り込ませて金を産んでやる」
364: ◆UEqqBEVZVY [saga] 11/30(土)01:26 ID:9DQg+4qM0(3/5) AAS
本日はここまでです
ありがとうございました
365: ◆UEqqBEVZVY [saga] 11/30(土)18:56 ID:9DQg+4qM0(4/5) AAS
そう言って、商魂逞しい商人は歩いていった
ぶりっ子「大変ですねぇ、商人さんも……」
それから一行はひたすら街道を進んだ
魔物が現れたりもしたが、
街道に出るようなレベルの魔物はもはや敵ではなく、
軽くひねってピクニック気分でさらに道を進む
366: ◆UEqqBEVZVY [saga] 11/30(土)22:11 ID:9DQg+4qM0(5/5) AAS
狙撃少女「あれ、まずくないですか?」
彼女の指す先には一つの村があったが、
そこからは激しく黒煙が立ち上っていた
怪盗「んー……あれじゃないですか?農業が終わった後になんか焼くやつ」
男「あんな煙出るかなぁ……」
中華「いや!なに呑気に見てるのさ!行かないと!」
367: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/01(日)04:07 ID:uhx8Xr2O0(1/4) AAS
本日はここまでです
ありがとうございました
368: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/01(日)19:23 ID:uhx8Xr2O0(2/4) AAS
万が一ということがあるので、
一行はその村に急行した
氷魔「……火事でなければよいのですが……」
炎魔「私にも消火能力があればよかったんですけどね」
村の入り口を潜り抜ける
特になんの変哲もない木造のゲートに、
その村の名前が記されているシンプルなものだった
やる気「あの辺からっす!」
省1
369: 12/01(日)19:41 ID:CKwMkDg/0(1) AAS
『村』その物と言うほどに家屋とかが焼かれていた。
目に見える限り、『焼け焦げた』遺体が倒れてる
370: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/01(日)23:12 ID:uhx8Xr2O0(3/4) AAS
ぶりっ子「うっ……」
そこは慄然とさせられる有り様であった
村は既に燃えていたのだ
家屋という家屋は全て既に焼かれた後なのである
怪盗「さ、最悪……」
そして、無数の焼死体もまた散乱していた
ひどい有様であり、
一行もこれほどの事態を確認したことはなかった
狙撃少女「ひどいですね……」
371: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/01(日)23:15 ID:uhx8Xr2O0(4/4) AAS
男「……みんな、警戒を」
中華「ただの火事じゃなさそうだね」
氷魔「……先ほど……行商人の方とすれ違いました……これほどまでに村が焼けているのであれば……彼もそのことを知っていておかしくないはずです……」
炎魔「ってことは、これ……」
やる気「ついさっき、誰かがこれをやった。そう判断するべきっすね」
省4
372: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/02(月)00:29 ID:nYcM2Fih0(1/3) AAS
本日はここまでです
ありがとうございました
373: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/02(月)19:13 ID:nYcM2Fih0(2/3) AAS
ぶりっ子「そんなのと戦いたくないですよぉ」
炎魔「私も怖いです……」
怪盗「二人は炎系の攻撃効かないんだから前に立ってくれないと困るんですけど!?」
陣形としては、最外周にぶりっ子と炎魔を置き、
他のメンバーが寄り集まっている形だ
374: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/02(月)19:17 ID:nYcM2Fih0(3/3) AAS
狙撃少女「視認できる範囲には……なにも居なさそうです。村で遮蔽も多いので、気休めにもなりませんが」
油断せず着実に、村を探索していく
人の焼けた臭いだろうか、焦げ臭いほかにも、
生理的に厳しい悪臭が時折風に乗ってくる
男「っ!誰だ!」
近くの茂みががさりと動いた
もしかしたら野生動物かもしれないが、
なんであれ今は無視できない
沈黙がしばし場を包むと、茂みからそれは出てきた
>>下1……茂みの中にいた存在
375: 12/02(月)19:46 ID:JPjg/1Z50(1) AAS
アルビノに近い白い肌の中性的な少年(かなりボロボロ)
376: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/03(火)01:29 ID:zVKNuZL70(1/3) AAS
少年「………………」
現れたのは一人の少年だった
その肌は病的なまでに白く、色素が抜け落ち気味だ
ひどくぼろぼろで瞳孔も震えているが、
その眼光の鋭さは本物だった
中華「子供……?」
氷魔「……油断しないでください……まだ彼が安全と分かったわけではありません……」
377: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/03(火)01:32 ID:zVKNuZL70(2/3) AAS
本日はここまでです
ありがとうございました
378: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/03(火)19:48 ID:zVKNuZL70(3/3) AAS
彼はただじっと一行を見つめている
だが、次第にその眼すらブレはじめる
少年「…………っ」
そして、ついに彼は倒れた
よく分からないが、肉体または精神、
あるいはその両方が極限だったのだろう
やる気「あっ」
ぶりっ子「……えっ、どうしますこの子」
379: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/04(水)02:31 ID:9nmOOAQA0(1/3) AAS
怪盗「いくらなんでも捨て置くのは……」
狙撃少女「……そうですね、なんとしてでも……彼は保護したいです」
かつて身寄りのない子であった彼女には、
その少年の姿になにか使命を感じずにはいられなかった
男「……仕方ない、一旦連れていくか」
炎魔「なら、私にお任せっ!温かいし、もしこの子が炎を放つような存在だったとしても私には効きません!」
380: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/04(水)02:35 ID:9nmOOAQA0(2/3) AAS
一行は警戒しながら村を出た
結局、危惧していたような存在に直接遭遇することはなく、また街道へと出たのである
中華「……さて、怖いのはさらに向こうの村や街だね」
氷魔「……そうですね……放火した存在が……そちらに向かっている可能性は少なくありません……」
やる気「ま、もし逆側に向かってたとしても謎の種族の人達とか異次元の技術に鎮圧されそうっすね」
ぶりっ子「旅路を急いだほうがいいかもしれませんねぇ」
381: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/04(水)02:38 ID:9nmOOAQA0(3/3) AAS
本日はここまでです
ありがとうございました
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