イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (952レス)
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155: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/05(木)03:31 ID:3ovV2J3S0(4/4) AAS
足柄「ふー…ようやく人ごみを抜けられたわね……大丈夫?」

百合姫提督「ええ、おかげさまで…足柄はエスコートが上手なのね♪」

足柄「よ、止してよ…ほら、かき氷でさっぱりさせましょう?」

赤城「あら、いらっしゃい…仲良く見回りですか?」

足柄「…っ///」

百合姫提督「ええ…売れ行きはどう?」

赤城「おかげ様で上々です…ね♪」

時雨「うん、赤城がかき氷機を回してくれるおかげで助かってるの……提督もいかが…?」

…のぼりには「かき氷」とあり、イチゴ味の「赤城しぐれ」を売っている……なぜか横ではおつまみに良さそうな「牛の時雨煮」のパックと、酢醤油か辛子味噌でいただく「刺身こんにゃく」まで売っているが、そこは「時雨煮」の「時雨」と、こんにゃくの産地である群馬の名峰から名前を取った「赤城」なので仕方がない…

百合姫提督「ありがとう、それじゃあ三百円…♪」

時雨「毎度あり……それにしても…」

百合姫提督「ん?」

時雨「いや、三百円ねぇ……昔だったら三百円で料亭を貸し切りにしてどんちゃん出来たろうなー…って思って…」

足柄「あー…分かるわね、それ……」

赤城「…うんと美味しいお酒と天ぷら…それにきれいどころの芸者をあげて…ですね♪」

百合姫提督「うーん…三百円で料亭は無理だから、後でサイダーでも買ってあげる」

時雨「ふふ、ありがと……それじゃあまた後でね…」

百合姫提督「ええ…♪」

足柄「……ねぇ提督、何だかすごく美味しそうな匂いがしない?」

百合姫提督「…確かにするわね、行ってみましょうか……」

龍田「…はーい、いらっしゃーい」海軍独特の「ねずみ色」をしたエプロンをかけ、じりじりと熱気の立ちのぼる揚げ鍋の前に立っている…姉の「天龍」も手を貸していて、注文を受けると手早く会計を済ませている…

足柄「道理で…竜田揚げの屋台だったのね……美味しそうじゃない♪」

龍田「ふふっ、とっても美味しいわよぉ…おひとついかが?」…竜田揚げの語源になったとも言われる軽巡「龍田」の竜田揚げは衣に使う小麦粉を切らした司厨長の苦肉の策とも言われる…が、からりと揚がったそれはいかにも美味しそうにぷちぷちいっている……

足柄「それじゃあおひとつ…って、何よこれ……」一口大に切った普通の竜田揚げが入っている透明なパック…の脇に、モモ肉一枚を丸ごと使った竜田揚げが数枚入った、特大のパックが鎮座している……

天龍「あぁ、それ?」

足柄「ええ…すっごい大きさだけど……」

天龍「それはうちらの排水量にちなんで3500トン…は無理だから、3500グラムの竜田揚げ……どう、よかったら買って行かないか?」

足柄「そんなの食べたら胃がもたれてしょうがないわよ…普通のをもらうわ」

天龍「毎度ありぃ…またどうぞ♪」

百合姫提督「じゃあそれはお昼に食べましょうか……あ、ここは最上の屋台ね♪」

最上「提督、来てくれたんだ…嬉しいな♪」

…重巡「最上」は駆逐艦「五月雨」と一緒に「最上の最中」とだじゃれのようなのぼりをたてて最中(もなか)を売っている……改修前は少し頭が重くバランスの悪かった「最上」ではあるが、俳句の「五月雨を集めて早し最上川」と詠まれたこともあって、鎮守府では風流で通っている…

百合姫提督「…ええ、せっかくだから一つ下さいな♪」

五月雨「はいどうぞ…足柄さんと仲良く分けて下さいね♪」

百合姫提督「ふふ、ありがと……この後はどうしましょうか?」

足柄「うーん……中は冷房が入っているから涼しいだろうし、残りの屋台は午後に回ることにして涼みましょうよ?」

百合姫提督「ええ…それもそうね♪」

………
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