イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (964レス)
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122: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/03/16(金)00:57 ID:yMMbjakS0(1/3) AAS
…数日後…
リットリオ「それじゃあ、頑張りましょう♪」
提督「ええ」…手元にはリットリオお手製の「ヴィットリオ・ヴェネトおよびローマ建造の手引きマニュアル」が握られている
ライモン「何と言うか…ここまで準備が必要とは思いませんでした」
提督「そうね、必要な書類を読んでいるとこの前の作戦を思い出すわ」
ライモン「ヴィットリオ・ヴェネト(Vittorio Veneto)作戦……『V・V作戦』では長いですし、『V作戦』と言ったところですね」
提督「なんだか聞いたことのあるフレーズだけど…まぁ良いわ、とにかくヴィットリオ・ヴェネトとローマの建造を準備しましょう」
リットリオ「おー♪」
………
提督「むぅ…まずはイオニア海・軍管区への理由説明ね……まぁ、どうにか思いついてみましょう」
リットリオ「うーん…」
ドリア「失礼します。提督、良かったら一緒にお茶でもいかがですか♪」
提督「ありがとう、でも今はいいわ…申請書類を書かないといけないから」
ドリア「そうですか……それではまた後で♪」
提督「ええ。……そうねぇ、『カヴール級およびデュイリオ級では火力・防御面において深海側の戦艦群に対しいささかの不満なしとせず…また、リットリオ単艦では運用上、艦隊の編制はなはだ難しく……』とでも書きましょうか」
リットリオ「なるほど、お上手ですね♪」
提督「まぁね。少尉になりたての頃から需品の申請なんかでよく代筆したものよ…さてと、次に……」
………
提督「あー…今度は主計部に申請書を出さないと……ふぅ」
リットリオ「…軽く数十枚はありますね……さすがに疲れました?」
提督「大丈夫よ、日課の書類はカヴールとライモンに任せてあるし…それにリットリオの可愛い妹たちのためだもの♪」ちゅ…♪
リットリオ「提督…っ♪」
提督「ふふ、いいのよ♪」
ドリア「……あの、提督…よかったら午後のお茶でも……提督のお好きなお菓子を用意しておきましたよ?」
提督「あら、わざわざ気を使ってくれてありがとう…でも今日はいいわ、この申請書類を片づけないといけないの……ごめんなさいね」
ドリア「いえ…いいんですよ、でしたらお菓子だけお届けしますから」
提督「ふふ…ありがと♪」
………
ヴァイス提督「…という訳で、この時に「アトミラル・ヒッパー」「リュッツォウ」以下の戦隊が敵艦に対し果敢に攻撃を敢行していれば、間違いなく『JW51B』船団は壊滅していたはずです」
提督「それはあくまでも後知恵に過ぎないと思います……何しろクーメッツ提督とシュタンゲ大佐は「どのような形であれ艦の損害を避けよ」と厳命され、「同等の戦力であっても慎重に作戦すべし」と指示されていたのですから」
グレイ提督「対し我が方のシャーブルック大佐…彼が負傷してからも直接護衛の駆逐隊は「見敵必戦」で戦闘を行うよう意識づけされており、またノルウェーで長らく停泊していたドイツ艦と違い、常に戦闘行動を行い自信をつけておりました…特に「オンスロウ」「オーウェル」の擬似魚雷攻撃はそれだけでドイツ艦の動きをすくませておりますね」
提督「いずれにせよ、英駆逐艦の積極的な行動はドイツ側に疑念を抱かせ、結局は反転する結果をもたらしたと言えるでしょうね……以上でよろしいですか?」
ヴァイス提督「ええ…しかしどうも、イギリス海軍は強力な敵と分かっていても戦闘をあきらめない傾向があるようですが……理論的には12.7センチ砲の駆逐艦は20.3センチ砲の重巡には勝てないはずです」
グレイ提督「きっと…そちらがそう思っている所に駆逐艦が攻撃を敢行するから、面食らってしまうのでしょうね」
ヴァイス提督「なるほど……これもまたよく練られた心理的な戦術なのですね」
提督「と言うより、イギリス人のやせ我慢…あるいはこれが『ジョンブル魂』なのでしょうね♪」
ドリア「…提督、お疲れさまでした。よかったら夕食の席をご一緒して……」
ヴァイス提督「失礼…カンピオーニ提督。提督は先ほど「ヒッパー」の動きについて興味深い事をおっしゃっておりましたが……」
提督「あぁ、それは…ゴメンなさい、ドリア」
ドリア「……ええ」
………
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