イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (964レス)
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125: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/03/19(月)00:56 ID:VUHSzbKi0(1/2) AAS
…翌朝・食堂…
グレイ提督「モーニン。アドミラル・カンピオーニ……ご機嫌はいかがですか?」
提督「……どうにか生きています」どこか嬉しげながらもすっかり疲れた顔で、よたよたと朝食の席にやってきた提督
グレイ提督「ふふ、面白いお返事ですこと…よろしければ隣でご一緒なさいませんか?」
提督「え、ええ……あいたた…」
グレイ提督「…どうかなさいましたの?」
提督「えぇ、少し腰が…」そーっとテーブルにお盆を置き、牛乳を飲み干す提督…と、機嫌の良さそうなドリアを始め数人が何くれとなく世話をしてくれる……
グレイ提督「あらあら…カンピオーニ提督は艦娘たちに慕われておりますのね?」
エリザベス「仲がよろしいようで何より…でございます」
エメラルド「そうですね……それにしてもずいぶん親しげで…もしや……?」
グレイ提督「…ふむ」
提督「あ、あー……そう言えば、今日こそはリットリオ級戦艦の建造をお見せしますよ」
グレイ提督「ふふ、それは楽しみです…あの古い電話ボックスのようなお洒落な機械が動くのですね?」
提督「ええ、そうです」結局一睡もさせてもらえなかった前夜の猛烈な「夜戦」のせいで、お腹が背中にくっつきそうなほど空腹な提督…
…朝食は生クリームとチーズのリゾット、中にマッシュルームが混ぜ込んであるふわっとした卵二つ分のオムレツに、昨夜の残りのチキンが化けた美味しい冷肉……鶏モモ肉のローストを裂いて、そこに粗挽きの黒胡椒とバジルを散らしたもの……それを取ってもらうと、丸パンと一緒に食べ始めた…
グレイ提督「ふふ、朝からたくさん召し上がって……見ていて微笑ましいですね」…グレイ提督が「労働者階級は朝からうんと食べ、貴族や有閑階級は朝をほとんど食べない」ことをさりげなくあてこすってくる……
提督「ええ、何しろイタリアの朝食は美味しいですから…もっとも、「朝食だけ」ではなく昼も夜も美味しいですが♪」提督もサマセット・モームの言った「イギリスで美味い物を食いたかったら朝食を一日三回食べろ」を引用してやんわりとやり返す……と、テーブルの一角にきっちりと座っているヴァイス提督とドイツ艦たちに目が行った…
ビスマルク「…イタリア人と言うのはいつも祭日のような食べ物を食べているのだな…むしゃむしゃ……しかしだ…ドイツの食事だって美味いから、そこまで気を引かれるわけではないが……作ってもらっている以上、義務として味は見ておかないといかん……むしゃむしゃ…」
ティルピッツ「…これも美味しい……姉上、よかったらこれもどうぞ」
ヴァイス提督「…えーい、全く揃いもそろって食い意地ばかり……」
ディアナ「ビスマルク、イタリアの食事はいかがですか?」
ビスマルク「ふむ…何とも豪華で美味な食事である、このビスマルクが褒めてつかわそう」
ディアナ「ふふ…よしなに♪」
提督「あー…ヴァイス提督、食事の方が済みましたら今日こそ建造に取りかかりますので」
ヴァイス提督「ヤヴォール……おい、いい加減にしないか…」
ビスマルク「待て、戦闘前には腹に燃料を詰め込んでおかなくてはならん」
グレイ提督「ふふ…わたくしは待っておりますから、『以前食べられなかった分』もいっぱいお食べになって?」(※ビスマルクは派遣されたタンカーと合流する前に撃沈された)
提督「あー…ヴァイス提督。こちらもゆっくり準備をしますから、もうしばらくたったら工作室に来てください」
ヴァイス提督「失礼ながらカンピオーニ提督…もうしばらくとは何時ごろでしょうか、指定をお願います」
提督「えっ?……えーと、それでは0930時頃にお願いします」
ヴァイス提督「ヤヴォール。……二人とも、もういいだろう。これから支度に二十五分はかかるのだ…あと五分で朝食を終えろ」
ビスマルク「む、仕方ない…ティルピッツ、切りあげろ」
ティルピッツ「ですがまだ朝の甘い物を……」
ヴァイス提督「…部屋にバウムクーヘンがあるからそれですませておけ……残り三分だぞ」
ティルピッツ「…ヤヴォール」
提督「…」
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