イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (952レス)
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934: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 07/13(土)01:47 ID:inAHo1iA0(1) AAS
…夜・横須賀市街…

足柄「うぅ、寒っ……流石に夜風がこたえるわね。提督は寒くない?」

百合姫提督「大丈夫よ、ありがとう♪」

…夜風に吹かれながら歩く百合姫提督たち……どちらかと言えば小柄な百合姫提督は足柄に身体を寄せると、お酒で赤らんだ頬をそっと肩に乗せてにっこりする…

足柄「ならいいけど……帰りにコンビニでも寄っていきましょうか///」

百合姫提督「ええ、せっかくだから甘い物でも買っていきましょう」

利根「それじゃああたしらはここで……せっかく陸に上がったんだから、もう一軒行ってくらぁ♪」

足柄「いいけど飲み過ぎて警察のお世話になったりするんじゃないわよ?」

天龍「任しとけ!」

足柄「……やれやれ、あの暴れ川連中ときたら。よその鎮守府の娘と喧嘩とかしなきゃいいけど」

百合姫提督「そうねぇ、でも年末くらいは羽を伸ばして好きなようにして欲しいし……」

足柄「警察署のトラ箱に入ったり、内務の連中から監察を食らわない程度にならね……コンビニならこっちのほうが早道だったわよね」

百合姫提督「ええ」

…古くからの軍港の街である横須賀、その中でも特ににぎやかな繁華街は「海軍さん」のころから変わらない「鎮守府さん」相手のさまざまな商売で繁盛していて、ネオン輝く夜の街角はしばしの楽しみを求めて財布と欲望をふくらませている艦娘や鎮守府関係者たちを誘蛾灯のように誘っている……そんな繁華街を抜け、近道しようと角を曲がった百合姫提督と足柄だったが、通りの建物はいずれも玄関先に「ご休憩○○時間〜円から」といった値段表を載せ、洋館風の装飾がどこか後ろめたい雰囲気をしたピンクや紫の明かりで彩られている…

足柄「っ、そういえばこのあたりはそういう通りだったわね///」

百合姫提督「言われてみれば……」

足柄「べ……別に私はそういうつもりじゃないわよ///」

百合姫提督「ええ、分かっているから……///」

…立ち並ぶホテルにはときおり連れだって入っていく人たちと、そこに混じってちらほらと艦娘たちの姿も見える……今しも百合姫提督たちの目の前で、冬空の下で寒くないのか心配になるような短いスカートの女性を連れた艦娘がするりと建物へと入っていこうとする…

艦娘「……あれ、もしかして横二の百合野提督ですか?」ホテルへ入ろうとした女性連れの艦娘が百合姫提督に気付き、驚いたような声をあげた……

百合姫提督「っ!」

艦娘「やっぱり! 私、横須賀第三の明石です♪ トラックの時はうちの駆逐艦を曳航して連れてきてもらったのに、お礼もまともにしないで済みませんでした♪」

百合姫提督「いえいえ、お互い持ちつ持たれつですから……」

明石(横三)「とんでもない。「横二」さんにはもうお世話になりっぱなしで♪」

足柄「……こんなところでする話じゃないでしょうが」小声で文句を言う足柄……

明石(横三)「それにしても百合野提督とこんな所で出会うなんて珍しいですねぇ♪ ……そうそう、もし使うならここと向こうのホテルはいい感じですよ♪」

百合姫提督「え、ええ……お気遣いありがとう///」

足柄「ねぇ、お連れのお姉さんが寒そうだし早く入ってあげたら?」

明石(横三)「いけないいけない、すっかり忘れてた……もっとも、今は寒くてもすぐ溶接作業そこのけに暑くなるんですけど♪ ……とにかく良いお年を♪」

百合姫提督「……良いお年を」

足柄「はいはい……ったく、べろんべろんに酔ってたわね……」

百合姫提督「そうね……」

足柄「……ねぇ、提督」

百合姫提督「ん?」

足柄「あー、その……ちょっと歩き疲れちゃったんだけど、どこかで脚を伸ばせないかしら///」

百合姫提督「そう、ね……私も酔いが回ってきたみたいで、ちょっとふらふらするし……どこかホテルでも探しましょうか///」

足柄「わ、分かったわ……どこにする?」

百合姫提督「そうね、それじゃあ向こうのホテルに……///」

………


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