イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (964レス)
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368: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/10/24(水)01:13 ID:sSRp1DY20(2/4) AAS
提督「さてと…大浴場の栓は閉めたから、今度は裏の給湯パイプね」

カヴール「了解」

…鎮守府・裏手…

アシアンギ「へぇ、裏にはこんなところがあったんデスネ」

提督「そうよ…と言ってもこんな機会でもない限り、めったに来ないけれどね」

アシアンギ「それで、汲みあげ用のポンプはどこにあるんですか?」

提督「このパイプの先ね…そこに源泉があるの」

アシアンギ「そうなんデスか」

提督「ええ」

カヴール「ここの温泉は「源泉」と言っても熱湯ではなくて、せいぜい43度になるかならないかのものなんですよ…だから私たちでも手入れが出来るんです」

アシアンギ「ふぅん」

オンディーナ「それで、やり方は?」

提督「まずはパイプにお湯を送っているポンプを止めて、それからパイプを詰まらせている温泉の「おり」をかき出すの…要はミネラル分とか、源泉の底から一緒に湧き出してくる泥とかね」

カヴール「どうしても流れないで残ってしまうものですからね」

提督「本当に困った物よね…まぁ、温泉成分が溶け込んでいるから身体にはいいみたいだけれど」

オンディーナ「それでバケツを持ってきたのね?」

提督「そう言うこと……かき出したらバケツに空けて、使いたい娘には泥パックとかなんとか…とにかく、そういうことに使ってもらうの」

アシアンギ「なるほどね…ぇ」

提督「たとえ泥だとしても、無駄にするよりはいいものね。 …ほら、あそこよ」

アシアンギ「どれどれ…わぁぁ♪」

オンディーナ「鎮守府の裏手にこんなところがあったんですねぇ」

…鎮守府裏手の丘のふもと、まばらな松林の木漏れ日が差しこむ中に、淡い緑白色をした温泉がごぼごぼと湧きだしている…

提督「ええ…それまではただ湧いているだけだったこの温泉に、工兵隊が汲みあげポンプとパイプを設置してくれたおかげで、私たちは好きなだけ温泉に入れるっていうわけね」

オンディーナ「それじゃあ工兵隊には感謝しないとね♪」

提督「そう言うこと。さてと、ポンプの切り方は…と」

カヴール「まずはメインの汲みあげバルブを回してくみ上げ量を減らしていって下さい……正面の緑のバルブ、右側の大きい方です」

提督「あぁ、そうだったわね」

カヴール「それから圧力を抜きます…赤のバルブです」

提督「はいはい……次は?」

カヴール「圧力計の値がきちんと下がったのを確認したら、電源を落としてもらって…これで作業に取りかかれますよ」

提督「全部済ませたわ。それにしても前に一回やったかやらないかなのに、ちゃんと手順を覚えているなんて…さすがはカヴールね♪」

カヴール「…いえ、提督の開けたポンプのカバー裏に動かし方と止め方が書いてありましたので」

提督「えぇ? あ、本当ね…せっかく褒めてあげたのに、手順を読み上げていたなんてズルいわ」

カヴール「ふふ、そうむくれないで下さいな…」

提督「むぅぅ…まぁいいわ、とにかく作業に取りかかりましょう」
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