イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (953レス)
イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/
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849: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2022/10/02(日) 01:45:34.45 ID:1wqdHT430 ニッカネン「その意見には納得できかねます、マリノフスキー大佐」 ロシア海軍大佐「どう思われようとご自由だが、我々はそう決定している……少佐」赤ら顔の大佐は規模の小さいフィンランド軍「少佐」が他国なら大佐クラスに相当するにもかかわらず、下の階級だと言わんばかりの態度を取っている…… 提督「また始まったわね……」 …右耳には単調な声で話す同時通訳のヘッドホンを当て、もう片方の耳で生の声に含まれている調子や強弱を聞き、相手の出方を確かめようとする提督……手元の手帳には交渉材料に使えそうな単語がいくつか書き散らしてあり、隣のフェリーチェはメモ帳とラップトップを使い分け、さらに目線は相手の口元や視線を捉えている… フェリーチェ「バルト海艦隊の代表はモスクワから来たお目付役の前で強気な態度を取って「いいところ」を見せたいのよ」 提督「きっとそうね……ねぇミカエラ、そろそろニッカネン少佐の援護射撃をしてあげようかしら?」 フェリーチェ「待って、ラーセン大佐が動くわ……」 ラーセン「失礼、発言をよろしいですか?」 司会「ラーセン大佐、どうぞ」 ラーセン「どうも……失礼ながらマリノフスキー大佐、貴国のバルト海艦隊に所属する「艦娘」たちだけでバルト海全域をカバーするのは物理的に不可能かと思いますが」 大佐「ニェット(いや)、本官はそう思わない」 ラーセン「そうでしょうか? ですがそちらの艦隊に所属している「艦娘」を海域に展開させると、哨戒可能な範囲は周囲……浬、対してフィンランド湾の面積はこれだけあります……明らかに足りないように思えますが?」 大佐「……」 ミカエラ「……フランチェスカ」 提督「ええ。 マリノフスキー大佐、私からも一つ……」 …午後… 司会「では、以上でバルト海「深海棲艦」対策会議を終了いたします。皆様、お疲れさまでした」 提督「ふー……どうにかまとまってくれてよかったわ」 フェリーチェ「お互いに妥協出来そうなところまで持って行けてよかったわ……ロシア側もこっちの意見を押し切るほどの力はないし、どこかで折れるとは思っていたけど」 提督「ミカエラの読み通りね……」と、資料を小脇に抱えたニッカネンが近寄ってきた…… ニッカネン「お疲れさまでした、カンピオーニ少将、フェリーチェ大尉」 提督「いえいえ、少佐こそ……途中、なかなか話が決まらなくて大変でしたね」 ニッカネン「いえ、沿岸諸国の会議ではこのくらいよくありますから……ところで少将」 提督「はい、なんでしょう?」 ニッカネン「この後、なにかご用事は?」 提督「いえ、せいぜいホテルに戻って夕食を食べるくらいです」 ニッカネン「そうですか……ところでこの前お話ししたサウナですが……もしご都合がよろしければ、これから一緒にいかがですか?」 提督「ええ。 せっかくの機会ですから、ぜひお願いします♪」 ニッカネン「それはよかった……フェリーチェ大尉は?」 フェリーチェ「いえ、私は片付けなければならない資料があるので明日にでも……申し訳ありません」 ニッカネン「おや、それは残念です……では少将、後でそちらのホテルまでお迎えにあがります。1600時頃でよろしいでしょうか」 提督「ええ。 何か必要なものはありますか?」 ニッカネン「そうですね、同性とはいえ身体を見られるのが気になるようでしたら水着が必要ですが、他のものはタオルを始め、たいていの浴場でレンタルがありますので」 提督「分かりました、それじゃあ楽しみに待っていますね」 ニッカネン「はい、それでは……」 提督「もう、ミカエラったら……私のために遠慮しなくたってよかったのに♪」 フェリーチェ「よく言うわ。 とにかく、サウナにもフィンランド美人にものぼせないようにすることね」そう言うとあきれたように小さく肩をすくめた…… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/849
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