イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (964レス)
イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/
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163: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/11(水) 01:29:51.61 ID:oy1qfslX0 グレイ提督「…ところで、わたくし乗馬以外で鞭を振るうなど初めてですが……よろしければやり方を教えて下さいな?」 提督「あぁ、そうですね…えーと、振るう時は手首のひねりを効かせて……あんまりきつく振るうと腕が疲れますし、相手にも痕が残ってしまうのでほどよく…ちょっと練習してみましょうか」グレイ提督の手に自分の手を重ねて「ひゅん…っ」と鞭を振るってみせる… グレイ提督「なるほど、この程度の振り方でよろしいのですか…理解いたしましたわ」 提督「そうですか……では、えーと…」 グレイ提督「ええ、よろしければ床にお手をついていただいて……どうかいたしましたの、エリザベス?」 エリザベス「…私も何かお手伝いいたします。このメイドに何でもお申し付け下さいませ♪」 グレイ提督「ふふ、失敬。わたくしったら目新しいことに夢中で、貴女たちの愉しみを考えておりませんでしたわね……そう、フランチェスカには目隠しをお願いいたしますわ」 エリザベス「承知いたしました…では失礼いたします、カンピオーニ様♪」しゅるしゅる…っ、と柔らかい布で目隠しと猿ぐつわをかまされ、ついでにバスローブについているシルクの帯で両手を拘束される……そのまま四つん這いにされてナイトガウンの裾をめくりあげられると、とろりと濡れたふとももがひやりとした外気に触れた… 提督「…んー…んんぅ……///」 グレイ提督「ふふ、これはなかなか素敵な眺めですわね…さてと……こちらがよろしいのかしら?」ひゅん…っ! 提督「んーっ…んんぅ♪」 エリザベス「まぁまぁ、何とも愉悦を感じさせるお声ですこと…陛下、お済みになりましたらわたくしにもやらせて下さいませ」 グレイ提督「ええ…もちろんですわ……それ♪」ぴし…っ! 提督「んぐぅ…♪」 グレイ提督「さて…とはいうもののただ鞭を振るうだけでは情感がこもりませんし、何か「物語」が必要ですわね…」 エメラルド「でしたら…せっかくエリザベスもハウスキーパーの格好をしているのですし「ミスをしてハウスキーパーに連れてこられ、貴族のご主人に折檻されるメイド」にしたら如何でしょうか///」 グレイ提督「なるほど、では……「わたくしの大事にしているティーカップを割ってしまうなんて、何という失態なのかしら」…サディスティックな伯爵なら、きっとお仕置きするような場面でしょうね?」ぱしん…っ! 提督「ふぅぅ…んんぅ///」 グレイ提督「そう、それに…割ったのならそう言えばいいものを、どうして嘘をついたのです?……わたくしはカップを割られてしまった事より、嘘をつかれることの方が不愉快ですわ」ひゅんっ…! 提督「んんぅ…ふぅぅ……んぅ///」 グレイ提督「ふぅ…それでいながらフランチェスカ、貴女は鞭うたれて悦んでいるのですか?……全く度し難いイタリア人メイドですこと♪」ぴしっ…! 提督「んふぅ…んんぅ……♪」 グレイ提督「ふむ、何か言いたいことがあるようですわね…「ベス」外してあげなさい♪」 エリザベス「承知いたしました…さ、「女伯爵さま」にちゃんと謝るのですよ、フランチェスカ♪」 提督「はぁ…はぁ、ふぅぅ……///」 グレイ提督「あら「鞭うたれておきながらそんなに秘所を濡らして…はしたないと思わないのですか?」……ふふ、なかなか愉しいですわね♪」 提督「はひぃ…ふぅ……「申し訳ありません…伯爵さま」…んっ///」 グレイ提督「ふむ、では謝罪したことは認めましょう。……とはいえここまでの度重なる不行き届き、謝罪だけでどうにかなるものでもありませんわ…そうでしょう?」もっちりした丸いヒップにそっとヒール付きブーツのかかとを乗せるグレイ提督… グレイ提督「……痛くはありませんね?」踏み台のように片足を乗せてはみたものの、上半身を傾けるとそっと提督に耳打ちした 提督「…ふふ、大丈夫ですから続けて下さい///」 グレイ提督「では……こうやって踏みつけられてまだ悦んでいられるか試して差し上げます!」ぐい…っ! 提督「あぁ…っ、んんっ……くぅぅ…んぁぁ♪」 グレイ提督「全く、踏みつけにされてまで愉悦に浸っているとはどこまではしたないのですか…このだらしのないメイドは」ひゅんっ…! 提督「んひぃ…あんっ♪」 グレイ提督「そうですわね…ベス、貴女たちからもきちんと罰を与えなさい」 エリザベス「承知いたしました…では♪」ひゅん…っ! 提督「ひぅぅ…んぅ♪」 エメラルド「…ごめんなさい、フランチェスカさま…私が至らないばっかりに…でも、女伯爵さまの言いつけには逆らえないんです……」ぴしっ…! 提督「あんっ…んあぁぁっ……♪」 ……… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/163
164: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/12(木) 01:36:55.44 ID:2+euDTsM0 …数時間後… 提督「はぁ、はぁ、はぁ…ふぅー……メアリ、先ほどはずいぶんと激しくなっておられましたね///」 グレイ提督「…ええ。わたくしとしたことが我を忘れて、ずいぶん愉しませていただきました……ところで貴女は大丈夫ですか、フランチェスカ?」部屋へ来た時に着ていた普段着に戻ったグレイ提督は、提督が淹れた紅茶を優雅にすすっている……さっきまでは這いつくばった提督を相手に思う存分鞭を振るっていたが、わずかな頬の赤み以外は何も変わらない… 提督「ええ、加減してもらったので……少し叩かれたところがひりひりしていますが…」鞭うたれたり、平手で叩かれたりしたお尻をさすりながらベッドに腰掛け、少し顔をしかめる提督… グレイ提督「申し訳ありませんわ…あまりにも貴女の声が悩ましいもので、つい……座れますか?」 提督「ええ、平気です……痛っ…」 グレイ提督「おや…何かお薬でも塗った方がよろしいのではありませんか?」 提督「そうですね…それなら、薬箱がそこに……」 エリザベス「薬箱……こちらでございますね?」 提督「ええ…その中に痛み止めクリームが……あぁ、それよ」 エリザベス「ではわたくしが塗って差し上げましょう…さぁ、どうぞベッドの上でうつ伏せになってくださいませ……♪」 提督「ごめんなさいね、エリザベス?」 エリザベス「この程度の事、何でもございませんわ……では失礼して…♪」 提督「んぅ…それにしてもグレイ提督は、もしかしてかなりの嗜虐趣味をお持ちなのかもしれませんね?」日焼けした後のようなひりつく痛みに、エリザベスのしなやかな指先と冷たいクリームが心地よい… グレイ提督「ええ、かもしれませんわ……何と言うか、貴女が目隠しをされて四つん這いになっているのを見て…背徳感、あるいは征服欲と申しましょうか…とにかく、心の底から湧きあがる「どろりとした感情の高ぶり」にぞくぞくいたしましたもの」 提督「あー…もしまた機会があったとしたら、どうぞお手柔らかに……」 グレイ提督「ええ…ぜひともそうさせていただきますわ♪」 エリザベス「そうですね、カンピオーニ提督はなかなかそそるものがございますゆえ……このエリザベスも、ついついお茶目なイタズラ心をくすぐられてしまうのでございま…す♪」ぱちんっ! 提督「ひぃん…っ!?」 エリザベス「これは失礼、つい丸くてすべすべのヒップが目の前にあったものですから…♪」 提督「だからって……もう///」 グレイ提督「まぁ、エリザベスったら。そんなことをしてはいけませんよ…ふふ」 エメラルド「…はぁぁ、何て甘い喘ぎ声なんでしょう……///」 提督「…」 グレイ提督「…ところで、フランチェスカ」 提督「ええ」 グレイ提督「そのままの姿勢で結構ですから、少しおしゃべりでもいたしましょう?」 提督「ええ、構いませんよ…夜はまだまだ長いですものね♪」 グレイ提督「そう言うことですわ……さ、よろしければお話しになって?」 提督「はい…メアリも後で話して下さいね♪」 グレイ提督「もちろんですわ」 ……… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/164
165: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage] 2018/04/12(木) 21:58:28.65 ID:R4gVt2jWo グレイ提督のSMをもっと見たいのですが http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/165
166: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/13(金) 00:10:54.17 ID:CDPxR9Qn0 >>165 まずはコメント感謝です…が、百合姫提督の小エピソードを出す予定だったのでちょっと間隔が空いてしまうかもしれません。せっかくのリクエストなので書きますけれど……他にカップリングやシチュエーションで何かご要望があればそれも出来るだけ頑張ります http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/166
167: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/13(金) 00:58:36.11 ID:CDPxR9Qn0 提督「…それで、基地祭で「マクベス」を?」 グレイ提督「ええ、何しろシェークスピアの名作ですから……カンピオーニ提督はどんな出し物にするおつもりですか?」 提督「そうですねぇ…きっと「ロメオとジュリエッタ」になると思います♪」 グレイ提督「あら、素敵ですわね。でしたら「…あれはナイチンゲールの声ですわ、ロミオ様」ですわね?」 提督「ええ、そうです…「ならば私は死をも恐れない…さぁ、残酷なる運命よ来たれ」と言うところですね♪」 エリザベス「ふふ、お二人ともお似合いでございます♪」 提督「もう、止めてよエリザベス…もし私がロメオでメアリがジュリエッタなら、さらってでも連れて行くわ♪」 グレイ提督「まぁ…お上手ですこと」 提督「ふふ、だって好きな女性といられないなんて……あ、そう言えば百合姫提督の所でも舞台劇をやろうとしたとか…」 グレイ提督「日本の百合野准将ですか…どんな劇だったのです?」 提督「何でもペローやグリムの童話にある「赤ずきん」だとか……百合姫提督が言ってました」 グレイ提督「あら…でも「やろうとした」と言うのは?」 提督「あー…それがなんでも色々あったそうで……」 ……… …一年前・横須賀… 百合姫提督(赤ずきん)「…それじゃあ「赤ずきんちゃん」の舞台練習を始めましょうか……いい歳をした提督が「この格好」って言うのは、ちょっと恥ずかしいけれどね…///」 大淀「まぁまぁ、せっかくの基地祭ですし…それに可愛いですよ♪」 龍田「よく似合っているわよぉ…♪」 百合姫提督「もう、みんなしてそういうことを言うんだから…///」 大淀「まぁまぁ…それでは、よーい……はじめ!」 長門(ナレーション)「あるところに、赤ずきんちゃんというとても可愛らしい女の子がおりました……」 間宮(赤ずきんのお母さん)「…それじゃあ赤ずきんちゃん、おばあさんの所にケーキとぶどう酒を届けて来てね。途中で寄り道してはいけませんよ?」 百合姫提督「はぁい、それじゃあ行ってきます♪」 長門(ナレーション)「ケーキとぶどう酒を入れたかごを持ち、おばあさんの所に向かう赤ずきんちゃんでしたが、森にさしかかると…そこには悪い狼がおりました」 足柄(悪い狼)「おや、赤ずきんちゃん…どこに行くの?」 百合姫提督「あら、狼さん。病気のおばあさんにケーキとぶどう酒を持って行ってあげるのよ?」 足柄「そう、それは感心ねぇ…ならついでに森でお花を摘んで行ったらどうかしら、綺麗なお花を持って行ったらおばあちゃんも喜ぶと思うわよ?」 百合姫提督「うーん、それもそうかしら……それじゃあ案内してもらえる?」 足柄「もちろん…さぁ、こっちよ♪」 長門「狼が悪者であることを知らない赤ずきんはすっかり騙されてしまいました……もちろん最初は数本の花を摘むだけのつもりだった赤ずきん。とはいえ、森には花が咲き乱れ、ついついあちらこちらと目移りしてしまいます……その間に足の速い狼はおばあさんの家に向かいました……」 宗谷(おばあさん)「うー…暑い……こほこほ…っ」 足柄「おばあさん、こんにちは…」 宗谷「うーん…外にいるのは誰ですか?」 足柄「私、赤ずきんよ…ケーキとぶどう酒を持ってきてあげたわ……♪」 宗谷「あぁ、ありがとね……ドアは開いているからノブを回して入っていらっしゃい」 長門「…狼はドアを開けると、病気でふせっているおばあさんを丸飲みにしてしまいました。そしておばあさんの衣服を剥ぐとそれをまとい、ベッドにもぐりこんでおばあさんのふりをして、赤ずきんを待ち受けます……」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/167
168: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/13(金) 01:36:53.54 ID:CDPxR9Qn0 長門「…その間に森でたくさんの花を摘み、すっかり遅くなってしまった赤ずきん…ようやく用事を思い出し、持ちきれないほどの花束を抱えておばあさんの家に向かいます……」 百合姫提督「いけない…すっかり遅くなっちゃったわ……おばあさん、いますか?」 足柄「…」 長門「狼はおばあさんのずきんを目深にかぶり、布団に包まっていますが…そうと知らない赤ずきんはベッドに近寄ります」 百合姫提督「…おばあさん、赤ずきんですよ……おばあさん、今日はずいぶんとお耳が大きいのね?」 足柄「…お前さんの言うことがよく聞こえるようにね」 百合姫提督「おばあさん、今日はずいぶんとお目々も大きいのね?」 足柄「…お前がよく見えるようにね」 百合姫提督「それに、なんて大きな手をしているんでしょう…!」 足柄「お前さんを上手く掴まえられるようにね…♪」 百合姫提督「それに…なんて大きなお口をしているんでしょう」 足柄「それは…お前を良く食べられるようにさ!」いきなりベッドから跳ね起き、百合姫提督に掴みかかる足柄… 百合姫提督「…きゃぁ!」掴みかかられた勢いで尻もちをつき、やわな手製の衣装が縫い目からひどく破れた……床にへたり込み、半分脱げた赤ずきんの格好で足柄を見上げる百合姫提督… 長門「うわっ…二人とも大事ないか?」 百合姫提督「え、ええ…でも衣装が破れちゃったわ///」 足柄「………」 宗谷「大丈夫ですか二人とも……って、どうしたんです?…足柄…さん?」 足柄「ふーっ…ふぅぅ…っ……!」 百合姫提督「あの、足柄……どうしたの?」 足柄「ふーっ…あのね、先に言っておくけど……そんな風に誘ってる提督が悪いのよ…っ!」んちゅぅぅ…♪ 百合姫提督「んんぅ…!?」 足柄「はぁ、はぁっ…いくら神戸生まれのお嬢さまだからって、こんなやらしい格好を見せつけられて我慢できるほど私は出来ちゃいないのよ……っ♪」びびっ、びりぃ……っ! 百合姫提督「ちょっと、足柄…っ///」 長門「お…おぉ///」 宗谷「うわわ…ぁ///」 龍田「あらぁ…足柄ったら♪」 間宮「ち、ちょっと子供には見せられない「赤ずきんちゃん」ですね…///」 大淀「あ…あー……///」 百合姫提督「ひぃやぁぁぁっ…んぁぁぁっ、あふぅ……だめ、だめぇ…っ♪」 足柄「だめっていいながら…どうしてしがみついているのよ……っ♪」 百合姫提督「あぁぁっ、だって…いいの、いいのぉ…っ……あぁ、イくぅぅ♪」 長門「おぉ、これは……なんとも過激で……おぉぉ///」 百合姫提督「見てないでっ、誰か……あひぃぃんっ♪」 長門「……えー、こうして赤ずきんは悪い狼に食べられてしまいましたとさ……よし、邪魔をするのは野暮だから戻ろう///」 飛龍(狩人)「えっ、私の出番は…?」 ……… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/168
169: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/14(土) 01:06:26.67 ID:3votnxuU0 提督「…と言うようなことがあったとか、なかったとか……」 グレイ提督「ふふ、面白いお話ですこと…ところで」 提督「何でしょう?」 グレイ提督「今宵は月が明るくて素晴らしいですし、ここの庭園はとても綺麗ですから…お休みになる前に、少々お散歩にでも参りましょう♪」 提督「ふふ、それもいいですね…では、何か着るので少し待ってくださ……」うつ伏せの状態から起き上がり、羽織っているナイトガウンの帯を締め直そうとする…と、グレイ提督のほっそりした白い手が優しく提督の手をつかんだ グレイ提督「…別に着るものは必要ありませんわ。そうでしょう?」 提督「え///」 グレイ提督「せっかく綺麗な身体なのですから、隠すことなどございませんわ……ところで、もしよろしければ貴女方も一緒に……?」片方の眉をそれとなく上げてみせる… エリザベス「いえ、わたくしは結構でございます…どうぞお二人で、行ってらっしゃいませ」 エメラルド「ええ…私は紅茶がまだ残っていますし、戻ってくるのをお待ちしております」 グレイ提督「そう、でしたら二人だけで参りましょう♪」 提督「あ、あの…///」するりと優しい手つきでナイトガウンを脱がされ、はにかんだような表情の提督…と、それを見て優雅な微笑みを浮かべるグレイ提督…… グレイ提督「とはいえ……さすがに何も着ていないのは心細いですものね、どうぞこれをお召しになって?」 提督「ありがとうございます、メアリは優しいですね……って、これだけですか///」白いレースのストッキングとガードル、ガーターベルトを渡される提督… グレイ提督「あら、もしお召しにならないのでしたら…」 提督「…着ます」 グレイ提督「ふふ、そう言うと思いましたわ……あぁ、そうそう…お散歩にはこれもつけませんと♪」ベッドの上に散らかっている道具や衣装のなかから首輪のような黒革のチョーカーを取り出すと、丁寧に首元に留めた…それから提督の足元に紅いハイヒールを揃えて出した 提督(首輪つき)「…もう、最初からこうするつもりだったのですね///」 グレイ提督「ふふ、何のことやら……では、参りましょう?」チョーカーのリングにリード代わりの紐を通し、提督を歩かせるグレイ提督… …鎮守府・廊下… 提督「あの…メアリ?」 グレイ提督「何でしょう?」すべすべしたシルクのナイトドレスに優雅なガウンを羽織り、片手には提督の首輪に繋がっているリード、もう片方の手には鞭を持っている… 提督「もしかして、ですが…こういった経験があったりします?」かたや下半身のみランジェリー姿のほぼ裸で、意外に涼しい夜風に肩をすくめている提督… グレイ提督「あら、何のことでしょう?」 提督「…」 グレイ提督「……わたくしの実家には犬がおりますから、そこから思いついただけですわ♪」 提督「あら、メアリも犬を飼っているんですか…どんなわんこなんです?」 グレイ提督「ウェルシュ・コーギー・カーディガンと、黒いラブラドール・レトリーバーですわ」 提督「ふふ、どちらも可愛い犬種ですね…♪」 グレイ提督「ええ…とっても可愛いものですわね……」正面玄関を開けて、表に出る二人…外は青い月光が降り注ぎ、静かに波音が響いている…… グレイ提督「……ふぅ。夜にお散歩するのも、なかなか気持ちがいいものですわね…とっても月が明るくて、本も読めそうなくらいですし」 提督「ええ、そうですね…///」 グレイ提督「ふふ…さぁ、参りましょう?」くいっ…とリードを引っ張るグレイ提督 提督「んっ…く」 グレイ提督「あら、少し苦しかったですか?」 提督「けほっ…いえ、急に引っ張られたもので……///」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/169
170: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/14(土) 11:13:46.14 ID:3votnxuU0 グレイ提督「それにしても夜風が心地いいですわ…ね、フランチェスカ?」 提督「え、ええ///」 グレイ提督「まぁ、夜だと言うのにこの庭の綺麗なこと…さ、こちらでよくご覧になって♪」くいっ… 提督「んっ…けほっ、こほっ!」 グレイ提督「あら、わたくしったら……また引っぱってしまって♪」 提督「いえ、平気です……それより、背中が少しぞくりとして…」 グレイ提督「あら、それはいけませんわね。寒いのですか?」 提督「ええ少し…気温は暖かいのですが、風が少しひんやりして……」 グレイ提督「それはいけませんわね……何か身体を暖める方法が…あぁ、それでしたら血の巡りを良くすればよろしいのでは?」 提督「…私は一枚のタオルすら持っていませんが、乾布摩擦でもすればいいのですか?」両手を上に向けて皮肉る提督… グレイ提督「あら…フランチェスカは何もお持ちでないの?」 提督「ええ、あいにくと…♪」 グレイ提督「なら致し方ありませんわね。ところで…わたくし、何かの本で「刺激を与えると血流がよくなる」と聞いたことがありますから、よろしければお手伝いいたしましょう」ひゅん…っ! 提督「んっ…!」 グレイ提督「こうして軽く叩けば、すぐ暖かくなると思いますわ…♪」ぴしっ…! 提督「んくぅ…♪」 グレイ提督「幸い波音でかき消されておりますから、屋内に聞こえる心配はありませんし…わたくし、フランチェスカが暖かくなるまで頑張ってみせますわ」ぱしん…っ! 提督「んんぅ…あんっ///」 グレイ提督「まぁ、ここのお庭で生えているミントの香りが漂ってきて……とても甘くていい香りですわね♪」ひゅん…! 提督「ええ、そうですね…んっ///」 グレイ提督「…どうでしょう、これで少しは暖かくなりました?」 提督「あの…できたらもうちょっと……んっ///」ふとももをこすり合せつつ、上目づかいで甘えるような声を上げる… グレイ提督「あら…お気に召しまして?」 提督「メアリみたいに加減をわきまえていてくれる方なら……ですけれど♪」 グレイ提督「まぁまぁ…嬉しいお言葉♪」ひゅん…っ! 提督「くっ…今のは少し強かったです……///」 グレイ提督「あら、失礼…♪」ぴしぃ…っ! 提督「んぅぅ…///」 グレイ提督「……今度はいかが?」 提督「もう…メアリのいじわる……♪」 グレイ提督「ふふふ…そうやって甘い声を出されてしまうと、わたくしの中の嗜虐的な部分が刺激されてしまいますのね」ひゅん…っ! 提督「あひぃ…んっ……///」 グレイ提督「…ふふ、貴女がふとももをこすり合わせるたびにねちっこい水音が響いて……何とも刺激的な光景ですわね♪」 提督「だって…こんな姿で庭にいると思うと……っ///」 グレイ提督「あらあら…月明かりだけでもとろとろに濡らしているのがよく分かりますわね……よろしければそこの草の上でしてあげますわ?」 提督「んぅぅ…メアリ……///」草地にひざを付き四つん這いになると、片手で秘所をまさぐりつつ甘い声を上げる… グレイ提督「はいはい…♪」ぴしっ…! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/170
171: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage] 2018/04/14(土) 23:07:15.34 ID:+5f6G6A4o 素敵 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/171
172: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/15(日) 00:49:37.93 ID:FSr60a1M0 …しばらくして… 提督「んぅ、あふんっ♪」 グレイ提督「ふふっ……それ♪」ぱしっ…! 提督「あぅん…っ///」 グレイ提督「さてと…良かったら撫でて差し上げましょう、お腹を出して下さいな♪」 提督「もう、メアリったらいやらしいんですから…っ♪」夜露の降りた青草の上に寝転がり、両手を投げ出して物欲しげな顔をする… グレイ提督「ふふ、そうなったのは貴女のせいですわ…どうかしら?」サンダルを脱いでつま先でお腹をくすぐり、胸の谷間に脚を乗せる…そして提督を見おろし、イギリス貴族でなければできないような優雅な笑みと、かすかな軽蔑の混ざった表情を浮かべている…… 提督「んふふっ…ぴちゃ、ぺろっ……♪」両手で真っ白なつま先を抱え、とろけたような表情のまま舌を這わす… グレイ提督「ふふ、くすぐったいですわ……おやめなさいな?」口ではそう言いつつも、靴磨きでもさせるように片脚を出して微笑んでいる… 提督「ふふ…と、言いながらちっとも嫌がっていませんね♪」 グレイ提督「あら…わたくしはもう止めて頂きたいのに、貴女が離さないせいですわ」 提督「んふふっ、さすが口の上手いイギリス人ですね……ちゅぱ…ぴちゃ……っ♪」 グレイ提督「ふふふ…」 提督「んふふっ…♪」 グレイ提督「うふふふ…♪」 提督「ふふっ、くすくすっ…♪」 グレイ提督「ふふっ…ふふふふっ♪」 提督「あー、おかしい……いい歳した提督二人が夜の庭で、こんな変態じみた事をしながら仲良くおしゃべりなんて…うふふっ♪」 グレイ提督「ええ、全くですわね…しかもわたくしに至っては、こちらでもてなしてもらっている立場だと言うのに……ふふ」 提督「いえいえ、お客様には美味しいイタリア料理とワイン、コーヒー……それと、これもその一つですから…お気に召しましたか?」 グレイ提督「ええ、とても…♪」 提督「それじゃあそろそろ戻りましょうか。さっきからふとももが冷たくて…///」 グレイ提督「ふふ、あれだけ蜜を垂らしていればそうでしょうね……後でシャワーを浴びることですわ」 提督「ええ、そうします。うっ、背中も冷たい…っ」 グレイ提督「夜露が降りてましたものね……よかったらわたくしのガウンをお貸ししましょうか?」 提督「あー…もう戻るだけですし、綺麗なガウンに土や草の葉っぱが付いてしまいますから…それより///」 グレイ提督「何でしょう?」 提督「ごめんなさい…少しリードを放してもらえませんか///」 グレイ提督「別に構いませんが……どうかなさいましたの?」 提督「いえ…それが、その……冷たい地面に寝転がっていたので…///」 グレイ提督「あぁ…「お花を摘みに」行きたいのですか?」 提督「え、ええ…ですから……///」 グレイ提督「ならわたくしが見ていて差し上げますわ…さ、どうぞそちらのバラの木陰で……♪」 提督「い、いえ…あの……っ///」 グレイ提督「どうか遠慮なさらず…かつてウィンストン・チャーチルも言ったように「私は友人に対して隠しごとなど一切ない」……でしょう?」 提督「いえ、その気持ちは嬉しいですが…っ///」 グレイ提督「さぁさぁ、早くしないともっと恥ずかしいことになってしまいますわ……どうぞお構いなく」 提督「うぅぅ…それでは……///」 グレイ提督「ええ……ふふふ♪」 提督「もう、メアリったらやっぱり意地悪ですね…///」 グレイ提督「はて、何の事でしょう…♪」 ……… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/172
173: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/15(日) 01:07:53.73 ID:FSr60a1M0 …という訳で、グレイ提督×提督を頑張ってみました……書いているうちにグレイ提督のSっ気がどんどん加速していたような… …この後は重巡のエピソードや艦娘のお誕生日ネタなど、ちょっとしたものを交えながらのんきに過ごしつつ基地祭を迎え、同時に士官学校時代の提督を書こうかと……ちなみに提督の両親「婦妻」、クラウディアとシルヴィアも来てくれる予定です 後は「600」(セイチェント)型と言われた名作中型潜シリーズがまだまだいるので、彼女たちを建造することになります…勇敢なエピソードも多いので、キャラクターとしても動かしやすいはずです。ちなみに中の一隻は戦艦「クィーン・エリザベス」とも浅からぬ因縁があったりするので、その辺で「ロリおね」のカップリングも書く予定ではあります…… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/173
174: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/15(日) 02:00:52.15 ID:FSr60a1M0 …ある朝・食堂… リットリオ「ふーん、ふふーん♪」食パンにイタリア生まれで圧倒的人気のヘーゼルナッツ入りチョコレートスプレッド「ヌテラ」を塗りつつ、ひどくご機嫌なリットリオ… 提督「あら。ずいぶんご機嫌ね、リットリオ?」 リットリオ「ふふふっ、分かっちゃいますかぁ?」 提督「それはそうよ…私にも頂戴?」 リットリオ「はいはーい♪」ヌテラをスプーンでしゃくってパンに塗ってくれるリットリオ… ライモン「あ、わたしにも一口……そう言えば」 提督「んー?」 ライモン「みなさんはこれの名前…なんて呼んでます?」(1964年解役) 提督「え?…「ヌテラ」だけど?」 ライモン「カヴールさんは?」 カヴール「そうねぇ…「スーペルクレマ・ジャンドゥーヤ」かしら……美味しいわよね?」(1945年トリエステ港で戦没) ライモン「やっぱり…ガリバルディはどうですか?」 ガリバルディ「え、私は「ヌテラ」だけど?」(1972年解役) ライモン「そうですよね…あ、グレカーレはどっちですか?」 グレカーレ(マエストラーレ級駆逐艦)「あー、ライモンドの言いたいことが分かったかも…ちょうど私がお役御免になった年に名前が変わったんだよね♪」(※グレカーレ…1964年解役。この年「スーペルクレマ・ジャンドゥーヤ」が「ヌテラ」へ品名変更) 提督「もしかして、微妙な世代ごとのギャップ…ってこと?」 ライモン「ええ、そうなんですよ…いつもはなんて言うこともないんですが、時々話が合わなくて……ですよね、グレカーレ?」 グレカーレ「うんうん、それは分かるかも…私だって、お姉ちゃんたちがお菓子のプラスチック容器とかを取っておくの理解できないもん」 ガリバルディ「あー…それ、アブルッツィもやってたわ……「プラスチックって軽くて透明ですごいわよね!」とか言って」 ライモン「失礼ながら…カヴールさんはプラスチックではなくて「ベークライト」ってよく言いますよね」 カヴール「むぅ…おばあちゃんで悪かったですね」 提督「なるほどね……で、結局リットリオはどうしてそんなに嬉しそうなの?」 リットリオ「それはですねっ、夏季休暇で買ったものが今日届くからなんです♪」 提督「へぇぇ…それにしてもずいぶん時間がかかったわね?……夏休みが明けて、もうかれこれ二週間は過ぎているのに」 リットリオ「いえいえ、ちょっと大きめの買い物でしたから♪」 提督「そう、もしよかったら見せてね♪」 リットリオ「もちろんですっ…ね、ローマ♪」 ローマ「ええ…それにしても、姉さんったらお店から連絡が入って以来ずっとこの調子で……可愛いけどいい加減飽きてきたわ…」 提督「まぁまぁ…楽しみなことが待っているなんて良いことじゃない♪」 ヴェネト「ですね…それに私もその恩恵にあずかる予定なので、なおの事楽しみです♪」 提督「姉妹仲良しで何よりだわ…ディアナも一緒にコーヒーをどう?」 ディアナ「せっかくですし頂きます…よしなに♪」 提督「ディアナも相変わらず弓は冴えているみたいね?」(※ディアナ…ギリシャ神話ではアルテミス。狩りと月の女神で処女とされ、裸を見たりすると無慈悲な報復に遭う) ディアナ「ええ、とてもよろしい具合です」 提督「結構…ところで哨戒組は?」 カヴール「まだお風呂ですよ…汗をかいた後のお風呂は気持ちいいですから♪」 提督「まだまだ暑いものねぇ……それなのに…」ちらりと食堂の一角に視線を向ける… ヴァイス提督「本日は私が0930時より図上演習。その間に二人は1030までギムナジウム(運動場)で体力トレーニングに励め。メニューは私が作成してある…30分経過した所で五分休憩を挟み、水分200ミリリットルを摂取すること……昼食後は各自の判断で過ごしてよろしい、以上だ」 ビスマルク「ヤヴォール!」 ティルピッツ「ヤヴォール!」ピシッとプレスのきいた濃い灰色のスラックスにネクタイを締め、かちりとかかとを合わせる艦娘二人… 提督「…暑苦しいことこの上ないわね……」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/174
175: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage] 2018/04/15(日) 15:11:02.72 ID:QgTbXcBdo ドSなプレイありがとうございます http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/175
176: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/16(月) 01:48:29.42 ID:eN/RZY3g0 …午前・執務室… 提督「ふぅぅ…図上演習も終わったし、あとは突き返されてきた書類の訂正だけね」 カヴール「あら、また主計部から差し戻しですか?」 提督「ええ……それでもあなたとライモンが手伝ってくれるから、ずいぶん少なくなったけれど」 ライモン「ふふ、そう言ってもらえるとやる気が出ます♪」 提督「そう?…それにしても主計部ときたら……ちょっと間違えただけなのに差し戻しなんて意地が悪いわ」 カヴール「ふむ…今回は何が悪かったのでしょう?」 提督「えーと…「鎮守府の需品向け予算で艦娘用の家具を購入した場合には、家具の用途、材質、縦・横・高さ、値段とその特徴を別紙に入力し、場合によっては家具の写真データと領収書を添付すること」だそうよ……あきれたわね」 カヴール「なるほど…で、何が足りなかったのでしょう?」 提督「それが「家具の用途が書かれていません」…だそうよ」 ライモン「それって、何を買った時のでしたっけ?」 提督「前にヴェネトとローマのために買ったクローゼットよ……全く、クローゼットに「服をしまう」以外の用途があるならうかがいたいものよね?」 ライモン「……身を隠す、とか?」 カヴール「中でえっちしてもいいかもしれませんよ…♪」 提督「はぁ…まったくもう、カヴールも最近デュイリオやリットリオに似てきたわね……」 カヴール「あら、そうですか?」 提督「まぁいいわ…そう言えばリットリオの言っていた「お届け物」がそろそろ来たころね、見に行きましょうか♪」 ライモン「はいっ♪」 …鎮守府・庭… 提督「それで、買ったものはどこにあるの?」 リットリオ「ふふふっ、こっちですよ…っ♪」あたりには暇な艦娘たちが集まってわいわい騒いでいて、リットリオはその中をかき分けつつ提督を引っ張り、車庫の方に連れて行く… 提督「……車庫に置いてもらったの?」 リットリオ「はいっ、何しろ…じゃーん♪」数台分のスペースがある車庫の手前に、綺麗な「フィアット・NUOVA500」(二代目チンクエチェント)が停めてある… 提督「え…リットリオのお買い物って、「フィアット500」だったの?」 リットリオ「ええ、そうなんですっ…これで近くの町まで行くのに、提督をわずらわせずに済みますよ♪」 提督「いや…綺麗なフィアット500だけど……」陽光に照らされた紅い車体のボンネットの隅には、右斜め上に向けて銀色の流麗なイタリックで「Littorio」という文字が塗装されている… リットリオ「ふふっ、ヴァカンス中に車の免許を取って…ついでに買っちゃいました♪」 提督「それにしたって高かったでしょうに…」 リットリオ「そうですねぇ、色の塗り直しは別として五十万リラくらいでしたけど……すぐ買えちゃう値段だったので、現金で払っちゃいました♪」 提督「あー…まぁ艦娘の手当ならそうかもしれないわね」 ローマ「全く、姉さんったら前後の見境もなく車なんて……まぁ、一緒にお出かけできるのは嬉しいことだけど///」 ヴェネト「そうね♪…そう言えば姉さん、まだエンジンを試してないじゃない。せっかくだから鎮守府だけでも一周してみたら?」 リットリオ「ふふ、そこを提督に見せようと思って…それじゃあ提督、見ていて下さいね♪」 提督「はいはい…♪」 リットリオ「ふふっ♪」乗り込むとクラクションを鳴らし、窓を開けて手を振るリットリオ… ムレーナ(フルット級中型潜)「あっ……止めろ、リットリオ!」相変わらず「ウツボ」だけに美しいがすご味のある顔立ちと、パリッとした背広姿がギャングのボスのようなムレーナ……と、急にリットリオに向けて叫んだ リットリオ「えっ…?」エンジンのキーを回すと、何事もなくエンジンがかかる… 提督「…どうしたの、ムレーナ?」 ムレーナ「いや、爆弾でも仕掛けてあるんじゃないかと…ね」 提督「あー……映画でそんなシーンがあったわね」(※「ゴッドファーザー」パート2) リットリオ「もう、おどかさないで下さいっ♪」 ムレーナ「…すまなかった」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/176
177: ◆b0M46H9tf98h [saga] 2018/04/17(火) 02:31:34.87 ID:jMardDIx0 リットリオ「それじゃあ改めて♪」ヴォロロロ…ッ 提督「うーん、この独特のエンジン音に丸っこいデザインはいいものね……ドリア、どうしてそんなに怪訝な顔をしてるの?」 ドリア「いえ、提督が先ほどからあの車を「フィアット500」と…新型モデルなんですか?」 提督「いいえ。それどころかかなりの旧式よ……どうして?」 ドリア「いえ…私の知っているフィアット500「トポリーノ」(ハツカネズミ)とは違いますので……」 (※トポリーノ…戦前生まれの初代「フィアット500」についた愛称。両目に見える位置の高いヘッドライトと、小回りが効きハツカネズミのようにちょこまか動き回る様子から名づけられ、フランスでも「シムカ・5」(シムカ・サンク)としてライセンス生産された。映画「ローマの休日」でグレゴリー・ペックとオードリー・ヘップバーンがドライブしたときにも使っていた、イタリア大衆車の元祖) ライモン「…やっぱり時代の差が……」 提督「あー…ドリアの世代だとそうなるのも無理ないわ。リットリオの500は戦後生まれの二代目「NUOVA」で、今では三代目が主流なの…トポリーノは初代よ」 ドリア「なるほど、そうでしたか…」むっちりした張りのある身体をしていながら「やれやれ」と、おばあちゃんのように首を振るドリア…… 提督「ええ…あ、戻ってきたわ」 リットリオ「ただいま戻りました、提督」 提督「お帰りなさい、調子はどう?」 リットリオ「おかげ様でいい調子ですっ♪」 提督「そう、それなら車庫はまだ空いてるから……駐車は大丈夫?」 リットリオ「はいっ、それはもう…よいしょ♪」かなりぎくしゃくしながらも車庫の空きスペースにフィアットを入れる… 提督「はい、お上手…それじゃあそろそろお昼にしましょうね♪」 リットリオ「はいっ♪」 ローマ「お昼は何かしら…たまには北部風の料理が欲しい所ね」 提督「んー、それは料理担当のディアナかエリトレアに言うしかないわ……今度でよければ私が作ってあげるけれどね♪」 ヴェネト「じゃあ今度お願いします…ね、ローマ?」 ローマ「そうね…たまにはフェットチーネに絡まる濃厚なカルボナーラが食べたいのよね」 提督「ふふ、北イタリアの料理はカロリーが怖いわよ?」 ローマ「赤ワインを飲んでいれば大丈夫よ…それより提督こそ、ふとももとお尻に気を配った方がいいんじゃない?」 ライモン「…全くですよ。提督ったら気が向いた時に海で泳ぐか、私やカヴールさんがやいのやいの言ってようやく運動するだけなんですから」 提督「それは、だって…ほら、執務もあるし……」 ライモン「…そんなに忙しいですか?」 提督「いえ…まぁ、それだけじゃなくてみんなとの交流も必要でしょうし…グレイ提督とヴァイス提督をもてなさないといけないし……」 カヴール「それにしても提督はのんびりなさっておられます……朝食を済ませたらお茶とお菓子…執務を少々こなして、昼食の後はお昼寝…午後はちょっとした執務の後にコーヒーや紅茶を味わい…その後は会議室で流す午後の映画を見るか、料理を手伝いつつ「味見」をなさって…さもなければ艦娘のみんなとおしゃべりに興じる……なかなか素敵な一日の過ごし方ですね♪」 提督「…なかなか手厳しいわね」 カヴール「うふふっ、私はただ「たまには運動の一つくらいなさった方がよろしいですよ」…と、申したかっただけです♪」 提督「了解…それじゃあ今日の午後はトレーニング室へ行くことにしましょう……はぁ、士官学校を卒業してようやく「腹筋」だの「腕立て伏せ」だのっていう運動からおさらばできたと思ったのに、まさかカヴールから「お小言」をいただくとは思わなかったわ…」 チェザーレ「そう言う時こそ「カヴールよ、お前もか!」と言うべきであるな♪」 提督「ふぅ…全くね」 カヴール「まぁまぁ……ちゃんと運動したら私からごほうびをあげますから…♪」にっこりと笑みを浮かべるカヴール 提督「…それじゃあうんと期待させてもらうわよ?」 カヴール「ええ、カヴールにお任せあれ…です♪」 ライモン「わたしも…頑張っている提督の事が好きですよ///」 提督「そう……なら腹筋の三十回くらいこなしてみせないといけないわね♪」 リットリオ「ふふっ…その意気ですよ、提督っ♪」 ローマ「ま、応援してるわ…♪」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/177
178: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/18(水) 01:49:08.54 ID:GfDOc0rE0 …しばらくして・トレーニング室… 提督「はぁ…はぁ……はぁ…」薄いTシャツとジャージのトレーニングパンツ姿で腹筋に励む提督……まだまだ暑い盛りの南イタリアだけに、汗がぽたりぽたりと滴り落ちる… リットリオ「さぁ、あと数回ですよっ♪」 アルマンド・ディアス(カドルナ級軽巡)「なかなかいい調子に見えますよ…提督、フォルツァ(頑張れ)♪」 提督「ひぃ…ふぅ……何で…こんな……串焼きの鶏みたいに……たらたら…汗を流さなきゃ……いけないのよ…!」 ライモン「運動は身体にいいですよ?」 チェザーレ「それに、たくさん汗を流すと一緒に老廃物が出るからな…頭皮にもいいと聞くぞ♪」数列あるフェンシングの試合レーンから出て防具を外した 提督「…んひぃ…ふぅ……」 コルサーロ(ソルダティ級駆逐艦)「へぇ、なかなか踏ん張ってるじゃねえか…あたしはてっきりすぐ音を上げるかと思ってたぜ♪」腕の立つチェザーレを相手に脚払いをかけたり締め上げたりと、「コルサーロ」(アラビア海賊)だけにルール抜きの猛烈な「海賊流フェンシング」を終え、感心したように声を上げる…… ボレア(トゥルビーネ級駆逐艦「北風」)「そうね、なかなか感心するわ」 シロッコ(マエストラーレ級駆逐艦)「…いいから。私と一戦交えるんでしょ?」どういう訳か妙に勘がいい褐色の駆逐艦「シロッコ」(砂漠から吹く強い南の季節風)が、練習用サーベルを取りあげる… ボレア「はいはい…私の「北風」が乗った剣先をかわせるかしら?」 シロッコ「ふぅーん……ボレアこそ、この「歴史の立会人」に勝てると思ってるの?」防具をつけ、さっそく剣先を交える… アントニオ・ピガフェッタ(ナヴィガトリ級)「…じゃあ、いいかな?」 アルピーノ・バニョリーニ(リウッツィ級大型潜)「もちろん…私は手の速さにかけては一流さ♪」大戦中のイタリア潜初の戦果として英軽巡「カリプソ」を沈めたバニョリーニ……そのせいもあってやたら手が早く、すぐに女の子を口説く癖がある…ピガフェッタに向けて白い歯を見せて笑いかけると、ぱちんとウィンクをした… (※「カリプソ」…ギリシャ神話。漂着したオデュッセウスに恋をし「一緒にいる限り永遠の命と若さを与える」と言い、七年を一緒に過ごした巨人アトラスの娘。最後はオデュッセウスが故郷へ帰れるよう彼を手放せとヘルメス神に命じられた) 提督「ふぃー…ひぃ…はぁ…もうだめ…」マットの上にひっくり返る提督…白地に「R・モンテクッコリ」級軽巡のシルエットと、斜めに「Raccolta flotta d'italia」(イタリア艦隊これくしょん)と描かれたプリントTシャツが汗でびっしょりと濡れ、乳房に張りついている… リットリオ「お疲れさまでしたっ…さ、どうぞ♪」 提督「ありがと…はぁぁ……」 ライモン「それはそうと…あの、提督…?」 提督「なぁに?…はぁ……ふぅ……」 ライモン「その…ブラは……お付けになってないのですか……///」張りついたTシャツから、ピンと乳房の先端が突き出している… 提督「ええ…腹筋する時にブラジャーなんて付けていたら蒸れて仕方ないもの」 ライモン「ま、まぁそれもそうですね…では、シャワーを浴びて着替えを……///」 提督「ええ、そうするわ……あー、こういう時は長髪を止めようかと思うわね。熱気がこもって暑いし…」 レオーネ(レオーネ級駆逐艦)「ふむ、それも悪くないかもな」なりは駆逐艦の中でもかなり小さいが、艦名が「ライオン」だけに迫力があり、いつも金茶色の髪がたてがみのようになっているレオーネ… 提督「んー……でもやっぱり切らないでおくわ。せっかく士官学校の卒業からずっと伸ばしてきたんだもの♪」 レオーネ「好きにするといい……それに提督の髪はいい匂いだ///」 提督「ふふ、ありがと…♪」ライモンに手を貸してもらい、トレーニング室から本棟に戻る小道へ出た… ……… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/178
179: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/19(木) 01:56:36.91 ID:123xeNfm0 …屋外射撃場… 提督「それにしてもまだまだ暑いこと…シャワーを浴びたら冷たいレモン水で決まりね」黄色いレンガで舗装された小道は途中で耐爆仕様の半地下式弾薬庫と、屋外射撃場の脇を通っている……と、誰かが射撃にいそしんでいるのか、からりとした夏の空気に余韻を残しながら銃声が響いている… ライモン「そうですね、食堂でいただきましょう……射撃場にいるのは誰でしょうね?」 提督「そうね、誰かしら…って、メアリ?」…射撃場には防音の耳当てをつけ、白いシャツに袖なしの茶革のベストと栗色のスラックス、チェックのハンチング帽と「典型的イギリス人」スタイルで身を固め、綺麗な姿勢で散弾銃を構えているグレイ提督がいる… グレイ提督「…」ダァァ…ン エリザベス「相変わらずお上手でございますね…♪」 グレイ提督「…ふふ」バァ…ン 提督「…」射撃の邪魔にならないよう後ろから見学する提督……と、グレイ提督が数発撃ち終わって銃を置き、微笑みを浮かべて振り返った グレイ提督「ごきげんよう……その様子ですと、体力トレーニングにいそしんでいらっしゃったのかしら?」 提督「ええ、何しろうちの艦娘たちが「運動しろ」とせっつくものですから…ちょっとのぞかせてもらいましたが、邪魔ではありませんか?」 グレイ提督「ええ、構いませんわ。ですが見学なさっても、わたくしの射撃ではあまり参考にならないでしょう」 提督「いいえ、絵に描いたように綺麗でした…♪」 グレイ提督「まぁ、嬉しいお言葉ですわ……せっかくですからカンピオーニ提督も数発試してみてはいかが?」…にこやかに垂直二連式ショットガンの薬室を開き、提督へ差しだすグレイ提督……美術品のような美しい木製ストックに、機関部のサイドに彫られた見事な彫刻…射撃台の上には渋いデザインの立派なガンケースが置いてある… 提督「これは見事な散弾銃ですね……って、「パーディ」ですか…!」触らせてもらおうとしてひと目見た瞬間、慌てて手を引っ込める提督… (※パーディ…ロンドンで「ホランド&ホランド」と並ぶ最高のショットガンメーカー。仕上げの良さと性能は王室御用達クラスで、値段も王室御用達レベル) グレイ提督「ええ…カンピオーニ提督は射撃がお上手ですし、どうぞお試しになって?」 提督「いえ、さっき運動してきて汗だくなので……銃を汚してしまいます」 グレイ提督「そう遠慮なさらずに…さ、どうぞ♪」 提督「……本当にいいんですか?」耳当てをしながら念を押す… グレイ提督「ええ、どのみち後でクリーニングしますから♪」 提督「では失礼して……わ、わぁぁ……///」ほっそりと女性的で滑らかなストックに、しっかりと腕の中に納まるような素晴らしいバランス…感嘆のため息をつきながら眺め、肩づけして構えてみる… グレイ提督「どうぞ?」…すっと数発の散弾を差し出すグレイ提督 提督「…ええ、ありがとうございます」銃身に二発を込め、的を狙って引き金を引く… グレイ提督「まぁ、お見事ですわ」 提督「ふふ、銃がいいからですよ……ありがとうございます…」マナー通りに薬室を開いて返す提督…と、射撃台の上に骨董じみたリボルバーも置かれている… グレイ提督「ふふ…お気づきになられました?」 提督「……ウェブリー・スコット、ですか」シャーロック・ホームズが持っているようなデザインの、かっちりしたリボルバーをしげしげと眺めた… (※ウェブリー・スコット・リボルバー…第二次大戦頃まで軍用として長らく使われていた中折れ式リボルバー。口径はイギリス独特の「.38ブリティッシュ」で、中折れ銃身にする都合から威力は低めに抑えられている。後にエンフィールド造兵廠がコピーし訴訟騒ぎになっただけあり、刻印をのぞいて瓜二つ) グレイ提督「ええ、ウェブリーの4インチですわ。最近のオートマティックはあまり……何といいましょうか、好みに合わないものですから」的に対して真横を向くように立ち、片腕を目一杯伸ばして構える…… 提督「えーと、それは何とも…」 グレイ提督「ふふ、それでは参りますわ……」パンッ!…と軽い銃声がすると同時に、的の真ん中に穴が開く… 提督「お見事です」 グレイ提督「ふふ…ありがとう♪」 提督「……よかったら後でヴァイス提督も誘って、鎮守府にある銃の撃ち試しでもしませんか?」 グレイ提督「まぁ、それは面白そうですわね……ここの屋内射撃場にあるベレッタも、せっかくですから試してみたいと思っておりましたの」 提督「分かりました…それじゃあシャワーを浴びてきます♪」 グレイ提督「ええ、それではまた後で…」そっと提督の手を包むと、微笑を浮かべてから手を放した… 提督「///」 ……… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/179
180: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/19(木) 16:51:41.03 ID:123xeNfm0 …提督たちの射撃トークばかりであんまり進んでいませんが、グレイ提督の貴族ならではのガジェット「パーディのショットガン」を登場させるためなのでご容赦ください…本当は「ウェブリー・フォスベリー・オートマティック・リボルバー」などと言う(…某スチームパンク・アニメで「黒蜥蜴星」出身の少女スパイが使っていた)珍品を出してもよかったのですが、さすがにグレイ提督は使わないだろうと…… …あと、書いている当人は海軍用語とパスタの名前、それにカンツォーネの歌詞で覚えた単語以外はイタリア語が出来ないので、提督の「イタリア艦隊これくしょん」Tシャツ「Raccolta flotta D’Italia」は合ってるかどうか……まずそもそも「D’Italia」の「I」は大文字でした、ごめんなさい…… ……… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/180
181: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage] 2018/04/20(金) 00:27:47.92 ID:ci40lVHKo 乙。むこうでもSっ気がまじってて歓喜 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/181
182: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/20(金) 01:00:55.39 ID:oZvHpm4V0 >>181 どちらも読んで下さってありがとうございます……想像力が足りないためか似通った場面や表現が多いですし、まったく遅いですがが楽しんでもらえれば幸いです ……感想を見るとSっ気のある百合とおねロリが好きな方が多いようですから、頑張ってそう言った要素を入れていきたいと思います http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/182
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