イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (953レス)
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549: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2019/07/13(土)12:08 ID:fxanT8bT0(1) AAS
チェザーレ「…さてと、アンティパスト(前菜)は……ほう、カプレーゼか」

提督「ええ。もうトマトの時期も終わりだから」

チェザーレ「いよいよ秋が深まってきたということか…だが、まだ味は濃いな」

提督「おいしい?」

チェザーレ「無論だ。提督が作ってくれたのだろう?」

提督「あら、どうして分かったの?」

チェザーレ「なに、提督の愛情が味に伝わってくるのでな…」

提督「…まぁ///」

チェザーレ「…と言いたいところではあるが、本当はオリーヴオイルの量や盛り付けかたが違うから分かったのだ」

提督「もうっ……そう言われて少し胸が「きゅん」としたじゃない…///」

チェザーレ「……少しだけか、提督?」顔を近づけてささやいた…

提督「…っ、回答は控えさせていただくわ///」

チェザーレ「はははっ…どうやらチェザーレもまだまだ捨てたものではないらしい♪」

ガリバルディ「そりゃあもう、女たらしで有名なチェザーレだものね」

カヴール「ええ、まったく。姉としては頭の痛い限りです…♪」苦笑いしながらナスやズッキーニの煮込みを取り分けるカヴール…

エウジェニオ「しかも人妻ばっかり狙って…ね♪」いたずらっぽく指先で投げキッスを投げた…

チェザーレ「こらこら。人聞きの悪いことを言うものでないぞ、エウジェニオ」

エウジェニオ「あら、違ったかしら?」

チェザーレ「うむ、大違いだ……たまたま好みの女性に人妻が多いというだけのことだ♪」

エウジェニオ「あら、それは失礼♪」

レモ「くすくすっ…「ハゲの女たらしが来たぞ、女を隠せ!」だねっ♪」(※「ハゲの女たらし…」 古代ローマでは将軍が市内を凱旋する時に軍団兵がはやし立てるしきたりがあり、その時チェザーレが言われたとされる)

チェザーレ「こら、髪の事は言うな…まったく口の悪いやつだ」

レモ「じゃあレモに何かよそってくれる? そうしたらしゃべらないで済むもの♪」

チェザーレ「やれやれ……ではパスタも来たことだから、うんと頬張るがいい」リガトーニ(太い筒状のパスタ)によく絡むボロネーゼをたっぷりとよそった…

ローマ「それは私の自信作ですよ、ジュリオ…どうぞ味わってみてください」

チェザーレ「ほう、ローマの手づくりとは嬉しいものだな。どれどれ…」

…普通の「サルサ・ポモドーロ」(トマトのソース)と違って、炒めた肉と玉ねぎをたっぷりの赤ワインで伸ばす「ボロネーゼ」…見た目は赤みの強いポモドーロより濃く、まさにワイン色をしていて、味も深い渋みがあって「大人の味」と言った風格がある…

チェザーレ「…ふむ。うむ……」

ローマ「…どうですか?」

チェザーレ「うむ、うまいぞ…チェザーレはあまり食い物の評価が出来ぬのだが、これは本当に美味い」

ローマ「それはよかったです……量もたっぷりありますからね?」

チェザーレ「それは何よりだ」

ディアナ「ですがあまり食べ過ぎないようになさって下さいませ、これから主菜が来ますから」

チェザーレ「なに、まだ腹の方は大丈夫だと言っているよ…♪」
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