イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (952レス)
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143: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/03/30(金)01:10 ID:lLRiExqy0(1) AAS
…工作室…
提督「さてと…ジャガイモの話は忘れて開発にいそしむとしましょう♪」
アヴィエーレ「ああ、そうしよう…じゃあまずはイメージトレーニングをしてもらおうか」有名な「紅の飛行艇を駆るブタ」が主人公の漫画を取り出し、提督の手に押し付ける
提督「はいはい、分かりました♪……よいしょ」隣の船渠でたゆたうさざ波からの照り返しがちらちらと天井を彩り、涼風が吹き抜ける…
アヴィエーレ「…どうだい?」
提督「ええ……前に読んだことはあったけれど、相変わらずこの作中に流れているエスプリ…っていうのかしら、雰囲気がとっても好きよ♪」
アヴィエーレ「だね…私も操縦が出来たなら提督を前席に乗せてあげるんだけどね」
提督「ふふ、ならシュパンダウ機銃を一丁降ろさないと♪」
アヴィエーレ「ははっ、そうだね……もっとも、提督は小島の持ち主でシャンソンを歌っている方がいいかな…そうすればここの艦娘はみんな提督に恋をすることになるからね♪」
提督「それは嫌よ…だって、好きになった人に限って空に上がって行ってしまうんだもの……でしょう?」ぎゅっとアヴィエーレの手を握りしめる…
アヴィエーレ「…ふっ、そう言われると返す言葉もないよ……提督…///」ぐっと提督のあごを持ち上げ、唇を近寄せる…
提督「…ん///」…と、そこに三角帽と燕尾付きの上衣だったり、白の詰襟だったりする艦娘の一団がどやどやと入ってきた……艦名に提督や艦長、あるいは海相の名前が付いている潜水艦たちで、わらわらと提督を取り囲む…
マルチェロ(マルチェロ級大型潜)「…さてさてカンピオーニ君、ご機嫌いかがかな……潜水艦を建造すると言うのに本官に教えんとは水くさいではないか♪」
エモ(マルチェロ級)「提督、私でよかったら何でも言いつけて下さい♪」
ファー・ディ・ブルーノ(カッペリーニ級大型潜)「私にもぜひお手伝いさせてもらいたいですね」
ベネデット・ブリン(ブリン級大型潜)「いかにも…本官もお手伝いいたします。何しろ「ベネデット・ブリン」と言えば造船中将としてそこそこ有名でしたからな♪」
サイント・ボン(カーニ級大型潜)「提督。マルチェロたちに聞きましたが、何でも新しく建造を行うそうですね……本官も今は「イタリア王国海軍を育てた海相」としてお手伝いに参りましたぞ♪」
アヴィエーレ「…やれやれ、とんだ邪魔が入ったね」
提督「ええ…でも後の楽しみが出来たじゃない♪」
アヴィエーレ「ふふ…かもね。……さ、それじゃあ開発にいそしもうか!」…白紙の「カンムスカード」と青い図鑑のような「カンムス全書」を机に置いた
提督「ええ…それじゃあ行くわよ……ドロー!」さっと群青色の光が辺りを照らすと提督は「カンムス全書」を左手で持ち、カードを右手で投げ上げる……
アヴィエーレ「うーん…カント25AR飛行艇だ……大戦初期の割とありふれた水偵だね…」提督はパシッとつかんだカードをアヴィエーレに渡し、二人で絵柄を確認する…
提督「まぁ、そんな簡単には出ないわよね…じゃあ、もう一回……ドロー♪」
アヴィエーレ「今度はRo43水偵か…アルカナは「航空兵装」だから近いとは思うんだけど……」
提督「思っているカードが出ないのも何だかすっきりしないわね…せーのっ、ドロー♪」
アヴィエーレ「むむ……またRo43か…せめて飛行艇が来ないかな」
提督「んー…意識はすっかり紅の飛行艇になっているんだけど……頭の中で「ウォォォォ…」っていうエンジン音の描きこみまで再生されているのよ?」
アヴィエーレ「じゃあもう少しなのかね……応援してるから頑張って」
エモ「うーん…何が欲しいのかは知りませんが、私も応援してますよ♪」
ブリン「本官も応援しております。何しろそれが終わらんと、潜水艦の建造に取りかかれないのですから♪」
プロヴァーナ「全く同感ですな…それに、提督には憲兵の特別監査の時ずいぶんかばってもらった恩義があるので♪」
モロシーニ「ヴェネツィアでちんぴらの頭を冷やしてやったり、クルティザン(高級娼婦)のお姉さま方と遊んだのがそんなに「いかん」と言われるとは、何とも理解に苦しむがな……とはいえ、提督に迷惑をかけた分はちゃんとお返しせねばならん」
バルバリゴ「いかにも…真のヴェネツィア人は律儀で情に厚く、強きをくじき弱きを助ける好漢揃いなのだ!」
提督「ふふ…ありがと♪」
アヴィエーレ「…ふふ、何とも言い話じゃないか……って、「ピアッジョP7」だって!?」ひょいと受け取ったカードを脇に置こうとして、慌てて絵柄を見直す
提督「ピアッジョP7……って、あの「手が四本必要」な飛行艇?」
アヴィエーレ「ああ…それにしてもこんな珍しいのが来るとは驚いたなぁ!」
提督「…ちょっとよそ見をしているくらいの方がいいのかもしれないわね」
アヴィエーレ「ああ…それじゃあ……ちゅっ♪」
提督「…んっ!?」
アヴィエーレ「…さて、結果はどうかな……っと」
提督「もう…さっき「後でしてあげる」って言ったのに……ふふっ///」
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