イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (953レス)
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768: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2021/05/25(火)02:40 ID:QNjW4uNI0(1) AAS
…夕刻・提督が借りているアパートの部屋…

提督「…ちょっとここで待っててね、部屋を片付けてくるから」キーリングを取り出して鍵を開けると、笑みを浮かべて手で押しとどめるようなジェスチャーをした…

美人士官「ふふ、そう焦らなくたっていいわよ……ちゃんと待っていてあげるわ♪」

やせっぽちの士官「そうそう。フランカが「一人遊び」で使った玩具をしまう間くらい待っていてあげるもの……」

提督「もう。私は基本的に道具を使わない主義よ…忘れた?」

やせっぽちの士官「そう言えばそうだったわね…」

ぽっちゃり士官「ほら、いいから早く片付けてきなさいよ♪」

提督「あぁ、そうだったわね……」いそいそと部屋に入ると、クッションの形を整えると洗濯物を浴室のカゴに放り込んで目隠しのタオルをかぶせ、それから部屋の上空に向けて軽く香水を吹いた……

…数分後…

提督「ふぅ、お待たせ…」

美人士官「待つって言うほど待ってないわ……もう入ってもいいのね?」

提督「ええ、どうぞ♪」

栗色髪の士官「それじゃあお邪魔します…なんだ、きちんとしているじゃない♪」

提督「表向きだけはね……さ、どうぞかけて? それと椅子が足りないから、ベッドに腰かけてくれて構わないわ」

美人士官「それじゃあ私はベッドでいいわ…どうぞ皆は椅子を使って?」

やせっぽちの士官「それはご親切に……でも私は身体が骨張っているから、椅子だと腰が痛くなるの。だからベッドにするわ」

ぽっちゃり士官「反対に私はご覧の通りでしょ? 椅子なんかに座った日には椅子が壊れるか、肘掛けの間に挟まって抜けられなくなっちゃうのがオチね……と言うわけでベッドに座らせてもらうわよ、フランカ♪」ぽっちゃりとした丸っこい顔にえくぼを浮かべ、ベッドに腰かけた…

提督「ねえ、何も皆してベッドに座ることはないじゃない……これから夕食にするけれど、飲み物は何がいい? あるのは白、赤、カンパリ、アプリコットリキュールがほんの一口、まだ開けてないグラッパが一瓶…あとはミネラルウォーターに炭酸水、紅茶、コーヒー……冷蔵庫にオレンジとレモンがあるから、絞ればオレンジジュースとレモネードもできるわ」

やせっぽちの士官「それじゃあ赤ワイン…」

勝ち気そうな士官「私も赤で」

美人士官「私はカンパリソーダを♪」

ぽっちゃり士官「白があるなら白をもらうわね」

栗色髪の士官「じゃあカンパリオレンジにしてくれる?」

提督「了解、それじゃあ今から何か作るわね…と言っても残り物か、すぐ作れるものばかりだけれど♪」

…提督は部屋を片付けるついでに、お出かけの時に着ていた栗色のタートルネックを着心地のいいロングワンピースに着替えていたが、その上にエプロンをつけた……それぞれにグラスを渡すと、少し手狭な台所に戻って忙しく立ち回り始める…

ぽっちゃり士官「良かったら何か手伝おうか?」

提督「そうねぇ、それじゃあそこにフォークとナイフ、スプーンがあるから並べておいてもらって……とりあえずはそれくらいかしら」

ぽっちゃり士官「ん、分かった♪」肉付きのいいおばさん体型ではあるが、動きはバレリーナのように軽やかでテキパキしている…

提督「…それからおつまみ代わりにアンティパスト(前菜)をどうぞ♪」冷蔵庫に残っていたルッコラやトマトを適当に切ったりちぎったりして器に盛り、残っていた瓶詰めのオリーヴと固ゆでの卵をスライスして散らした…

美人士官「ねぇフランカ、夕食はまだ待てるから一緒に座りましょう……ね?」

やせっぽちの士官「…と、狼が舌なめずりをしながらいいました」

ぽっちゃり士官「ぷっ…♪」

勝ち気な士官「あっははは…傑作♪」

美人士官「もう……そんなつもりじゃないわよ?」

提督「ふふっ、もうちょっとだけ待っててね…はい、お待たせ♪」自分のグラスを持ってくると椅子に腰かけてフォークを手に取った…

栗色髪の士官「それじゃあいただきますか……」

提督「ええ、召し上がれ♪」

………


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