イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (965レス)
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760: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2021/05/01(土)03:36 ID:6azsiJke0(1) AAS
…とある日…

提督「おはよう、デルフィーノ」

デルフィーノ「おはようございます、提督…目覚めのカフェラテをどうぞ。ミルクはぬるめで砂糖ひとさじです♪」

提督「グラツィエ……ずいぶんと天気が悪いわね。気象通報は?」

デルフィーノ「はい、ここに持ってきてあります」

提督「ありがとう…どれどれ……」まだ起き抜けで歯を磨いただけの提督はナイトガウン姿のまま執務室の椅子に座ると、コーヒーカップ片手に気象通報のプリントアウトを読んだ……

提督「……イオニア海に低気圧が接近、現在中心気圧980ヘクトパスカルでなお発達中。風は南西風、風力4から5…波高2メートルから4メートル…海況は今後さらに悪化する見込み。イオニア海並びにティレニア海南部に波浪注意報および航行注意情報……」そこまで読み通すと後ろを向き、執務室の窓から空を見上げた…

提督「……確かにこれは時化そうね」

デルフィーノ「はい…黎明哨戒から戻ってきたレオーネたちも「今日はひどくガブった」と言っていました」

提督「そうでしょうね……とりあえず駆逐艦は今日の出撃を取りやめ、哨戒は潜水艦の娘に任せましょう」

デルフィーノ「分かりました。それじゃあ私が伝えてきますか?」

提督「いいえ。代わりに出撃してもらう娘には苦労をかけるのだから、私が直接伝えることにするわ」

デルフィーノ「了解♪」

提督「アッチアイーオは作戦室?」

デルフィーノ「そうです」

提督「それじゃあ後で立ち寄ってあげないとね……」

…数十分後・待機室…

提督「おはよう、みんな……こんなお天気の時に出撃をお願いして悪いわね」

オタリア「仕方ないですよ。このうねりの中で駆逐艦を出撃させたって哨戒になりませんもの…私たち大型潜にお任せ下さい」

ガリレオ・ガリレイ「そういうことね」

コマンダンテ・カッペリーニ「それに提督がお天気を悪くしたわけじゃないんですから…謝らないで下さい♪」

トリチェリ(U)「その通りです……あ、前の哨戒組が戻ってきたみたいですね」

アクィローネ(「北風」)「…まったく、今日のお天気ときたらばっかじゃないかしら……ひどい時化になってきたわね」

トゥルビーネ(「旋風」)「頭からつま先までびしょ濡れだものね。あぁ、提督…おはようございます」

提督「ええ、おはよう…この天気の中ご苦労様。きっと冷えたでしょうし、お風呂に入っていらっしゃいな」

…身体のあちこちからポタポタと雫を垂らし、濡れた髪を額に張り付かせた姿で敬礼するトゥルビーネたちに答礼すると、慈しむような表情を浮かべてねぎらった…

ニコロソ・ダ・レッコ(ニコ)「ああ、そうさせてもらうよ……もっとも、ドック脇のシャワーで潮気は軽く落としてきたけれどね」

提督「時化の具合はどう?」

アントニオ・ピガフェッタ「そうですね…これからもっと荒れてくる気がします」

提督「やっぱり……分かったわ、ありがとう」と、提督の足元にルチアがやって来て身体を擦り付けた……

ルチア「ワフッ…♪」

提督「あら、ルチア…でもこのお天気だから、お散歩はちょっと無理ね……ブラシをかけてあげるから、それで我慢して?」

ルチア「クゥーン……」
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