イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (965レス)
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579: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2019/09/26(木)02:40 ID:+a4vyBsG0(1) AAS
…午前中…
提督「…デルフィーノ、資料棚から『リビア・ボン岬方面・その2』って書いてあるファイルを取って来てもらえる?」
デルフィーノ「了解です」
…ローマにいた時から暇な時間を見つけると、データベースにアクセスしては各鎮守府の様々な作戦計画を眺めていた提督……鎮守府に着任してからは役に立ちそうな過去の作戦や気になる情報を見つけては印刷して、資料棚のファイルに収めていた……それを次々と持ち出しては、参考になりそうな航路や護衛計画を探した…
ザラ「提督、海図を持ってきました」
提督「ああ、ありがとう……ライモン、気象課から来週と再来週の気象通報が届いていたわよね。持ってきてもらえる?」
ライモン「ここにありますよ」
提督「さすがライモン、気が利くわね……それじゃあ後は透明シートを…カルドゥッチ、そっちのすみっこに重石を載せてくれる?」
カルドゥッチ「了解」
提督「あ、もうちょっとそっち側を引っ張って……そう、それでいいわ」…テーブルいっぱいに広げられたイオニア海の海図に書き込み用の透明シートをかぶせ、赤や青の油性ペンを取り出した……
提督「うーん……まずは輸送する物資の重さと体積を考えて輸送する艦を決めないと……」
ライモン「そうですね」
提督「と言っても、これだけの物資を高速で運ぶとなると…軽巡には少し厳しいわね」
ガリバルディ「そうね。あの時のジュッサーノたちみたいに、艦橋にまでドラム缶やらなんやらを載せて…っていうのは願い下げにしたいわ」
提督「…となると、やっぱり……」
………
…
ディアナ「…お呼びでしょうか、提督?」
提督「ええ、実はね……今度の作戦、ディアナに物資の輸送をお願いしたいと思っているの」
ディアナ「はい。わたくしも内心そうではないかと思っておりました」
提督「…普段は厨房で料理を任せているばかりなのに、急に作戦に参加してほしいなんて言われて戸惑うかもしれないけれど……え?」
ディアナ「ふふ、ですから存じておりますよ…当時から「高速輸送任務」と言えばわたくしがよく担当しておりましたから」
提督「あー、まぁ…それはそうだけれど、今まで練度維持の基礎訓練以外で出撃する機会はなかったし……大丈夫?」
ディアナ「はい」
提督「…もし難しいと思ったら、いつでもそう言ってくれてかまわないわよ?」
ディアナ「お気づかい嬉しく思います……ですが、わたくしとて海軍に籍を置く「艦娘」の一人ですので」
提督「そう…では、お願いするわ」
ディアナ「よしなに…♪」
提督「…ありがとう、助かるわ」
ディアナ「お気になさらず……ですが、困りましたね…」
提督「…何か問題があるの?」
ディアナ「ええ、少々気にかかる事が…」
カヴール「それは穏やかではありませんね……どこか具合でも悪いのですか?」
ディアナ「そうではありませんが…わたくしが出撃している間、ここの食事は誰がまかなえばよろしいのでしょう?」
ガリバルディ「ぷっ……くくくっ♪」
マエストラーレ「…提督が頭を抱えるような厳しい作戦を前にして、それが気になるの?」
ディアナ「ええ……日々の活力として、三度の食事は大切ですし…」
アッチアイーオ「大丈夫よ、うちにはエリトレアだっているじゃない」
ディアナ「それもそうですが、彼女一人では荷が重いでしょうから……作り置きでもしておきましょうか」
提督「ふふっ、それに関しては任せるわ…♪」
デルフィーノ「ふぅ…作戦に関わることじゃなくて良かったですよぅ……」
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