イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (953レス)
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784: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2021/07/22(木)01:33 ID:rsP+4x970(1) AAS
…食後…

ライモン「そう言えば、提督のご実家から届いた箱がもう一つありましたが…あれは?」

デルフィーノ「お肉の方は冷蔵で届きましたけれど、あっちの箱は冷蔵でもなかったですし…中身は何ですか?」

提督「ああ、あれの中身は……知らない方がいいわ♪」

デルフィーノ「え?」

提督「冗談よ…テーブルを片付けたら持ってきましょう」

…数分後…

アッチアイーオ「持ってきたわよ、提督……大きさの割には軽いわね」

提督「そうでしょうね…それじゃあ開けるとしましょうか、よいしょ……♪」そう言って箱のテープをナイフで切るとふたを開けた…

ライモン「わ、洋服ですか?」

デルフィーノ「しかもこんなにたくさん…!」

提督「ええ♪ お母様がみんなのためにって、この間のミラノコレクションのときに秋冬物を見繕ってきたそうよ…果たして何が入っているのかしら」

…大きな段ボール箱にはまだビニールでくるまれているまっさらなものから、昨シーズンのデザインだったり、数が揃わないなどで持て余されていたらしい衣類などが詰め込まれていた……とはいえ元はファッションデザイナーのクラウディアだけあって、使い勝手の良さそうないいものを上手く選んである…

ガリバルディ「私はこれがいいわ」

エウジェニオ「それじゃあ私はこれを♪」

アヴィエーレ「ふむ、私はこれにしたいところだね…」

アンジェロ・エモ「わ、わ、どれにしようか迷ってしまいます…♪」

提督「はい、ちょっと待って…!」服を取り出してはきゃあきゃあと歓声を上げながら品定めをする艦娘たちに待ったをかけた…

オンディーナ「どうしたんです、提督?」

提督「今から話すわ…あのね、お母様はたくさん服を送ってきてはくれたけれど全員分って言うわけには行かなかったでしょうし、みんなの好みもあるから、数が足りないこともあると思うの……それに哨戒の娘たちが帰ってこないうちに選んでしまうのはよろくしないでしょう?」

ライモン「そうですね」

提督「と言うわけで、選ぶのは哨戒の娘たちが帰ってきてから…それと、もし欲しいものが誰かとかぶったら当事者同士で相談して決めるかくじを引くこと…そのときは私か秘書艦の二人、あるいは自分のクラス以外からネームシップの娘を呼んできて、きちんとやり取りを見ていてもらうこと…いいわね?」

一同「「了解」」

提督「それから、倉庫にもうちの分として管区司令部から送られてきた秋冬物の服があるから…それもそのとき一緒に確認しましょう♪」

デルフィーノ「それじゃあ、後で出してこないとですね♪」

提督「ええ。もっとも管区司令部から送られてくるのは財務警察が押収品を競売にかけて、応札のなかった物だから……あんまり期待は出来ないかもしれないわね」

チェザーレ「分からぬぞ、もしかしたら意外な掘り出し物があるやもしれぬ」

提督「そうだといいわね…とはいえ、そこの鎮守府では誰も欲しがらない物を「そちらではどうですか?」って送りあったりするのだけれど、気付いたらいつか自分の所から送った物が巡り巡って戻ってきた……なんて言うこともあるくらいだから」そう言うと肩をすくめて苦笑いを浮かべた…

シーレ「まるで渦みたいね」

ヴォルティーチェ(フルット級「渦動」)「呼んだ?」

シーレ「呼んでない」

ゴルゴ(フルット級「渦」)「それじゃあ私?」

シーレ「だから呼んでないわよ!」

アッチアイーオ「ぷっ…くくっ♪」

ライモン「くすくす…っ♪」

デルフィーノ「あはははっ♪」

提督「ふふっ…♪」

シーレ「まったくもう…♪」
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