イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (953レス)
イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/
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184: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/21(土) 03:07:13.80 ID:m3f3/yJW0 …食後・バーカウンター… 提督「…ビスマルク、食事は美味しかった?」 ビスマルク「あー、それはその……実に美味かったな!」 提督「そう、それはよかったわ♪」(…ディアナの手料理を味わわないで胃に放り込んでいたのね……) ビスマルク「うむ、実に結構だった」 ヴァイス提督「…お話中に失礼、カンピオーニ提督。…少しビスマルクに用が……こっちに来いっ…!」耳をつかんで引っ張っていきそうな勢いでビスマルクを食堂の入り口まで連れて行く… ビスマルク「…何だ?」 ヴァイス提督「全く…「何だ」も何もあるか!飢え死にしかかった狼みたいにがっついて……イタリア艦の食べ方と比べてまるで原始人ではないか…ドイツ連邦海軍の代表としてここにいることを忘れるなと、あれほど訓示したろうが…!」…どうやら小声で叱り飛ばしているヴァイス提督 ビスマルク「仕方あるまい……艦を操り、考えを巡らせるには栄養がいるのだ」 ヴァイス提督「別に私も「食うな」とは言っていない…が、食べ方をわきまえろと言っているのだ。あれほどテーブルマナーを教えただろう…!」 ビスマルク「それは私も分かっている……が、空腹の時はそこまで頭が回らんし…そこまで考えが回る時にはもう食べ終わっているのだ」 ヴァイス提督「……では今度からより一層注意するようにせよ。以上…!」 ビスマルク「ヤヴォール!」 グレイ提督「……ヴァイス中佐はいったいどうなさったのかしら」隣のストゥールにそっと腰かけるグレイ提督 提督「あら、メアリ…いえ、きっと何か気になることがあったのでしょうね」 グレイ提督「かもしれませんわね……どうでした、エメラルド?」 エメラルド「はい、やはりヴァイス中佐は食事時におけるビスマルクの振る舞いを叱責されているようでした」 グレイ提督「ふふ、やはりそうでしたか…ご苦労さま」 エメラルド「はい、それでは失礼いたします…」 提督「…あの」 グレイ提督「ふふ、他国の様子には常に関心を持っておりませんと…ね♪」 提督「…」 グレイ提督「さてと…せっかくですもの、ビールでもいただきますわ」 エリトレア「はぁい、何にしますかっ?」 グレイ提督「そうですわね…ではそのエールを一パイント」(※英パイント…570ミリリットル) エリトレア「…えぇ…と?」 提督「570ミリリットルよ、エリトレア……面倒な言い方をするわよね?」 グレイ提督「…ふふ、何かおっしゃいまして?」 提督「いいえ、何でもありませんよ」 グレイ提督「そうですか?」長いビールグラスになみなみと注がれたエールをゆっくりと傾けるグレイ提督…と、そこにポーラたちザラ級が揃ってやってきた…… ザラ「私に赤を一杯ちょうだい……それにしてもいい天気ね。暖かい日差しの下でワインが心地よくお腹に収まってるわ♪」 フィウメ「こんな日はほろ酔い気分で昼寝としゃれこむのもいいですね…「ナポリを見て死ね」ではないですが、同じ沈むならこんな天気の日がよかったですよねぇ」 ポーラ「そうですねぇ…それにしても「我らザラ級、生まれた時は違えどもぉ…沈む時は同じぃ〜」……な〜んて言ってたら、まさかの本当になっちゃいましたものねぇ…しかもポーラのせいでした、ど〜もすみませ〜んっ♪」ぺろりと舌を出して自分の頭をコツンとやってみせるポーラ… ゴリツィア「しかも私だけ置いてけぼりなんですからねぇ…あははっ♪」 提督「あー……ブラックユーモアにしてもなかなかきついわね。そんなに悪いワインだった?」 ザラ「ふふっ、そうじゃなくて…おかげさまでこんな可愛い姿になった妹たちと再会できたし、まるで「生まれ変わった」ようなものだからお互いに茶化してるのよ……ちなみにこの後は姉妹で昼下がりの「ベッドシーツ沖海戦」で決まりね…ボルツァーノ、あなたもよ♪」 ボルツァーノ「…えっ、私まで巻き込まなくたって///」 ポーラ「いいじゃないですかぁ〜、ボルツァーノはポーラたちの妹みたいなものなんですからぁ……お姉ちゃんが優しくしてあげますねぇ〜♪」 ボルツァーノ「…もぅ、そう言うポーラが一番激しいんですから……///」 提督「…うふふっ、あきれた♪」 グレイ提督「ふふふ……ではわたくしたちは射撃で汗を流しましょう。いったん失礼いたしますわ」最後の一口を飲み終えて、支度をしに部屋に戻って行った… 提督「それじゃあ私も失礼するわ…あんまり頑張り過ぎちゃだめよ?」 ポーラ「分かってまぁす…えへへぇ♪」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/184
185: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/21(土) 12:33:16.02 ID:m3f3/yJW0 …夕方・屋外射撃場… 提督「…お待たせしました、グレイ提督♪」約束の時間に数分ほど遅れ、さっぱりとした開襟ワイシャツと軽いグレイのスラックス姿でやってくる提督… グレイ提督「いえいえ、「待つ」と言うほど待ってはおりませんよ」そう言いつつ、銃置き用の台にはすでにウェブリー・スコット・リボルバーが用意されている…元はと言えば無骨な軍用ピストルではあるものの、グレイ提督のウェブリーはよく手入れされているらしく金属は深い青色で、改めて取り付けたらしい黒檀の握りは、ほんのりと艶を帯びている…… ヴァイス提督「私も大丈夫です、その間に準備をしていましたから」ヴァイス提督もさっぱりした半袖ワイシャツと制服のスラックスと言った格好で、台に官給品の銃を載せてある… 提督「ならよかったです……わぁ、「ワルサーP38」とは懐かしい銃ですね♪」 (※ワルサーP38…「ルパン三世」の愛銃としてもお馴染みのダブルアクション・軍用ピストル。第二次大戦時にはドイツ軍に採用され、戦後も「P1」と名前を変え、長く軍用として使用された。9×19ミリ口径。装弾数8+1発) ヴァイス提督「今は「P1」と言う名称になっていますが、私はそこまで銃にこだわりはないので…軍内ではヘックラー・ウント・コッホの「P7」の方が性能がいいと聞きますし」 (※H&K「P7」…「MP5」サブ・マシンガン・シリーズなどで世界的に有名なヘックラー・ウント・コッホ(ヘッケラー&コック)の軍・警察用ピストル。「スクイーズ・コッカー」という独特な機能を持ち安全性に優れる。口径9×19ミリ。装弾数はモデルによって8+1発か、13+1発) 提督「無理を言ってはいけませんよ、名銃とはいえ戦前に生まれたモデルですし…触ってもいいですか?」 ヴァイス提督「ええ、どうぞ……ピストル一丁でそんなに喜んでもらえるとは思いませんでした」 提督「だって、なかなか実物にお目にかかる機会がなくて…わぁ、手によく馴染みます♪」弾倉を抜き、薬室にも弾が入っていないかスライドを引いて確認すると、頬ずりしそうな様子でワルサーを撫でまわす提督… ヴァイス提督「そうですか…それはよかったです」 提督「あ、そうでした……私も「イタリア代表」のピストルを何丁か持ってきました♪」ケースを開けて数丁のピストルを取り出す提督… グレイ提督「あら、この銃は存じ上げておりますわ…ベレッタのM1935でしょう?」 (※ベレッタM1934・M1935…世界で最も有名な小火器メーカーの一つ「ピエトロ・ベレッタ」社が戦前に警察・軍用として生産した中型オートマティック・ピストル。シンプルな構造で故障が少なく、仕上げも丁寧なことから、イタリア将校・下士官を捕虜にしたイギリス軍将兵は真っ先にこれを取り上げて「お土産」にした名銃…1943年のイタリア休戦後、北イタリアを占領したドイツ軍が生産ラインを接収・再生産したほどだが、急造しすぎてイタリア時代のものに比べ仕上げがずっと雑になったと言われる……戦後も1980年代まで生産され、100万丁とも言われる生産数を誇る大傑作ピストルに。口径9×17あるいは7.65×17ミリ。装弾数7+1発) 提督「ええ、よく御存じですね♪」 グレイ提督「いえ、わたくしの祖父が大戦中にイタリア兵の捕虜から「お土産」として手に入れたものが実家にありますので…♪」 提督「そうですか……まぁ世界に名を轟かす傑作ピストルですから「まともなオートマティック・ピストルのなかった」イギリス軍には特に好評だったようですね♪」 グレイ提督「ええ…それにイタリア将校の捕虜には事欠きませんでしたから♪」 ヴァイス提督「あの、楽しげなところ申し訳ないですが…カンピオーニ提督、その銃はそんなに有名なのですか」 提督「!?」 ヴァイス提督「いえ、私も教本や資料で名前と性能は知っていますが…私は家に銃のコレクションがあるわけでも、射撃場に通ったりと言うこともないので……」 提督「あー…そういう時は数発試してみたら分かりますよ」 グレイ提督「…それがよいですわ♪」 ヴァイス提督「それでは、えーと……」見慣れないピストルにまごつくヴァイス提督… 提督「ふふっ…弾倉はワルサーP38と同じように「爪」になっていますから、指で爪をずらしてあげて……♪」むにっ…♪ ヴァイス提督「…っ///」提督が後ろから操作を説明すると同時に、ヴァイス提督の背中にむっちりした乳房が押し付けられる…… 提督「…それで、弾倉を押し込めば……はい、後はスライドを引くだけで撃てますよ」 ヴァイス提督「ダンケシェーン…それでは」耳当てをつけ、一生懸命に構える… ヴァイス提督「…っ!」パンッ! グレイ提督「まぁ、ずいぶんお上手ですわ」 提督「ええ…大口径のピストルではないですし、あまり力まずに構えた方が上手く撃てますよ」 ヴァイス提督「なるほど…それでは、撃ちます」パン! 提督「ふふ、さっきよりもずっと良くなりました…それとベレッタ1934は小ぶりなピストルですから、こうやって……」後ろから抱きつくようにしてあれこれと姿勢を直す提督と、薄いシャツを通して肌に伝わる柔らかな胸と乳首の固い感触、ほのかな甘い香りに真っ赤になっているヴァイス提督… グレイ提督「まぁまぁ…ふふふ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/185
186: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/23(月) 01:43:35.26 ID:+BTsViB30 提督「お相手をせずに失礼しました……グレイ提督もお好きなのをどうぞ?」 グレイ提督「そうですか…でしたらわたくしもベレッタ1934にいたしましょう。一番落ち着く時代の銃ですので」 提督「イギリスの方は好みが保守的ですものね♪」 グレイ提督「保守的なのではなく、長く残っているということはそれだけの価値がある…と考えておりますわ。お二人には申し訳ありませんが、イタリアやドイツ……あるいフランスの方がお好きな「新奇のこころみ」は面白くても長続きしない物ですし…もし価値があるのなら、その時になって取り入れればよいのです」 提督「なるほど…ではぜひ「新奇のこころみ」も試してみて下さい♪」イタリア軍制式オートマティック・ピストル「ベレッタM92」を銃把を向けて差しだした グレイ提督「ええ、そうですわね……っ!」パァン! 提督「…悪くないでしょう?」 グレイ提督「グリップが少し分厚く無骨な感じで握りにくいですし、スライド上面が切り欠いてあるので強度が心配になりますわ…まぁ悪くはないと存じます」 提督「ふふ、やっぱり褒めてはくれないのですね…?」 グレイ提督「いいえ、わたくしベレッタ・M1934はイタリアの中では「好みのピストル」と申し上げてもよろしいほどですもの」 提督「相変わらず頑固ですね♪」 グレイ提督「…安定感があるとおっしゃって欲しいですわね♪」 提督「でしたらウェブリーを貸していただけませんか…そんなに安定感があるのか試してみたくなりました」 グレイ提督「ええ、どうぞ」 提督「なるほど……グリップは小ぶりで女性の手にもちょうどいい具合ですし、銃自体のバランスも片手で持つと一直線に伸びるようで……」 グレイ提督「古い決闘用ピストルの流れから生まれたバランスの良さですわね」 提督「うーん……撃鉄も無理なく親指が届きますし…」カチリ…と撃鉄を起こして引き金を引いた グレイ提督「…いかがですか?」 提督「なかなか見事なピストルです……確かにイギリスの将校がやっていたように片腕をいっぱいに伸ばして構えると、ちょうどいい具合になりますね…」 グレイ提督「そう言う風に出来ているものですから…せっかくですから、ワルサーもよろしいかしら?」 ヴァイス提督「はい、どうぞ」 グレイ提督「ありがとう……ふむ、なるほど…握り心地の良さはなかなかですわね。とはいえ、安全装置がスライド側面にあるのは親指を伸ばさなければならないですから不便ですし、グリップも前後の長さと厚みのバランスが少々悪いですわね?」 ヴァイス提督「そうですか…私は別に気になりませんでしたが」 提督「気にしないで大丈夫ですよ、ヴァイス提督……グレイ提督に限らず、イギリス貴族は皮肉と嫌味を言わないと生きていけない人種なんです♪」 グレイ提督「ふふ、イタリアの方ならではの面白いご冗談ですわね♪」 提督「うふふっ…射撃が済んだらもっと面白い話を聞かせてさしあげます♪」 グレイ提督「まぁ、それは楽しみですわね……♪」パンッ! 提督「んー、惜しい…ちょっと左上に跳ねましたね」 グレイ提督「ふふっ、皮肉を言っておくとこういう時に役立つのですわ…「わたくし撃つ前に申しましたが、グリップのバランスが悪くて…反動を抑えられるよう上手く握ることができませんでしたの」とね♪」 提督「ふふふふっ…なるほど♪」 ヴァイス提督「なるほど、それで何かにつけて……参考になります」 グレイ提督「ふふ、冗談ですから本気になさらないで?…それよりわたくし、カンピオーニ提督の面白いお話が聞きたいですわ♪」 提督「それじゃあ日も傾いて来ましたから、もうちょっと撃ち試しをしてから戻りましょうか?」 グレイ提督「ええ、それがよろしいですわね♪」 ヴァイス提督「分かりました」 提督「それではもう一発……」パン! グレイ提督「まぁお上手…♪」にこやかに笑みを浮かべて小さく拍手するグレイ提督 提督「ふふ…ありがとう、メアリ♪」銃を置くと頬にくちづけをする… グレイ提督「まぁまぁ、そのようなおいたをしてはいけませんわ…めっ♪」提督の唇に人差し指を当てて、茶目っ気のある言い方で叱る… 提督「んふふっ、ごめんなさい…っ♪」唇に当てられた人差し指に改めてキスをする提督 グレイ提督「全くもう…イタリアの女性は積極的ですわね」 ヴァイス提督「///」 提督「ふふっ…それでは戻りましょうか。美味しい夕食が待っていますよ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/186
187: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/24(火) 02:59:24.89 ID:EkOf6jxk0 …夕食時… 提督「ふぅぅ、シャワーを浴びてさっぱりしたら…急にお腹が減ってきたわ♪」 カルロ・ミラベロ(ミラベロ級駆逐艦)「ふふ、提督はいつもお腹を空かせていると思うわ……こっちの方でもね♪」ふとももを愛撫するミラベロ… 提督「ふふ…またお仕置きされたいのかしら。手はおひざの上にどうぞ?」ミラベロの小さい手をとって膝の上に戻す提督… ミラベロ「あんっ、もう…♪」そこそこの高さがある椅子だけに、床へ届かない脚を空中でぶらぶらさせているミラベロ… …一見すると小柄でいかにも幼いが、第一次大戦時に計画された駆逐艦が第一次大戦後の20年代になって完成したとあって駆逐艦勢のなかでは最年長……のはずが、やはり見た目のせいで耳年増でませているように見えるミラベロ級駆逐艦の「カルロ・ミラベロ」「アウグスト・リボティ」の二人…… ポーラ「…カクテルは何にしますかぁ〜?」提督たちのテーブルへやって来て食前酒の注文を聞くポーラ… グレイ提督「…それでは、ピンク・ジンをいただきますわ」 (※ピンク・ジン…カクテル。ジンに数滴の「アンゴスチュラ・ビターズ」(赤色を帯びた薬酒)をたらしステアあるいはシェークしたもの。イギリス海軍は長くジンを配給していたことから士官の食前酒として愛飲されていた) 提督「じゃあ私は……白にしておくわ」 ポーラ「えへへぇ、了解しましたぁ〜。…ヴァイス提督は何になさいますかぁ〜?」 ヴァイス提督「あ、あー…レーヴェンブロイをお願いする」 ポーラ「はぁ〜い、お待たせしましたぁ♪」…しばらくするとグラスや瓶を盆に載せて戻ってきた 提督「……それでは」 グレイ提督「ふふ「君の瞳に乾杯」…♪」 提督「まぁ…「カサブランカ」とは素敵ですね♪」 グレイ提督「ふふ。ところがわたくしはカサブランカより先に「007/ムーンレイカー」で知ったのです……ふふっ、おかしいでしょう♪」 (※「007/ムーンレイカー」に出てくる悪役「ジョーズ」が訳ありながら結果的に007を助けることになり、007の脱出後に、ジョーズが一目ぼれしている「メガネでおさげ」の目立たない娘にシャンパンをごちそうしようと「ジョーズ独特な」やり方で栓を開けてから、カサブランカの名セリフを引用して言う…見た人はなにかと驚く場面) 提督「うっふふふ、それじゃあ私はあのメガネでおさげの娘ですか?」 グレイ提督「ジョーズよりはいいではありませんか…でしょう?」 提督「ふふふふっ、それはそうですが…♪」 ヴァイス提督「失礼……お二人とも一体何の話をなさっているのですか」 グレイ提督「え?…あの、まさかとは思いますが……ヴァイス中佐は「007」をご存じないのですか?」 ヴァイス提督「いえ、スパイアクションの映画であることは知っていますが……別段興味を引かなかったもので見ませんでした」 グレイ提督「まさか…ふふ、きっとご冗談ですわよね」 ヴァイス提督「いいえ。私は別段フィクションを見たいと思うことはありませんから……現実にある事を描いたドキュメンタリーの方が、色々と考えさせられるので好みです」 グレイ提督「…わたくしもドキュメンタリー映画は嫌いではありませんわ……ですが英国が生んだ最高のスパイ映画をご覧になったことがないなんて」イギリス貴族の女性でしかできないようなキングス・イングリッシュのアクセントに見事なほど軽蔑と皮肉を込めて「嘆かわしい」と言うように声を上げた… 提督「…」 グレイ提督「どうして見たいと思わなかったのかしら……車の趣味…いえ、それとも銃の趣味かしら……でも「PPK」はドイツのピストルですもの、と言うことは銃の趣味ではありませんわね…それでは「奇想天外な秘密兵器」のせいでしょうか?」 ヴァイス提督「…いえ、そもそもああいった「色男」が出て来る映画と言うのが……別に格好いい男性は嫌いではありませんが、やさ男と言いますか…女たらしのようなキャラクターは女性を手もなく口説くことが出来ると思い込んでいるような感じがして…ですから好みではありません」 提督「ふふ…シャルロッテとはもっと仲良くなれそうです♪」(…私も時々007が女性だったらいいのにと思っていましたから♪) グレイ提督「…なるほど……しかしそこを差し引いても痛快な所が007の魅力ですもの。機会がありましたら…と言うより、わたくしからそちらの鎮守府にセットをお送りしておきますわ」 ヴァイス提督「だ、ダンケシェーン…」 提督「それでは話も済んだことですし……アンティパスト(前菜)はオリーブとトマトのざく切り、それにカッテージチーズを合わせた南イタリアらしいサラダ…それとムール貝のワイン蒸しですよ♪」 グレイ提督「まぁ、綺麗なものですわね…それではムール貝をいただきたいですわ♪」 提督「ええ、どうぞ…♪」 ヴァイス提督「では、私もムール貝を…」 提督「はい♪」 ミラベロ「ねぇ提督……提督は私のおへそにムール貝を載せて「ちゅるっ」ってしたいんじゃない…?」背中を伸ばして提督の耳にささやきかける… 提督「ふふ、全くもう…そういうことをする時は生牡蠣よ♪」 ミラベロ「あら、ごめんなさい…♪」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/187
188: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/25(水) 01:02:43.82 ID:wnRy4te90 グレイ提督「ところで、カンピオーニ提督」 提督「ええ、何でしょう?」 グレイ提督「よろしければその「面白いお話」と言うものをぜひ伺いたいところですわ」…苦手なのか「タコのマリネ」には手を出さずに次の一品…ピリリと唐辛子の効いた「パスタ・アラビアータ」をよそってもらうグレイ提督 提督「そうですね、せっかくですしお話しましょうか……これは海軍航空隊の「とある友人」から聞いたのですが」 グレイ提督「ええ」 提督「…ある夏の日の事、その友人は軍の射撃場で規定された分のピストル射撃を行っていたのですが……」 グレイ提督「ふむふむ…」 提督「暑いからと軍用シャツの腕をまくり、胸元も大きく開けて的に向かっていたそうなのです」 グレイ提督「なるほど、それで…?」 提督「…ところが、私がよく知っているその友人は胸のボリュームがかなりありまして」 グレイ提督「ほう」 提督「何発か撃ったところで弾きだされた空薬莢が胸の谷間に飛び込んできた…と♪」 グレイ提督「まぁ……ふふ♪」 ヴァイス提督「…それで、火傷はしなかったのですか?」 提督「ええ、幸い火傷の痕が残るほどではありませんでしたが…しばらくは触ると痛がっていましたよ♪」 ヴァイス提督「触ったのですか……他の人の胸を?」 提督「ええ。何しろ「親しい友人」ですので、谷間以外にもいろいろな場所を……ふふっ♪」 ヴァイス提督「あっ…」 グレイ提督「ふふ…きっとずいぶん「親しい関係」でいらっしゃるのね♪」 提督「まぁそういう事になりますね……せっかくですし、グレイ提督も何かお話をしてくださいませんか♪」 グレイ提督「そうですわね、わたくしが知っている面白いお話……ちょっとした冗談でも構いませんかしら?」 提督「ええ、軽い冗談は好きですよ♪」 グレイ提督「さようですか。でしたら……スコットランドに薬屋を営む正直な男がおりました」 提督「ええ」 グレイ提督「ある時にお客が駆け込んできて、数ペンスの安い薬を買うと1ポンド札を置いて、お釣りももらわずに飛び出していきました…」 提督「それで?」 グレイ提督「薬屋の男は1ポンドは惜しかったものの正直な男でしたから、お客を呼びとめようと決意をし……カウンターをスポンジで叩いてお客を呼びとめようとしたそうです…♪」(※スコットランド人…イングランド人いわく「ケチ」だとされる) 提督「ふふっ…うふふふっ♪」 ヴァイス提督「あぁ…なるほど、スポンジで叩いても音が鳴らないからか……」 グレイ提督「ええ、その通りですわ……ところでカンピオーニ提督はまだまだ面白いお話をご存じに見えますわ、どうか聞かせて下さいな?」 提督「ええ、分かりました…実はこの間、海軍憲兵の「特別査察」を受けてしましまして」 グレイ提督「まぁ、それは災難でしたわね…それで、具体的にはどのような?」 提督「実は夏季休暇(ヴァカンス)中にうちの鎮守府の娘たち数人がちょっとした「トラブル」を……」そう言って中世ヴェネツィアの提督たちを艦名に取った潜水艦「マルチェロ」級に軽く手を振った… マルチェロ「おや…諸君、我らが提督が私たちに向けて「見送りに来てくれたヴェネツィア美人」のように手を振ってくれているぞ?」 エモ「わぁ、嬉しいです♪」 バルバリゴ「全くだな。しかし提督はいつみても抱きたくなる…あんな美人がヴェネツィア生まれでないのが不思議なくらいだ」 リボティ(ミラベロ級)「だってさ、提督……でも確かに、提督は私たちのもとに舞い降りたアンジェリータ(小さな天使)だよ♪」 …ミラベロと同じように小さい身体で耳年増、おまけに歯の浮くような口説き文句を平気で言える妹の「アウグスト・リボティ」……裾に白いレースをあしらった黒いクラシカルなワンピーススタイルで、髪をパールグレイのリボンでツインテールに結んでいる… 提督「…ふふっ、ご丁寧にどうも♪」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/188
189: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/26(木) 01:28:50.24 ID:Z87B3+jB0 …食後… 提督「ふー…とっても美味しかったわ♪」 ディアナ「ありがとうございます」 提督「いいのよ。それにしても、いつもなら駆逐艦や潜水艦の娘たちがお菓子や何かをねだりに来ているはずなのに……珍しいわね?」 ディアナ「そうですね…何でも会議室でアニメの「上映会」だそうですよ。わたくしもお呼ばれしております」 提督「あー、そう言われれば私も声をかけられていたわ……それじゃあちょっとのぞいてみようかしら」 ディアナ「それがよろしいかと…わたくしもお皿を流しに浸けたら参ります」 提督「必要なら後で私も手伝うわ。…グレイ提督もよかったらいかがですか?」 グレイ提督「嬉しいお申し出ですが…わたくし、少々用事がございまして」 提督「それでは仕方ないですね。ヴァイス提督?」 ヴァイス提督「申し訳ない、私も予定がありまして…ですが、よろしければビスマルクとティルピッツを招待してもらえますか。食後には特に予定もありませんので」 提督「ええ、喜んで…エリザベスとエメラルドはいかがでしょうか?」 グレイ提督「ふふ、あの二人はドイツ艦のお二人に近づけるときっとご迷惑をおかけしてしまいますから……お気持ちだけ受け取っておきますわ」 提督「そうですか…それではヴァイス提督、二人をエスコートさせていただきますね」 ヴァイス提督「は、よろしくお願いします」 ……… …会議室… 提督「こんばんは、お邪魔するわね♪」 シロッコ(マエストラーレ級駆逐艦)「あ、いらっしゃい……ビスマルクとティルピッツもね♪」紙の入れ物に入った塩味のポップコーンや爪楊枝に刺したオリーヴ、あるいはプレッツェルと言ったおつまみが用意され、部屋は薄暗くしてある 提督「…それで、今日のアニメは何を流すの?」 フォルゴーレ(フォルゴーレ級駆逐艦)「えーと…日本の有名なシリーズものなんだけど、その何作かをこの間買ったの」 …艦名がいずれも「雷」や「稲妻」だけあって、雷のような金髪の房が頭からはねている「フォルゴーレ」(稲妻)…姉妹艦もみんな電光のような形をした特徴的な髪の房やアホ毛が、つむじやこめかみから伸びている… 提督「へぇ…それじゃあここに座らせてもらっていいかしら?」 シロッコ「ええ、どうぞ…お二人もね」 ビスマルク「うむ、済まんな!」 ティルピッツ「…ダンケシェーン」 ディアナ「ふぅ、遅ればせながらわたくしも参りましたわ…シロッコ、お招きして下さってありがとう」 シロッコ「いえいえ……それじゃあそろそろ始めるわ♪」 ストラーレ(フレッチア級駆逐艦)「待ってました!」 アルフレド・オリアーニ(オリアーニ級駆逐艦)「もう、手順が悪いんだから」 提督「まぁまぁ…わぁー♪」軽く歓声を上げて拍手する提督… シロッコ「…まずは「機動戦姫カンムス1940・ポケットサイズの戦艦」…通称「ポケ戦」から行くわよ」 提督「ふんふん…ドイツ艦が主役なのね」 シロッコ「ええそうよ…ビスマルクたちも来てくれたことだから、とっつきやすいように……さぁ、始まるわ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/189
190: ◆b0M46H9tf98h [saga] 2018/04/26(木) 02:09:18.06 ID:Z87B3+jB0 …しばらくして… アニメ「…悲しいけど、これでもドイツ軍人なんだよなぁ……!」 ビスマルク「…」 ティルピッツ「…ううっ」 提督「…」 シロッコ「うーん……何とも悲しい話だったわね。でも戦闘シーンの派手さは大したものだったわ」 ティルピッツ「ううっ…「絶対死ぬんじゃねえぞ…お前がいなくなったら威張れる相手がいなくなっちまう」の場面は涙せずに見られませんでした」 ビスマルク「いや、「このままでは間に合わない!」のシーンも身に摘まされる思いだった…!」 フルミーネ(フォルゴーレ級「電撃」)「ねぇシロッコ、次も見よう?」 シロッコ「んー…とはいってももうだいぶ時間がたったから、次は明日ね」 提督「そうね、それがいいわ…みんなお風呂だってまだなんでしょう?」 サエッタ(フレッチア級「電光」)「大丈夫、雷みたいな速度ですぐ入ってすぐ出ちゃうもの!」 提督「もう、ちゃんと洗わないとダメよ……私もお風呂がまだだし、一緒に行きましょうか」 ダルド(フレッチア級「雷光・矢」)「ええ、行きましょ!」 提督「それじゃあ行きましょうか。…ところでビスマルクとティルピッツは、もうお風呂を済ませた?」 ビスマルク「いや、まだだが…」 ティルピッツ「え、ええ…///」 提督「お風呂…一緒に入らない?」 ビスマルク「!?」 ティルピッツ「いえ…そんな他人に裸を見せるなど……///」 フォルゴーレ「いいじゃない、一緒に入りましょうよ♪」 ランポ(フォルゴーレ級「雷」)「うん、それがいいわ。それとも…そんな大きいなりをしているのに、私たちとお風呂に入るのが怖いとかー?」 ビスマルク「な…馬鹿をいえ、この「鉄血宰相」ビスマルクに怖い物などあるわけがあるまい!」 フレッチア(フレッチア級「閃光」)「なら行こっか!」姉妹四人で取り囲み、大きなビスマルクの腕をつかんで引っ張ったり、背中を押したりするフレッチアたち……ティルピッツはフォルゴーレ級の四人に押したり引いたりされながら「連行」されている… ゼフィーロ(トゥルビーネ級駆逐艦「春の西風」)「それなら私たちも行こう…?」 ネンボ(トゥルビーネ級「雨雲」)「そうね……ねぇ、私たちも一緒に行くわ♪」 ナザリオ・サウロ(サウロ級駆逐艦)「もう…みんなせっかちなんですから」 提督「ふふ、何しろフレッチア級とフォルゴーレ級はみんな「雷」に関係する名前だものね♪」 …大浴場… フレッチア「…それじゃあ流してあげるわね♪」 ビスマルク「いや結構だ…そのくらいは自分で出来る!」 フレッチア「まぁまぁ、これでも私は「フレッチア」級の長女なんだから大丈夫…ねっ♪」 ビスマルク「そう言う意味ではない、裸体を見られたり触られたりするのが気恥ずかしいだけだと言っているのだ!」 サエッタ「そんなことないですよ、白くてとっても綺麗ですもん♪」 ビスマルク「えぇい……カンピオーニ提督、この小娘たちはどうにかならんのか!?」 提督「んー…どうにもならないわ♪」 ビスマルク「ちぃっ…えい、そうまとわりつくな!」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/190
191: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/27(金) 01:51:55.16 ID:adyNNcwr0 ティルピッツ「姉上、どうにかして下さい…っ///」 ランポ「まぁまぁ、そう固いことを言わずに……って、もうここは硬くなってるわね♪」 ティルピッツ「…っ///」 フォルゴーレ「うんうん、それじゃあ私たちで優しく洗ってあげますから…♪」身体用のスポンジでもこもこと泡を立て、優しく背中をこすっていくフォルゴーレ……普段はほとんど「蒼白」といっていいほど色の白いティルピッツは真っ赤になり、力なく「イヤイヤ」をするように首を振っている… バレーノ「はいはい、動かないうごかない…それじゃあ前も洗いますね」 ティルピッツ「ナイン(だめ)、前は自分で出来るから…!」 フルミーネ「とか言って全然洗わない気でしょう……ドイツ人はお風呂もまともに入らないものね」 ティルピッツ「そんなことはないから、スポンジを貸して!」 フォルゴーレ「だーめ、綺麗に洗わないとヴァイス提督に嫌われちゃうわ…私たちで満艦飾みたいにおめかししてあげる」 バレーノ「ここがいいですか…それとも、ここ?」 ティルピッツ「ひうっ…んくっ、んんっ…///」ふとももをこすり合わせて声を抑えるティルピッツ…と、浴槽のふちに組んだ腕を置き、そこにあごを乗せてにんまりとだらしない笑みを浮かべている提督…… 提督「そうそう、綺麗に洗ってあげてね…ふふっ♪」 ティルピッツ「ひぅん、あふっ……んあっ///」 フォルゴーレ「はい、おしまい…「稲妻」だけに早かったでしょ?」 ティルピッツ「んっ…もう、おしまい……?」 フォルゴーレ「なに、もっとして欲しかったの?」 ティルピッツ「いや、とんでもない……早くお湯に浸かりたかったから///」慌てて浴槽に身を沈めるティルピッツ……提督ほどでもないが、つんといい形をした乳房がお湯を弾きつつぽっかりと浮かぶ… 提督「…ふふ♪」 ビスマルク「…いい加減うっとうしいぞ、そこを退け!」 フレッチア「ふぅーん…ビスマルクはそういうことを言うの?」 ビスマルク「当たり前だ、貴様らのような小娘どもに好き放題されて黙っているこのビスマルクではないわ!」 フレッチア「…」 提督「あー……ティルピッツ、少しお湯の中に「潜航」していた方が得策かもしれないわよ?」 ティルピッツ「…と、言いますと?」 提督「まぁ、見ていたければどうぞ……ぶくぶくぶく……」鼻のあたりまで浴槽に身体を沈め、目と耳だけを出している提督… フレッチア「……誰が小娘よ!!」腰に手を当てすっくと仁王立ちになると、雷に関係のある「フレッチア」級だけに、見事な「雷」を落とした… ビスマルク「!?」 フレッチア「だいたいビスマルクは何年生まれ!?」 ビスマルク「…せ、1939年」 フレッチア「私は1931年生まれよ!…つまり、私の方が「お姉さま」なんだから言うことを聞きなさいよ!!」 ビスマルク「し、しかし私はドイチュラントを代表する戦艦で、貴様らはたかだか駆逐艦…」 フレッチア「私の魚雷は533ミリだけど、ビスマルクの主砲はそれより大きいわけ!?」 ビスマルク「い、いや…しかし……」 フレッチア「せっかく私たちがドイツの野暮ったい堅物をきれいに洗ってあげているのに、文句があるって言うの!?」 ビスマルク「い、いや……いくら何でもその言い方はだな!」 フレッチア「ドイツ艦ふぜいがごたごた言わないっ!!」 ビスマルク「ヤ、ヤヴォール…」 フレッチア「よろしい……それじゃあ全身をきれいに洗ってあげるわ。そうよね?」 ダルド「はい♪…それにしてもお姉ちゃんが雷を落っことす所、久しぶりに見ました……相変わらずドカンと来ましたね」 フレッチア「だってビスマルクがあんまりにもワガママなんだもの…」 ビスマルク「わ…私のせいなのか……」ピシッと背筋を伸ばし、おそるおそるフレッチア級に身体を預けている… フレッチア「……うん、乳房も綺麗になったわね…えいっ♪」ぴんっ…とビスマルクの先端を弾く ビスマルク「んっ///」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/191
192: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/27(金) 02:29:02.84 ID:adyNNcwr0 …風呂上がり… ビスマルク「……失礼、カンピオーニ提督」 提督「んー?」バスローブを肩から羽織り、天井に吊るされた木の羽根の扇風機の下で涼んでいる… ビスマルク「あの、さっきのフレッチア級だが……いつもああなのか?」 提督「いつも…ではないわね。ただし「小さい」とか、子供扱いしたりだとか……他にもうかつなことを言うと雷を落として来るわね」 ビスマルク「それにしてもあの大きさであの迫力か…」 提督「まぁ、言い合いになったらドイツ人じゃあイタリア人に勝てないから止めておきなさいね…はい、牛乳」鎮守府に来訪していた百合姫提督が教えてくれて以来、脱衣所にはガラス張りの小さな冷蔵庫が置かれて、牛乳の水差しがレモン水の水差しと共に冷やされている……グラスになみなみと注ぐとビスマルクに差しだす提督… ビスマルク「うむ、頂こう……んぐっ、ごくん…ごくっ」 提督「美味しい?」 ビスマルク「ああ、よく冷えていて美味いな……んぐっ、ごきゅっ…」 提督「よかった…それにしてもビスマルクもティルピッツもいい形のおっぱいをしているわよね♪」 ビスマルク「ぶはぁ…げほっ、ごほっ!」 提督「ふふっ、どうしてそんなにむせているの…褒めてるのに♪」 ビスマルク「いきなりそんなことを言われてむせない女があるか……いや、ここにはたくさんいそうだが…」 提督「かもね…ところでビスマルク」 ビスマルク「今度は何だ…!?」 提督「……牛乳、こぼれてる」両手でほっぺたを包み込むようにして、噴き出した牛乳のついているあご先から口元をそっと舐めあげた… ビスマルク「な…何をっ……///」 提督「黙って…♪」ちゅ…♪ ビスマルク「あ…あ……その、一体どういう…!」 提督「……ふふ、綺麗になったわ♪」 ビスマルク「///」 提督「もう少し肩の力を抜いて…ティルピッツも貴女の事が好きみたいだから、時には優しい言葉の一つもかけてあげるといいわ♪」 ビスマルク「しかし、それが上手く行かないから困っているのだ…私は一生懸命になって大事に思っていると伝えているつもりなのだが……」 提督「ふふ……時には思いを伝えるだけじゃなくて、姉妹だけの時にしか見られない「くだけた面」でも見せたらいいかもしれないわね」 ビスマルク「くだけた面か……なかなか難題だな」 提督「かもしれないわね…いずれにしても、私はビスマルクとティルピッツがもっと仲良しになってくれれば嬉しいわ♪」 ビスマルク「ダンケ……しかしだ」 提督「なぁに?」 ビスマルク「私の前でこうして優しい振るまいと「くだけた面」を見せると言うことは……///」 提督「うふふっ…ビスマルクも分かってきたわね♪」 ビスマルク「!?」 提督「ふふ、冗談よ…」 ビスマルク「ふぅ…それならいいが」 提督「…ティルピッツって色白で病弱な感じがそそるわよね♪」 ビスマルク「…おい」 ……… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/192
193: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/28(土) 02:38:07.05 ID:eZY8j6IF0 …提督寝室… 提督「ふわぁ…今日も疲れた……と言うほど疲れてはいないけれど、やっぱりお客様がいると気を使うわよね…肩が凝ったわ」ひとり言を言いながらナイトガウンを脱いで椅子の背にかけ、自分の裸体を姿見で確かめる…… 提督「うーん…やっぱりもうちょっと食事に制限をかけた方がいいのかしら……特にスプマンテ(イタリアン・シャンパン)やカクテルは爽やかに飲める上にカロリーが多いものね……とはいえ今日はちゃんと海で泳いだし、チョコレートケーキも一切れで我慢して……でも代わりにカスタードのタルトを食べたのよね……むぅ」渋い顔でふとももの肉をつまむと、今度は振りかえってみてヒップや腰回りを確認する… 提督「……まぁ良いわ、明日出来ることは今日やらなくてもいいものね♪」…ふわふわの布団に「ぼふっ」…とダイブする提督…… ?「むぎゅっ…!?」ダイブした瞬間、布団の中に潜りこんでいた誰かに思い切りのしかかる形になり、くぐもった悲鳴が聞こえた… 提督「うわ!?」慌てて跳ね起きて布団をめくる…… セルペンテ(アルゴナウタ級中型潜「海蛇」)「ふふっ、いきなりボディーブローとは恐れ入ったわ。でも……激しいのも嫌いじゃないの…♪」黒いシースルーのベビードール一枚で、しなやかに身体をくねらせるセルペンテ…… 提督「えーと…何で私のベッドにいるのかしら?」 セルペンテ「ふふ、なんでだと思う…?」水上排水量で600トン余りの中型潜だけに、一見すると中学生にも見えなくはない身体つきながら、「海蛇」らしく蠱惑的(こわくてき)でみだらな表情を浮かべてみせる…… 提督「そうねぇ…姉妹の寝相が悪くて寝られないから泊まりに来た……とか?」 セルペンテ「ふふ…ざーんねん……♪」ベビードールを徐々にたくし上げ、裾を両手で持ってベッドに寝転ぶ… 提督「…あー」 セルペンテ「ほら…早く来て、蛇は寒いのが苦手なんだから……ね♪」 提督「えーと……それじゃあ失礼して」いそいそと布団にもぐりこむ提督… セルペンテ「もぅ提督…そう言うことじゃないのよ?」布団をはねのけて提督の上にまたがると、お腹周りを愛撫するセルペンテ… 提督「分かってるけど……今日はくたびれちゃって…あ、そこ気持ちいい♪」 セルペンテ「もう、仕方ないわね……それじゃあ特別に私が「優しく」揉んであげる♪」 提督「ええ、ありがと。はぁぁ……セルペンテの指、しなやかでいいわ……」ねっとりとほぐすように身体を揉みしだかれ、全身の力が抜けていく提督… セルペンテ「ふふ、悦んでもらえて何より……ここもかしら?」 提督「ええ…そこもいいけれど、背中もお願い……」 セルペンテ「仕方ないわねぇ……ほぉら、うつ伏せになって…?」 提督「ええ、ありがとう……はぁ、ふぅ…んぅっ♪」 セルペンテ「あらぁ、いい声を出してくれるじゃない……ふふ、そう言う甘ったるい声を出してくれるとやる気が出るの……れろっ♪」背中をじゅるりと舐めあげる…… 提督「んんっ…くすぐったいわ///」 セルペンテ「ふふ、いいじゃない…それに提督の味、美味しい……♪」肩甲骨周りをゆったりとほぐし、腰は外向きの円を描くように揉みほぐしていく…… 提督「あぁぁ…気持ちいぃ……ごめんなさい、他にも褒めようがあると思うのだけれど…頭が回らなくって……」 セルペンテ「いいのよ、頭を空っぽにして……それに身体の力も抜けていくでしょう…♪」提督から見えない位置で、にやりと笑みを浮かべる… 提督「ふわぁぁ…セルペンテは本当に上手ね……本当に身体がふにゃふにゃになっていくみたい…」 セルペンテ「気にしないでいいのよ…私がしてあげたいだけだから……ほーら、だんだん提督は私に逆らえなくなーる…♪」 提督「ええ…こんなに身体がとろけちゃうと……逆らえないかもしれないわ……はぁぁ…」 セルペンテ「ふふ、蛇の瞳は相手を魅了するって言うでしょう……」 提督「んっ、んぅぅ…確かにセルペンテに触られているだけで下半身がじんわりうずいて……んくぅ///」 セルペンテ「ふふ、濡れてきちゃった…?」 提督「え、ええ……今夜はそんなつもりじゃなかったの…に///」 セルペンテ「いいのよ……全部私に任せて…♪」 提督「それじゃあ…お願い……///」あお向けになって両手を投げだし、とろけたように口を半開きにしている提督… セルペンテ「それじゃあちゃんと雰囲気も作らないと…ね♪」ナイトスタンドの黄色い灯りを絞ってろうそくのような明るさにし、提督にまたがった… 提督「んくぅ…んんぅ、あふぅ……♪」 セルペンテ「あら、もうそんなに濡らしてるの…?」きらりと光るセルペンテの瞳が提督を見おろす… 提督「だって……♪」 セルペンテ「ふふ、いいわ……それじゃあ…♪」くちゅ…っ♪ 提督「ふわぁぁぁ…あぁ…♪」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/193
194: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/28(土) 03:30:05.81 ID:eZY8j6IF0 セルペンテ「ふふ、提督ったらとろけた顔がとってもいやらしい…♪」 提督「だって……ふぁぁ♪」 セルペンテ「ふふっ…」ねっとりと絡みつき、首筋をチロチロと舐めあげつつ秘所に指を差しこむ… 提督「あふぅ…はひぃ、んぁぁ……はぁぁ、きもひいぃ……♪」 セルペンテ「みたいね、すっかり濡れそぼって……ほぉら、聞こえる?」にちゅっ、くちゅ…♪ 提督「ええ…聞こえる……はぅ…ん♪」 セルペンテ「ねぇ提督、もっと私と……したい?」 提督「ええ…///」 セルペンテ「それじゃあ仕方な……あひぃ゛ぃっ、いぐぅっ!?」 提督「……セルペンテ?」 メドゥーサ「残念、セルペンテはそこでお休みしているみたいね……代わりに…私がイかせてあげ……る♪」じゅぶ、ぐちゅぐちゅぅ…っ! 提督「んひぃっ…ひぅっ!?」 メドゥーサ「どう、気持ちいいでしょう…セルペンテはたかだか「海蛇」……それに引き替え私は人を石にする「メドゥーサ」だものね…♪」 提督「メドゥーサ、一体いつ来たのっ…んひぃぃっ♪」 メドゥーサ「ふふ、だいたいセルペンテが貴女を押し倒した辺りに……ふふ、あそこもほど良く濡れていい具合ね…♪」 提督「気づかなかったわ……んぁぁぁっ///」 メドゥーサ「何しろメドゥーサだもの…それにしても提督のよがるさまはなかなかいいものね……ふふ」人差し指を舐めあげて濡らすと、提督の秘所に沈めて行く… 提督「はひぃ、んんぅ……いいのっ、そこきもひいぃ…っ♪」ぷしゃぁぁっ♪ メドゥーサ「ふふ、もうイっちゃったの?……もっと遊ばせて欲しいわねぇ…♪」 提督「…の///」 メドゥーサ「なぁに?」 提督「私も……もっとメドゥーサにして欲しい…の///」 メドゥーサ「んふふ、提督はそう言うみだらな女なのね……好みよ♪」 提督「だって……身体の芯がじんわりうずいて…んんぅ♪」にちゅっ…♪ メドゥーサ「仕方ないわねぇ…それじゃあ私からしびれるような甘美な毒を……んひぃぃっ!?」 セルペンテ「ふぅぅ……私がせっかく提督と愛をかわそうとしていたのに、邪魔するなんていけませんよね…ぇ?」メドゥーサの秘部に指をねじ込み、後ろから抱きついた… メドゥーサ「別にいいでしょう…獲物を奪われる方が間抜けなのよ……んぁぁっ!」ぐちゅぐちゅっ…♪ セルペンテ「ふぅん、じゃあ私がメドゥーサから提督を奪ってもいいわけですね……ではたっぷりイかせてあげますから、そこで這いつくばっていてね…お姉さま♪」 メドゥーサ「んひぃ、ひぅぅ…んひぃぃぃっ♪」 提督「…」 セルペンテ「ふぅ、ふぅぅ…さぁ提督、お待たせしたわね……んひぃ゛ぃっ!?」 メドゥーサ「はぁ、ふぅ……さっき言ったはずよ、「海蛇」と「メドゥーサ」では格が違う……って!」ぐちゅっ、じゅぶっ…♪ セルペンテ「はひぃ、ひぅぅ……はへぇ…」 メドゥーサ「…ふぅぅ。とんだ邪魔が入ったけれど……今度こそ、私がたっぷり可愛がってあ・げ・る…♪」 提督「ねぇ…メドゥーサもセルペンテも///」 メドゥーサ「なに?」 セルペンテ「はひぃ……なに…かしら…?」 提督「……いっそ仲よく分けっこしたらどうかしら…私も焦らされてばっかりで、もう…んくぅ///」 メドゥーサ「ふぅん…提督ったら蛇二匹に絡まれて愉悦に浸ろうなんてね……いいわよ♪」 セルペンテ「…独り占めできないのは残念ですけれど……でも提督のいやらしい顔が見られるなら……それもまた面白いことになりそうね…ふふ♪」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/194
195: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/28(土) 10:12:48.92 ID:eZY8j6IF0 メドゥーサ「ふふ…それじゃあまずは私が上を……♪」 セルペンテ「なら私は下を…ふふっ、とろとろにしてあげる……♪」 提督「んひぃ、ひうっ……んあぁぁ///」慎ましやかな身体の割に妖しげな魅力を放つ二人…メドゥーサは提督の乳房をこね回し、セルペンテは足元にまとわりつきながら花芯に指を入れてゆっくりとかき回す…… メドゥーサ「あら、こんなところを石化させた覚えはないわ…よ♪」こりっ…と乳房の先端を甘噛みする 提督「ふぁぁ…あふぅ、んくぅぅ……♪」とろりと蜜を垂らしながら甘い喘ぎ声を上げる提督……メドゥーサとセルペンテの瞳が妖しく爛々と輝き、その目で見られるたびに電撃のような痺れを覚える提督… セルペンテ「ほぉら、気持ちいいわよね…いいのよ、素直になって……♪」 メドゥーサ「ふふ…こうして撫でるたびにひくひく身体が跳ねて……可愛いわねぇ」 提督「はひっ、あふっ…気持ひいぃのぉ……もっとぉ…♪」 メドゥーサ「欲張りな提督さんね……いいわ、それじゃあ交代しましょう…♪」 セルペンテ「うっふふふ…もうびしょびしょに濡らしちゃってるもの、今さらメドゥーサのやることなんてないけれど…ね」 メドゥーサ「ふふ……提督、ここからまた何回イかせられるか……想像しただけで楽しみでしょう?」 提督「あふぅ…ひうぅ……んっ、くぅぅ///」 メドゥーサ「ふふ…こんな小さな娘に好き放題されて、涎を垂らしながらおねだりして……本当にいやらしい提督ね♪」 提督「んぁぁ…そんないやらしい提督に二人は…もっと色々……してくれるのよね?」 セルペンテ「ええ、してあげる♪」 メドゥーサ「……私なしでいられないくらい…ね♪」 提督「んふふっ、期待してるわ……んちゅっ、れろっ…んぁぁっ♪」 ……… …あくる日… ライモン「…で、こうなったわけですか」腰に手を当てて仁王立ちしているライモンと、平謝りしている提督… 提督「ごめんなさい……」 ライモン「いえ、わたしは別にいいんですよ?……ただ、「明日は建造の予定があるから」とおっしゃって、早くお休みになるはずが徹夜…と言うのはさすがにいかがなものかと思いますが」 提督「ええ、分かっています…本当にごめんなさい」 ライモン「ふぅ、まぁいいでしょう……それで、二人も徹夜をしたのですか?」 セルペンテ「いいえ、空が明るくなる頃には疲れきって寝たわ…多分0500時ころじゃないかしら」 ライモン「そんなの徹夜と変わりません。メドゥーサは?」 メドゥーサ「私は最後まで提督と愉しませてもらったわ…♪」 提督「ええ…全身好き放題されて、もうとろとろのくたくた……時間がたったオムレツの気分ね…」 ライモン「そうですか……それでは提督は浴室でシャワーを浴びてすっきりなさってください…メドゥーサ、セルペンテ」 メドゥーサ「なぁに、ライモンドもしたいのかしら…ぁ?」ぺろりと人差し指を舐めあげ、ぞくりとするような妖しげな瞳で流し目をくれた… ライモン「結構です。二人はそこのぐしゃぐしゃになった寝具を洗濯機に入れてきて下さい」 セルペンテ「えぇ…仕方ないわねぇ……入れて来ればいいんでしょう?」 ライモン「不満そうな顔をしないで下さい、元はと言えばお二人のせいなんですから……それが終わったら朝寝をしても構いませんよ」 メドゥーサ「ええ……それじゃあね、提督…♪」 セルペンテ「したくなったらいつでも呼んでね。待ってるわ♪」 提督「ええ、こんなに激しくないなら……また後でね♪」ぱちりとウィンクを送ってから、力の入らない足腰でよろよろと浴室に入った… ライモン「……もう、そうと知っていたらわたしがお邪魔すればよかった…///」 提督「何か言ったー?」 ライモン「いいえ、何も…タオルは椅子の背にかけておきますね」 提督「ええ、ありがとう……今度はライモンだけ招いてあげるから♪」 ライモン「///」 ……… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/195
196: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/29(日) 01:28:12.04 ID:LBt+Ira50 …午前中・工作室… 提督「さてと…それじゃあ元気よく建造に取りかかるとしましょうか」 フルット「ええ、期待しています…♪」艦名が「波」の雅な言い方である「フルット」だけに、薄いスミレ色のフレアースカートと淡いグレイのタートルネックの控えめなコンビネーションもよく似合っている… ジャンティーナ(アルゴナウタ級中型潜「アサガオガイ」)「はい…ぜひ私の従姉妹たちを呼んであげて下さい……♪」薄い青紫のふわっとしたミドル丈のワンピースに、同じ色合いをした薄いシースルーのケープ……頭には不思議と落ちないでいるアサガオガイを模した小さな帽子を斜めにかぶっている 提督「ええ、頑張るわね♪」 デュイリオ「ふふっ……提督は基地祭までに出来るだけ多くの娘を呼んであげるおつもりなのでしょう?」…こちらはいつもの貴婦人のようなファッションではなく、艦名の由来になったローマの指揮官「ガイウス・ドゥイリウス」にちなんだ古代ローマ風の白いトーガにサンダル、翼を広げたカラスの形をしたネックレスで、ボリュームたっぷりの胸が生地をぐっと押し上げている… 提督「ええ。だってみんな一緒の思い出があった方がいいじゃない?」 グレイ提督「ふふ、カンピオーニ提督はお優しいのね…♪」 ヴァイス提督「しかしよく許可が下りるものだ……何十という艦娘を抱えているのにさらに増勢とは…」感心したように一人でうなずいている… 提督「ふふ…そこはスーペルマリーナ(海軍最高司令部)にいるお姉さま方にお願いして……と言うのは冗談で、新年度の割り当てをもらったので建造枠が余っているんです」 ヴァイス提督「なるほど…しかしカンピオーニ提督の前ですが、これだけの戦力があるのはうらやましいです。ヴィルヘルムスハーフェンではぎりぎりの数の艦娘だけで、余裕を持つことが出来ずにいますから」 グレイ提督「ふふ、それはわたくしとて同じですわ……今わたくしの所にいる空母は「アークロイアル」と「イーグル」だけですし、「キングジョージX世」級戦艦の建造は申請を出したものの「梨のつぶて」ですもの……ホワイトホール(イギリス海軍省)にも困ってしまいますわ」 提督「まぁそれにはお国の事情もありますよ……何と言ってもイギリスは世界各地に鎮守府を置いていますから、一か所に艦娘をたくさん所属させる予算はないでしょうし、ドイツはそもそも水上艦艇が少なくUボート中心ですから」 グレイ提督「ですわね…でもわたくしもヴァイス中佐のおっしゃる通り「うらやましい」と言う気持ちが少々ありますわ……それにしてもイタリア艦はどれも美しいですわね。…コレクションして飾っておくのが一番だと思いますわ♪」 提督「…素敵な意見をありがとうございます。イギリスも「リパルス」や「リナウン」のような巡洋戦艦は堂々として綺麗で……前線に出して沈めるのはもったいないですね♪」 グレイ提督「ふふ……お上手ですわね」 提督「うふふっ、ええ…それじゃあ建造に入りましょうか。フルット、ジャンティーナ♪」 ジャンティーナ「はーい、ここにいまぁ…す……♪」 フルット「はい」三人でレバーに手をかけて引いた… グレイ提督「後は出て来るまでのお楽しみ…ですわね?」 提督「ええ。…よかったらお茶でも?」 グレイ提督「それは非常によろしいですわね、いただきましょう」 ヴァイス提督「お二人がいただくのでしたら私もちょうだいします」 提督「はい。ところでせっかくいい天気ですし、そこのドックを通り抜けて波止場で出て……そこでお茶にしませんか?」 グレイ提督「まぁ、それは結構なアイデアですわね…よろしければわたくしもお手伝いいたしますわ」 提督「大丈夫ですよ。グレイ提督には「お茶を味わってもらう」という重大な任務がありますから♪」 グレイ提督「ふふ、それは責任重大ですわね…♪」 ヴァイス提督「でしたらカンピオーニ提督、その分私にご命令を…!」 提督「分かりました…それでは命令します」 ヴァイス提督「はっ!」 提督「……この中でどのお菓子がいいか決めて下さい♪」 ヴァイス提督「ヤヴォール!……ん?」 提督「さぁ、命令ですよ?…かぼちゃのタルトレットに、チョコレートの詰め合わせ…クッキーにビスコッティ。どれにします?」工作室の棚の中や引き出しのあちこちに、隠し財産のごとくしまってあるお菓子の数々を次々と引っ張りだす…… ヴァイス提督「あ、あー…その、私はそう言った事には詳しくないもので…えーと……」 グレイ提督「…わたくしはきゅうりのサンドウィッチが好みですわ♪」 提督「それは食堂に伝えて持ってきてもらいましょう……さぁ、シャルロッテ♪」 ヴァイス提督「え、えぇと…分かりました。どれも数個づつ持って行けばバランスが取れるかと思います」 提督「了解…困ったときの模範解答ですね。それでは行きましょうか♪」 ヴァイス提督「ヤヴォール!」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/196
197: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/29(日) 02:20:51.69 ID:LBt+Ira50 …波止場… 提督「んー…いい風♪」 …庭のパラソルと小さい丸テーブル、それとデッキチェアを波止場に運んできた提督たち…提督は濃いサングラスをかけ、グレイ提督は軍帽を脱いで膝の上に置き、豊かな髪を風になびかせている……ヴァイス提督は相変わらず制服姿ではあるものの、さすがにワイシャツとネクタイ姿で上着は着ていない… グレイ提督「大変心地良いですわね……あら♪」 ルチア「ワフッ…♪」とことことやって来て波止場の黄色いレンガ敷きにおすわりをし、左右に尻尾を振って地面を掃いているルチア… グレイ提督「ふふ、あなたも何か欲しいのね?…ではカンピオーニ提督に伺いますから少々お待ちになって……フランチェスカ、この子に何かあげてもよろしいかしら?」 提督「ええ、犬が食べても大丈夫なものなら」 グレイ提督「よかったですわね…それではこれをあげましょうね」きゅうりのサンドウィッチからパンの端をちぎり取り、ルチアの鼻先に差しだす… ルチア「ワフッ、ハフッ……♪」 グレイ提督「まぁ、何とも愛らしいこと……ふふ」 提督「あんまり食べ過ぎちゃだめよ?」ルチアを指差して冗談めかした口調で言うと、ティーポットを取り上げて注いで回る… グレイ提督「ふぅ、いい香りですわ…♪」 ヴァイス提督「ヤー(はい)…きっといい紅茶なのでしょう」 提督「ふふ…さぁどうぞ?」お菓子ときゅうりのサンドウィッチ、それにスコーンがクローテッドクリームと一緒に並べてある… グレイ提督「それではいただきます…今日はホワイトティーの気分ですわ」…風習やしきたりに関してはかなり頑固なグレイ提督だけに絶対に「MIF」をせず、紅茶を注いでもらってからミルクを入れた (※MIF…ミルク・イン・ファースト。ティーカップへミルクを先に入れるやり方。長く「お茶をごちそうになったときにミルクを多くせしめようとする貧乏人のやり方である」ため不作法とされてきたが、近年『王立紅茶協会』から「紅茶のタンニンをミルクが包んで苦みやえぐみを抑えられるため、より美味しく紅茶を飲むことができる」と科学的な知見が発表された……「ホワイトティー」(White tea)はイギリスで言う「ミルクティー」の事) 提督「シャルロッテはミルクを…?」 ヴァイス提督「いえ。ストレートでいただきます」 提督「ええ、分かりました…♪」提督はミルクと砂糖を入れ、一緒にビスコッティをつまんだ… グレイ提督「それにしてもイタリアにも紅茶があって助かりましたわ…数年前に米海軍と共同作戦をしたときなど……ふぅ」 提督「あー…例の「塩入り真っ黒け」コーヒーですか」 グレイ提督「ええ…思わず眉をしかめてしまいましたわ……」 提督「私もノーフォークのミッチャー准将……あのマーク・ミッチャー提督とは親戚でも何でもないらしいそうですが……とにかく、彼女にコーヒーをごちそうになったときは舌がおかしくなったのかと思いました」 グレイ提督「ですわね…英海軍の洋上勤務中はとろっとした熱いココアか紅茶と決まっておりますから、あれには驚きましたわ」 提督「ふふ…ところでヴァイス提督、ドイツ連邦海軍はコーヒーですか?」 ヴァイス提督「ヤー。ブンデスマリーネ(ドイツ連邦海軍)は基本的にコーヒーです……何だ、どうした?」ルチアが足元にすり寄り、舌を垂らしてヴァイス提督を見上げている… 提督「もう、ルチアったら……どうぞサンドウィッチのパンかクッキーのかけらでもあげて下さい…チョコレートは絶対にダメですが」 ヴァイス提督「確かチョコレートに入っているテオブロミンが犬には分解できず、心臓をおかしくしてしまう…でしたか」 提督「ええ、その通りです……ほぉらルチア、シャルロッテがパンの耳をくれるそうよぉ…良かったわねぇ♪」 ルチア「ハフッ、フガフガ……ワンッ♪」 提督「…ふふ、こうやっていると時間が経つのさえ忘れてしまいそうですね♪」 グレイ提督「全くです……風も心地良いですし、紅茶も美味しいですわ」 ヴァイス提督「ですが建造完了まではあと二時間三十二分…あまり時間が経つのを忘れてしまうのはいかがかと思います」時計の目盛りを見て言った 提督「ふふ、さすがですね。私は適当な所で戻ろうと思っていたのですが」 ヴァイス提督「あー、いや……残り時間は計っておいた方がよいかと///」 提督「助かります♪」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/197
198: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/29(日) 03:37:02.10 ID:LBt+Ira50 …しばらくして・工作室… 提督「さてと…そろそろ時間ですね」 グレイ提督「ふふ、今回はどんな娘が来るのでしょうね?」 提督「それが楽しみで建造をしているようなところもありますから…♪」 フルット「私も待ち遠しいです……私にとっては素敵な年上の従姉妹のようなものですから」 ジャンティーナ「そうですね…私も楽しみです……♪」 提督「さぁ…そろそろ時間ね……♪」 ヴァイス提督「…うっ!」 …相変わらずの眩しい青い光が消えると、中学生程度の大きさをした艦娘が十二人並んでいる…髪や瞳は一人づつ異なっていてカラフルだが、いずれも揃って「可愛い」と言うより「美しい」に近い透き通るような美少女揃いで、灰色に灰緑色や濃い灰色の斑点迷彩を散らしたウェットスーツのような「艤装」をまとい、きちんと整列している…… 提督「ボンジョルノ…初めまして♪」きちんと敬礼を返すと一転してにこやかな笑みを浮かべる提督… 艦娘「初めましてぇ…♪」胸元に手を当てて伸びのある美しい声で挨拶をする艦娘…よく見るとくるぶしには人魚のヒレのような飾り物を付けていて、声を聞いているだけでうっとりとしてしまう…… 提督「ふわぁ……っ、いけないいけない……えぇと、お名前をうかがっていこうかしら♪」声を聞いただけですっかり骨抜きにされそうだったが、自分の頬を軽く叩いてようやく意識を取りもどした… 艦娘「シレーナ級中型潜…ネームシップのシレーナ(セイレーン)です……ららら…ぁ♪」軽くベルカント唱法も効かせて、オペラのようにリズムに乗せる 提督「ふわぁぁ…で、貴女は……///」慌てて隣の紫色の瞳をした艦娘に声をかける… 艦娘「シレーナ級、アメティスタ(アメジスト)です……貴女に誠実さと心からの愛を捧げます♪」……そう言って提督の手の甲に軽くキスをするアメティスタ…髪も綺麗なアメジストの色で豊かに房をなしていて、首元にはティアドロップ(涙滴型)のアメジストをあしらった綺麗なネックレスと、楕円形のアメジストをはめ込んだ銀の指環を付けている… 提督「ありがとう、嬉しいわ……それじゃあ次は…」 艦娘「シレーナ級、ディアマンテ(ダイアモンド)よ…誇り高く壊れない、永遠の絆を貴女に」ダイアモンドのように七色にきらめく白い髪とダイアモンドを散らしたネックレス…それと頭には「ティファニーで朝食を」のオードリー・ヘップバーンが付けていたような、美しいダイアモンドのティアラを付けている… 提督「ありがとう…♪」 艦娘「次は私ね…シレーナ級潜水艦「ルビノ」(ルビー)よ……提督、心から愛してるわ!」綺麗な紅い瞳に鮮やかなルビー色の髪…耳にはルビーのついたイヤリングが下がっていて、当然指には「ルビーの指環」がはまっている……と、いきなり提督の頬を押さえつけると舌をねじ込んで熱いキスを浴びせた…… 提督「んぅっ…んぅぅぅっ///」 ルビノ「ぷはぁっ……私は情熱と純愛に生きているの、心から大好きよ…提督♪」 提督「ご、ごちそうさま…とっても熱いキスだったわ///」 ヴァイス提督「あぁ…ぁ…///」 艦娘「じゃあ次は私ね?…シレーナ級「スメラルド」(エメラルド)です。歴史は古くローマの頃から好まれていました…貴女に幸運と希望がありますように♪」エメラルド色をした波打つ髪とすっきりした光を帯びた瞳をしていて、エメラルドを三つあしらったネックレスをしている… 提督「グラツィエ……と言うことは貴女はきっと…」 艦娘「ええ、トパツィーオ(トパーズ)よ…性格は誠実だと思うの。ぜひ友達になりましょうね?」透き通った黄色い瞳に、鮮やかな金色がかったトパーズ色の髪をセミロングに伸ばし、先端を内向きにカールさせている……指には楕円にカットしたトパーズの指環と、額にトパーズのはまったサークレットを付けている… 提督「ふふ、ありがとう…私もトパツィーオと仲良く出来たら嬉しいわ……それで貴女が…」 艦娘「初めまして…シレーナ級「ザフィーロ」(サファイア)です……慈愛と高潔をもって貴女にお仕えさせてもらいます」ザフィーロはすっきりとした綺麗な青い髪をお姫様風に頭の周りで結い上げ、慈愛に満ちた青い瞳をしている。指には驚くほど大きくて美しいサファイアの指環をし、頭にもサファイアを散らした銀のティアラを付けている……と、ザフィーロが提督の前にひざまづいて一礼した… 提督「そんなにかしこまらなくて大丈夫…でも嬉しいわ♪」額にキスをして立たせてあげる提督… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/198
199: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/29(日) 04:06:44.58 ID:LBt+Ira50 提督「次にあなたが…」 艦娘「シレーナ級、アンフィトリテ……もしここにトリトーネ(トライトゥンあるいはトリトン)がいるなら母親になるわ……海を従えるのはこの私よ、提督さん」…神々しいほどのきらめく美しさに豊かな髪…そして手にはネプトゥーヌスとトリトーネの持ち物でもある「三叉の鉾」と「ほら貝」を持っている… (※アンフィトリテ…ギリシャ・ローマ神話の海の神「ポセイドン」(ローマではネプトゥーヌス…英語ではネプチューン)の妻でオケアノス(海)の孫にあたるニンフ(妖精)…トライトゥン(トリトン)はネプトゥーヌスとアンフィトリテの子) フルット「トリトーネは私の妹にいるわ、アンフィトリテ…♪」 アンフィトリテ「と言うことは、貴女はフルット…?」 フルット「いかにも……んちゅっ、ちゅぅ…♪」 アンフィトリテ「私のお馬さんはもう来ていたのね…ふぅぅ…んっ、んちゅっ……♪」(※波…白い波頭はポセイドンの馬で、人類はポセイドンから馬をもらったとされる) ヴァイス提督「…うわ……いきなりこんな…///」 グレイ提督「…まぁまぁ、さすがイタリアですわね」 提督「こほん…えーと、それで……」 肌の白い艦娘「ガラテアよ、提督……最初は大理石、次は鋼鉄で…やっとこの身体になれたわ……♪」白い肌にえもいわれぬ美しさ、ほのかな桃色の頬に鮮やかな色の唇、すっきりとした身体のラインにふくよかな胸…と、女性の身体の理想をかなえたようなしなやかな姿をしている…… (※ガラテア…ギリシャ神話の「ピグマリオン伝説」による。理想の女性像を追い求めていたキプロス王「ピグマリオン」が自分で彫刻した大理石像を愛してしまい、愛の女神アフロディーテ(ローマでは「ウェーヌス」。英語では「ヴィーナス」)に「像を生きた女性にして欲しい」と願い、それがかなえられ人間になったという石像) 提督「ええ、歓迎するわ……愛の女神にも感謝しないと///」 ガラテア「ふふ…そうですね♪」 提督「それで貴女は…水の妖精みたいね?」 艦娘「あら、分かってしまったかしら?…シレーナ級潜水艦「ナイアーデ」です♪」 (※ナイアーデ…ギリシャ神話の水の精) 提督「ふふ、何となく…ね♪」 艦娘「それじゃあ私は……どうかしら?」ちょっといたずらっぽくコケティッシュ(色っぽい・艶やか)な魅力を振りまく艦娘 提督「きっと海の精ね…どう?」 艦娘「正解。私は「ネレイーデ」…海の精よ♪」 (※ネレイーデ…ギリシャ神話の海のニンフの総称「ネレイス」のこと。父ネレウスと母ドリス(オケアノスの娘)の間にできた50人あまり(!)の娘たちを指す。アンフィトリテや英雄アキレウスの母テティスなどがいる) 提督「よろしくね、ネレイーデ…それで貴女が……」 艦娘「私がオンディーナ…水にたわむれ、水と共にあるものよ……♪」淡い水色の瞳にほっそりした妖精のような身体つきで、身のこなしも軽く提督の周りを跳ねまわった… (※オンディーナ…フーケーの物語などにある水の妖精「ウンディーネ」) 提督「それじゃあこれで全員ね…まずは「タラント第六」にようこそ、歓迎するわ♪」 フルット「きっとお昼の食膳も整っている頃ですから……一緒に食事でもしながら積もる話でもいたしましょう…?」 提督「それがいいわ。ワインでも飲みながら…ね///」触ったら軽やかな音がしそうなシレーナたちとそっと手を握り、美しさに胸をときめかせつつ食堂に向かった…… ……… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/199
200: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/29(日) 04:13:15.88 ID:LBt+Ira50 …とりあえず今回の投下はここまでで「艦娘紹介」は次回に回したいと思います… …思っていたより宝石の「石言葉」やギリシャ神話の由来を調べるのに時間がかかり大変疲れました…しかし潜水艦とは思えない何とも優雅な名前がついていますが、ドイツのように大量生産できなかった分、名前にこだわりが持てたと言うことでもあるのでしょう… …また、読んでいる方の誕生石が艦名にあるかもしれませんね。もしそうした艦があればリクエスト次第で出していこうと思います http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/200
201: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage] 2018/04/29(日) 17:58:50.58 ID:vrN78mY5o 乙 中型って高校生くらいのイメージでいいのかな? http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/201
202: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/30(月) 00:29:33.81 ID:KQGGRw0c0 >>201 一応中型潜(600トンクラス)や駆逐艦などは身長や外見的に中学生前後(場合によってはもっと幼く見えたり…)でイメージしています…また大型潜や軽巡が高校生〜大学生、重巡が高校生〜大学生程度、戦艦は(特にリットリオ級以外は旧型のリファインが多いので)妙齢の貴婦人でイメージしてもらえれば……もっとも外国の女の子は大人びて見えるのでもう少し年上っぽい感じだと思います… …ちなみにあまり出していませんが「イタリア海軍の華」である「MAS」や「MS」艇(いわゆる魚雷艇)や「縁の下の力持ち」である駆潜艇、掃海艇、コルヴェットのような小型艦艇を登場させるとしたらせめて小学生程度はないと……と考えて逆算したと言うのもあります ……要は見た目は幼い「MAS」艇の艦娘がお高くとまっているイギリス艦の深海棲艦を百合らんぼうするわけですね…そのうちにエーゲ海方面の鎮守府をネタに登場させるかもしれません… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/202
203: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/30(月) 01:19:04.19 ID:KQGGRw0c0 …食堂… 提督「それじゃあ…乾杯♪」 ガラテア「乾杯…♪」年代もののワインが入ったグラスをこつん…と合わせ、シレーナ級着任にかこつけて「食後の一杯」を楽しむ提督と艦娘たち シレーナ「あぁ、何と美味しいんでしょ…う♪」ベルカント唱法のように声を震わせ、節をつけるシレーナ……それを聞いただけで近くにいた数人がとろりと表情を崩し、吸い寄せられるように近くの席に座った… シレーナ「ららら…ぁ♪」歌に聞きほれて近寄った人を襲うという「シレーナ」(セイレーン)だけに、ふらふらと近寄ってきた数人を見てニヤリといやらしい笑みを浮かべた… 提督「…」提督は無言でレコードやCDの並んでいる一角に行くと、クラシックのCDをセットする……途端に「カルメン」からシンバルの音もけたたましい「トレアドール」(闘牛士の歌)が流れ、シレーナのささやくような歌声をかき消す… ニコロソ・ダ・レッコ(ナヴィガトリ級駆逐艦…提督の通称「ニコ」)「はぁぁ…あれ?」 ジョヴァンニ・ダ・ヴェラサーノ(ナヴィガトリ級)「ふぁぁ……えっ?」 ニコロ・ツェーノ(ナヴィガトリ級)「はへぇ……んんっ?」 シレーナ「あぁ…ら、残念ねぇ……らら♪」 ニコ「なるほど、何だかむしょうに隣に座りたくなったのは「シレーナ」だからか///」 ヴェラサーノ「危ないあぶない……シレーナなんて船乗りには大敵じゃない…」大航海時代の「航海者」から艦名が来ているナヴィガトリ級だけにシレーネの歌声には弱い…ナポレオンのような三角帽子をかぶった自分の頭をげんこつで小突きながら、首をぶんぶん振った… 提督「ふぅ、危なかったわね…」 …いくらシレーナの「魔性の歌声」を防いだとはいえ昼下がりの気だるい時間に「カルメン」は厳しすぎるので、提督は甘いフルートアレンジのクラシック集をセットして席に戻った……席の両隣には「アメティスタ」(紫水晶)と「スメラルド」(エメラルド)が座り、他にもライモンや重巡の「トレント」、コルヴェット艦の「ガッビアーノ」などもいて、グレイ提督の随伴艦「エメラルド」はエメラルド同士「スメラルド」と一緒にワインを味わっている… シレーナ「もう、邪魔をしないで……ルルル…ララ…♪」 提督「んっ…く///」聞いているだけで下腹部がうずくようなシレーナの甘い歌声を聞かないよう、一生懸命クラシックに耳を傾ける… ライモン「んっ…提督、この曲はロッシーニの……///」 提督「ええ、「セミラーミデ」の序曲よ……ん///」 シレーナ「もう…私の歌を聞いてくれないなら他の娘に聞かせて来るから……それじゃあ、チャオ…らら♪」 提督「ふぅぅ…」 ライモン「すみません…わたし、ちょっと化粧室に……///」 ガラテア「本当にシレーナお姉さまは……船乗りを惑わせるイケナイ女(ひと)ね…♪」 提督「みたいね……そう言えばトレント」 トレント「はい、何でしょう?」 提督「10月4日は貴女の「二度目のお誕生日」ね……お料理は何がいい?」 ディアマンテ「あら…トレントは二度もお誕生日会をするのですか」 トレント「いえ、私はいいって言ったのですが……提督が…///」軍艦史上初の「バルバス・バウ」を採用したりと革新的な設計で、大戦に参加したイタリア重巡の七隻では最古参……しかしながら軽防御で、当初「軽巡」扱いだったこともあり立ち位置があいまいで控えめな性格の「トレント」と「トリエステ」…ディアマンテに首を傾げられると真っ赤になって恥ずかしがっている… 提督「ふふ、そこは史実通りに……というわけなの♪」 ……… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/203
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