イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (956レス)
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467: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2019/01/27(日)02:05 ID:4MZDbiY50(2/2) AAS
メッセ兵曹長「…それにしても、揃いもそろって「士官学校の女たらし」が三人とも揃うとはな……世も末だな」

カサルディ提督「言いますね、教官」

メッセ兵曹長「おい、私はもうお前たちの教官じゃないぞ…もっとも、また士官学校に入るって言うなら鍛えなおしてやるが?」

カサルディ提督「…遠慮しておきます」

メッセ兵曹長「そうだろうな」

ライモン「…あの、提督…少し気になっていることが……」

提督「なぁに?」

ライモン「いえ…いくら卒業したとはいえ、提督方は元教官ともずいぶん親しげでおられますから……」

提督「あー、その事?」

シモネッタ提督「ふふっ…話しても構わないわよ、フランカ?」

カサルディ提督「別にそこいら中に触れ回るわけじゃなし…私も構わないけど」

提督「…教官?」

メッセ兵曹長「もうお前たちは卒業してるんだ、私はどうのこうの言う立場じゃないな」

提督「なら…ちょっとした昔話でもしましょうか♪」

…士官候補生時代・リヴォルノ…

メッセ教官「…訓練生の諸君。私は体育教官と君たちの担当教官を兼ねる、エウリディーチェ・メッセ一等兵曹長だ。 諸君はここに入るまでは高校生だったり大学生だったり、場合によっては大学院にいたかも知れない……が、今日からはたるんだ女子学生気分ではなく、士官学校の規則にのっとった規律正しい生活をしてもらう!」

…入学式を終えたばかりの礼服姿でいる候補生たちの前に立って、何一つ見逃さない目をしているメッセ兵曹長……白い礼服には四列も五列も勲章の略綬が付いていて、茶色がかった髪の毛はバッサリと短く切ってある…

候補生一同「「はい」」

メッセ教官「声が小さいぞ、もっと大きな声で!」

一同「「はいっ!」」

メッセ教官「そうだ。ところで、軍隊モノの映画や何かでこういう場面が良く出てくるだろう……何故だかわかるか、アマルフィ?」

士官候補生「わ、分かりません…」

メッセ教官「分からないことは恥ずべき事じゃないんだ、もっとはっきりと答えろ。…ではカンピオーニ、お前はどうだ?」

カンピオーニ候補生(提督)「えぇと…海の上でも聞こえるようにです」

メッセ教官「正解だ、カンピオーニ……だから海軍士官は声が大きいのだ。諸君の可愛らしい声では嵐の音にかき消されて命令が届かないぞ。もっとオペラみたいに腹から声を出せ…分かったな?」

一同「「はい!」」

メッセ教官「結構。部屋割りはさっき言った通りだ…明日からは講義が始まるから、きっちり準備をしておけよ。以上!」
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