安価とコンマで異世界転生!その11 (422レス)
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392: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/07(土)02:03 ID:fECoksee0(1/5) AAS
巨大な煉瓦造りの壁が夕霧に見える
そこにそびえるは帝国の城塞都市だった

中華「よし、入ろうか」

氷魔「……待ってください……あれを……」

街の入口には兵士が立ち、検問をしている
旅人だからといって入れないことはないはずだが、
彼らは見られたら面倒なものは沢山持っているし、
説明しがたい少年も連れているのだ
393: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/07(土)02:07 ID:fECoksee0(2/5) AAS
ぶりっ子「どうしますぅ?」

男「……まぁ、ものは意外とどうにかなりそうかな」

怪盗「じゃあ、ヒトですね」

炎魔「あー……結構リスクあるよね、この子見せるの……」

怪盗「はっはっは、私を誰だと思っているんです?その子を私に寄越しなさいな」
省2
394: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/07(土)02:08 ID:fECoksee0(3/5) AAS
本日はここまでです
ありがとうございました
395: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/07(土)19:42 ID:fECoksee0(4/5) AAS
それから一行は衛兵の前に歩み出た

衛兵「止まれ!」

狙撃少女「はい……」

ちらりと彼女が後ろを振り返れば、
そこにはもう怪盗の姿はなかった
いつの間に消え失せたのか、と少し恐怖している

男「検問ですか?」
省1
396: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/07(土)21:44 ID:fECoksee0(5/5) AAS
中華「分かりました」

衛兵「荷物を改めさせてもらおうか」

そう言って彼は荷物を探り始めた
だが、運ぶ必要のあるモノは単なる花であるし、
それ以外の珍妙なアーティファクト群も一見して異常なものではない場合がほとんどだ

氷魔「……ここでは……いつも検問をしているのですか……?」

衛兵「>>下1」
397: 12/07(土)22:10 ID:XNetmNbDO携(1) AAS
良くわからないがこの二人の子供を保護しろと命令がきてるのだ
(教会にいた気弱少女と保護した少年の似顔絵を見せる)
398: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/08(日)01:50 ID:EqUVdTS40(1/3) AAS
衛兵「良くわからないがこの二人の子供を保護しろと命令がきてるのだ」

彼は懐から似顔絵を二枚取り出した
片方には幸薄そうな少女の顔が、もう片方には深刻そうな少年の顔が描かれていた

やる気(!これは……)

間違いなく、片方は教会にいる気弱少女の顔であり、
もう片方は怪盗と共にどこかへ隠れた少年の顔だった

ぶりっ子「へぇ、迷子なんですかぁ?」
省1
399: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/08(日)02:46 ID:EqUVdTS40(2/3) AAS
本日はここまでです
ありがとうございました
400: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/08(日)19:43 ID:EqUVdTS40(3/3) AAS
狙撃少女「迷子だったら、そんなことしなくてもいいはずですが」

衛兵「うむ……まぁ、命令は命令だ。通ってくれ」

どこか指示に納得のいっていなさそうな彼を尻目に、
一行は城塞都市へと入っていった

怪盗「どうでした?」

炎魔「……えっ、もう中にいたんですか?」
401: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/09(月)02:57 ID:TvB2ZZrk0(1/4) AAS
怪盗「ナメてもらっちゃ困ります、私はこれでも最高の怪盗なんですよ」

男「まぁ、そうだな……捕まえるのもやたら苦労したし」

狙撃少女「へぇ、そうなんですね……」

やる気「ありゃ酷かったっすね、通気口に入り込んで______」

怪盗「わーっ!わーっ!その話はナシ!」
省1
402: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/09(月)03:08 ID:TvB2ZZrk0(2/4) AAS
本日はここまでです
ありがとうございました
403: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/09(月)19:43 ID:TvB2ZZrk0(3/4) AAS
それから一行は宿を取ることにした
広い街なので宿探しに困ることはなく、
少年を隠して部屋を取ることができた

中華「帝国はどこ行っても広い部屋があっていいね」

氷魔「……そうですね……さて……」

一行は少年を備え付けのベッドに寝かせる

ぶりっ子「しっかし、ずっと寝てますねぇ……」
省1
404: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/09(月)22:02 ID:TvB2ZZrk0(4/4) AAS
中華は備え付けの簡易厨房でお粥を作り始めた
それからも一行は少年を見守り続けた

男「………………」

少年「……っ」

男「動いた……」

少年は全身を強張らせ、震えながら目を開いた
省2
405: 12/09(月)22:06 ID:mip8oIPn0(1) AAS
突然ベッドから跳ね起き、『血』の様な色の短剣を精製する
警戒しながら「あんた達は帝国兵や科学者たちか?」と問う
406: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/10(火)00:25 ID:OzJ2PYUm0(1/6) AAS
筋肉の痙攣したアンデッドが横たわった状態から飛び上がるような動きで少年はベッドから起きる

少年「あんた達は帝国兵や科学者たちか?」

やる気「……違うっすけど。その武器は下ろして欲しいっすね」

少年は腰を落とし、両腕をクロスして構えるとその手に短剣を精製する
その色は赤黒く濁っていて、
まるで血の色のようだった
407: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/10(火)00:33 ID:OzJ2PYUm0(2/6) AAS
炎魔「こらーっ!そんな物騒なことしちゃだめです!」

少年「!?」

炎魔はベッドの上で周囲を睨みつける少年の前に立ちはだかる

炎魔「どこから出したんですか、こんな武器!」

少年「ふ、触れるなッ!斬るぞ!」
省2
408: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/10(火)02:12 ID:OzJ2PYUm0(3/6) AAS
本日はここまでです
ありがとうございました
409: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/10(火)19:48 ID:OzJ2PYUm0(4/6) AAS
炎魔「私たちはあなたが危惧するような者ではありません」

少年「………………」

炎魔「その、なにも信じられない顔……放っておけません。かつての私のようで」

少年「……ふん」

少年は殺気を収めた
そして炎魔と向かい合っている
省2
410: 12/10(火)19:53 ID:GuKFdw2/0(1) AAS
…帝国から、逃げたい…
411: ◆UEqqBEVZVY [saga] 12/10(火)23:46 ID:OzJ2PYUm0(5/6) AAS
少年「…帝国から、逃げたい…」

ぶりっ子「だったら、私たちが保証してあげてもいいですよぉ」

狙撃少女「寄り道はしますが……」

少年「……帝国から出られるなら、それでいい」

男「ん……じゃあそういうことで。ちなみにご存知かも知れないが、君は今指名手配されているから気をつけてくれ」
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