イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (952レス)
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932: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 07/01(月)01:08 ID:AHZDqK3E0(1) AAS
百合姫提督「……どう、おいしい?」

鵜来「はい、まるで舌の上でとろけるようで……♪」

第一号海防艦「本当に美味しいです」

百合姫提督「良かった、お腹いっぱい食べてね」

第一号「ありがとうございます」

新南(鵜来型)「……ところで提督の対潜法は面白いですね」

百合姫提督「そう?」

新南「はい、これまではあんなにしつこく反復して攻撃したことなんてなかったので」

三宅(御蔵型)「そうですね、一回の対潜戦で爆雷を四十発も五十発も投射するなんてしたことありませんでした」

百合姫提督「ああ、そのことね……私も対潜学校に行ったわけじゃないけれど、大戦時の帝国海軍は基本的に爆雷の投射数と攻撃回数が少なかったから、多くの米潜が逃げ切ってしまったという記録があって、その資料を反映して私なりに対潜戦のやり方を研究してみたの」

…海防艦たちの側へやってきて終始和やかな笑みを浮かべていた百合姫提督だったが、対潜戦の話になると気付かぬうちに背筋を伸ばして真面目な表情になる……ビールと日本酒の入っている桜色の頬が熱心な説明でさらに赤みを増し、近くにあった空の小鉢や箸を借りて話しているうちに、近くの海防艦や掃海艇、駆潜艇の娘たちも集まりだす…

松輪(択捉型)「それにしても提督の対潜法は独特です。例の「十文字花射法」ですか、数字の8を縦横に重ねたように航行しながら爆雷を投射したり、探信儀や聴音機みたいな水測兵器を多用したり……」

百合姫提督「うーん、あの戦法はあくまでもひとつのやり方にすぎないけれど、あの形なら僚艦が旋回、探知している間も中心に来た一隻が必ず爆雷を投射できるから、それだけ切れ目のない攻撃ができるの。私は対潜戦の心構えを「カメのように忍耐強く、マムシのように執念深く」だと思っているから……」

日振(日振型)「見張投射ばっかりだった当時に比べると全然違いますね、覚えるまでは苦労しました」

百合姫提督「そうかもしれないわ。でも、潜望鏡や雷跡を見かけたら急回頭して突っ込んでいく……この戦術は知られすぎているし、むしろ敵潜の返り討ちに遭うことの方が多かったから、基本的にやらないことにしているの」

第六十七号海防艦(「第一号(丙)」型海防艦)「なるほど」

百合姫提督「あら、いけないいけない……堅い話はこのくらいにして、忘年会なんだからもっとくつろいで? お肉の追加も頼みましょうか?」

竹生(鵜来型)「はい♪」

百合姫提督「ふふ、了解……仲居さんがきたらお願いしておくわ♪」

第三号海防艦(第一号型)「やったぁ♪」

第八号海防艦(「第二号(丁)型」海防艦)「あ、それじゃあこっちも」

第二十一号駆潜艇(「第十三号」型駆潜艇)「提督、私たちもおかわり欲しいです!」

百合姫提督「はいはい♪」

足柄「……まったく「士官とはオレもオレもと言う人種なり」ってやつね」

高雄「同感ですね。それとついでにこちらにも」

足柄「……」

百合姫提督「すみません、それじゃあこっちとむこう……それからあの娘たちにもお肉の追加を。それからお銚子のお代わりと……鵜来は焼酎の方がいいかしら?」

鵜来「はい、薩摩白波のお湯割りで」

百合姫提督「ではそれでお願いします」

仲居さん「はい♪」

…しばらくして…

明石「そーれ、捕まえたぁ……っと♪」

初雪「もう、放して下さいっ!」

吹雪「ひゃあっ、明石ってば! どこを触っているんですかっ……///」

明石「そりゃあ船体に異常がないか隅から隅まで調べないと……お、このバルジはちょうど手のひらに収まる大きさで♪」

百合姫提督「明石、いい加減に放してあげなさい?」

明石「むむ、提督が検査修理を認めないなら仕方ないですね。ほら、放してあげますよー……っと」

間宮「……それでですね、長門ったら普段は帝劇の女優さんのように見えますけれど長州訛りが抜けないものですから、この間もうっかり「であります」だなんて陸さんみたいな話し方を……♪」

長門「間宮、どこからその話を……!」

間宮「ふふっ、どこからでしょうねぇ……♪」

百合姫提督「くすくす……っ♪」

………


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