イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (953レス)
イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/
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153: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/05(木) 01:47:01.27 ID:3ovV2J3S0 …ヴェネツィア第三・百合姫提督の客室… 百合姫提督「もしもし、お電話かわりました…あら、フランチェスカ♪」隣にいる随伴艦の「足柄」と「龍田」のためにスピーカーへ切り替える 提督「…こんにちは、姫♪」 百合姫提督「ええ、こんにちは…お電話をくれて嬉しいわ、足柄と龍田も一緒よ♪」 提督「ふふ、そんなことを言ったって先週も電話をしたじゃない♪…それと、こんにちは足柄、龍田♪」 足柄「ええ、こんにちは…相変わらず元気そうね?」 龍田「うふふ、あんまり鎮守府の艦娘と「演習」ばっかりしちゃだめよぉ?」 提督「ええ、一日一回くらいだから安心して?」 龍田「十分すぎるわねぇ……とにかく提督に用事なのよねぇ、どうぞ?」 提督「ありがと。まずは姫の声が聞けて嬉しいわ……お邪魔じゃなかったかしら?」 百合姫提督「ふふ、フランチェスカからの電話ならいつだって大丈夫よ…それで、今日はどんなお話があるのかしら?」 提督「ふふ…今日は私じゃなくて、姫に聞きたいことがあって電話をしたの♪」 百合姫提督「…私に?」 提督「そうなの……姫は大尉になってからずっと、各地の鎮守府で司令官をしていたわよね?」 百合姫提督「ええ…最初は駆逐隊司令から始まって、呉、舞鶴、佐世保、館山、新発田……だいたいの鎮守府は巡ってきたと思うわ」 提督「ならちょうどいいわ…日本の鎮守府には「基地祭」みたいなイベントはあった?」 百合姫提督「ええ、たいていあったわ…それがどうかした?」 提督「……実を言うと…」 ……… … 百合姫提督「…なるほど、それでどういう出し物があればいいか困っているわけね?」 提督「ええ。何しろアイデアはたくさんあるのだけど、準備や予算の都合もあるし…どんな催しものがいいか教えてもらえる?」 百合姫提督「分かったわ、それじゃあ一番最近やった横須賀での話をするけれど……それでいいかしら?」 提督「ええ、お願い♪」 百合姫提督「はいはい…それじゃあ足柄と龍田も付けたしがあったら言ってね♪」 足柄「了解」 龍田「ふふ、分かったわぁ…♪」 ……… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/153
154: ◆b0M46H9tf98h [saga] 2018/04/05(木) 02:37:47.99 ID:3ovV2J3S0 …一年前・横須賀第二鎮守府「基地祭」にて… 百合姫提督「ふふ…今年も大盛況ね?」 足柄「ええ、そうね……もっとも今日は連休だし、提督は顔も可愛いから広報受けがいいんじゃないかしら?」 百合姫提督「ふふ、別に顔で艦隊運営するわけじゃないのにね?」 足柄「とは言ってもそこはやっぱり写真写りのいい美人や二枚目の提督さんじゃないと、候補生の募集にも差し支えるってものよ……で、出し物の具合はどうなのかしらね?」 百合姫提督「んー…みんな上手く切り盛りしているみたいだけど、よかったら二人で巡ってみましょうか♪」にっこりと微笑む百合姫提督… 足柄「そ、そうね……あー、えーと…その、混みあっているから……手をつないだ方がいいんじゃないかしら///」 百合姫提督「ええ、そうしましょう♪」 足柄「///」 百合姫提督「…受付ご苦労さまです」丁寧に受付兼荷物チェックの警務隊に挨拶する……入り口の門にはにぎにぎしく紙の花やリボンが飾ってあり「横須賀第二鎮守府」の看板の脇には「横須賀第二鎮守府『横二祭』」と看板が立ててある… 警務隊「は、わざわざご足労いただき感謝いたします!」長机を両側に置き、そこで手荷物を開けてもらってチェックをする警務隊… 百合姫提督「いえいえ…人出はどうですか?」 警務隊「それはもう芋を洗うようで……今日の「横二祭」には何でも人気の声優さんだかが来るそうですし、もう大変ですよ」 百合姫提督「そうですね…終わったら詰所の冷蔵庫にお茶を買っておきましたので」 警務隊「は、助かります……はい、二列に並んで!手荷物のチャックは先に開けておいて下さい!」 百合姫提督「…それじゃあ行きましょうか♪」 足柄「ええ」 …鎮守府・構内… 百合姫提督「雪風、売れ行きはどう?」 …構内には道路に沿って十数軒の屋台が並んでいて、近隣住民や観光客、海自関係者、地方新聞や広報部の記者、それに「艦娘友の会」の花飾りを付けた会員などがひしめき合っている……くじで決めた屋台の順番で入り口すぐにあったのは「雪風のかき氷」で、暑い中やってきた上に、入り口でずいぶん待たされる来客を相手に飛ぶように売れている…… 雪風「それはもう大変です…幸い扇風機はありますから熱中症にはならないでしょうけど……はい、いらっしゃい♪」 百合姫提督「…大変な人気ね♪」 足柄「何しろ暑いもの……アスファルトの照り返しで焦げ付きそうよ」 百合姫提督「一個買ってあげましょうか?」 足柄「わざわざ混んでいる所で買わなくても、向こうにもかき氷の屋台はあるじゃない…でしょ?」 百合姫提督「それもそうね……あ、ここは吹雪の屋台ね」 吹雪「…あ、二人ともよかったら一つどうぞ、蒸したてですよ♪…もっとも、こんなに暑い日だと知っていたらやらなかったですが…ふぅー、暑い……」駆逐艦「吹雪」の屋台は名前にかけた「吹雪まんじゅう」で、ふっくらと蒸し上がった生地から透ける、こしあんたっぷりの吹雪饅頭がせいろに並んでいる……が、暑い最中に蒸し物をしているせいで汗だくになり、扇風機の風に加えてばたばたとうちわで扇いでいる… 足柄「弱音を吐かないの…フィリッピンに比べたら大したことないでしょうが?」(※フィリッピン…比島。「フィリピン」ではない所がミソ) 吹雪「それはそうですが…機関科の苦労が身に染みますね……はい、どうぞ」 足柄「あら、ありがと…あつっ!…はむっ、はふっ、んむ……砂糖を「おごった」わね、とっても甘くて美味しいわよ?」 吹雪「ふふ、気に入ってもらって何よりです……いらっしゃいませー!」 百合姫提督「ふふ、一口ちょうだい…?」 足柄「それじゃあ…はい♪」ふわりと饅頭を割って、ほかほかと湯気を立てる半分を渡す… 百合姫提督「ふふ、ありがとう…では、いただきます……あ、美味しい♪」 足柄「そうね…提督、ここは混みあっているからもうちょっと奥に行きましょう?」 百合姫提督「ええ…♪」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/154
155: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/05(木) 03:31:11.69 ID:3ovV2J3S0 足柄「ふー…ようやく人ごみを抜けられたわね……大丈夫?」 百合姫提督「ええ、おかげさまで…足柄はエスコートが上手なのね♪」 足柄「よ、止してよ…ほら、かき氷でさっぱりさせましょう?」 赤城「あら、いらっしゃい…仲良く見回りですか?」 足柄「…っ///」 百合姫提督「ええ…売れ行きはどう?」 赤城「おかげ様で上々です…ね♪」 時雨「うん、赤城がかき氷機を回してくれるおかげで助かってるの……提督もいかが…?」 …のぼりには「かき氷」とあり、イチゴ味の「赤城しぐれ」を売っている……なぜか横ではおつまみに良さそうな「牛の時雨煮」のパックと、酢醤油か辛子味噌でいただく「刺身こんにゃく」まで売っているが、そこは「時雨煮」の「時雨」と、こんにゃくの産地である群馬の名峰から名前を取った「赤城」なので仕方がない… 百合姫提督「ありがとう、それじゃあ三百円…♪」 時雨「毎度あり……それにしても…」 百合姫提督「ん?」 時雨「いや、三百円ねぇ……昔だったら三百円で料亭を貸し切りにしてどんちゃん出来たろうなー…って思って…」 足柄「あー…分かるわね、それ……」 赤城「…うんと美味しいお酒と天ぷら…それにきれいどころの芸者をあげて…ですね♪」 百合姫提督「うーん…三百円で料亭は無理だから、後でサイダーでも買ってあげる」 時雨「ふふ、ありがと……それじゃあまた後でね…」 百合姫提督「ええ…♪」 足柄「……ねぇ提督、何だかすごく美味しそうな匂いがしない?」 百合姫提督「…確かにするわね、行ってみましょうか……」 龍田「…はーい、いらっしゃーい」海軍独特の「ねずみ色」をしたエプロンをかけ、じりじりと熱気の立ちのぼる揚げ鍋の前に立っている…姉の「天龍」も手を貸していて、注文を受けると手早く会計を済ませている… 足柄「道理で…竜田揚げの屋台だったのね……美味しそうじゃない♪」 龍田「ふふっ、とっても美味しいわよぉ…おひとついかが?」…竜田揚げの語源になったとも言われる軽巡「龍田」の竜田揚げは衣に使う小麦粉を切らした司厨長の苦肉の策とも言われる…が、からりと揚がったそれはいかにも美味しそうにぷちぷちいっている…… 足柄「それじゃあおひとつ…って、何よこれ……」一口大に切った普通の竜田揚げが入っている透明なパック…の脇に、モモ肉一枚を丸ごと使った竜田揚げが数枚入った、特大のパックが鎮座している…… 天龍「あぁ、それ?」 足柄「ええ…すっごい大きさだけど……」 天龍「それはうちらの排水量にちなんで3500トン…は無理だから、3500グラムの竜田揚げ……どう、よかったら買って行かないか?」 足柄「そんなの食べたら胃がもたれてしょうがないわよ…普通のをもらうわ」 天龍「毎度ありぃ…またどうぞ♪」 百合姫提督「じゃあそれはお昼に食べましょうか……あ、ここは最上の屋台ね♪」 最上「提督、来てくれたんだ…嬉しいな♪」 …重巡「最上」は駆逐艦「五月雨」と一緒に「最上の最中」とだじゃれのようなのぼりをたてて最中(もなか)を売っている……改修前は少し頭が重くバランスの悪かった「最上」ではあるが、俳句の「五月雨を集めて早し最上川」と詠まれたこともあって、鎮守府では風流で通っている… 百合姫提督「…ええ、せっかくだから一つ下さいな♪」 五月雨「はいどうぞ…足柄さんと仲良く分けて下さいね♪」 百合姫提督「ふふ、ありがと……この後はどうしましょうか?」 足柄「うーん……中は冷房が入っているから涼しいだろうし、残りの屋台は午後に回ることにして涼みましょうよ?」 百合姫提督「ええ…それもそうね♪」 ……… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/155
156: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/06(金) 01:44:17.63 ID:Kz5GYziQ0 百合姫提督「…ふぅ、やっぱり中は涼しいわ」 …鎮守府の一部はエアコンを効かせ、涼みがてら入場できるように開放してある……その上であちこちに「横須賀のこれまで」や「横須賀第二鎮守府の歩み」と言ったパネル展示と、ガラスケースに納められた古い軍旗や写真と言った骨董品、それと海を模した青いプラ板の上に「横須賀第二鎮守府」所属艦艇を揃えたウォーターラインの艦船模型コレクションが並んでいる… 足柄「ええ、そうね…そう言えば中でも催し物があったわよね?」 百合姫提督「ええ、よかったら見ていきましょうか?」 足柄「そうするわ」 那智「……あら、提督に足柄も」涼しい部屋では折り目正しく浅葱色の着物をまとい、ちょっとした雑談を交えながらパチリと碁を打つ重巡「那智」がいた…相手は来場者のお爺さんで、その周りにはやいのやいのと指図したりあれこれ戦法を教えている数人の野次馬がいる……何しろ「那智黒」と言えば碁石として有名で、鎮守府一の棋士でもある「那智」だけに、お爺さんたちは旗色が悪い… お爺さん「うむむ…なぁ、どう思うね?」隣にいる白髪のお爺さんに助けを求める 白髪のお爺さん「あーん、こりゃ難しいな…」 那智「……ごゆっくりどうぞ。提督は見回りですか?」 百合姫提督「ええ…そっちはどう?」 那智「五分五分ですよ……さっきは小学生と一局していました。おしゃべりも交えて気軽に対局してますよ」 百合姫提督「そう、それじゃあ頑張ってね…対局中に失礼しました」お爺さんたちに一礼してその場を後にする… 足柄「和やかで何よりね……こっちは潜水艦の出し物ね」 百合姫提督「じゃあ寄っていきましょう」 伊一六八(海大6a型・旧「伊六八」潜)「あ…提督、来てくれたんですね。忙しいでしょうけど楽しんでます?」室内には墨色も淡い仮名文字で書かれた和歌や俳句が飾ってある… 百合姫提督「ええ、おかげさまで…「いろは」はどう?」(※「いろは」…百合姫提督が「伊一六八潜」につけた通称。168の番号から「いろは」) 伊一六八「楽しんでます…昔の「かな」を読もうって言う企画を「伊二三」とやってるんですよ♪」 百合姫提督「うんうん、そうだったわね…「ふみ」はどう、上手く行ってる?」(※「ふみ」…同じく百合姫提督のつけたあだ名、艦番号の23から「ふみ」) 伊二三(伊一五型)「おかげ様で、結構人も来てくれたの…後は午後まで休憩♪」大型で水偵搭載機能を持っていた伊一五型(乙型)の「伊二三」潜が椅子に座ると扇子を取り出し、心地よさ気に目を細めて扇いだ… 百合姫提督「そう、いいわね…ところで足柄?」 足柄「うん?」 百合姫提督「……少しお腹も空いてきたし、もう一度表に出て何か買いましょう?」 足柄「分かったわ…正直出たくはないけれどね」 伊一六八「それじゃあまた後で」 百合姫提督「ええ…またね♪」 …鎮守府・屋台村… 足柄「うぇ、やっぱり暑いわね……手早く食べ物を買って室内に撤収しましょう?」 百合姫提督「ええ…それじゃあ二人で手分けして……あら、利根の屋台があるわね♪」 利根「はい、らっしゃい!…提督もよかったら利根の太巻き寿司を買ってく?」…日本三大暴れ川の「坂東太郎」だけあって威勢のいい重巡「利根」は着流しに鉢巻き姿で、桜でんぶやかんぴょうを巻いて花柄に仕上げる千葉県名物「太巻き寿司」を売っている…… 百合姫提督「ええ、おひとつ下さいな♪」 利根「あいよ、毎度ありぃ!」 足柄「…じゃあ私も……ねえ高雄、それって焼きそば?」 高雄「ううん、「高雄」だけに台湾ビーフンなんだけど…どう?」 足柄「もらうわ…それにしてもこういうのを見ると南支方面を思い出すわよ……」 高雄「まぁまぁ、しみじみしちゃって…♪」 百合姫提督「あら、甘酒ね…二杯ちょうだい?」 酒匂「はぁーい……ひっく…♪」軽巡「阿賀野」型の「酒匂」はたちこめる酒気でほろ酔い状態になりながら甘酒を売っている… 足柄「お昼は買えたわ…さ、座れる場所を探しましょう♪」 百合姫提督「ええ…それじゃあみんなも無理せずに、休憩しながらお店をやってね?」 ……… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/156
157: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/06(金) 02:40:17.15 ID:Kz5GYziQ0 百合姫提督「…と、いう訳でたいていは食べ物や飲み物の屋台だったわ……後は割り箸鉄砲で射的とかも♪」 提督「……割り箸鉄砲?」 百合姫提督「あー…えーと、割り箸を輪ゴムで銃の形に組み立てて…引き金に当たる部分に挟んだ短い割り箸の棒と、先端に付けた刻みに弾の輪ゴムを引っかけて……」 提督「えーと…つまり昔のクロスボウ(弩)みたいな形で打ち出すの?」 百合姫提督「だいたいそう言う感じね…もっとも、引っ張られるのは「弾」にあたる輪ゴムの方だけど…」 提督「うんうん…それで?」 百合姫提督「ええ、それでね…」 ……… … 百合姫提督「ふー…美味しかったわね」 足柄「ええ、ちょっとまだ物足りないけど…あれだけ混んでいるんだから、そう文句をいっちゃあいけないわよね」 百合姫提督「それにしても……太巻きに五目ビーフンに…」 足柄「行列が途切れていたから買えた「明石」のタコ焼き…明石ときたら相変わらず駆逐艦から重巡まで何人もはべらせて、満面の笑みでにやけてたわ……」 百合姫提督「工作艦だけにお世話になった娘も多いもの、仕方ないわ…確かに嬉しそうだったけれどね」 足柄「でしょう、あの女ったらしには参るわ……で、後はライスカレー…と言いたかったんだけどね」 百合姫提督「みんな考えることは同じね…もしお祭りが終わって残ってたらいただきましょう♪」 足柄「まぁ良いわ…どうせ土曜日…いえ、最近は金曜だったわね……じゃないし、カレーの気分じゃないわ」 百合姫提督「ふふ、負け惜しみを言っちゃって…♪」 足柄「別に負け惜しみじゃないわよ…それに私だってカレーには一家言あるんだもの、わざわざ誰かのを食べなくたっていいわ」 百合姫提督「ふふ…それじゃあもう少し見まわりをして、それから私は本部に戻るわ♪」 足柄「了解」 百合姫提督「……で、ここは射的なのね?」 秋月「はい、秋月型だから対空戦…という訳ではないですが、ゴム鉄砲を撃って、天井につるしてある的が落ちて来れば景品がもらえますよ」 百合姫提督「それにしても…射的「小園中佐の射撃場」……「目指せ黒鳥少尉!」ね」 (※小園安名…斜め銃の生みの親。最初は使いどころのなかった「月光」を有効活用するために発案したが、最後は単発の局地戦闘機「雷電」など、B-29の飛行高度まで届かないありとあらゆる機体に斜め銃を積ませるなどいささか過度な斜め銃信奉者に……黒鳥少尉は「月光」のエース。当時にありがちな大本営の水増し発表ではっきりしないが、9機前後のB-29を撃墜・撃破している) 秋月「よかったらどうですか?」 足柄「やっていきなさいよ、提督…腕の冴えに期待しているわ♪」 百合姫提督「ふふ、じゃあ頑張ってみます……えい!」パチン…ッ! 秋月「んー、惜しいですね…まぁ、弾は十発ありますから頑張って♪」夏季制服に身を包んだ百合姫提督が真剣な表情でゴム鉄砲を次々に撃つ… 百合姫提督「……んー…やっ!」 秋月「…おー、最後の一発で見事射止めましたね…はい、どうぞ♪」 百合姫提督「ええ、ありがとう…♪」駄菓子の袋をもらってどこか満足げな百合姫提督… 足柄「それじゃあ本部はこっちよね…また後で……」 百合姫提督「ねぇ足柄、せっかくだからあれもやっていきましょうよ♪」…視線の先には「二式大艇揚収ごっこ」とある 足柄「あー、はいはい…秋津洲、提督がやりたいそうよ」 秋津洲「はい、分かりました…やり方はいわゆるヨーヨーすくいと同じです。まずは私がやってみせましょう」…旧海軍では珍しく複雑な迷彩を施し、砲術に詳しかった艦長が独自に編み出した回避運動で度重なる空襲を幾度もかわし、長く飛行艇乗りたちの「憩いのフネ」だった水上機母艦「秋津洲」(あきつしま)…その秋津洲がデリックにそっくりな割り箸で器用に二式大艇……の代わりを務めるヨーヨーをすくい上げる 百合姫提督「まぁ、上手ね」 秋津洲「何しろ一個も揚収できない方もいるので、お手本を見せてあげないと……では、どうぞやってみて下さい」 百合姫提督「ええ、よいしょ……あ、上手く取れたわ♪」 足柄「全く…なんのかのですっかり満喫してるわね」 ……… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/157
158: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/08(日) 01:08:05.06 ID:zTNukEI10 … 百合姫提督「と言うような感じだったの…大変だったけど結構面白かったわ♪」 足柄「ほんと、大変だったわよ……迷子が出たりしてね」 龍田「よりにもよって「金剛」が当番の時に本営にきちゃったのよねぇ……」 提督「金剛って巡洋戦艦……あー、それとも高速戦艦…よね?何か悪いことがあるの?」 百合姫提督「あー…うん、他の鎮守府にいる「金剛」は別に普通の戦艦なんだけど……うちの金剛は…」 ……… …鎮守府本営… 大淀「提督、戻られました!」 百合姫提督「ええ、戻ったわ…何も問題はない?」 大淀「え、えぇーと……それが…迷子のお子さんが一人……警務隊にも親御さんの捜索を要請済です…」 百合姫提督「なら見つかるまで迷子係の娘にあやしてもらって…どうしたの、複雑そうな顔をして?」 大淀「それが…松型の「松」や「梅」だったらよかったのですが、さっき交代してしまいまして…」 百合姫提督「それじゃあ、今は誰が?」 大淀「……山城と金剛です」 百合姫提督「…すぐ様子を見てきます」 …迷子預かり所… 百合姫提督「失礼するわね…金剛、迷子の様子は……」 迷子「うわぁぁぁ…ん!!」泣きわめきながら百合姫提督のもとに飛び込んでくる、小学生くらいの女の子…… 百合姫提督「きゃ…っ!?」 金剛「大丈夫、お姉ちゃんは怖くなんかないですよ……ぅ♪」長い黒髪はねじれて胸元に絡みつき、銀の蛇がのたうつ模様の着物に、真っ赤なルージュを引いた唇をわずかに持ち上げた微笑み… 百合姫提督「金剛、こんな小さい女の子を泣かせちゃあだめでしょう?」 金剛「別に泣かせるつもりなんてないですよ……ほぉら、お姉ちゃんと一緒に仲良く遊びましょ…♪」するりと細い指で子供の涙をすくい上げる…その手つきがまた鬼気迫るものがあり、女の子の背筋が凍りつく… 迷子「ふわぁぁ…あぁぁん!!」 百合姫提督「その笑い方は怖すぎるわよ…まるで「シャイニング」じゃない……もう一人は?」 山城「お呼びですか、提督…さっきからあやしてあげているのにちっとも泣き止んでくれなくて……はぁ、最近の子供はこらえ性がないですね」…側頭部に般若の面をつけ、白い八重歯もぎらりと鋭い戦艦「山城」……泣く子も黙る「鬼の山城」「蛇(じゃ)の金剛」が揃い踏みをしていて、女の子はすっかり震え上がっている… (※「鬼の山城、蛇の金剛」…旧海軍で一番しごきが厳しかったと言われる艦。他にも「長門」「霧島」などで言われることも) 百合姫提督「あぁ…もう、二人とも本営の方をお願い……大丈夫?」 迷子「うえぇぇ…ひぐっ…ぐすっ……」 百合姫提督「だいじょうぶ、あのお姉ちゃんもいい人たちだから怖くないわ……ね?」 迷子「…うん……ぐすっ…」 百合姫提督「……大淀、誰か駆逐艦あたりで手すきの娘がいないかしら…大きい艦娘より、やっぱり年恰好が近い方が安心すると思うの」 大淀「了解、放送をかけますね…」 金剛「おばあちゃん呼ばわりはやめてほしいですね…この輝くような私に!」入り口から笑顔をのぞかせる金剛(※金剛石…ダイアモンド) 迷子「ひっ……わぁぁ…ん!!」 百合姫提督「ほら、また…分かったから向こうの当番をお願い」 金剛「むぅ…あれが子供でなきゃお尻に精神棒なのにね、まったく……そうよねぇ、山城…?」 山城「全く、失礼してくれますよね…誰もかれも揃って「鬼」だの「般若」だの「夜叉」だの「羅刹」だの……ぶつぶつ…」 ……… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/158
159: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/08(日) 01:41:00.52 ID:zTNukEI10 提督「その女の子は災難だったわね」 百合姫提督「ええ…ともかく、基地祭は屋台みたいな出し物を中心に、舞台で歌舞伎をやったり……」 提督「…歌舞伎ね、いかにも日本らしいわね」 百合姫提督「何しろ艦娘の娘たちにとっては昔の物の方がなじみ深いものね…おかげで歌舞伎や落語、川柳や狂歌にはうんと詳しくなったわ」(※狂歌…五・七・五・七・七で詠む面白おかしい句) 提督「なるほど…ありがとう、色々参考になったわ♪」 百合姫提督「いえいえ、こちらこそお役にたててうれしいわ。それじゃあね」 提督「ええ、またね♪」 ライモン「……なるほど、屋台に出し物に…展示もあるのですね」 カヴール「せっかくですしオペラはやりましょう♪」 オリアーニ「ええ、賛成!」 提督「それじゃあ……後は夕食の後でグレイ提督にも聞いてみましょう♪」 ライモン「はい」 カヴール「それではいったん解散です…みんな、お疲れさま♪」 オリアーニ「じゃあ駆逐艦のみんなには話を通しておくわ…私が言うんだから、きっと文句なしだけど!」 ザラ「重巡には私から伝えておくわ」 提督「お願いね……さーてと♪」 カヴール「何ですか、にこにこして?」 提督「いえ…せっかく暖かくて気持ちのいいお昼だもの……ちょっと水着で庭にでも行こうかな、なんて♪」 カヴール「それなら麦わら帽子をかぶって行って下さいね、まだ暑いですから…♪」 提督「ええ」 …しばらくして・庭… 提督「んーっ…ちょっと日差しが厳しいけど、風が気持ちいいわ♪」 マエストラーレ「…提督も海水浴?」 提督「ううん…海水浴じゃないけれど、ちょっと日向ぼっこをね♪」 マエストラーレ「そうなの、じゃあ私はひと泳ぎしてくるわ…チャオ♪」 バリラ(バリラ級大型潜)「あらぁ、提督…♪」 提督「バリラは日向ぼっこ?」 バリラ「いいえ、お母さんもちょっと遠泳してくるわ…それからシャワーを浴びて、夕方までお昼寝♪」 提督「素敵な時間の過ごしかたね……うーん、やっぱり泳ごうかしら」 バリラ「せっかく水着なんだもの…泳ぎましょう?」 提督「そうね、どうせ運動しないとライモンに「運動するか食事を減らすかのどちらかですよ」って、やいのやいの言われるもの……じゃあ証人になってね?」 バリラ「ええ、いいわよぉ♪」 ……… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/159
160: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/08(日) 02:05:14.22 ID:zTNukEI10 …夕食後… 提督「グレイ提督…少しお話をよろしいですか?」 グレイ提督「ええ、どうぞ♪」 提督「じつは、基地祭のことで……ジブラルタルではどんな具合だったのか教えてもらえませんか?」アドバイスを求める提督… グレイ提督「なるほど…そういう事でしたらお手伝いして差し上げますわ」 提督「それは助かります♪」 グレイ提督「では…お部屋に参りましょう♪」グレンリベットをじっくり味わい、それから優雅に立ち上がった… 提督「はい」 グレイ提督「よろしければエリザベスとエメラルドも同行させて構いませんか?」 提督「もちろん構いませんよ♪」 グレイ提督「分かりました…エリザベス、エメラルド。少しいいかしら?」 エリザベス「無論でございます…♪」 エメラルド「何でしょうか」 グレイ提督「カンピオーニ提督がわたくしたちに、基地祭の事でお尋ねしたいことがあるそうなので……もし取り急ぎの用がなければ同道をお願いしたいと思うのだけれど…よろしいかしら?」 エリザベス「無論でございます…このエリザベス、いつ何時でも提督のお側におりますわ」 エメラルド「私もです」 グレイ提督「結構、それでは参りましょう…♪」すっと提督に腕を差し出し、慣れた様子で提督の執務室に向かう… …執務室… グレイ提督「さて、それでは…何でもお好きな事をうかがってくださいな?」 提督「ええ……でしたら…」 グレイ提督「…ふむ、だいたいの所はこれでよろしいと思いますわ。後は主計部相手に予算が降りるかどうか…だけですわね」 提督「グレイ提督の目から見ても大丈夫そうに見えますか?」 グレイ提督「ええ、わたくしの目で見ても「大丈夫そうに」見えますわ…♪」奥ゆかしい笑みを浮かべ提督を眺める… 提督「ふふ、それはよかったです…グレイ提督からみても大丈夫なら安心できます♪」 グレイ提督「ええ……それにしても素敵な執務室ですわね」 提督「そうですね。私にはもったいないほどです」 グレイ提督「いえいえ…執務室に立派な家具があると、それだけで身が入ると言うものですから」 提督「…あの…よかったら……」 グレイ提督「何でしょうか?」 提督「寝室もご覧になりますか…?」 グレイ提督「あら…ふふ、わたくしに寝室まで見せてくださいますの?」 提督「え、ええ…せっかく執務室まで来て下さったのにお茶の一杯もお出ししないなんて失礼ですし、ティーセットは寝室の方にあるので……」 グレイ提督「ふふ、それではお言葉に甘えることにいたしましょう…エリザベスとエメラルドもよろしいでしょうか?」 提督「もちろんですとも…さぁ、どうぞ♪」 グレイ提督「ふふ…それでは失礼いたしますわね」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/160
161: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/09(月) 01:53:21.09 ID:thhQe0Ab0 提督「どうぞ…椅子もありますし、お嫌でなかったらベッドに腰掛けて下さっても構いませんよ?」椅子をグレイ提督たちにすすめると、自分はベッドに腰掛ける提督… グレイ提督「ええ、ありがとうございます……まぁ、可愛らしいベッドですこと」まるで物語のお姫様が使いそうな、華やかなパステルカラーのカーテンが付いたロココ調の天蓋付きベッドを見て「ふふっ」…と微笑むグレイ提督 提督「いえ、これは着任したときからここにあったものでして……///」 グレイ提督「いえいえ、別にからかっているわけではありませんのよ?……こんな素敵なベッドはわたくしのどの任地にもありませんでしたから、少々うらやましいだけですわ♪」 提督「でしたら…どうぞ座ってみてください♪」 グレイ提督「ええ、それでは失礼いたしますわ。……まぁ、ふわふわで柔らかい…まるで雲の上に座っているようですわね」提督の横に座り、そっと肩を寄せる… 提督「お気に召しましたか?」 グレイ提督「ええ…それに甘いいい香りが致しますわ……あら、この香りはフランスの「レール・デュ・タン」ですわね」 提督「ええ…実はフランス海軍の友人にもらったものでして……覚えておいででしょうか、ローマでグレイ提督とも少しお話しした「トゥーロン第七」のエクレール大佐なのですが…」 グレイ提督「あぁ…あのいかにも「パリジェンヌ」と言った方でしたわね」イギリス貴族らしく、一言で的確かつ見事な皮肉を交える…… 提督「ふふっ…そのエクレール大佐です♪」 グレイ提督「…そうでしたか。てっきりカンピオーニ提督とは好敵手だとばかり思っておりましたわ」 提督「いいえ…屁理屈こそ多いですが、むしろ良い「友人」です♪」 グレイ提督「そうでしたの……ふふ、と言うことは…お二人はきっと「親密な関係」で、こちらに訪問されていた際はよく「仲良く」なさっていたのでしょうね?」意味深な微笑を含ませるグレイ提督… 提督「ええ…何しろ彼女と過ごすと「とっても愉しい」時間を過ごせますから♪」 グレイ提督「そうでしたの……ところでカンピオーニ提督?」 提督「はい、グレイ提督?」 グレイ提督「ふふ、メアリで結構ですわ…♪」 提督「でしたら私もフランチェスカ…フランカでも結構ですが…そう呼んで下さいな……ね、メアリ♪」 グレイ提督「ふふ…いかにもイタリアらしい名前ですわね……フランチェスカ」 提督「何でしょう、メアリ…?」 グレイ提督「実を申しますとね…わたくし「ガンルーム」の頃ジブラルタルで、少々「愉快な遊び」を教わりましたの……三人いれば出来る遊びですし、よろしかったら試してみませんか?」(※ガンルーム…若手士官。ナポレオン時代は反乱予防のため武器庫のそばに士官室があったことから) 提督「面白い遊び…ですか?」 グレイ提督「ええ…貴族の青年士官はジブラルタルやアレックス(アレクサンドリア)で老練な下士官たちに「ハメの外し方」を教わるものなのですが……わたくしは女性でしょう?…ですから、女性下士官に連れられて……ふふ、もう言わずともお分かりの事でしょうね♪」 提督「あー…英国海軍のしきたりだそうですね……王室や貴族の子弟は、痛飲の仕方から「遊ぶべき」お店までこっそりと教わるとか…」 グレイ提督「ふふ、よく御存じですわね…いかにもその通りですわ。……そこでわたくしもジンの飲み方から、「様々な女性」との遊び方まで教えてもらったものですが…さ、お立ちになって♪」 提督「はい…それで、この後は……?」 グレイ提督「ふふふっ…エリザベス、エメラルド……よろしいかしら♪」 エリザベス「ふふ、まさかいきなり「アレ」をなさるおつもりとは……このエリザベス、恐れ入りましてございます」 エメラルド「あぁ…「アレ」ですか……少々恥ずかしいですが…///」 提督「…?」 グレイ提督「これは女性士官が海上勤務に就くようになった最近になって生まれた「女性だけで出来る」遊びなのですが…ふふっ、フランチェスカはどうぞ二人に身を任せてくださいませ♪」 エリザベス「それでは「ロンドン・ブリッジ・フォーリング・ダウン」…上に参りまぁーす♪」着ている青い服の前ををはだけ、形のいい乳房をあらわにすると、がしっ…と提督の脇に手を入れ、脚を持ったエメラルドと一緒になって水平に持ち上げた… 提督「えっ、ちょっと二人とも…きゃあ!?」 エリザベス「それでは…♪」…童謡「ロンドン・ブリッジ・フォーリング・ダウン」の歌に合わせて提督を眼前まで持ち上げ、口もとにキスをする… エリザベス「♪〜ローンドンブリッジ・フォーリン・ダウン……」ちゅぅぅっ…♪ エメラルド「♪〜フォーリンダウン、フォーリンダウン…」 提督「んんぅ、んあ…っ♪」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/161
162: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/10(火) 01:23:23.92 ID:dXmmz4Yn0 エリザベス「おや、いとも簡単にそのような甘い顔をされてしまいますと…このエリザベス、愉しみが無くなってしまいます♪」 提督「だ、だって…あんっ♪」 エリザベス「さてさて…胸元までやってまいりましたね……ちなみにこの歌のタイトルは諸説ありますが、本家の「マザーグース」に載っているものは「ロンドン・ブリッジ・イズ・ブロークン・ダウン」の方が正解とされるそうでございます……それではご一緒に…さん、はい♪」 提督「そ、そんなこと言ったって……あんっ、んぁぁっ♪」 エメラルド「♪〜ローンドン・ブリッジィズ・ブロークン・ダウン…ブロークン・ダウン……」両肩に提督の脚を乗せると秘所に舌を這わせるエメラルド… 提督「んひぃ…エメラルド、だめよ……ちゃんとお風呂は入ったけど…あぁぁっ、んっ♪」 エメラルド「…入浴したのなら大丈夫ですとも……それより、下着をつけておられないのですね?」 提督「あふっ、ひぅんっ……だって、もう寝るから必要ないと思って…っ///」 エリザベス「♪〜ローンドン・ブリッジィズ・ブロークン・ダウン……マイフェア・レディ♪」歌詞が進むと同時に提督の身体は地面に近くなっていき、腕と脚を持った二人の責め方も場所ごとで変わってくる… グレイ提督「あら、もうそこまで来ましたのね……面白いでしょう?」 提督「んふぅ…んぐぅ、んむっ……///」…顔をエリザベスのふとももに挟まれ、濡れた花芯をエメラルドと重ね合っている提督 グレイ提督「さぁ、エリザベス…その辺にして放してあげないと、フランチェスカが窒息してしまいますわ♪」 エリザベス「…おや、それは残念でございますね」 提督「ぷはぁ…はぁ、はぁ……これがイギリス流の「愉快な遊び」ですか…ふぅ」 グレイ提督「お気に召しまして?」 提督「…と、とっても気持ちはよかったです……でも、息が切れて……///」 グレイ提督「ふふ、エリザベスはついやり過ぎてしまいますの…それにしても、そのように火照ったお顔をしておられますと……わたくしも交ぜて欲しくなりましたわ♪」優雅に椅子から立ち上がると、すっ…と頬を指で撫で上げた…… 提督「もう…メアリ///」 グレイ提督「ふふ、貴女からそう呼ばれると自分の名前なのに新鮮な感じがしますわ……さてと、きっとフランチェスカも何か「面白い遊び」をご存じなのでしょうから…ぜひわたくしたちに教えて下さいな」 提督「え…えーと」 グレイ提督「遠慮はいりませんわ……さ、おっしゃって?」 提督「そ、それなら…少しよろしいですか……///」グレイ提督たちに向こうを向いてもらう間にクローゼットの中をひっかき回し、ついでに実家のクラウディアから受け取った紙袋も取り出す… グレイ提督「…もうよろしいかしら」 提督「はい、大丈夫ですよ///」…半ばやけっぱちで、いつぞや着るはめになったバニーガールの衣装やメイド……クラウディアの手づくりながら、やたら本物そっくりな憲兵隊の制服や何かをベッドに並べ、はにかんだような表情の提督… グレイ提督「あら、フランチェスカはそんな道具もお持ちですの……ふふ、楽しそうですこと♪」 提督「あー…よかったら着てみますか?」 グレイ提督「ええ、せっかくですものね♪」 提督「え……着るんですか?」 グレイ提督「だって、わざわざしまってあったものをお出しになって下さったのですから…これ、よろしいかしら?」しばらく前に提督がエクレール提督相手に使った、全て本革の黒いコルセットと際どい黒のスカート、それと揃いになっている網タイツとガーターベルト…それに長い黒革の一本鞭とハイヒールの革長靴…… 提督「え、ええ…着替えている間は向こうを向いていますから……」 グレイ提督「ふふ…それではしばしお待ちを♪」 エリザベス「……まぁ、よく似合っておりますこと」 エメラルド「…まるで冷酷な女王様です……私も…隷属させられたい気分になってしまいます…♪」 グレイ提督「…結構胸が余ってしまいますわね…ふふ、フランチェスカは豪奢で豊かな身体をお持ちだから致し方ありませんわね……はい、よろしいですわ」 提督「それじゃあ失礼して……うわ///」 グレイ提督「いかがでしょうか…似合っておりますかしら?」…すっきりとした身体つきのグレイ提督だけに、ヒール付きブーツを履くとぐっと背が高くなったように見える…おまけに酷薄な冷笑ともとれる微笑みが「狂女王」と言った雰囲気を出している…… 提督「と…とっても似合っております///」 グレイ提督「まぁ嬉しい……いえ、違いましたわ「よろしい、褒めてつかわす」…ですわね」ひゅん…と鞭を鳴らし、見下したような視線を投げるグレイ提督…… 提督「…っ///」じゅん…っ♪ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/162
163: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/11(水) 01:29:51.61 ID:oy1qfslX0 グレイ提督「…ところで、わたくし乗馬以外で鞭を振るうなど初めてですが……よろしければやり方を教えて下さいな?」 提督「あぁ、そうですね…えーと、振るう時は手首のひねりを効かせて……あんまりきつく振るうと腕が疲れますし、相手にも痕が残ってしまうのでほどよく…ちょっと練習してみましょうか」グレイ提督の手に自分の手を重ねて「ひゅん…っ」と鞭を振るってみせる… グレイ提督「なるほど、この程度の振り方でよろしいのですか…理解いたしましたわ」 提督「そうですか……では、えーと…」 グレイ提督「ええ、よろしければ床にお手をついていただいて……どうかいたしましたの、エリザベス?」 エリザベス「…私も何かお手伝いいたします。このメイドに何でもお申し付け下さいませ♪」 グレイ提督「ふふ、失敬。わたくしったら目新しいことに夢中で、貴女たちの愉しみを考えておりませんでしたわね……そう、フランチェスカには目隠しをお願いいたしますわ」 エリザベス「承知いたしました…では失礼いたします、カンピオーニ様♪」しゅるしゅる…っ、と柔らかい布で目隠しと猿ぐつわをかまされ、ついでにバスローブについているシルクの帯で両手を拘束される……そのまま四つん這いにされてナイトガウンの裾をめくりあげられると、とろりと濡れたふとももがひやりとした外気に触れた… 提督「…んー…んんぅ……///」 グレイ提督「ふふ、これはなかなか素敵な眺めですわね…さてと……こちらがよろしいのかしら?」ひゅん…っ! 提督「んーっ…んんぅ♪」 エリザベス「まぁまぁ、何とも愉悦を感じさせるお声ですこと…陛下、お済みになりましたらわたくしにもやらせて下さいませ」 グレイ提督「ええ…もちろんですわ……それ♪」ぴし…っ! 提督「んぐぅ…♪」 グレイ提督「さて…とはいうもののただ鞭を振るうだけでは情感がこもりませんし、何か「物語」が必要ですわね…」 エメラルド「でしたら…せっかくエリザベスもハウスキーパーの格好をしているのですし「ミスをしてハウスキーパーに連れてこられ、貴族のご主人に折檻されるメイド」にしたら如何でしょうか///」 グレイ提督「なるほど、では……「わたくしの大事にしているティーカップを割ってしまうなんて、何という失態なのかしら」…サディスティックな伯爵なら、きっとお仕置きするような場面でしょうね?」ぱしん…っ! 提督「ふぅぅ…んんぅ///」 グレイ提督「そう、それに…割ったのならそう言えばいいものを、どうして嘘をついたのです?……わたくしはカップを割られてしまった事より、嘘をつかれることの方が不愉快ですわ」ひゅんっ…! 提督「んんぅ…ふぅぅ……んぅ///」 グレイ提督「ふぅ…それでいながらフランチェスカ、貴女は鞭うたれて悦んでいるのですか?……全く度し難いイタリア人メイドですこと♪」ぴしっ…! 提督「んふぅ…んんぅ……♪」 グレイ提督「ふむ、何か言いたいことがあるようですわね…「ベス」外してあげなさい♪」 エリザベス「承知いたしました…さ、「女伯爵さま」にちゃんと謝るのですよ、フランチェスカ♪」 提督「はぁ…はぁ、ふぅぅ……///」 グレイ提督「あら「鞭うたれておきながらそんなに秘所を濡らして…はしたないと思わないのですか?」……ふふ、なかなか愉しいですわね♪」 提督「はひぃ…ふぅ……「申し訳ありません…伯爵さま」…んっ///」 グレイ提督「ふむ、では謝罪したことは認めましょう。……とはいえここまでの度重なる不行き届き、謝罪だけでどうにかなるものでもありませんわ…そうでしょう?」もっちりした丸いヒップにそっとヒール付きブーツのかかとを乗せるグレイ提督… グレイ提督「……痛くはありませんね?」踏み台のように片足を乗せてはみたものの、上半身を傾けるとそっと提督に耳打ちした 提督「…ふふ、大丈夫ですから続けて下さい///」 グレイ提督「では……こうやって踏みつけられてまだ悦んでいられるか試して差し上げます!」ぐい…っ! 提督「あぁ…っ、んんっ……くぅぅ…んぁぁ♪」 グレイ提督「全く、踏みつけにされてまで愉悦に浸っているとはどこまではしたないのですか…このだらしのないメイドは」ひゅんっ…! 提督「んひぃ…あんっ♪」 グレイ提督「そうですわね…ベス、貴女たちからもきちんと罰を与えなさい」 エリザベス「承知いたしました…では♪」ひゅん…っ! 提督「ひぅぅ…んぅ♪」 エメラルド「…ごめんなさい、フランチェスカさま…私が至らないばっかりに…でも、女伯爵さまの言いつけには逆らえないんです……」ぴしっ…! 提督「あんっ…んあぁぁっ……♪」 ……… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/163
164: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/12(木) 01:36:55.44 ID:2+euDTsM0 …数時間後… 提督「はぁ、はぁ、はぁ…ふぅー……メアリ、先ほどはずいぶんと激しくなっておられましたね///」 グレイ提督「…ええ。わたくしとしたことが我を忘れて、ずいぶん愉しませていただきました……ところで貴女は大丈夫ですか、フランチェスカ?」部屋へ来た時に着ていた普段着に戻ったグレイ提督は、提督が淹れた紅茶を優雅にすすっている……さっきまでは這いつくばった提督を相手に思う存分鞭を振るっていたが、わずかな頬の赤み以外は何も変わらない… 提督「ええ、加減してもらったので……少し叩かれたところがひりひりしていますが…」鞭うたれたり、平手で叩かれたりしたお尻をさすりながらベッドに腰掛け、少し顔をしかめる提督… グレイ提督「申し訳ありませんわ…あまりにも貴女の声が悩ましいもので、つい……座れますか?」 提督「ええ、平気です……痛っ…」 グレイ提督「おや…何かお薬でも塗った方がよろしいのではありませんか?」 提督「そうですね…それなら、薬箱がそこに……」 エリザベス「薬箱……こちらでございますね?」 提督「ええ…その中に痛み止めクリームが……あぁ、それよ」 エリザベス「ではわたくしが塗って差し上げましょう…さぁ、どうぞベッドの上でうつ伏せになってくださいませ……♪」 提督「ごめんなさいね、エリザベス?」 エリザベス「この程度の事、何でもございませんわ……では失礼して…♪」 提督「んぅ…それにしてもグレイ提督は、もしかしてかなりの嗜虐趣味をお持ちなのかもしれませんね?」日焼けした後のようなひりつく痛みに、エリザベスのしなやかな指先と冷たいクリームが心地よい… グレイ提督「ええ、かもしれませんわ……何と言うか、貴女が目隠しをされて四つん這いになっているのを見て…背徳感、あるいは征服欲と申しましょうか…とにかく、心の底から湧きあがる「どろりとした感情の高ぶり」にぞくぞくいたしましたもの」 提督「あー…もしまた機会があったとしたら、どうぞお手柔らかに……」 グレイ提督「ええ…ぜひともそうさせていただきますわ♪」 エリザベス「そうですね、カンピオーニ提督はなかなかそそるものがございますゆえ……このエリザベスも、ついついお茶目なイタズラ心をくすぐられてしまうのでございま…す♪」ぱちんっ! 提督「ひぃん…っ!?」 エリザベス「これは失礼、つい丸くてすべすべのヒップが目の前にあったものですから…♪」 提督「だからって……もう///」 グレイ提督「まぁ、エリザベスったら。そんなことをしてはいけませんよ…ふふ」 エメラルド「…はぁぁ、何て甘い喘ぎ声なんでしょう……///」 提督「…」 グレイ提督「…ところで、フランチェスカ」 提督「ええ」 グレイ提督「そのままの姿勢で結構ですから、少しおしゃべりでもいたしましょう?」 提督「ええ、構いませんよ…夜はまだまだ長いですものね♪」 グレイ提督「そう言うことですわ……さ、よろしければお話しになって?」 提督「はい…メアリも後で話して下さいね♪」 グレイ提督「もちろんですわ」 ……… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/164
165: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage] 2018/04/12(木) 21:58:28.65 ID:R4gVt2jWo グレイ提督のSMをもっと見たいのですが http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/165
166: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/13(金) 00:10:54.17 ID:CDPxR9Qn0 >>165 まずはコメント感謝です…が、百合姫提督の小エピソードを出す予定だったのでちょっと間隔が空いてしまうかもしれません。せっかくのリクエストなので書きますけれど……他にカップリングやシチュエーションで何かご要望があればそれも出来るだけ頑張ります http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/166
167: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/13(金) 00:58:36.11 ID:CDPxR9Qn0 提督「…それで、基地祭で「マクベス」を?」 グレイ提督「ええ、何しろシェークスピアの名作ですから……カンピオーニ提督はどんな出し物にするおつもりですか?」 提督「そうですねぇ…きっと「ロメオとジュリエッタ」になると思います♪」 グレイ提督「あら、素敵ですわね。でしたら「…あれはナイチンゲールの声ですわ、ロミオ様」ですわね?」 提督「ええ、そうです…「ならば私は死をも恐れない…さぁ、残酷なる運命よ来たれ」と言うところですね♪」 エリザベス「ふふ、お二人ともお似合いでございます♪」 提督「もう、止めてよエリザベス…もし私がロメオでメアリがジュリエッタなら、さらってでも連れて行くわ♪」 グレイ提督「まぁ…お上手ですこと」 提督「ふふ、だって好きな女性といられないなんて……あ、そう言えば百合姫提督の所でも舞台劇をやろうとしたとか…」 グレイ提督「日本の百合野准将ですか…どんな劇だったのです?」 提督「何でもペローやグリムの童話にある「赤ずきん」だとか……百合姫提督が言ってました」 グレイ提督「あら…でも「やろうとした」と言うのは?」 提督「あー…それがなんでも色々あったそうで……」 ……… …一年前・横須賀… 百合姫提督(赤ずきん)「…それじゃあ「赤ずきんちゃん」の舞台練習を始めましょうか……いい歳をした提督が「この格好」って言うのは、ちょっと恥ずかしいけれどね…///」 大淀「まぁまぁ、せっかくの基地祭ですし…それに可愛いですよ♪」 龍田「よく似合っているわよぉ…♪」 百合姫提督「もう、みんなしてそういうことを言うんだから…///」 大淀「まぁまぁ…それでは、よーい……はじめ!」 長門(ナレーション)「あるところに、赤ずきんちゃんというとても可愛らしい女の子がおりました……」 間宮(赤ずきんのお母さん)「…それじゃあ赤ずきんちゃん、おばあさんの所にケーキとぶどう酒を届けて来てね。途中で寄り道してはいけませんよ?」 百合姫提督「はぁい、それじゃあ行ってきます♪」 長門(ナレーション)「ケーキとぶどう酒を入れたかごを持ち、おばあさんの所に向かう赤ずきんちゃんでしたが、森にさしかかると…そこには悪い狼がおりました」 足柄(悪い狼)「おや、赤ずきんちゃん…どこに行くの?」 百合姫提督「あら、狼さん。病気のおばあさんにケーキとぶどう酒を持って行ってあげるのよ?」 足柄「そう、それは感心ねぇ…ならついでに森でお花を摘んで行ったらどうかしら、綺麗なお花を持って行ったらおばあちゃんも喜ぶと思うわよ?」 百合姫提督「うーん、それもそうかしら……それじゃあ案内してもらえる?」 足柄「もちろん…さぁ、こっちよ♪」 長門「狼が悪者であることを知らない赤ずきんはすっかり騙されてしまいました……もちろん最初は数本の花を摘むだけのつもりだった赤ずきん。とはいえ、森には花が咲き乱れ、ついついあちらこちらと目移りしてしまいます……その間に足の速い狼はおばあさんの家に向かいました……」 宗谷(おばあさん)「うー…暑い……こほこほ…っ」 足柄「おばあさん、こんにちは…」 宗谷「うーん…外にいるのは誰ですか?」 足柄「私、赤ずきんよ…ケーキとぶどう酒を持ってきてあげたわ……♪」 宗谷「あぁ、ありがとね……ドアは開いているからノブを回して入っていらっしゃい」 長門「…狼はドアを開けると、病気でふせっているおばあさんを丸飲みにしてしまいました。そしておばあさんの衣服を剥ぐとそれをまとい、ベッドにもぐりこんでおばあさんのふりをして、赤ずきんを待ち受けます……」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/167
168: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/13(金) 01:36:53.54 ID:CDPxR9Qn0 長門「…その間に森でたくさんの花を摘み、すっかり遅くなってしまった赤ずきん…ようやく用事を思い出し、持ちきれないほどの花束を抱えておばあさんの家に向かいます……」 百合姫提督「いけない…すっかり遅くなっちゃったわ……おばあさん、いますか?」 足柄「…」 長門「狼はおばあさんのずきんを目深にかぶり、布団に包まっていますが…そうと知らない赤ずきんはベッドに近寄ります」 百合姫提督「…おばあさん、赤ずきんですよ……おばあさん、今日はずいぶんとお耳が大きいのね?」 足柄「…お前さんの言うことがよく聞こえるようにね」 百合姫提督「おばあさん、今日はずいぶんとお目々も大きいのね?」 足柄「…お前がよく見えるようにね」 百合姫提督「それに、なんて大きな手をしているんでしょう…!」 足柄「お前さんを上手く掴まえられるようにね…♪」 百合姫提督「それに…なんて大きなお口をしているんでしょう」 足柄「それは…お前を良く食べられるようにさ!」いきなりベッドから跳ね起き、百合姫提督に掴みかかる足柄… 百合姫提督「…きゃぁ!」掴みかかられた勢いで尻もちをつき、やわな手製の衣装が縫い目からひどく破れた……床にへたり込み、半分脱げた赤ずきんの格好で足柄を見上げる百合姫提督… 長門「うわっ…二人とも大事ないか?」 百合姫提督「え、ええ…でも衣装が破れちゃったわ///」 足柄「………」 宗谷「大丈夫ですか二人とも……って、どうしたんです?…足柄…さん?」 足柄「ふーっ…ふぅぅ…っ……!」 百合姫提督「あの、足柄……どうしたの?」 足柄「ふーっ…あのね、先に言っておくけど……そんな風に誘ってる提督が悪いのよ…っ!」んちゅぅぅ…♪ 百合姫提督「んんぅ…!?」 足柄「はぁ、はぁっ…いくら神戸生まれのお嬢さまだからって、こんなやらしい格好を見せつけられて我慢できるほど私は出来ちゃいないのよ……っ♪」びびっ、びりぃ……っ! 百合姫提督「ちょっと、足柄…っ///」 長門「お…おぉ///」 宗谷「うわわ…ぁ///」 龍田「あらぁ…足柄ったら♪」 間宮「ち、ちょっと子供には見せられない「赤ずきんちゃん」ですね…///」 大淀「あ…あー……///」 百合姫提督「ひぃやぁぁぁっ…んぁぁぁっ、あふぅ……だめ、だめぇ…っ♪」 足柄「だめっていいながら…どうしてしがみついているのよ……っ♪」 百合姫提督「あぁぁっ、だって…いいの、いいのぉ…っ……あぁ、イくぅぅ♪」 長門「おぉ、これは……なんとも過激で……おぉぉ///」 百合姫提督「見てないでっ、誰か……あひぃぃんっ♪」 長門「……えー、こうして赤ずきんは悪い狼に食べられてしまいましたとさ……よし、邪魔をするのは野暮だから戻ろう///」 飛龍(狩人)「えっ、私の出番は…?」 ……… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/168
169: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/14(土) 01:06:26.67 ID:3votnxuU0 提督「…と言うようなことがあったとか、なかったとか……」 グレイ提督「ふふ、面白いお話ですこと…ところで」 提督「何でしょう?」 グレイ提督「今宵は月が明るくて素晴らしいですし、ここの庭園はとても綺麗ですから…お休みになる前に、少々お散歩にでも参りましょう♪」 提督「ふふ、それもいいですね…では、何か着るので少し待ってくださ……」うつ伏せの状態から起き上がり、羽織っているナイトガウンの帯を締め直そうとする…と、グレイ提督のほっそりした白い手が優しく提督の手をつかんだ グレイ提督「…別に着るものは必要ありませんわ。そうでしょう?」 提督「え///」 グレイ提督「せっかく綺麗な身体なのですから、隠すことなどございませんわ……ところで、もしよろしければ貴女方も一緒に……?」片方の眉をそれとなく上げてみせる… エリザベス「いえ、わたくしは結構でございます…どうぞお二人で、行ってらっしゃいませ」 エメラルド「ええ…私は紅茶がまだ残っていますし、戻ってくるのをお待ちしております」 グレイ提督「そう、でしたら二人だけで参りましょう♪」 提督「あ、あの…///」するりと優しい手つきでナイトガウンを脱がされ、はにかんだような表情の提督…と、それを見て優雅な微笑みを浮かべるグレイ提督…… グレイ提督「とはいえ……さすがに何も着ていないのは心細いですものね、どうぞこれをお召しになって?」 提督「ありがとうございます、メアリは優しいですね……って、これだけですか///」白いレースのストッキングとガードル、ガーターベルトを渡される提督… グレイ提督「あら、もしお召しにならないのでしたら…」 提督「…着ます」 グレイ提督「ふふ、そう言うと思いましたわ……あぁ、そうそう…お散歩にはこれもつけませんと♪」ベッドの上に散らかっている道具や衣装のなかから首輪のような黒革のチョーカーを取り出すと、丁寧に首元に留めた…それから提督の足元に紅いハイヒールを揃えて出した 提督(首輪つき)「…もう、最初からこうするつもりだったのですね///」 グレイ提督「ふふ、何のことやら……では、参りましょう?」チョーカーのリングにリード代わりの紐を通し、提督を歩かせるグレイ提督… …鎮守府・廊下… 提督「あの…メアリ?」 グレイ提督「何でしょう?」すべすべしたシルクのナイトドレスに優雅なガウンを羽織り、片手には提督の首輪に繋がっているリード、もう片方の手には鞭を持っている… 提督「もしかして、ですが…こういった経験があったりします?」かたや下半身のみランジェリー姿のほぼ裸で、意外に涼しい夜風に肩をすくめている提督… グレイ提督「あら、何のことでしょう?」 提督「…」 グレイ提督「……わたくしの実家には犬がおりますから、そこから思いついただけですわ♪」 提督「あら、メアリも犬を飼っているんですか…どんなわんこなんです?」 グレイ提督「ウェルシュ・コーギー・カーディガンと、黒いラブラドール・レトリーバーですわ」 提督「ふふ、どちらも可愛い犬種ですね…♪」 グレイ提督「ええ…とっても可愛いものですわね……」正面玄関を開けて、表に出る二人…外は青い月光が降り注ぎ、静かに波音が響いている…… グレイ提督「……ふぅ。夜にお散歩するのも、なかなか気持ちがいいものですわね…とっても月が明るくて、本も読めそうなくらいですし」 提督「ええ、そうですね…///」 グレイ提督「ふふ…さぁ、参りましょう?」くいっ…とリードを引っ張るグレイ提督 提督「んっ…く」 グレイ提督「あら、少し苦しかったですか?」 提督「けほっ…いえ、急に引っ張られたもので……///」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/169
170: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/14(土) 11:13:46.14 ID:3votnxuU0 グレイ提督「それにしても夜風が心地いいですわ…ね、フランチェスカ?」 提督「え、ええ///」 グレイ提督「まぁ、夜だと言うのにこの庭の綺麗なこと…さ、こちらでよくご覧になって♪」くいっ… 提督「んっ…けほっ、こほっ!」 グレイ提督「あら、わたくしったら……また引っぱってしまって♪」 提督「いえ、平気です……それより、背中が少しぞくりとして…」 グレイ提督「あら、それはいけませんわね。寒いのですか?」 提督「ええ少し…気温は暖かいのですが、風が少しひんやりして……」 グレイ提督「それはいけませんわね……何か身体を暖める方法が…あぁ、それでしたら血の巡りを良くすればよろしいのでは?」 提督「…私は一枚のタオルすら持っていませんが、乾布摩擦でもすればいいのですか?」両手を上に向けて皮肉る提督… グレイ提督「あら…フランチェスカは何もお持ちでないの?」 提督「ええ、あいにくと…♪」 グレイ提督「なら致し方ありませんわね。ところで…わたくし、何かの本で「刺激を与えると血流がよくなる」と聞いたことがありますから、よろしければお手伝いいたしましょう」ひゅん…っ! 提督「んっ…!」 グレイ提督「こうして軽く叩けば、すぐ暖かくなると思いますわ…♪」ぴしっ…! 提督「んくぅ…♪」 グレイ提督「幸い波音でかき消されておりますから、屋内に聞こえる心配はありませんし…わたくし、フランチェスカが暖かくなるまで頑張ってみせますわ」ぱしん…っ! 提督「んんぅ…あんっ///」 グレイ提督「まぁ、ここのお庭で生えているミントの香りが漂ってきて……とても甘くていい香りですわね♪」ひゅん…! 提督「ええ、そうですね…んっ///」 グレイ提督「…どうでしょう、これで少しは暖かくなりました?」 提督「あの…できたらもうちょっと……んっ///」ふとももをこすり合せつつ、上目づかいで甘えるような声を上げる… グレイ提督「あら…お気に召しまして?」 提督「メアリみたいに加減をわきまえていてくれる方なら……ですけれど♪」 グレイ提督「まぁまぁ…嬉しいお言葉♪」ひゅん…っ! 提督「くっ…今のは少し強かったです……///」 グレイ提督「あら、失礼…♪」ぴしぃ…っ! 提督「んぅぅ…///」 グレイ提督「……今度はいかが?」 提督「もう…メアリのいじわる……♪」 グレイ提督「ふふふ…そうやって甘い声を出されてしまうと、わたくしの中の嗜虐的な部分が刺激されてしまいますのね」ひゅん…っ! 提督「あひぃ…んっ……///」 グレイ提督「…ふふ、貴女がふとももをこすり合わせるたびにねちっこい水音が響いて……何とも刺激的な光景ですわね♪」 提督「だって…こんな姿で庭にいると思うと……っ///」 グレイ提督「あらあら…月明かりだけでもとろとろに濡らしているのがよく分かりますわね……よろしければそこの草の上でしてあげますわ?」 提督「んぅぅ…メアリ……///」草地にひざを付き四つん這いになると、片手で秘所をまさぐりつつ甘い声を上げる… グレイ提督「はいはい…♪」ぴしっ…! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/170
171: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage] 2018/04/14(土) 23:07:15.34 ID:+5f6G6A4o 素敵 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/171
172: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/15(日) 00:49:37.93 ID:FSr60a1M0 …しばらくして… 提督「んぅ、あふんっ♪」 グレイ提督「ふふっ……それ♪」ぱしっ…! 提督「あぅん…っ///」 グレイ提督「さてと…良かったら撫でて差し上げましょう、お腹を出して下さいな♪」 提督「もう、メアリったらいやらしいんですから…っ♪」夜露の降りた青草の上に寝転がり、両手を投げ出して物欲しげな顔をする… グレイ提督「ふふ、そうなったのは貴女のせいですわ…どうかしら?」サンダルを脱いでつま先でお腹をくすぐり、胸の谷間に脚を乗せる…そして提督を見おろし、イギリス貴族でなければできないような優雅な笑みと、かすかな軽蔑の混ざった表情を浮かべている…… 提督「んふふっ…ぴちゃ、ぺろっ……♪」両手で真っ白なつま先を抱え、とろけたような表情のまま舌を這わす… グレイ提督「ふふ、くすぐったいですわ……おやめなさいな?」口ではそう言いつつも、靴磨きでもさせるように片脚を出して微笑んでいる… 提督「ふふ…と、言いながらちっとも嫌がっていませんね♪」 グレイ提督「あら…わたくしはもう止めて頂きたいのに、貴女が離さないせいですわ」 提督「んふふっ、さすが口の上手いイギリス人ですね……ちゅぱ…ぴちゃ……っ♪」 グレイ提督「ふふふ…」 提督「んふふっ…♪」 グレイ提督「うふふふ…♪」 提督「ふふっ、くすくすっ…♪」 グレイ提督「ふふっ…ふふふふっ♪」 提督「あー、おかしい……いい歳した提督二人が夜の庭で、こんな変態じみた事をしながら仲良くおしゃべりなんて…うふふっ♪」 グレイ提督「ええ、全くですわね…しかもわたくしに至っては、こちらでもてなしてもらっている立場だと言うのに……ふふ」 提督「いえいえ、お客様には美味しいイタリア料理とワイン、コーヒー……それと、これもその一つですから…お気に召しましたか?」 グレイ提督「ええ、とても…♪」 提督「それじゃあそろそろ戻りましょうか。さっきからふとももが冷たくて…///」 グレイ提督「ふふ、あれだけ蜜を垂らしていればそうでしょうね……後でシャワーを浴びることですわ」 提督「ええ、そうします。うっ、背中も冷たい…っ」 グレイ提督「夜露が降りてましたものね……よかったらわたくしのガウンをお貸ししましょうか?」 提督「あー…もう戻るだけですし、綺麗なガウンに土や草の葉っぱが付いてしまいますから…それより///」 グレイ提督「何でしょう?」 提督「ごめんなさい…少しリードを放してもらえませんか///」 グレイ提督「別に構いませんが……どうかなさいましたの?」 提督「いえ…それが、その……冷たい地面に寝転がっていたので…///」 グレイ提督「あぁ…「お花を摘みに」行きたいのですか?」 提督「え、ええ…ですから……///」 グレイ提督「ならわたくしが見ていて差し上げますわ…さ、どうぞそちらのバラの木陰で……♪」 提督「い、いえ…あの……っ///」 グレイ提督「どうか遠慮なさらず…かつてウィンストン・チャーチルも言ったように「私は友人に対して隠しごとなど一切ない」……でしょう?」 提督「いえ、その気持ちは嬉しいですが…っ///」 グレイ提督「さぁさぁ、早くしないともっと恥ずかしいことになってしまいますわ……どうぞお構いなく」 提督「うぅぅ…それでは……///」 グレイ提督「ええ……ふふふ♪」 提督「もう、メアリったらやっぱり意地悪ですね…///」 グレイ提督「はて、何の事でしょう…♪」 ……… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/172
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