イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (953レス)
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183: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/20(金)02:55 ID:oZvHpm4V0(2/2) AAS
…昼頃・食堂…
提督「…という訳でヴァイス提督、午後になったら一緒に射撃でもしませんか?」運動の分を帳消しにする勢いで美味しい海鮮のパスタ「ボンゴレ・ビアンコ」を口に運んでいる……
ヴァイス提督「なるほど…しかし私は軍の訓練以外で射撃をすることなどほとんどありませんし、気の利いた話も出来るような性格ではありません……お二人の邪魔になってしまうのではありませんか」
提督「ふふ、そんなことありませんよ。どのみち射撃の時は集中していますからおしゃべりは必要ありませんし、射撃をしていないときは当たったか外れたかで相手をほめるか「惜しかったですね」とでもいえばいいのですから…ね♪」
ヴァイス提督「そうですか…では参加させていただきます……」急に苦りきった表情でビスマルクたちの方を眺めた
提督「…どうしました?」
ヴァイス提督「いえ……あの馬鹿め……」
…ビスマルクたちの席「軍人たちのテーブル」…
…いつもめいめいの好きなように座っている昼食の席ではあったが、時々は違う相手ともおしゃべりできるようにと席次が決まっていることもある…今回は艦名の由来ごとに「生き物」や「天気」「神話」「学者」「作家・記者」などにカテゴリー分けされ、ビスマルクたちは「軍人・政治家」の席に座っていた…
ビスマルク「うむ、これは美味いステーキだ……んぐっ、はぐっ、むしゃむしゃ……んぐっ、ごくっ、ごくっ…♪」…ディアナがビスマルクのためにと、ほど良く焼いたミディアム・レアのステーキに半熟の目玉焼きを乗せた「ビステッカ・アッラ・ビスマルク」(ステーキのビスマルク風)を出すと、勢いよくがっつきながらビールで流し込む……
チェザーレ「……やはりゲルマニアの蛮族だ。うむ、間違いない」
ドリア「…美食とは食べ方も含めて美食なのですが……あれでは味も分かりはしないでしょうね」艦名が美食家の「ドリア候」だけに困惑しているようなドリア…
ガリバルディ「あきれてものも言えないわ…食べっぷりだけは大したものだけどね♪」
ビスマルク「ん…諸君、私がどうかしたのか?」
ドリア「いいえ…♪」
チェザーレ「うむ、チェザーレは何も言っておらぬぞ」
ガリバルディ「さすが鉄血宰相…胃袋も鉄でできているみたいね」
ビスマルク「ふむ。美味い物は好きだ……いくらでも食える!」
(※肉や卵、牡蠣やキャビアや鮭・鱒類が大好きだったというビスマルクの暴飲暴食は有名だったらしく、「牡蠣を150個以上食べた」とか、「一回の食事に卵15個を食べていた」、「食事をワインで流し込む食べ方を呆れられたことがある」などと言われる……イタリアではビスマルクの卵好きな所から半熟卵を乗せたピッツァやステーキを「ビスマルク風」という)
ディアナ「ふふ、そうやって「おいしい」と言って綺麗に食べて頂けるのは嬉しいことです…もう一枚焼きましょうか?」隣のテーブルから声をかけるディアナ…
ビスマルク「すまんな、ぜひ頼む!」
ドリア「…一枚200グラムはありましたが……これで四枚目ですか」
ティルピッツ「…姉上の食事量は私でもあきれます……ヴァレンタイン・デーもそうでした」
アミラーリオ・カーニ(カーニ級大型潜)「あら、そうなんですか?」
ティルピッツ「ええ。何しろ姉上の進水したのが39年のヴァレンタイン・デーなので……ヴィルヘルムスハーフェンでは姉上の「誕生日」と言うこともあって、数十人から贈り物を受け取っていたのですが……」
カーニ「ですが…?」
ティルピッツ「…姉上は事前に「花なんかいらん。すぐにしおれるし予算の無駄だ…宝石や飾り物もいらん。金や銀より鉄の方が戦の役に立つし、そんなにネックレスだの何だのを付けたら首が折れる…くれるなら何か飲み食いできるものにしてくれ」と…」
ゴフレド・マメリ(マメリ級中型潜)「ふふっ、なかなか面白い意見だ…そう思いませんか、ガリバルディ?」イタリア統一運動でガリバルディと共闘しただけあって、常にガリバルディを尊敬しているマメリ…
ガリバルディ「ええ、それでよく女心を射止められるものね……大したものだわ」両手を上げて肩をすくめた…
バニョリーニ(リウッツィ級大型潜)「ふふ、「いい女」って言うのはそういう物なのさ…ぜひとも見習いたいね♪」大型潜「バニョリーニ」(アッティリオ・バニョリーニ)はさわやかな笑みを浮かべて見せた……当然のように片手は隣のカッペリーニ級大型潜「コマンダンテ・カッペリーニ」のふとももに置かれている…
コマンダンテ・カッペリーニ「…バニョリーニはもう教わらなくても大丈夫でしょうに///」…後に「ルイージ・トレーリ」などと同じように物資を搭載して東南アジア方面まで長躯、ドイツ潜「UIT.24」から日本潜「伊五〇三」と所属を変えたカッペリーニだけあり、伊・独・日のいい所をあわせ持っている……バニョリーニにふとももを触られると、頬を桜色にして日本風の恥じらいの表情を浮かべた……
アレッサンドロ(マルコーニ級大型潜)「…私も。ぜひともそのやり方を知りたいものだね♪」大西洋進出後に初の戦果を挙げたアレッサンドロ(アレッサンドロ・マラスピーナ)だけに「全イタリア潜初戦果」のバニョリーニと張り合うように女の子を口説くのが上手で手が早い……こちらもさりげなくブラガディン級中型潜「マルカントニオ・ブラガディン」と椅子を近づけ、そっとふとももをくっつけている
ブラガディン「…私なんかにこんないい目があるとは///」…援軍もなしにオスマン・トルコから一年以上もキプロスの要塞を守り、最後は命の保証と引き換えに降伏したものの裏切られ吊るし切りの惨殺…とひどく悲運な中世の提督を名前に持つ「ブラガディン」だけに、アレッサンドロの優しい触れかたにとろけきっている…
ティルピッツ「…それでですね、当日になったらワインやシャンパン、チョコレートを山のように受け取って……しかも姉上は「感想だの礼だのを言わんといかんから、全部翌日までに食べきる」と言って……」
ルイージ・トレーリ(マルコーニ級大型潜)「はぁ…それは何と言いますか……そんなにチョコレートを食べたら鼻血が出そうですね?」
ティルピッツ「それが何ともないのですから姉上はすごいです…もっとも、最後の方は「誰もかれもチョコレートや菓子ばかりで口の中が甘くて仕方ない…たまにはガチョウとか、白ソーセージとビールを贈ってくれてもいいではないか」とぼやき通しでしたが…私もお相伴にあずかりましたが、量が多すぎてとてもとても……」
アブルッツィ「うへぇ…」
ビスマルク「うむ、美味いっ…もう一杯もらおう」バーカウンターにあるビール瓶を数本つかんで持ってくると、数本をまとめてピッチャーに空けてぐいぐいとあおる…
カヴール「…」
………
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