イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (957レス)
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470: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2019/02/03(日)03:00 ID:Ry1EXfmW0(1) AAS


ライモン「ところで…提督とシモネッタ提督はどうしてお知り合いに?」提督たちのおしゃべりを邪魔しないようにと、グレイ提督たちは気を利かせて庭に行っているので、椅子を近寄せて隣に座った…

カサルディ提督「確かに気になるわよね……フランチェスカとエレオノーラの好みときたら、まるで反対だもの」

提督「まぁそうね…」

シモネッタ提督「ふふ、私はフランカみたいに年増を食べる趣味はないの…♪」優雅に紅茶をすすりつつ、隣に座っているマエストラーレのお尻に手を伸ばした……

マエストラーレ(ヴェネツィア)「もうっ…///」ぺちっ!…と手の甲を軽く叩いた

シモネッタ提督「もう、マエストラーレのいじわる…♪」

提督「またそうやって……エレオノーラみたいな趣味を持っていたら、いつか逮捕されるわよ?」

シモネッタ提督「心配しないで…私は普段からお行儀よく過ごしているもの」

カサルディ提督「ま、エレオノーラのお行儀がいいかどうかはさておき…」

………

…士官学校・教室…

教官「さて…諸君はここで海軍史について勉強することになる。過去の戦争で各国の指揮官たちが犯した失策を学ぶことで、同じ過ちを繰り返さないで済むわけだ」教室に座っている士官候補生たちを前に、中年の教官が講義を始めた…

カサルディ提督「はぁ、参ったな…私、歴史とかって苦手……」小声で提督にぼやくカサルディ提督…

提督「そう? 昔の話って面白いと思うけれど?」

カサルディ提督「…フランチェスカは歴史得意だもんね……」

教官「さて、今日は初回だからな。簡単なイタリア近・現代史の振り返りと行こう……さて、イタリア王国海軍の基礎はガリバルディのイタリア統一運動と、両シチリア王国がそれに帰順したことにより出来上がり……」

提督「…」ノートをつけながら、熱心に聞いている提督…

教官「ではこの問題を…シモネッタ」

シモネッタ候補生(シモネッタ提督)「はい」

教官「第二次大戦への旧イタリア王国の参戦はいつだったか?」

シモネッタ提督「1940年6月10日です」

教官「結構。座りたまえ…では旧イタリア王国が英仏に宣戦布告したのはなぜか? …カンピオーニ」

提督「はい。当時のドイツが我が国の仮想敵であったフランスを撃破しつつあったことで、当時の政府が「このままでは戦後得られるかもしれない賠償を手にできない」と考えたからです」

教官「よろしい…平たく言えばイル・ドゥーチェ(ムッソリーニ)の思い立った火事場泥棒ということだな。そのせいでイタリアは大やけどをしたわけだ……ところで、そこの四人は大したものだな?」

提督「…と、言いますと?」

教官「諸君の名前だ。ベルガミーニ、ビアンケッリ、カサルディ…それにカンピオーニ。いずれも大戦中の提督と同じ苗字じゃないか…末は海軍提督に違いない!」

一同「「くすくすっ…♪」」

提督「あー……そうなれるよう努力します」

教官「結構だ…では座ってくれ、提督」

提督「///」

教官「さて、講義を続けようか…」
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