イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (953レス)
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◆b0M46H9tf98h
[sage saga] 2022/07/16(土)11:17
ID:KE82mUTN0(1)
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840: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2022/07/16(土) 11:17:46.30 ID:KE82mUTN0 …しばらくして… ニッカネン「それではそろそろキルッコヌンミの鎮守府を案内しましょう」 …ホテルのラウンジで美味しいコーヒーをお供に情勢説明を受けた提督とフェリーチェ……カップの濃いコーヒーを飲み終えると、ニッカネンが切り出した… 提督「楽しみです」椅子から立ち上がると制服を軽くはたき、さっと身体を見回してお菓子の食べこぼしやコーヒーの染みがないか確かめる…… …ホテルの玄関先… ニッカネン「では、おいてきた車を取ってきます……本官が先行しますから、どうぞ後からいらっしゃって下さい」 提督「ええ、お願いします」提督とフェリーチェが送迎用のメルセデスに乗り込んでいると、ニッカネンが自分の車を運転してきた…… フェリーチェ「あれじゃない? ……またずいぶんと年季が入っていそうな車ね」 提督「フィンランドの人は物持ちがいいって言うけれど、本当みたいね」 …黒塗りの後部座席におさまり待っていた二人の横を、ニッカネンが乗った車がすり抜けて前に出た……彼女が乗っているのはその真四角なデザインと、外見のイメージを裏切らない頑丈さで一世を風靡したスウェーデンの「ボルボ240」ステーションワゴンだったが、かなり使い込まれているらしく見た目はずいぶんとくたびれている……ニッカネンのボルボが走り出すと、後ろに付くようにしてメルセデスが滑らかに走り出す… ……… … …ヘルシンキ郊外・キルッコヌンミ鎮守府… ニッカネン「お疲れさまでした、少将。 ここが私の所属する「キルッコヌンミ鎮守府」です」 提督「なるほど、見事に整えられていますね」 …ゲートで守衛に敬礼され、提督たちのメルセデスは本部庁舎前にしずしずと滑り込んだ……先行したニッカネンは車を置いてきて、庁舎の入口で改めて敬礼し、握手を交わす……庁舎前の国旗掲揚柱にはフィンランド海軍旗、それにイタリア海軍旗が掲げられ、海から吹いてくるかすかな……しかしぴりっと冷たい微風に揺れている……ニッカネンの左右にはフィンランド国旗の白と爽やかな青色を基調にした服をまとった艦娘たちと、主計や軍医といった内勤の将校が並び、フィンランド海軍公報のカメラマンが左右に動き回り、しきりにフラッシュを焚いている… ニッカネン「それでは鎮守府をご案内します」簡単な式典を済ませると、ニッカネンが並んでいる艦娘たちを紹介してくれた…… ニッカネン「彼女たちが鎮守府の海防戦艦、イルマリネン級の「イルマリネン(鍛冶の匠)」と「ヴァイナモイネン(老賢者)」です」 イルマリネン「初めまして、少将」 ヴァイナモイネン「フィンランドへようこそじゃ、少将」 …イルマリネンとヴァイナモイネンは二人とも背は低く、イルマリネンはどこかおっちょこちょいな印象を、反対にヴァイナモイネンからは知恵や深い叡智といった雰囲気を感じる……お互いに性格は正反対のようだが、仲がいい様子はちょっとしたやり取りや雰囲気から伝わってきて、何とも微笑ましい… 提督「ええ、ありがとう。 可愛らしい娘たちですね」艦娘たちと軽く握手を交わしにっこりと微笑み、それから港内に停泊している「イルマリネン」級をじっくり観察した提督…… …灰色と灰緑色、それに白という冬のフィンランドにふさわしい迷彩塗装を施した海防戦艦が穏やかな湾内で揺れている……幅広でずんぐりした砲艦のような船体と、それとは不釣り合いなほど巨大に見える前後一基ずつの連装254ミリ主砲、そして中央部に高々とそびえるマストと各所に詰め込まれた高角砲や高角機銃という船型はかなり風変わりで、陸上兵器のような迷彩ということもあって独特な雰囲気をかもしだしている… ニッカネン「……見た目こそ小さいですが、強力なモニター(装甲砲艦)や防空砲台としてフィンランドの沿岸部を守っている、わが海軍の主力艦です」 提督「そうですね……艦名は叙事詩「カレワラ」の人物でしたか」 ニッカネン「ええ、その通りです。イルマリネンは鍛冶の匠で、ヴァイナモイネンは白髪、白髯(白ひげ)の賢者と言われております」 イルマリネン「そうそう、年寄りのくせに若い娘に求婚してフラれたんだもんね」 ヴァイナモイネン「やかましい、後から来て横取りしおって」 ニッカネン「こう見えても仲はいいのです……さ、少将に艦を案内してあげなさい」 ヴァイナモイネン「では、この賢者ヴァイナモイネンが……」白髪をさっとなびかせ、提督を案内しようとする…… イルマリネン「年寄りの冷や水はやめなって、私が案内するからさ」 ヴァイナモイネン「こら、そう年寄り扱いするでない!」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/840
しばらくして ニッカネンそれではそろそろキルッコヌンミの鎮守府を案内しましょう ホテルのラウンジで美味しいコーヒーをお供に情勢説明を受けた提督とフェリーチェカップの濃いコーヒーを飲み終えるとニッカネンが切り出した 提督楽しみです椅子から立ち上がると制服を軽くはたきさっと身体を見回してお菓子の食べこぼしやコーヒーの染みがないか確かめる ホテルの玄関先 ニッカネンではおいてきた車を取ってきます本官が先行しますからどうぞ後からいらっしゃって下さい 提督ええお願いします提督とフェリーチェが送迎用のメルセデスに乗り込んでいるとニッカネンが自分の車を運転してきた フェリーチェあれじゃない? またずいぶんと年季が入っていそうな車ね 提督フィンランドの人は物持ちがいいって言うけれど本当みたいね 黒塗りの後部座席におさまり待っていた二人の横をニッカネンが乗った車がすり抜けて前に出た彼女が乗っているのはその真四角なデザインと外見のイメージを裏切らない頑丈さで一世を風したスウェーデンのボルボ240ステーションワゴンだったがかなり使い込まれているらしく見た目はずいぶんとくたびれているニッカネンのボルボが走り出すと後ろに付くようにしてメルセデスが滑らかに走り出す ヘルシンキ郊外キルッコヌンミ鎮守府 ニッカネンお疲れさまでした少将 ここが私の所属するキルッコヌンミ鎮守府です 提督なるほど見事に整えられていますね ゲートで守衛に敬礼され提督たちのメルセデスは本部庁舎前にしずしずと滑り込んだ先行したニッカネンは車を置いてきて庁舎の入口で改めて敬礼し握手を交わす庁舎前の国旗掲揚柱にはフィンランド海軍旗それにイタリア海軍旗が掲げられ海から吹いてくるかすかなしかしぴりっと冷たい微風に揺れているニッカネンの左右にはフィンランド国旗の白と爽やかな青色を基調にした服をまとった艦娘たちと主計や軍医といった内勤の将校が並びフィンランド海軍公報のカメラマンが左右に動き回りしきりにフラッシュを焚いている ニッカネンそれでは鎮守府をご案内します簡単な式典を済ませるとニッカネンが並んでいる艦娘たちを紹介してくれた ニッカネン彼女たちが鎮守府の海防戦艦イルマリネン級のイルマリネン鍛冶の匠とヴァイナモイネン老賢者です イルマリネン初めまして少将 ヴァイナモイネンフィンランドへようこそじゃ少将 イルマリネンとヴァイナモイネンは二人とも背は低くイルマリネンはどこかおっちょこちょいな印象を反対にヴァイナモイネンからは知恵や深い叡智といった雰囲気を感じるお互いに性格は正反対のようだが仲がいい様子はちょっとしたやり取りや雰囲気から伝わってきて何とも微笑ましい 提督ええありがとう 可愛らしい娘たちですね艦娘たちと軽く握手を交わしにっこりと微笑みそれから港内に停泊しているイルマリネン級をじっくり観察した提督 灰色と灰緑色それに白という冬のフィンランドにふさわしい迷彩塗装を施した海防戦艦が穏やかな湾内で揺れている幅広でずんぐりした砲艦のような船体とそれとは不釣り合いなほど巨大に見える前後一基ずつの連装254ミリ主砲そして中央部に高とそびえるマストと各所に詰め込まれた高角砲や高角機銃という船型はかなり風変わりで陸上兵器のような迷彩ということもあって独特な雰囲気をかもしだしている ニッカネン見た目こそ小さいですが強力なモニター装甲砲艦や防空砲台としてフィンランドの沿岸部を守っているわが海軍の主力艦です 提督そうですね艦名は叙事詩カレワラの人物でしたか ニッカネンええその通りですイルマリネンは鍛冶の匠でヴァイナモイネンは白髪白白ひげの賢者と言われております イルマリネンそうそう年寄りのくせに若い娘に求婚してフラれたんだもんね ヴァイナモイネンやかましい後から来て横取りしおって ニッカネンこう見えても仲はいいのですさ少将に艦を案内してあげなさい ヴァイナモイネンではこの賢者ヴァイナモイネンが白髪をさっとなびかせ提督を案内しようとする イルマリネン年寄りの冷や水はやめなって私が案内するからさ ヴァイナモイネンこらそう年寄り扱いするでない!
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