イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (964レス)
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436: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/12/27(木)01:43 ID:nbUmKwZF0(1/2) AAS
提督「ところで、マリー」

エクレール提督「なんですの?」

提督「トゥーロンからはどうやって来たの?」

エクレール提督「あぁ、そのことですか…まずは車で最寄りの空軍基地へ参りまして」

提督「あのムール貝みたいなDS19?」

エクレール提督「いえ、今回は公用車の「ルノー・ルーテシア」ですわ……もっとも、フランチェスカはルーテシアと言うのがいかにフランスらしい由緒ある名前で、どういう来歴があるかなんてご存じないでしょうけれど?」

提督「ルーテシア…ルテチア…ってパリの古い名前でしょう…そうよね、チェザーレ?」

チェザーレ「いかにも……当時ガリアの一部族が住んでいた街の名であるな」

エクレール提督「…むっ」

チェザーレ「ちなみに、パリと言う名前は後にルテチアに入植したパリサイ(パリシー)人から来ているのだ…まぁ何にせよ、ローマとは比べ物にならぬ小さな集落と言うことだな」

エクレール提督「むぅ…っ」

提督「ふふ…あなどってもらっては困るわね。それから?」

エクレール提督「ええ…それから空軍基地に駐機している鎮守府製の「コードロン・シムーン」で、グロッタリーエまで飛んで参りましたの」

(※コードロン・シムーン…1930年代に開発された単発四人乗りの小型郵便・連絡機。性能が良く素直な操縦性が評価され、フランスの航空会社や、「星の王子様」の作者で知られるサン・テグジュベリなど多くの冒険飛行家に愛用された。一部は連絡機として戦前・戦中のフランス空軍にも配備された。220馬力のルノー製エンジンを搭載し、最高速度300キロ前後…C500に始まり多くのサブタイプがあり、名前の「シムーン」は砂漠の風のこと)

提督「シムーンねぇ…乗る前にちゃんとキスはした?」

エクレール提督「…どういう意味ですの?」

提督「あー…いえ、分からないならいいわ」

百合姫提督「……もしかして上手く編隊を組んだら、リ・マージョンできるかも知れないわね?」

提督「そういうこと♪」

エクレール提督「ですから、さっきから何が言いたいんですの?」

提督「気にしないで、私と姫の間で通じる暗号みたいなものだから」

百合姫提督「ええ…♪」

エクレール提督「どうも引っかかりますわね…まぁいいですわ」

グレイ提督「それはそうと、カンピオーニ提督」

提督「はい、何でしょう?」コーヒーを優雅にすすりつつ、にこやかに返事をした

グレイ提督「あの「許嫁」の方がいらっしゃいましたわ」

提督「けほっ、こほっ…!」

アンナ「フランカ、そろそろ話は済んだでしょう? あ、それと貴女「ディアナ」だったわよね……私にもカフェラテをお願い♪」別のテーブルから椅子を持ってきて、ちゃっかり隣に腰かけるアンナ…

ディアナ「…はい」

提督「あの…アンナ、今はちょっと……」

アンナ「コーヒーとお菓子を並べて優雅にお茶してるところなのに、私がいちゃいけないの? …皆さんはどう?」

シモネッタ提督「私は構いませんよ、フランカのお友だちなら歓迎です♪」

カサルディ提督「うん、私も構わないわ…それより、フランカったらこんなきれいな女の人と付き合ってたの?」

提督「あー、いえ…アンナとは……」

アンナ「フランカとは幼いころからの許嫁なんです…アンナです、よろしく♪」

シモネッタ提督「そうでしたか…フランカとアンナさんはお似合いですし、いい婦妻になりそうですね♪」

カサルディ提督「フランカ、おめでと……う?」

提督「はぁ…ぁ」

カサルディ提督「……ねぇフランカ、もしかしてめでたくない?」

提督「ええ、全然めでたくないわ…まるでジョロウグモの糸に絡められた蝶の気分よ……」

カサルディ提督「…あらまぁ……」
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