イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (953レス)
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769: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2021/05/29(土)03:52 ID:nFNXQIHz0(1) AAS
美人士官「相変わらず料理が上手ね、フランカ」

提督「グラツィエ♪」

ぽっちゃり士官「本当にね……このパスタも本当に美味しいわ。こんなに美味しい料理をごちそうになったら食べ過ぎちゃって、ますます太っちゃうわよ♪」そう言うと肌つやのいい頬にえくぼを浮かべ、派手なウィンクを投げてみせた…

提督「ふふーん♪ …実はね、そのレシピは私が母親に教わった「とっておき」の一つなの」

勝ち気そうな士官「へぇ……つまりフランカは今日の夕食が「とっておき」だと思ってるわけか」
省37
770: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2021/06/06(日)02:16 ID:/FUgEzhX0(1) AAS
提督「あっ、ふあぁ……あふっ♪」

美人士官「ん、んっ…んんっ♪」

…腕を伸ばして飲み干したワイングラスをベッド脇の小机に置くと、そのまま指と脚を絡め合い、長いキスをする……白くほっそりした美人士官と、ほのかにクリーム色を帯びた豊満な提督は好対照で、揺らぐ炎のようにベッドの上で脚が交差する…

美人士官「フランカ……フランカ…っ♪」

提督「アウローラ…はむっ、ちゅぅ……っ♪」
省37
771: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2021/06/08(火)01:39 ID:VzmfaJYu0(1) AAS
…翌朝…

ぽっちゃり「おはよう、フランカ……おはようってば♪」

提督「おは…ふあぁぁ……///」あくびをもらし、口元に手を当てた…

ぽっちゃり「ふふ、寝起きの顔も可愛いわよ……目は覚めた?」

提督「ふわ…ええ、まぁどうにか……」
省37
772: ◆b0M46H9tf98h [saga] 2021/06/14(月)02:56 ID:lYmtJ9450(1) AAS
…夕食後・バーカウンター…

ニュース番組「……低気圧は勢力を弱めつつありますが、依然として海上は風力4〜6程度の風が吹き荒れ、波浪注意報も発令されています。また、リビア沖で数隻の貨物船から救難信号が発信され、現在海軍と沿岸警備隊が救助にあたっているとのことです…」

ガリバルディ「…この時化の中で難航だなんて、聞くだけでもいただけないわ」

提督「そうね…気象通報によると、この低気圧もあと数時間で通り過ぎるっていう話だけれど……」

ザラ「嵐が無事に過ぎ去って、こっちにまで救援要請が回ってこないで済めばいいわね」
省37
773: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2021/06/19(土)13:39 ID:gYeCE8mI0(1) AAS
…十数分後…

ポーラ「ポーラより「ワン・スイ・グランド」へ、これより曳索を投げます…どうぞ」

貨物船「了解、受け入れ準備完了…投げて下さい!」

ポーラ「それでは、トーレ、ドゥーエ、ウーノ……それっ!」

…ポーラは浪に振り回される貨物船と衝突しないよう絶妙な位置に艦を寄せ、後甲板の旗竿の辺りから小アンカーの重りをつけたロープを投げ縄のように振り回してから放った……ロープには丈夫な鋼鉄製ワイヤーが繋がれていて、がちゃんと派手な音を立てて船首甲板に落ちたアンカー付きロープを目立つ黄色の防水外套を着込んだ貨物船の乗員たちが、つるつると滑る甲板上で悪戦苦闘しながらもどうにか受け取ってたぐり寄せ、ワイヤーを結びつける…白い波飛沫で時々船員の姿が隠れる中で数分ばかり待っていると、無事に曳索を結びつけたらしく船員が手を振った…
省30
774: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2021/06/22(火)03:26 ID:R14M7mbl0(1) AAS
…鎮守府・庭…

アッチアイーオ「……だいぶ荒れたみたいね」

提督「そうねぇ、これでもここは波が穏やかな場所なわけだし…そう考えると昨日の時化は相当だったのね」

…鎮守府が面している海は数キロほど離れた西側の岬と、鎮守府のレーダーが据えてある東側の小さな岬に挟まれた緩やかな三日月型の湾になっていて、内湾ほどとは言わないまでも波穏やかなはずだった……が、浜や西側の波止場周りにはかなりの漂着物が流れ着き、あるいは波打ち際に漂って寄せ波に洗われている…

デルフィーノ「とにかくこれじゃあ浜辺でのんびりも出来ないです」
省28
775: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2021/06/28(月)01:57 ID:2diIYsi60(1) AAS
…しばらくして・食堂…

提督「それにしても、あの流木は結構な量よね……一回で回収しきれるかしら?」

カヴール「ああ、そのことでしたらご心配には及びませんよ」

提督「?」

ディアナ「……ここに漂着したもののうち、プラスチック容器のような人工物は軍のトラックに回収してもらいますが、流木はよく乾かして冬場の暖炉や、外にある直火用グリルの焚き付けに使うのでございます」
省31
776: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2021/07/02(金)02:26 ID:8wx2Ryv00(1) AAS
…昼下がり…

提督「さてと、それじゃあシルヴィアおばさまに電話しておこうかしら……」携帯電話を取りだして実家の番号をダイヤルすると、耳元に「ルルルル…ッ」と呼び出し音が響く…

…同時刻・クラウディアの寝室…

シルヴィア「ん、あむっ…ん、ふ……♪」

クラウディア「あ……んぅっ……んちゅっ…♪」
省30
777: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2021/07/05(月)02:08 ID:+epZ4/2X0(1) AAS
…数日後…

提督「ふわぁぁ…いいお天気……」

…執務室で雑多な書類を片付けると軽く伸びをして、窓際に歩み寄って外を眺めた提督……冷涼な秋風が鎮守府を吹き抜け、暖かい日差しとほどよく交じりあう…海は波もなく穏やかで、真夏のような目に痛いほどの輝きはないが、きらきらときらめいている……と、デルフィーノが入口から顔を出した…

デルフィーノ「提督、正門に宅配業者の方が来ましたよ」

提督「了解…今行くわ」
省38
778: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2021/07/10(土)03:42 ID:USquDalD0(1/2) AAS
…翌日・厨房…

提督「さて、それじゃあどう調理しようかしら?」

ディアナ「部位によって調理法を変えるのがよろしいかと存じますが……それと、今日はどの部分を使うことに致しましょうか?」

提督「そうねぇ…やっぱりあばら肉か腿肉かしら。 固い部分は今日からゆっくり煮込んで、明日以降に食べればいいし、レバーなんかは香味野菜と一緒に調理して、レバーペーストにすればパンのお供に出来るものね」

エリトレア「それはいい考えですねぇ♪」
省33
779: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2021/07/10(土)03:45 ID:USquDalD0(2/2) AAS
…翌日・厨房…

提督「さて、それじゃあどう調理しようかしら?」

ディアナ「部位によって調理法を変えるのがよろしいかと存じますが……それと、今日はどの部分を使うことに致しましょうか?」

提督「そうねぇ…やっぱりあばら肉か腿肉かしら。 固い部分は今日からゆっくり煮込んで、明日以降に食べればいいし、レバーなんかは香味野菜と一緒に調理して、レバーペーストにすればパンのお供に出来るものね」

エリトレア「それはいい考えですねぇ♪」
省33
780: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2021/07/13(火)11:27 ID:IaIzlsrW0(1) AAS
…その頃・近くの町…

ヴェネト「ふぅ…着きましたね」

ローマ「リットリオ姉様、車の鍵はかけましたか?」

リットリオ「もちろんですよ、ローマ。それじゃあお使いを済ませちゃいましょう♪」

…長身を押し込んでいた小さなフィアット500から出ると、身体をほぐすように伸びをしたリットリオたち……鎮守府から二十分ほどの小さな町は相変わらずのどかで、古くから続いている個人商店や露天が並ぶ小さな市場では馴染みの客と交わす愛想のいい会話や元気な売り声が飛び交っている…
省36
781: ◆b0M46H9tf98h [saga] 2021/07/17(土)01:36 ID:Vik0Mz6j0(1) AAS
…一時間後…

リットリオ「ただいま戻りました♪」

提督「お帰りなさい。買い物は楽しかった?」

リットリオ「はい♪」

ヴェネト「ええ、とても楽しかったです」
省31
782: 以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします 2021/07/17(土)03:08 ID:isZbkD9h0(1) AAS
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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省24
783: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2021/07/20(火)00:54 ID:ZIx1ptnR0(1) AAS
提督「それで、お味はいかが?」

アブルッツィ「ええ、美味しいですよ!」

提督「よかった…」そう言って食堂を見渡す提督…

…白いテーブルクロスをかけた長テーブルに並んでいる艦娘たちが談笑しながらワインを傾け、料理を賞味している…とはいえ食べ方はそれぞれで、上品にナイフとフォークを使いこなす娘から、海賊まがいの食べ方でがっついている娘もいる…

ドリア「美味しいですね、ガリバルディ?」
省32
784: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2021/07/22(木)01:33 ID:rsP+4x970(1) AAS
…食後…

ライモン「そう言えば、提督のご実家から届いた箱がもう一つありましたが…あれは?」

デルフィーノ「お肉の方は冷蔵で届きましたけれど、あっちの箱は冷蔵でもなかったですし…中身は何ですか?」

提督「ああ、あれの中身は……知らない方がいいわ♪」

デルフィーノ「え?」
省33
785: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2021/07/25(日)02:03 ID:CmTRydi40(1) AAS
…午後・提督私室…

提督「それはそうと…せっかくの機会だから、私も服を秋冬物と入れ替えるとしましょう」執務机で書類を整理していたが、ある程度片付いたところで「思いたったが吉日」とばかりに立ち上がると、私室のクローゼットを開けた…

デルフィーノ「私も手伝います♪」

提督「ええ、ありがとう…それじゃあ夏物は洗濯屋さんに出すから、とりあえずこっちに…それから衣装箱を開けて、と……」樟脳(虫除け)の入っている衣装箱を開けると、ハンガーに掛けたり畳んだりし始める…

アッチアイーオ「結構色々持ってるのね」
省36
786: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2021/07/27(火)10:48 ID:62y48hEH0(1) AAS
…夕食後…

提督「さてと、それじゃあみんなお待ちかねのようだから始めましょうか」

シロッコ「待ってました♪」

提督「はいはい…まずはテーブルの上に並べていくから、欲しいものがあったら目安を付けておくこと」小山のように積み上げられた服を全員で並べ、番号を書いた紙を添える…

アオスタ「並べ終わりました」
省38
787: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2021/08/01(日)01:22 ID:OBHjSCOZ0(1) AAS
…夜…

提督「えーと、それじゃあこれが哨戒組の娘たちが希望していた分……と」

…近海哨戒に出ている艦娘たちには出撃前にどれが欲しいか見定めておいてもらい、代わりに提督が「応札」する形で参加していた…そして競合する娘が少なかったおかげで、出撃組にはおおかた希望通りの物が手に入っている…

アッチアイーオ「これなら、あの娘たちも納得じゃない?」

提督「そうね…それにしてもみんな楽しそう」
省31
788: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2021/08/03(火)02:37 ID:MfAXWcwc0(1) AAS
…とある日…

アッチアイーオ「おはよう、提督」

提督「ええ。おはよう、アッチアイーオ…ん♪」文書便の束を両手で抱えて持ってきたアッチアイーオを執務室に迎え入れると、左右の頬に挨拶の口づけをした…

アッチアイーオ「え、ええ……文書便を持ってきたわよ///」

提督「ありがとう、机の上に置いてもらえる?」
省38
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