イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (952レス)
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74: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/02/13(火)02:45 ID:FWz1EF2O0(2/3) AAS
…しばらくして・クィーンの部屋…
G級「連れて参りました、陛下」
クィーン「ご苦労様です…下がってよろしい……」
提督「…それで、私にどのようなご用でしょうか?」
クィーン「ええ…実を言いますと、そろそろアドミラルにはお帰りになって頂きたいと思っているのです……」
提督「そうですか」(ふぅぅ…これでようやくライモンに会えるし、深海棲艦の作るイギリス料理ともおさらば出来るわね♪)
クィーン「はい……この一週間ばかりアドミラルを「捕虜」とはいえ我が方でもてなしておりましたが、あまりアドミラルにいられると余の部下たちに悪影響があると考えているのです…したがって、余はアドミラルを数日中に潜水艦に乗せてお返しするつもりです……」
提督「悪影響ですか…「あまり美味しいイタリア料理を食べさせるな」という訳ですね♪」
クィーン「ふふ……それもありますが、アドミラルもお気づきでしょう…彼女たちの態度を」
提督「…と、言いますと?」
クィーン「アドミラルの写真を回しては色欲を覚えている者たちがいるのですよ…なかなか刺激的な写真ですから……」
提督「あ、あれは…その…///」(もうあちこち触られたりしているけど…)
クィーン「…存じております。とにかく余は地中海での勝利のために戦っているのですから、イタリア料理や数枚の写真のせいで戦意を失ったり、集中を乱されては困ります……それに、なかなかあのG級を手厚くもてなしてくれたそうですから、その礼として解放することに決めました……ついてはこれを」一枚の便せんとペンを差しだした
提督「…これは?」
クィーン「受け渡しに際して余の部下を攻撃しないようアドミラルの艦隊に伝えるのです…さぁ、お書きなさい」
提督「はい……これでよろしいですか?」
クィーン「よろしい…余に嘘をついていればわかりますから。では、どうぞお戻りなさい……」
提督「はい、クィーン」(…あぁ、やっと太陽の下に戻れるのね♪)
クィーン「それと言っておきますが、ここにも日の当たる場所はありますよ…」
提督「…え?」
クィーン「…聞かれませんでしたから余も言いませんでしたが、廊下の石段を登って行けば見張り台があります……」
提督「…では後で日光浴をさせてもらいます」
クィーン「ええ、ご自由に…」
………
…その日の夜・カンピオーニ家の海岸…
ライモン「…ふぅ」青っぽい明るい月を眺めながらため息をついているライモン…横には提督にもらった豪奢なナイトガウンを羽織ったチェザーレが立っている……
チェザーレ「ライモンド、今日はもう疲れたろう…もう休むことだ」
ライモン「ええ……ですが提督もどこかであの月を見ているかもしれないと思うと、なかなか戻れなくて…」
チェザーレ「うむ、気持ちは分かるが……ん?」ふと視線を落とし、波打ち際に揺れている瓶を見つけたチェザーレ
ライモン「どうしました?…あ、瓶ですね……中に何か入っています…」
チェザーレ「うむ、手紙のようだが……ちょっと待て、ライモンド。この字は提督のものではないか?」
ライモン「!?」慌てて瓶の外から見える字を月明かりにかざす…
チェザーレ「どうだ?」
ライモン「…はいっ、間違いありません!……ムツィオ、クラウディアさん、シルヴィアさん!」瓶をしっかり抱えると、家に通じる小道を駆け上がっていく…
チェザーレ「…ふふ。それにしても、さすがチェザーレたちの提督よ…「瓶に入った手紙」とはなかなかロマンティックではないか……ライモンド、そう慌てると転んでしまうぞ?」ライモンの後を追って小道を上るチェザーレ…
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