イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (955レス)
イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/
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401: ◆b0M46H9tf98h [saga] 2018/11/14(水) 02:18:30.10 ID:P9qdEI+Z0 …ずいぶん長くなってしまいましたが、これで「基地祭一日目〜翌朝」が終わり、次回から「基地祭二日目」を投下していこうと思います……そこで提督の幼少期(小学生の頃)から士官学校時代を振り返るようなエピソードを入れていきます…また、自称「許嫁」ことアンナとの出会いも書く予定です… …そう言えばノルウェー海軍のフリゲート「ヘルゲ・イングスタド」は大変なことになってしまいましたね…せっかく演習を無事に終えたのに、責任を取ることになる艦長さんはやり切れないでしょう… …ちなみにノルウェーの「フリチョフ・ナンセン」級はみんな探検家の名前だそうですが、一クラス全部に付けられるほど探検家がいるなんて、さすがヴァイキングの頃から航海をしてきたノルウェーらしいですね……個人的には「コン・ティキ号漂流記」で知られるトール・ハイエルダールが好きですが、「コン・ティキ号」の無線手だったトルシュタイン・ラービは戦中、フィヨルドに潜んでいたティルピッツの居場所をイギリスに通信していたレジスタンスだったそうなので、海軍とも縁があると言えなくもないですね… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/401
402: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage] 2018/11/14(水) 15:15:01.39 ID:ECFPwZNOo 意外と良い仲なのね http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/402
403: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/11/16(金) 01:07:28.02 ID:IDBAeL/Q0 >>402 まずはコメントありがとうございます……アンナですが、何だかんだで幼馴染みだった提督の事を探しだして「許嫁」を自称するくらいには、提督の事が好きという設定でいます…また、そうなった理由が分かるエピソードは今後投下していきます http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/403
404: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/11/16(金) 01:18:03.45 ID:IDBAeL/Q0 …鎮守府… 提督「ふぅ、ふぅ…どうにか間に合ったわね……」 ライモン「お帰りなさい、提督」 カヴール「お帰りなさいませ…打ちあわせの前に、軽く朝食でも召し上がりますか?」 提督「ありがとう、それじゃあ少しだけいただくわ。どのみち後で屋台めぐりをするつもりだから……あぁ、よしよし♪」尻尾をばたばたと振って身体を擦りつけてくるルチアを撫で、頭をかいてあげる提督… ルチア「ワフッ…♪」 ライモン「それじゃあ準備してきますね」 提督「ええ……それで、今日の来賓は…と」 カヴール「はい…昨日の打ちあわせでも申し上げましたが、本日は北アドリア海管区から「ヴェネツィア第三」のシモネッタ司令、またフランス「トゥーロン第七」からエクレール司令がおいでになられます……やっぱりエクレール提督は招待されるのを待っていたようですね♪」 提督「ふふ、出した招待状が翌日には返ってきたものね……他には?」 カヴール「えー…エーゲ海管区「レロス島第十二鎮守府」のルクレツィア・カサルディ中佐がいらっしゃいます」 提督「あら、ルクレツィアが? …士官学校以来だわ♪」 カヴール「提督のお友達でいらっしゃいますか?」 提督「ルクレツィアとは士官学校で同じ班だったから…何かと助け合った仲よ♪」 カヴール「そうでしたか」 提督「ええ…とりあえず、まずは制服に着替えてくるわ」 カヴール「了解」 提督「…よいしょ……んっ、くぅぅ…」アンナから貸してもらった下着は提督には小さく着る時も一苦労だったが、同じように脱ぐのにも四苦八苦している… カヴール「失礼します、提督…どうかなさいました?」 提督「あぁ、いえ…ちょっと下着がきつく……って!」 カヴール「でも寸法は合っているはずでしょうに…失礼します、誰かの物と間違えているのではありません…か……」 提督「あ…」 カヴール「…提督、ずいぶん刺激的な下着を召していらっしゃいますね……どなたのですか?」 提督「あぁ、いえ…まぁ、色々と事情があってアンナに借りたのだけれど…」 カヴール「下着を借りるような「事情」ですか……昨日はあれほど許嫁ではないとおっしゃっておられましたが、その割には親密な関係のようですね…?」 提督「えーと、それは…」 カヴール「まぁいいです…が、早く着替えて下さいね……我慢できなくなってしまいますから♪」 提督「…はい///」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/404
405: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/11/16(金) 02:03:33.10 ID:IDBAeL/Q0 …しばらくして… 提督「ふぅ…これで打ちあわせも済んだわね」 カヴール「はい。後は開門前に簡単な朝礼をお願いします」 提督「分かったわ」 …鎮守府・玄関前… 提督「…それでは、国歌斉唱を……アオスタ、かけて?」 アオスタ「了解」 …提督が挨拶を済ませてアオスタに合図をすると、スピーカーにつないだCDラジカセから、イタリア共和国国歌「マメーリの賛歌」が流れ始める……最初は旧イタリア王国の国歌に馴染んでいたためか歌いにくそうだった艦娘たちも、今ではすっかり慣れっこになっている… (※マメーリの賛歌…Inno di Mameli …別名「イタリアの兄弟」(Fratelli d’Italia)とも) ……… 一同「♪〜フーラテーッリ、ディーターリアぁぁ、リィータリア、セ・デぇスタぁー! デッレールモぉ、ディ・スキィーピオ、セ・チンタ、ラ・テスタ!」 (イタリアの兄弟よ、イタリアは目覚めた! スキピオの兜を頭に戴き!) 「♪〜ドーヴェ、ラ・ヴィーットーリア? レ・ポルガ、ラ・キオーマ! ケ・シァーヴァ、ディ・ローマ、イディオ、ラ・クレオ!」 (勝利の女神ヴィットリアはいずこ? 汝が髪をささげよ! 神は汝をローマのしもべとして創造したのだから!) ※(くり返し) 「♪〜フラテッリ、ディタリア、リタリア、セ・デスタ デレルモ、ディ・スキィーピオ、セ・チンタ、ラ・テスタ」 「♪〜ドーヴェ、ラ・ヴィットーリア? レ・ポルガ、ラ・キオーマ ケ・シァーヴァ、ディ・ローマ、イディオ、ラ・クレオ」 「♪〜スタリンチァ、ア・コルテ、シアン、プロンティ、アッラ・モルテ …シアン、プロンティ、アッラ・モルテ、リタリア、キアーモ」 (隊伍を組め、死をも恐れず…隊伍を組め、イタリアが呼んでいる!) ※(くり返し) 「♪〜スタリンチァ、ア・コルテ、シアン、プロンティ、アッラ・モルテ」 「♪〜シアン・プロンティ、ア・モルテ、リタリア、キァーモ、スィ!」 (隊伍を組め、イタリアが呼んでいる…スィ!) ……… 提督「はい、それじゃあ解散…二日目も無事に過ごしましょうね♪」 アヴィエーレ「了解……ところでローマ、今の歌詞にあったけれど「ヴィットリオ」を従える気分はどうかな?」(※Vittorio…「ヴィットリア」の男性形) フチリエーレ「あははっ、この調子じゃヴィットリオの前髪が無くなっちゃうわよね!」 グラナティエーレ「ヴィットリオの方が年上なのに、ローマには絶対服従なのね…ヒュウ♪」 ローマ「…もうっ!」 ヴィットリオ・ヴェネト「…はぁ、これを歌うたびにこうなんだから///」 提督「ほらほら、あんまりヴィットリオたちをからかわないの……そろそろ開場なんだから、ちゃんとしてね?」 フチリエーレ「はぁーい」 アヴィエーレ「了解だ、提督…♪」二本の指を唇に当てて投げキッスを贈ると、サングラスをかけ直して飛行艇の様子を確かめに行った… グラナティエーレ「了解」 海軍憲兵「…司令官、そろそろ開門しても大丈夫ですか?」 提督「はい、お願いします」 グレイ提督「ふふ、二日目も楽しいことになりそうですわね…?」 ヴァイス提督「ヤー、なかなかにぎやかで面白いものですね……ビスマルク、みっともないから昨日みたいにがっつくことのないように」 ビスマルク「何だ…せっかく千ユーロ近くもリラに替えたと言うのに、自分の金で買い食いするのもいかんのか…イタリアは食べ物の物価も安いし、うんと食べ歩きが出来ると思ったのだがな……」 ヴァイス提督「…ティルピッツ、自分の姉なのだ……ビスマルクが「一人大食い大会」を始めないよう監視しておけ」 ティルピッツ「ヤヴォール…姉上、お願いしますよ?」 ビスマルク「分かったわかった……昨日でだいたいの屋台は味見したからな、今日は気に入ったところでじっくりとねばることにしよう」 ティルピッツ「…」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/405
406: ◆b0M46H9tf98h [saga] 2018/11/20(火) 01:06:15.12 ID:dXRKlaZv0 … 提督「それにしても壮観ねぇ…」 …鎮守府から望む波ひとつない穏やかな海には、淡い灰色もスマートな艦隊の艦艇が二列縦陣で錨泊している……中央には堂々としたシルエットのA・ドリア級やリットリオ級の戦艦群やザラ級、トレント級、ボルツァーノのような重巡たち…その前後にはすらりとしたデュカ・ダオスタ級やアブルッツィ級、R・モンテクッコリ級のような軽巡と、それにつき従う高速のオリアーニ級やソルダティ級の艦隊型駆逐艦… カヴール「提督、グロッタリーエ空軍基地から連絡です。エクレール提督の搭乗機が到着したとのことです」 提督「分かったわ。だとしたらあと一時間くらいで来るわね」 ライモン「提督、ヴェネツィア第三のシモネッタ提督から通信がありました「間もなく到着する…編成はマエストラーレ駆逐艦四隻」だそうです」 提督「相変わらずのロリ好きね…それじゃあ波止場のモーターランチを用意しておいて?」 ライモン「はい…それと「レロス島第十二」のカサルディ司令は先ほどブリンディシを出港し、昼頃に到着の予定だそうです」 (※ブリンディシ…アドリア海の入口にあたる港。ブーツに例えられるイタリア半島の「ヒール付け根のかかと側」にあたる部分) 提督「ルクレツィアも大変ね…経由地で一泊してから来るんだもの」 カヴール「…レロス島と言えばエーゲ海の中心……ほとんどトルコの沿岸ですからね」 提督「そうよ。何しろギリシャ海軍は予算がないからアテにならないし、トルコ海軍は勇敢だけれど装備が足りないから…どうしてもこっちの負担が大きいのよね」 カヴール「その上、深海棲艦もうようよいる訳ですからね…」 提督「ええ…最近は少し大人しくなったけれど、しばらく「エーゲ海管区」と言えば激戦区で有名だったくらいだもの」 カヴール「そうですね」 アオスタ「…提督、シチリアから連絡がありました。P-3哨戒機は1300時頃に鎮守府上空を通過する予定とのことです」 提督「了解…ふふっ、ジュリアったら「展示飛行の代わりに」って、わざわざ基地祭当日に合わせてこっちの上空を訓練空域にしてくれたのよ?」 カヴール「そうですか…後でお礼をしないといけませんね?」 提督「ええ、うんとね♪」 …しばらくして… カヴール「提督、エクレール提督がお見えになられました」 提督「分かったわ…それじゃあ出迎えに行かないとね♪」正門へ迎えに行く提督… エクレール提督「…お久しぶりですわね」提督に向けてスマートな敬礼を見せるエクレール提督……飛行機と車を乗り継いでフランスからやって来たはずなのにもかかわらず、しわ一つついていない紺と純白の制服姿を保ち、かすかに甘い香水の香りをさせている… 提督「ええ……サ・ヴァ(元気)?」 エクレール提督「サ・ヴァ…エ・ヴ(ええ…あなたは)?」 提督「ウィ。トレ・ビァン、メルスィ(ええ。元気よ、ありがと)……よく来てくれたわね、マリー♪」答礼を済ますと、両方の頬に音高くキスをした提督… エクレール提督「ちょうどわたくしも時間がありましたので…それだけですわ」 提督「もう、相変わらずあまのじゃくなんだから♪」 エクレール提督「余計なお世話ですわ! …まぁ何はともあれにぎやかですわね」 提督「ええ、おかげさまでね……一緒に何か食べる?」 エクレール提督「いえ、わたくしはダイエット中ですので」 提督「冗談でしょう? それ以上やせたら骸骨になっちゃうわ」 エクレール提督「失礼ですわね、だいたい……っ///」きゅぅ… 提督「ほら見なさい、なにも食べない方が身体に毒よ…だいたい艦隊運用に頭を使っているのだから、カロリーなんてあっという間に消費されるわ♪」 カヴール「そう言って三食たっぷりと召しあがられる提督はともかく……エクレール提督、せっかくの機会ですし「両国の親善」と言う意味もあるかと存じます…味見程度で構いませんから召し上がっていただけませんか?」 エクレール提督「そ、そう言われてしまうと断りづらいですわね…では一口づつだけ」 カヴール「はい♪」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/406
407: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/11/20(火) 02:35:45.88 ID:dXRKlaZv0 ドリア「提督、ヴェネツィア第三のシモネッタ提督がいらっしゃいました」…受け持ちの時間を終えてカヴールと代わったドリアが優しく教えてくれる… 提督「ありがとう、ドリア…それじゃあ波止場へ迎えに行くわ」 ドリア「それでは私も一緒に行きましょう♪」 提督「ええ、お願いね」 …波止場… シモネッタ提督「ヴェネツィア第三鎮守府司令官、エレオノーラ・シモネッタ大佐…海上自衛隊「横須賀第二鎮守府」司令官、百合野准将を護衛し到着いたしました!」 …鎮守府のモーターランチからもやい綱が投げられて波止場に係止されると、まずシモネッタ提督の随伴艦「マエストラーレ級」の四人と百合姫提督の随伴艦である重巡「足柄」と軽巡「龍田」、それからふわりと優雅な動きでシモネッタ提督が波止場に飛び移り、最後に優しく差し出したシモネッタ提督の手に片手を乗せ、百合姫提督がランチから降りた…白い制服姿のシモネッタ提督は相変わらず礼儀正しく、重度のロリコンとは思えないほど優雅で立派な士官に見える……そして横にはさりげなく百合姫提督が立ち、敬礼を済ませると提督へ小さく手を振った… 提督「ご苦労様……久しぶりね、エレオノーラ」敬礼を済ませるとシモネッタの柔らかい左右の頬に軽く口づけをし、それからぎゅっと抱き合った… シモネッタ提督「ふふっ、ほんとにねぇ…士官学校の卒業以来?」 提督「ええ……それに姫、来てくれて嬉しいわ♪」 百合姫提督「ふふ、せっかくだからついてきちゃったの…ご迷惑じゃなかったかしら?」 提督「とんでもない、この上ないほどの嬉しい驚きよ♪」 百合姫提督「まぁ、お上手…♪」 シモネッタ提督「フランカってば本当にそういうのが上手だから、みんなコロリとだまされちゃうの……ね、フランカ?」 提督「そんなの、エレオノーラが言える事じゃないでしょうが…」 シモネッタ提督「だって私は上官を口説いたりしなかったわよ?」 提督「…子供にいたずらしたいなんてもっとタチが悪いじゃない……」 シモネッタ提督「あら、フランカったら言ってくれるわね。それにしても……まぁ、ここはなんていい所なのかしら♪」ととと…っ、と提督に駆け寄ってくるミラベロ級の二人を目ざとく見つけると「にへら…♪」とだらしない笑みをこぼした…… リボティ「提督、昨日は一緒に過ごせなかった分……あ、お客様のお出迎え中だったんだね…失礼 ……ところで、そちらの美しい士官さんはどなたかな?」 ミラベロ「…ふふ、色白でとっても綺麗……制服の下を想像したくなっちゃうわ♪」白いブラウスに黒のスカートと、シンプルで(外見の)年相応な格好も愛らしい二人… シモネッタ提督「あらあらあら…フランカの所にもちゃんと可愛らしい娘がいるじゃない♪」 提督「もう…仮にも上官の所に来て、いきなりそれって……一体なにを考えているのよ?」 シモネッタ提督「えー、それはもう……可愛らしい無垢な女の子にいろんなあれやこれを、愛情たっぷりに手ほどきしてあげたいな…って♪」 提督「はぁ、それ以上言わなくていいわ……ミラベロ、リボティ、このお姉さんはとんでもない変態で手におえないから、優しい見た目にだまされちゃダメよ?」 リボティ「ふぅん…そうは見えないけれど……」 ミラベロ「ね、むしろたおやかな感じがして素敵よ…♪」 シモネッタ提督「まぁまぁ、フランカに比べてこの娘たちったら嬉しい事を言ってくれるわ……よかったらお名前を教えてもらえる?」 ミラベロ「ええ。ミラベロ級駆逐艦、カルロ・ミラベロよ」ちゅっ♪ リボティ「同じくミラベロ級、アウグスト・リボティ…よろしく、お姉さん♪」んちゅっ♪ シモネッタ提督「んふふっ…よろしくね、ミラベロ、リボティ……ヴェネツィア第三の司令官、エレオノーラ・シモネッタ大佐よ…くふふっ♪ …エレオノーラでいいわ…んふっ、ふふふっ♪」軽く腰をかがめて左右の頬に二人からあいさつのキスを受けると、気持ち悪い笑い声を漏らした… 提督「…」 ドリア「あら、シモネッタ提督はなかなか年下好きのようですね……提督、憲兵隊が近づかないようにした方がいいですか?」 提督「あー、本当にその方がいいかもしれないわ……って、ちょっと!?」 ミラベロ「…ねぇねぇ、シモネッタ提督……よかったら私たちと一緒に回りましょうよ♪」 リボティ「…ふふ、私たちと「タラントの思い出」を作らない?」 シモネッタ提督「ええ、いっぱいイイコトしましょうね♪」両の袖を引かれてにこにこと幸福そうな笑みを浮かべ、どこかに行こうとしているシモネッタ提督… 提督「エレオノーラ…!」 シモネッタ提督「なぁに? …一応言っておくけれど、フランカは私の対象外よ?」 提督「はぁ……いいわ、ミラベロ、リボティ。私と一緒に回りましょう♪」 ミラベロ「ほんとに?」 リボティ「ふふ、嬉しいよ…♪」 提督「…そうすればエレオノーラにうちの娘たちをいたずらされないで済むものね……もちろん、姫も一緒にね♪」 百合姫提督「ありがとう、それじゃあ…手、つなぎましょう///」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/407
408: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/11/22(木) 02:40:16.19 ID:xs1iM1AF0 …またしばらくして… ザラ「提督、間もなくカサルディ提督が到着するとのことです」 提督「はいはい、それじゃあみんなで迎えに行きましょうか」 ポーラ「はぁ〜い」 提督「ふふ、よろしい♪」 シモネッタ提督「…ルクレツィアに会うのも久しぶりね…フランカは?」 提督「私も練習航海以来よ…あー、あれね……」 …提督たちが波止場に立ってカサルディ提督の到着を待っていると、きれいに錨泊している鎮守府の艦艇をかすめるように白波を切り、かなりの高速で淡灰色をした二隻の魚雷艇が波止場に接近してきた…紺と白の生地に金モールも鮮やかな制服が波しぶきを浴びないよう提督たちが波止場から下がった瞬間、魚雷艇がエンジンを後進に入れて勢いを殺し、しぶきも上げずにぴたりと波止場に艇をよせた… 百合姫提督「すごい…さすがイタリアの魚雷艇隊……♪」 提督「ふふっ、さすがにあんな曲芸はイタリアでもそうそう見られないわ…何しろルクレツィアはエーゲ海管区でも指折りの腕前だから」 シモネッタ提督「ああいう所は相変わらずみたいで安心したわ…後は肝心の本人だけど……」 カサルディ提督「お久しぶりです、カンピオーニ少将……って、エレオノーラも来てたの?」…茶色の髪を後ろでお団子にしているカサルディ提督…琥珀色の瞳は明るく元気いっぱいの様子だが、提督の前に立つとその小柄な身体が際立っていて、その左右には黒のニーソックスと淡い灰色のワンピース姿をした、小学生くらいの小さな女の子が立っている… シモネッタ提督「あー、相変わらず可愛いわね…♪」 提督「もう、エレオノーラったら挨拶もしないうちに……久しぶりね、ルクレツィア♪」 カサルディ提督「フランチェスカ…! 相変わらず大きいね♪」もにゅ♪…と、提督の乳房を下から持ち上げるように触った 提督「あんっ、もう…元気だった?」 カサルディ提督「ええ、招待状をありがとう。おかげで久しぶりにエーゲ海から離れられたわ……」 提督「ならよかったわ…立ち話もなんだから、食堂でお茶でもいかが?」 カサルディ提督「ありがと、フランチェスカ……海水のせいで喉がガサガサにかれちゃって…」 提督「無理もないわ。さぁ、行きましょう?」 …ふたたび食堂… カサルディ提督「…ふー、美味しい……それに贅沢な施設でうらやましい…」アイスティーをあおりながら、明るく広々とした食堂を感心したように眺めている… シモネッタ提督「ね、それは私も思っていたわ…フランカったら一人だけズルい♪」 提督「むぅ…そう言われてもね」 カサルディ提督「ふふふっ、冗談冗談…さてと、改めてこの娘たちを紹介しないとね……私の所のトップエース…」 小学生くらいの艦娘「モート・シルランテ「MS16」と…」 艦娘「同じく「MS22」です…よろしくね、提督のお姉ちゃんたち♪」 シモネッタ提督「まぁまぁ…くふっ♪」 提督「…MS16と22……なるほどね」 (※MS16、22…イタリアがそれまでのMAS艇よりも大型で性能の優れた艇として、41年ユーゴスラビアで鹵獲した元ドイツの「Sボート」を参考に十八隻を建造した魚雷艇「MS.T」型の二隻。「Moto Siluranti」(魚雷艇)の頭文字を取って「MS」と言われる。重量62トンで34ノット。武装は再装填機能付き533ミリ魚雷発射管二基と魚雷四本、20ミリ機銃など…MS16と22はイギリス軍のマルタ島救援物資輸送作戦「ペデスタル作戦」の際に共同して船団を迎撃、グロスター級の軽巡「マンチェスター」を撃沈、輸送船四隻を撃沈・大破させるなど大活躍した) カサルディ提督「ええ、見た目は可愛いけどうかつに触ると火傷するわよ……エレオノーラ、あなたに言ってるんだけど?」 シモネッタ提督「んふっ、大丈夫…♪」優雅な手つきで向かいに座っている「MS16」の小さい手に自分の手を重ねようとする… グレイ提督「…MS16と22……なるほど、マンチェスターに一撃を加えたのはこの二人でしたか……」見おろすように二人を眺めているグレイ提督… MS16「くふふっ…大きいお姉ちゃんって大好き、特に不意打ちでイかせるのがたまらないの……ね♪」 MS22「うんっ……みんな私たちよりうんと大きいのに、すぐイっちゃって可愛いの♪」 シモネッタ提督「んふっ、くふふっ……はぁ、はぁ…二人ともおませさんで可愛いわ…ぁ♪」 提督「…」 ザラ「…」 ポーラ「…えぇ〜…と」 グレイ提督「どうやら遅かれ早かれ…どちらかと言えば早かれの方でしょうが…憲兵隊が必要になりそうですわね?」 エクレール提督「まぁ、イタリア人に風紀を期待する方が無駄ですわ…!」 提督「はぁ…この状況じゃあ言い返せないわね……」 ……… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/408
409: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage] 2018/11/27(火) 09:29:25.28 ID:QT7frY/Bo ろりこんこわい http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/409
410: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/11/28(水) 00:46:06.65 ID:DKnEkfMy0 >>409 まずは遅くなってすみませんでした、この数日ばかりちょっと用事が立て込んでいたもので…「ろりこんこわい」って回文みたいですね(笑) …とりあえず、この後もしばらくのどかな基地祭の光景でお楽しみ下さい… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/410
411: ◆b0M46H9tf98h [saga] 2018/11/28(水) 01:02:31.80 ID:DKnEkfMy0 提督「さてと…せっかくだから屋台でも回りましょうか?」 シモネッタ提督「いいわねぇ」 カサルディ提督「賛成。ブリンディシを出た時に食べただけだからこの娘たちもお腹が空いているところだと思うの…そうでしょ?」 MS16「うんっ、もうお腹すいちゃった」 MS22「ね、早くおいしい物が食べたいなぁ…♪」 提督「それじゃあ決まりね……姫、グレイ提督、ヴァイス提督も一緒にいかがですか?」 百合姫提督「ええ、美味しいイタリアの屋台料理を味わいたいわ」 グレイ提督「そうですね、せっかくですから…それにエリザベスたちの出番も終わったでしょうから、合流するとしましょう」 ヴァイス提督「ヤー、昼食には少し早いですが」 提督「分かりました…それじゃあまずはステージの所に行きましょうか♪」 エクレール提督「…ちょっと、どうしてわたくしを無視するんですのっ!?」 提督「あら、マリーはダイエット中だって言うから…てっきりいらないものかと♪」 エクレール提督「たとえそうだとしても、わたくしに声をかけないと言うのは失礼ではありませんこと?」 提督(フランス語)「はぁ、プロヴァンスの田舎娘にしてはあれこれと注文の多い事で……ご一緒しませんか、お嬢様?」…普段からパリジェンヌのふりをしていて、「プロヴァンスの田舎娘」であることを知られるのを嫌がっているエクレール提督のために、フランス語に切り替える提督… エクレール提督「もうっ…///」 カサルディ提督「そう言えばフランチェスカってフランス語も出来たんだっけ…すごいね」 提督「必要に迫られたからなのだけれど…ね」 カサルディ提督「パリ大使館付海軍武官への連絡将校だったっけ?」 提督「ええ、そんなところよ」 シモネッタ提督「すごいわよね…」 提督「いえ、まぁそれほどでも…///」(実際は「お姉さま」の一人に無理やり推薦されただけなのだけれど…ね) …鎮守府・特設ステージ前… コルサーロ「…イタリアを馬鹿にするようなやつらの施しなんて…いらねぇやいっ!」施しとしてもらった金を叩きつける、出稼ぎ少年役のコルサーロ… 禿げ頭のおじさん「そうだそうだ、言ってやれ!」 白髪のじいさん「いいぞっ!」 アオスタ「……これにて一幕芝居「クオレ…パドヴァの愛国少年」を終わります。皆さま、出演の艦娘たちに改めて盛大な拍手をお願いします!」 おじさん「ブラヴォー!」 丸っこいおばさん「良かったわよ、お嬢ちゃんたち!」 明るいおばさん「いやぁ、演技とは言えイギリス人役の二人は本当に高慢ちきで…近くにいたら張り倒しているところだったねぇ!」 クィーン・エリザベス「お褒めに預かり恐縮でございます…では、失礼」 提督「みんな、お疲れ様」 コルサーロ「おっ、提督…あたしの芝居はどうだった?」 提督「ふふっ、威勢のいい啖呵の切り方が格好良かったわ♪」 コルサーロ「ははっ、そいつはあたしのような海賊にゃあ嬉しい意見だね……で、提督方はお揃いでどちらに?」 提督「ええ、実はこれから食べ歩きでもと思って…コルサーロもどうかしら?」 コルサーロ「これはこれは…それじゃああたしもご一緒させていただくよ♪」 提督「そう、良かったわ……最初はピッツァにしようかしら?」 百合姫提督「いいわね、ピッツァは好きよ♪」 提督「それじゃあローマの茸とチーズのラツィオ風ピッツァか、ムツィオのナポリ風マルゲリータがあるけれど…どっちにする?」 シモネッタ提督「私はナポリ風で」 百合姫提督「マルゲリータも捨てがたいけれど、濃厚なローマ風も美味しそう……足柄と龍田はどっちがいい?」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/411
412: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/11/28(水) 01:21:46.83 ID:DKnEkfMy0 龍田「うーん、どっちも捨てがたいから両方がいいわぁ…♪」 足柄「そうよね。旅費は出るって言っても、どのみち鎮守府へのお土産だなんだで貯めておいた予算は使いきっちゃったし……どうせ戻ったら「MY作戦」なんだから、うんと美味しい物を食べておきたいわよね」 提督「姫「MY作戦」って、確かミッドウェイ方面の……こんな時期に作戦が控えているの?」 百合姫提督「あー…いえ、「MY」って言うのは別に頭文字をとっただけで「MI作戦」とは関係ないの///」 提督「頭文字?」 百合姫提督「ええ…実は「MY」っていうのは「もやし」の頭文字で……///」 足柄「鎮守府の食費が厳しい時の倹約献立集なのよ…はぁ、帰ったら三食とも豆もやしの朝鮮風(ナムル)かしらね?」 龍田「あれはあれで美味しいけれど…さすがに毎日だとねぇ…」 足柄「本当よ… ♪〜イヤじゃあ〜りませんかぐ〜んた〜いはぁぁ〜、かね(金属)のうつわに竹のはしぃぃ〜…」 龍田「♪ほぉ〜と〜けさまでもあるまいにぃ〜、いちぜぇ〜ん飯とはなさけなやぁ〜… まったくよねぇ…」(※海軍小唄) 提督「あらあら……それじゃあその分もここで食べて行って? ルクレツィアは?」 カサルディ提督「うーん…私はどっちも食べたいけど、他にも美味しそうなのがあるし…」 提督「じゃあ私が違うのを買うから、一口味見させてあげましょうか?」 カサルディ提督「あ、いい?」 提督「ええ♪ …あ、ちょっと待ってね」 カサルディ提督「どうしたの?」 提督「いえ、警備担当の指揮官が…大尉、見回りご苦労様です」憲兵隊の女性士官に近寄っていって挨拶をする提督…身なりにもうるさい憲兵隊だけあって、折り目もピシッと入った白と紺の制服に型崩れもしていない制帽…ピストルベルトに吊るしたベレッタM92ピストルにはきっちりランヤードが通してある… (※ランヤード…ピストルの銃把についているリングと、ベルトやホルスターをつなぐひも。紛失・落下防止のもの) 海軍憲兵士官「あぁ、司令官…いえ、これも憲兵隊の職務ですか…ら……」 提督「どうかしました?」 憲兵士官「あ、いえ…数人の提督が来訪されるとはうかがっておりましたが、こんなにたくさんの将官がいらっしゃるとは……」 提督「そう言うことですか。ふふ、緊張しなくても大丈夫ですよ…大変なご苦労でしょうが見回りの方、引き続きよろしくお願いします♪」 憲兵士官「は、お任せください」 提督「はい、それでは」 シモネッタ提督「……確かに中佐や大佐、少将がきら星のごとくだもの、固くもなるわよ…そうでしょ、フランカ?」 提督「ええ、大尉もやりづらいわよね」 カサルディ提督「ねぇ、おしゃべりもいいけどそろそろ買いましょうよ?」 提督「ふふっ、それもそうね…ローマ、その美味しいピッツァを一つもらえる?」 … 海軍憲兵下士官「……大尉、額なんて押さえてどうしたんです? 今の所たいした問題もないじゃありませんか」 憲兵士官「あなたは何をのんきなことを言っているの…あの三人が揃うなんて悪夢だわ……」 憲兵下士「あの三人って…確かにここの司令は「女たらし」のカンピオーニ少将ですけれど……」 憲兵士官「問題はその横にいた二人よ…長髪の優雅な方は「幼女集め」で有名なヴェネツィア第三のシモネッタ大佐だし、小柄で髪をお団子にしていた方は「スケコマシ」のカサルディ中佐でしょうが……」 憲兵下士「うえっ…あれがですか!?」 憲兵士官「ええ…参ったわ、イタリア海軍で一番問題のある女の上位三人がそろい踏みとはね……」 憲兵下士「どうします?」 憲兵士官「どうもこうも…よく見張って騒動が起きないようにしなさい。ここからは軽食を食べ歩くような暇はないわよ?」 憲兵下士「…了解」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/412
413: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/11/29(木) 01:52:13.48 ID:pFjHdzhp0 シモネッタ提督「ところで、フランチェスカ」 提督「なぁに?」 シモネッタ提督「…なんだかすごい事になってないかしら?」 提督「あー、そうね…あんまり見ないようにしていたけれど……」 ビスマルク「はぐっ…むしゃ、むしゃ……」屋台の椅子にどっかりと腰掛け、次々と皿を空にしているビスマルク… ヴァイス提督「全く…お恥ずかしい限りです///」 提督「いえ、別に構いませんが…大食い競争に出たら大会を総なめにできそうね……」 コルサーロ「そう言えば、ちょうどあんなのをアニメで見たことあるぞ……ほら、「千と千歳の船隠し」で両親がブタになる場面さ…くくくっ♪」 提督「あー…言われてみれば」 フィウメ「それでもあの体型なのはさすがですねぇ」 提督「確かに…いくら食べても太らないなんてうらやましいわ」そう言って遠巻きにしていると、アッテンドーロがビスマルクを挑発し始めた… アッテンドーロ「……へぇ、まだ食べられるの? 本当かしら?」 ビスマルク「ほう…よかろう、「鉄血宰相」は胃袋も鋼鉄だと言うことを見せてやる。もう一枚だ!」 ティルピッツ「姉上、姉上…っ!」 ビスマルク「何だ、金ならちゃんと払っているだろうが…釣りはいらないからその分焼いて持ってくるがいい!」 アッテンドーロ「毎度あり♪」…イタリアのことわざにも「美女よりもカネになるブタを選ぶのはミラノ人だけ」と言われるほど、物質万能主義で商売上手なミラノ人…アッテンドーロも艦名はミラノ人だけあって、口車にのせるのも上手い… 提督「…」 シモネッタ提督「……とりあえず私たちもどこかで座って食べましょうか」 カサルディ提督「ええ、お腹ぺこぺこ♪」 MS16「んー…ねぇねぇ、シモネッタ提督さん」 シモネッタ提督「うん、どうしたの?」 MS16「わたし、あのお肉が食べたいな…ぁ♪」くりっとした目で斜め下から上目をつかう… シモネッタ提督「ふふっ、それじゃあお姉ちゃんが買ってあげるわね♪」 MS16「…ほんと?」 シモネッタ提督「ええ、もちろん♪」 カサルディ提督「ちょっと、エレオノーラ!」 シモネッタ提督「あら……あなたは大佐の判断に異を唱えるの?」 カサルディ提督「いや、それよりも何で勝手にうちの娘たちにあれこれ買ってるのよ…だいたいエレオノーラは管区が違うんだから、直属の上官じゃないでしょ!」 シモネッタ提督「別にいいでしょうが…はい、不公平にならないようにあなたにも買ってあげるからね♪」MS22にもアラビア風の串焼き肉を差しだした MS22「ありがとぉ、エレオノーラお姉ちゃん……んっ♪」しゃがんだシモネッタ提督のほっぺたにキスをするMS22… シモネッタ提督「んふっ、んふふっ…いいのよ♪」 カサルディ提督「ねぇフランカ、どうにかしてよ!?」 提督「…エレオノーラ」 シモネッタ提督「もう、分かったわよ…もてなす側に叱られたら仕方ないわ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/413
414: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/11/29(木) 02:08:26.16 ID:pFjHdzhp0 カサルディ提督「はぁ…もう、二人ともお姉さんたちを困らせないのっ!」 MS16「そんな事言ったって……大きいお姉ちゃんたちはたらしやすいんだもの♪」 MS22「ねっ…んー、美味しっ♪」 カサルディ提督「こぉら、ちゃんと司令の話を聞きなさいよ」 MS16「うんっ、聞いてるよ」 MS22「そうそう…あ、ねぇカンピオーニ提督さんっ」 提督「なぁに?」 MS22「あの白と紅のケーキも美味しそう…一つ買ってくれる?」 提督「ふふ、それじゃあルクレツィアに聞いてあげるわね」 MS22「わぁ、ありがと…カンピオーニお姉ちゃんは優しいねっ♪」 提督「いいのよ…で、どうかしら?」 カサルディ提督「はぁ…あなたもなの、フランチェスカ?」 提督「まぁまぁ…そんなに大きいわけじゃないし、一つならいいんじゃないかしら?」 カサルディ提督「分かったわよ、それじゃあお金は私が出してあげるから…まったく、これじゃ普段何も食べさせてないみたいじゃない……ほら、買っていらっしゃい」 MS22「ありがと……うんっ、美味しい♪」 提督「そう、良かった…うちの娘たちが頑張って作ったお菓子だから、よく味わってね♪」 カサルディ提督「はぁ…とはいえこの娘たちがはしゃぐのも無理ないわ。何しろうちの施設は貧弱で…たびたび管区司令部をせっついてはいるんだけど……」 MS16「ふふっ…司令のせいじゃないから、気にしてないよ」 MS22「いつも司令が頑張ってるのは知ってるもん♪」 カサルディ提督「そう…ありがと、二人とも」 シモネッタ提督「あぁぁっ…うらやましいっ、私だって配属希望をエーゲ海管区って出したのに……」 提督「まぁ、エレオノーラの希望がいれられなかった理由は……ね」 カサルディ提督「それはもう「お察しください」…ってところよね」 シモネッタ提督「むぅ…二人は自分の好みの娘を抱えておきながら、私にはそう言うことを言うのね?」 提督「さすがに貴女の趣味まではかばえないわ」 シモネッタ提督「そうやってすぐ人を差別して…ねぇ、マエストラーレ?」 マエストラーレ(ヴェネツィア第三)「くすくすっ…さすがにこればっかりは司令をかばえないですよぉ♪」 シモネッタ提督「あー、マエストラーレまで私をいじめるの?」 カサルディ提督「ほらね?」 リベッチオ(ヴェネツィア第三)「えへへっ、それでも司令はいい人だよ…♪」 シモネッタ提督「ほぉら見なさい、純粋な心を持った幼女にはちゃんと分かるのよ……それじゃあ、いい子のリベッチオには何でも買ってあげる♪」 グレカーレ(ヴェネツィア第三)「あきれた…すぐこれだもん」 提督「ふふ、変わってないわね…ザラ、隣に座る?」 ザラ「ありがとうございます、提督…ねぇライモンド、私の隣にはポーラたちが座るし、あなたは提督の左隣に座ったらいいんじゃない?」 ライモン「そうですね、ありがとうございます……それじゃあわたしは提督のお隣に…///」 提督「ええ、いらっしゃい♪」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/414
415: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/12/02(日) 02:20:58.48 ID:WKpfxO2k0 提督「あむっ、んむぅ…んぅ♪」チーズたっぷりのピッツァにかぶりつき、頬を押さえて幸せそうな提督…と、そこにアッチアイーオ級の中型潜「アッチアイーオ」と「アラバストロ」が走ってきた… アッチアイーオ「あ、いたいた…提督ぅ♪」 提督「あら、アッチアイーオ…何かご用かしら?」 アッチアイーオ「ううん、でも提督と一緒にいたくって……///」寒くなると途端につんけんするアッチアイーオだが、日差しが暖かいのですっかりデレデレの「甘えモード」に入っている… 提督「まぁ、嬉しいわ…アラバストロもどうぞ♪」 アラバストロ「はい、どうもありがとうございます…♪」アッチアイーオとは対照的に白っぽい瞳と淡色の髪、白いフリル付きワンピース…と、白一色のアラバストロ(雪花石膏・白大理石)… デシエ(中型潜アデュア級)「あー、もうあんなに集まってるわ…」エチオピア風なのか肌がいくらか褐色がかっていて、瞳も茶色っぽいアデュア級の名コンビ「デシエ」と「アクスム」 アクスム「ちょっと出遅れちゃったかもね……どうする?」 デシエ「それはもう…二人で斬り込みましょう♪」 アクスム「ふふ、そう言うと思った…それじゃあ、行こうか」 提督「あらあら…みんなあちこち見て回らなくていいの?」次第に集まってくる艦娘たちに、にっこりと笑いかける提督 アッチアイーオ「提督と一緒に回りたいの…ね、お願い♪」 デシエ「ねぇ提督…」 アクスム「私たちと一緒に…」 デシエとアクスム「「基地祭を回ってくれる?」」 提督「ふふっ、二人とも息ぴったりね♪」 アクスム「ええ…だってデシエは最高の戦友だもの、ね♪」 デシエ「ふふ、むしろそれ以上の関係…かな♪」 アクスム「言われてみればそうかもね…んむっ、ちゅ♪」 提督「あら…二人の間には私なんていらないんじゃないかしら?」 デシエ「そうつれない事を言わないで…ね?」 アクスム「私たちと一緒に回りましょ?」 提督「もう、私の身体は一つだけなのよ…?」 ザラ「……あの、提督」 アッチアイーオ「だーめ、私が提督と一緒に回るのっ♪ …ね、アラバストロ?」 アラバストロ「そうですね、アッチアイーオは提督の事が大好きですから……よかったら譲ってもらえませんか?」 デシエ「え、なに? ワタシ「デシエ」イタリア語ヨクワカラナイ…提督ヤサシイ。ワタシ、誘ッテモラウ…ワタシ、ウレシイ!」 アッチアイーオ「もうっ、そうやって都合のいい時だけエチオピア訛りにして…アクスム、そのとぼけた相方に言ってやって!?」 アクスム「ハウ、ワタシ「アクスム」…コ・ン・ゴ・ト・モ・ヨ・ロ・シ・ク」 アッチアイーオ「あ、このっ…もういいわ! 提督、一緒に行きましょう?」 提督「ふふ、それじゃあ順番で……」 ザラ「提督、提督…っ!」 提督「なぁに、ザラも一緒に回りたいの?」 ザラ「そうじゃなくて……あの、提督の「許嫁」さんが…」 提督「い゛っ…!?」 アンナ「…さーて、フランカ。電話にも出ず、あまつさえ車をとばしてやって来た許嫁の目の前でいちゃついてくれるなんてね……被告人、何か弁解は?」 提督「いえ、あのっ…さっき出し物の邪魔をしないように携帯電話をマナーモードにしたっきりで……」 アンナ「へぇ…それじゃあどうやって埋め合わせるのか聞かせてもらうわ。それが私の気に入ったなら執行猶予にしてあげる♪」 提督「わ、分かったわ…ごめんなさいね、みんな」 ドリア「まぁ怖い…まるで「プラダを着た悪魔」ですね♪」 提督「いえ、アンナはプラダを着てなくても悪魔だから……」 アンナ「何か言った?」黒いプラダのドレスの腰に手を当てて、提督を「きっ」とにらみつけた… 提督「い、いえ…」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/415
416: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/12/04(火) 11:06:30.17 ID:6XBsA2Zw0 グレイ提督「あらまぁ…もてなし役が退場してしまいましたし、ここからはそれぞれ自由行動ですわね?」 エクレール提督「本当にイタリア人は自分勝手で困りますわ……せっかくリシュリューとジャンヌが気を使って留守をしてくれていると言うのに、フランチェスカときたら…///」ため息をついて肩をすくめた… カサルディ提督「…さぁ、これでエレオノーラを抑えられる人間がいなくなっちゃった……二人とも私のそばにいなさいよ?」 MS16「了解♪」 MS22「大丈夫…司令とはいつも一緒よ♪」 チコーニャ(ガッビアーノ級コルヴェット「コウノトリ」)「…ほらお姉ちゃん「あーん」して?」 ガッビアーノ(ガッビアーノ級「カモメ」)「あーん……うん、美味しいよ…♪」折りたたみテーブルに両肘をついて黄色い目で水平線を眺めながら、チコーニャに「あーん」してもらっている… シモネッタ提督「…フランチェスカったらあんな可愛い娘を隠しているなんて…くふふっ、隅に置けないわね……♪」 カサルディ提督「ほら、ちょっと目を放すとすぐこれだもん…参ったわね……」 …一方… 百合姫提督「ふふ…うちもそうだけれど、ここの娘たちも仲睦まじくて微笑ましいわね……」 足柄「はぁ…この「ただ事じゃない仲の良さ」をそれで済ましちゃう辺りが、ね」 スーツ姿の男性「……さて、なにを食うか…晴れやかなイタリアの空にふさわしい腹具合だ…」 龍田「いかにもうちの提督らしいわねぇ…きゃっ!?」足早に歩く地味なスーツ姿の男性と軽くぶつかった… 男性「あ、すみません……お怪我はありませんか?」 龍田「え、ええ…」 百合姫提督「大丈夫、龍田?」 龍田「私は平気よぉ…それより、そちらもお怪我は……」 男性「あぁ、はい…って、もしかして日本の提督と艦娘さんですか?」 百合姫提督「ええ、そうですが……もしかしてそちらも日本の方ですか?」 男性「ええ、そうなんです…あ、実はわたくし、こういう者でして……」慣れた手つきで名刺を差し出す男性… 百合姫提督「まぁ、すみません…えぇと、「井之頭」さん?」 男性「はい、井之頭と申します……」 百合姫提督「まぁまぁ、イタリアまでわざわざ…商用でいらしたのですか?」 井之頭「ええ、その通りです…あ、今はちょっと急ぎの用事が……失礼します」 百合姫提督「はい…お仕事、うまく行くといいですね」 井之頭「どうも」 足柄「…何だかせかせかした感じの人だったわね」 百合姫提督「南イタリアののどかな鎮守府であんなに急ぐ用事があるとも思えないけれど…まぁ、きっと何かあったのでしょうね」 足柄「そうね…って……」 井之頭「……うーむ、困った…イタリア料理、パスタにするかピッツァにするか、ドリアにするか……いや、せっかくならいきなり肉にかぶりつくと言うのも悪くない……」 足柄「…あの人「急ぎの用事で」って言う割には、屋台の前で悩んでいるだけに見えるんだけど……」 龍田「そうねぇ、私にもそう見えるわぁ」 百合姫提督「うーん……だとしたら午後に商談か何かが控えていて、お昼を急がなくてはいけないのかもしれないわ。 …せっかくだから私たちも何か食べましょう♪」 足柄「そうね…龍田、何か注文したいなら私がしてあげるからね?」 龍田「ふふ、助かるわぁ…♪」 足柄「いいのよ、イタリア語ならそこそこ出来るし…代わりに一口ちょうだいよ?」 龍田「ええ、もちろん」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/416
417: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/12/06(木) 01:36:14.06 ID:x1vr9PdN0 …しばらくして・昼下がりの提督寝室… 提督「ふー…これで少しは満足した?」 アンナ「ええ、被告人への告訴は取り下げにしてあげるわ…♪」 提督「そう、良かった……あら?」ベッドサイドの小机に置いてあった携帯電話がぶるぶると震え、「ピリリリ…ッ!」と着信音が響いた アンナ「……あなたの着信じゃない?」 提督「みたいね。もしもし…あ、お母さま♪ ええ、うん…そうね、一応駐車スペースは確保してあるから平気よ……うん、うん…分かった、待っているわね。チャオ♪」 アンナ「今の電話…お母さんから?」 提督「ええ、そろそろここに着くって電話…シルヴィアおばさまも一緒よ」 アンナ「そう…なら私も、お義母さまにあいさつしなくちゃね♪」 提督「…え」 アンナ「何よ?」 提督「いえ、構わないけれど…」 アンナ「決まりね……それじゃまだ時間はあるし、もうちょっとこのベッドを堪能させてもらうわよ♪」提督の枕に顔をうずめて息を吸い込む… 提督「もう、仕方ないわね……それじゃあ私は先に着替えるから」 …同じ頃・上空六千フィート… P-3Cの副操縦士「よーし、目標が見えた…機長「タラント第六」上空まで五分です」 アントネッリ「よろしい。アンジェ(天使)1からアンジェ2、アンジェ3…これから隊形を組んで鎮守府上空を通過、一周してからチャフ・フレアの発射訓練を行うぞ」 …基地祭を迎えた提督へのちょっとしたプレゼントとして、チャフ・フレアを放つ「回避機動訓練」を鎮守府上空の空域にセットしたアントネッリ中佐……僚機二機が後ろに従い、低周波を奏でるエンジン音を響かせながら飛行を続けている… 僚機「アンジェ2了解」 アントネッリ「…いいか、私のカウントにちゃんと合わせろよ?」 僚機「分かっていますよ、隊長!」 アントネッリ「結構……それじゃあ私をトップに、くさび形陣形を組め!」 僚機「了解…2、3ともに位置につきました」 アントネッリ「よろしい、では三千フィートまで降下するぞ…!」 …一方・鎮守府… アンナ「今日は飛行機がずいぶんうるさいのね……昨日はここまでじゃなかったのに」 提督「…そろそろ時間ね……アンナ、着替えてテラスに出ましょう♪」 アンナ「えぇ? …何だかニヤニヤしてるけど、アクロバット飛行でも始まるっていうの?」 提督「まぁそんなところね…さ、早く♪」 アンナ「もう、分かったわよ…」脱ぎ捨てられていた服を着直すと、提督に手を引かれながらテラスに向かった… …鎮守府上空… アントネッリ「いいか、アンジェ1よりアンジェ2、3…フレア射出まで五秒前…トーレ、ドゥーエ、ウノ……フレア、フレア、フレア!」…C130輸送機の「天使の翼」ほど派手ではないにしろ、三機のP-3Cがタイミングを合わせてフレアを打ちだすと、上空に鮮やかな白い煙と明るい光が漂った… …鎮守府・二階のテラス… 提督「…さすがね、タイミングもぴったり」 アンナ「まぁ、すごい花火……あれって照明弾か何か?」 提督「ええ、ミサイル妨害のフレアね……ジュリア、上手だったわよぉー♪」上空を飛び去るオライオンに手を振る提督…すると提督が見えているわけではないだろうがP-3も軽く翼を振り、エンジン排気の薄い雲を残して飛んでいった… ……… … http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/417
418: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage] 2018/12/06(木) 10:46:56.20 ID:bRXIe96lo 乙。読んでるよ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/418
419: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/12/07(金) 02:23:56.40 ID:BXut0DCi0 >>418 どうもありがとうございます…書くのが遅いものでなかなか進みませんが、そろそろ提督とアンナの馴れ初めの話を投下するつもりです …ちなみに提督(小)×アンナ(小)の百合っぽいのも書くつもりですので、どうかお待ちください… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/419
420: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/12/07(金) 03:07:22.68 ID:BXut0DCi0 …しばらくして… 提督「あ、来たわ…♪」 …海軍憲兵に誘導されて駐車スペースに鮮やかなイタリアン・レッドの「アルファロメオ・ジュリエッタ」(初代)が停まると、クラウディアとシルヴィアが降りてきた…シルヴィアは綿のスラックスに白い開襟シャツ、淡い茶色のブレザー…クラウディアは秋らしく、カシミアらしいふわっとした白いセーターに明るい朽葉色のスカートと黒いタイツでまとめ、肩ひも付きのハンドバッグを持っている… シルヴィア「…フランカ、来たわよ」 クラウディア「ここはのどかでいい所ね♪」 提督「お母さま、おばさま、来てくれて嬉しいわ…ようこそ鎮守府へ♪」ちゅっ…と左右の頬にキスを交わす提督たち…… ライモン「お久しぶりです、夏休みの時は色々とありがとうございました」 クラウディア「いいのよ…って、あら」 アンナ「お久しぶりですね」 クラウディア「まぁまぁ…アンナ、貴女も来ていたのね♪」 アンナ「ええ、だって許嫁の基地祭ですから…クラウディアお義母さまも、シルヴィアおばさまも元気そうで何よりです♪」 クラウディア「ふふ、ありがとう」 シルヴィア「おかげさまでね…そちらのご家族は?」 アンナ「ええ、おかげで上手くやっています……今はフランカと話したいことがたくさんあるでしょうし、その話は後にしましょう?」 クラウディア「そうね、アンナには悪いけれど…ごめんなさいね?」 アンナ「いえ、いいんですよ……それじゃあフランカ、また後でね♪」 提督「ええ、チャオ……ふー、来てくれて助かったわ…」 シルヴィア「アンナも相変わらずのようね」 クラウディア「ええ、それにしても綺麗な大人の女性になって…どこかのモデルかと思ったわ♪」 シルヴィア「そうね」 提督「お母さま、おばさま、ここで立ち話もなんだから…食堂に行きましょう?」 クラウディア「あら、ありがとう」 シルヴィア「フランカ、ここは軍の施設でしょう…大丈夫なの?」 提督「ええ、通信室や武器庫でもない限りは大丈夫…それじゃあ案内するわ♪」 …食堂… シルヴィア「…それにしてもなかなか立派な施設ね……感心したわ」 クラウディア「うふふっ、フランカにはそれくらいの価値があるわ♪」 シルヴィア「クラウディアは相変わらずフランカに甘いんだから…ここで食事をしているのね」床に古代ローマ風のモザイク画が施してあったりと、広くて明るい上に装飾も優れている食堂に感心した様子で、ぐるりと辺りを見回した… 提督「ええ、うちの娘たちと一緒にね……ちょうどいい機会だし、紹介するわね。この優しげな貴婦人が、私の副官を務めてくれている戦艦「コンテ・ディ・カヴール」…それから高速スループの「ディアナ」…料理上手だから、厨房を取り仕切っているわ。それからこちらは大型潜「エットーレ・フィエラモスカ」…姉妹艦がない代わりに、潜水艦隊の訓練役をしているわ」 クラウディア「よろしくね、カヴール……フランカから聞いていた以上の美人さんね♪」 カヴール「まぁ、お上手ですね♪ こちらこそ提督のおかげで、鎮守府での生活を何不自由なく過ごすことが出来ております…それに、提督はお母さまと瓜二つでいらっしゃいますね♪」にっこりと笑みを浮かべてクラウディアとあいさつの接吻を交わす… クラウディア「ふふ、ありがとう…それから、あなたがディアナね?」 ディアナ「さようでございます…提督から、クラウディア様は大変な料理上手と伺っておりますし、ぜひご教示願いたいものです」 クラウディア「もう、フランカったら……それじゃあ時間があったら何か作ってみるわ。ディアナの参考になればいいけれど…」 ディアナ「嬉しゅうございます」 シルヴィア「それからあなたが大型潜の「フィエラモスカ」ね…いつもうちの娘を支えてくれてありがとう」 フィエラモスカ「いえ、こちらこそ…提督から紹介して頂きました、エットーレ・フィエラモスカです」 提督「さてと、そのうちにみんなも入れ替わりで戻ってくるでしょうし…ところでお母さまたちはお昼を済ませたの?」 クラウディア「いいえ、せっかくだからここで何か買ってあげようと思って…ね、シルヴィア♪」 シルヴィア「ええ。だから案内してちょうだい…私もクラウディアも、お腹を空かせたら何をしでかすか分からないわよ?」口の端に笑みを浮かべて冗談めかした… 提督「ふふっ、了解しました♪」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/420
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