イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (956レス)
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468: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2019/01/28(月)01:53 ID:+Vu0kPQa0(1) AAS
…候補生寝室…

短髪の候補生「えーと…あ、私が上か……」礼服をクローゼットのハンガーにかけると、割り当ての書かれた紙とベッドの番号を見比べた…

提督「ええ、そうみたいね」

…入学前に肩甲骨辺りまで伸びていたしなやかなロングヘアーを短くして、ついでに切った髪を病気の人のカツラのために寄付(ヘア・ドネーション)してきた提督だったが、それよりもさらに短い髪をしている候補生……わりと小柄でほどよく日に焼け、気持ちのいい爽やかな笑顔を浮かべている…

候補生「それじゃありがたく……あ、名前を聞いてなかったね」

提督「カンピオーニよ…フランチェスカ・カンピオーニ」左右の頬に軽く口づけをする提督…

候補生(カサルディ提督)「初めまして、フランチェスカ……私はルクレツィア・カサルディ。よろしく」

提督「ええ、こちらこそ」

カサルディ提督「出身は?」

提督「カンパーニア州、ガエタの近くよ…あなたは?」

カサルディ提督「ルクレツィアでいいわ……私は生まれも育ちもリーパリ諸島。もっとも、高校の時はシチリアの学校に入ったけど」

提督「へぇ…リーパリはきれいなところだって聞くし、一度行ってみたいわ」

カサルディ提督「この「深海お化け」の騒ぎが収まったらね……それじゃ改めてよろしく。フランチェスカ」

提督「よろしくね、ルクレツィア♪」

…翌日・運動場…

メッセ教官「…よーし、準備運動は終わったな。それでは最初に諸君がどれだけ運動が出来るのか、ちょっとした体力トレーニングを行う……隣同士で組んで、左側の者から腹筋二十回!」

カサルディ提督「ほら、脚を押さえておいてあげるから…さ、始めて?」青色のトレーニングウェアに身を包んだカサルディ候補生は、色白で柔らかそうな提督に比べて、ガゼルのように無駄のない身体をしている……膝を立てて寝ころんだ提督の、しっとりとした長い脚を抱え込む……

提督「ええ……んっ、ふ!」

カサルディ提督「…いーち」(…うわ、フランチェスカの身体ってば柔らかい……///)

提督「ふぬぬ……っ!」

カサルディ提督「にーい…」

提督「んぐぅ…!」

カサルディ提督「さーん……ほら、頑張って!」

提督「そんなこと…言われて…も……んっ!」

カサルディ提督「よーん…」

メッセ教官「……まだ終わらない組はあるか? …ベルディーニ候補生、カンピオーニ候補生、ヴェルディ候補生、もっと早くするんだ!」

提督「はぁ、はぁ…ふん……っ!」

メッセ教官「…カンピオーニ訓練生、しっかりしろ。もっと速く上体を起こすんだ!」

提督「今……やっていま…す!」

メッセ教官「ふぅ、分かった……訓練生諸君、注目! 今から私が腹筋のコツを教えてやるから、よく覚えておけ!」迷彩服に身を包んでいるメッセ教官がみんなの前で寝転がると、後頭部に手を当てて勢いよく腹筋をやり始めた…

候補生「…うわ、速い……!」

メッセ教官「どうだ…とにかく腹筋の時は一気に上体を起こすことだ。なぜなら、腹筋が一番苦しいのは上体が斜めになった時だからだ……腹筋が苦手な者は、たいてい「上体を起こす勢い」が足りないから途中で起き上がれなくなり、それでなくても苦しいものが余計に苦しくなってしまう…分かったか?」

一同「「はい、教官!」」

メッセ教官「よろしい……さぁカンピオーニ候補生、今私が教えたようにしてやってみろ」

提督「はい、教官……んっ!」

カサルディ提督「…ごーお……うん、いい調子♪」

提督「ふぅ…っ!」

メッセ教官「そうだ、その調子だ! …身体は資本だからな、鍛えておいて損はないぞ!」

提督「ひぃ…ふぅ……!」

カサルディ提督「ほら、あと五回…!」

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