イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (965レス)
イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/
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163: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/04/11(水) 01:29:51.61 ID:oy1qfslX0 グレイ提督「…ところで、わたくし乗馬以外で鞭を振るうなど初めてですが……よろしければやり方を教えて下さいな?」 提督「あぁ、そうですね…えーと、振るう時は手首のひねりを効かせて……あんまりきつく振るうと腕が疲れますし、相手にも痕が残ってしまうのでほどよく…ちょっと練習してみましょうか」グレイ提督の手に自分の手を重ねて「ひゅん…っ」と鞭を振るってみせる… グレイ提督「なるほど、この程度の振り方でよろしいのですか…理解いたしましたわ」 提督「そうですか……では、えーと…」 グレイ提督「ええ、よろしければ床にお手をついていただいて……どうかいたしましたの、エリザベス?」 エリザベス「…私も何かお手伝いいたします。このメイドに何でもお申し付け下さいませ♪」 グレイ提督「ふふ、失敬。わたくしったら目新しいことに夢中で、貴女たちの愉しみを考えておりませんでしたわね……そう、フランチェスカには目隠しをお願いいたしますわ」 エリザベス「承知いたしました…では失礼いたします、カンピオーニ様♪」しゅるしゅる…っ、と柔らかい布で目隠しと猿ぐつわをかまされ、ついでにバスローブについているシルクの帯で両手を拘束される……そのまま四つん這いにされてナイトガウンの裾をめくりあげられると、とろりと濡れたふとももがひやりとした外気に触れた… 提督「…んー…んんぅ……///」 グレイ提督「ふふ、これはなかなか素敵な眺めですわね…さてと……こちらがよろしいのかしら?」ひゅん…っ! 提督「んーっ…んんぅ♪」 エリザベス「まぁまぁ、何とも愉悦を感じさせるお声ですこと…陛下、お済みになりましたらわたくしにもやらせて下さいませ」 グレイ提督「ええ…もちろんですわ……それ♪」ぴし…っ! 提督「んぐぅ…♪」 グレイ提督「さて…とはいうもののただ鞭を振るうだけでは情感がこもりませんし、何か「物語」が必要ですわね…」 エメラルド「でしたら…せっかくエリザベスもハウスキーパーの格好をしているのですし「ミスをしてハウスキーパーに連れてこられ、貴族のご主人に折檻されるメイド」にしたら如何でしょうか///」 グレイ提督「なるほど、では……「わたくしの大事にしているティーカップを割ってしまうなんて、何という失態なのかしら」…サディスティックな伯爵なら、きっとお仕置きするような場面でしょうね?」ぱしん…っ! 提督「ふぅぅ…んんぅ///」 グレイ提督「そう、それに…割ったのならそう言えばいいものを、どうして嘘をついたのです?……わたくしはカップを割られてしまった事より、嘘をつかれることの方が不愉快ですわ」ひゅんっ…! 提督「んんぅ…ふぅぅ……んぅ///」 グレイ提督「ふぅ…それでいながらフランチェスカ、貴女は鞭うたれて悦んでいるのですか?……全く度し難いイタリア人メイドですこと♪」ぴしっ…! 提督「んふぅ…んんぅ……♪」 グレイ提督「ふむ、何か言いたいことがあるようですわね…「ベス」外してあげなさい♪」 エリザベス「承知いたしました…さ、「女伯爵さま」にちゃんと謝るのですよ、フランチェスカ♪」 提督「はぁ…はぁ、ふぅぅ……///」 グレイ提督「あら「鞭うたれておきながらそんなに秘所を濡らして…はしたないと思わないのですか?」……ふふ、なかなか愉しいですわね♪」 提督「はひぃ…ふぅ……「申し訳ありません…伯爵さま」…んっ///」 グレイ提督「ふむ、では謝罪したことは認めましょう。……とはいえここまでの度重なる不行き届き、謝罪だけでどうにかなるものでもありませんわ…そうでしょう?」もっちりした丸いヒップにそっとヒール付きブーツのかかとを乗せるグレイ提督… グレイ提督「……痛くはありませんね?」踏み台のように片足を乗せてはみたものの、上半身を傾けるとそっと提督に耳打ちした 提督「…ふふ、大丈夫ですから続けて下さい///」 グレイ提督「では……こうやって踏みつけられてまだ悦んでいられるか試して差し上げます!」ぐい…っ! 提督「あぁ…っ、んんっ……くぅぅ…んぁぁ♪」 グレイ提督「全く、踏みつけにされてまで愉悦に浸っているとはどこまではしたないのですか…このだらしのないメイドは」ひゅんっ…! 提督「んひぃ…あんっ♪」 グレイ提督「そうですわね…ベス、貴女たちからもきちんと罰を与えなさい」 エリザベス「承知いたしました…では♪」ひゅん…っ! 提督「ひぅぅ…んぅ♪」 エメラルド「…ごめんなさい、フランチェスカさま…私が至らないばっかりに…でも、女伯爵さまの言いつけには逆らえないんです……」ぴしっ…! 提督「あんっ…んあぁぁっ……♪」 ……… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/163
339: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/08/22(水) 02:35:01.61 ID:NDfedxUu0 ネレイーデ「お待たせしました、提督。ちょっと遅れちゃいましたね♪」淡いオーシャンブルーのワンピース姿をしたネレイーデ…美しいがどこか無邪気な雰囲気が、なんとも海の妖精(ニンフ)らしい…… オンディーナ「ごめんなさいね?」子供がわざと水たまりを選んで渡るように、数歩ずつ軽く跳ねるようにしながらやってきた……裾に水しぶきのような白いレースをあしらった薄青いミディアム丈のワンピースが目に爽やかで、いかにも涼しい… 提督「いいえ、私も今来たところだから大丈夫よ…ところでフィザリアとジャンティーナは?」 ネレイーデ「あら、二人ともまだ来てないのですか…」 提督「ええ、そうなのよ…まったく、どこで油を売っているのかしら…」 ジャンティーナ「…ふー、遅くなりました……ぁ///」 フィザリア「ふぅ…ふぅ、はぁ……///」 …頭には薄紫色の丸いカタツムリの殻…に見えるアサガオガイの殻を模した飾りを乗せ、クラゲの仲間らしく青いシースルーの薄物一枚と、その下にミニマム丈のベビードールのような同系色の服を着ているジャンティーナ…態度はいつも通り、風任せ波任せのクラゲ族らしくとろんとしているように見えるが、フィザリアを見る目がいつもよりねちっこくていやらしい……反対にフィザリアは目の焦点も合わなければ息も絶え絶えで、よく見ると青紫色をしたサマードレスの太ももからとろりと粘っこい蜜を垂らしている… 提督「もう、仕方のない娘たちね♪」…クラゲ類…当然フィザリア(カツオノエボシ)も獲物にしてしまうジャンティーナだけに、一戦交えてきたらしい…提督はくすくすと微笑しながらウィンクした… カヴール「…あらあら♪」 提督「さてと……それじゃあ準備の方はよろしいかしら?」 ネレイーデ「はい…♪」 オンディーナ「もちろんです……さぁ、水とたわむれましょう♪」 プロチーダ「オーケー♪」 スペリ「いつでもウェルカムです♪」 ジャンティーナ「ふふ…フィザリアもいいですよね……♪」 フィザリア「はひぃ、ふぅ…ふぅ…提督、こっちも準備はいいです……よ…///」 提督「ふふっ、了解…それじゃあ建造開始♪」 ……… …建造中… アンフィトリテ(シレーナ級)「ふふ、いよいよ新しい娘が来るそうですね……私は楽しみですが、あなたはどうなのかしら?」 ネレイーデ「ええ、アンフィトリテ。私も楽しみです」 トリトーネ(フルット級)「さて、調子はどうなのかしら…って、おかあ……じゃなくて、アンフィトリテも来ていたのね」 アンフィトリテ「ふふ、私とあなたは母娘なんですから「お母様」でも構いませんよ…我が愛しの娘よ♪」(※トリトーネ…ポセイドンとアンフィトリテの子供) トリトーネ「…っ///」 …三つ又矛を持ち、腰には角笛を提げているトリトーネ……いつもはいかめしいくらいにしっかりしているが、由来が「海神ポセイドンとアンフィトリテの子供」というだけあって、鎮守府ではアンフィトリテと母娘かつ百合という「禁断の関係」にある……当然、アンフィトリテには全く頭が上がらない… シレーナ(シレーナ級「セイレーン」)「らら…私もちょっと様子をのぞきに来たの……ラララ♪」 提督「あら…シレーナ♪」 ライモン「ん、くっ…///」 シレーナ「様子はどうなのですか…らぁ〜、ララ…♪」 …優しげな見た目に、身体をうずかせ、心もとろかすような歌声をしているシレーナ(セイレーン)…ミュージカル映画のように優雅な足取りでやって来て、滑らかな動きで腰掛けに座った……組んだ足は長くてすんなりしていて、くるぶしにヒレ飾りのついたハイヒール風の靴も脚線美を引き立てている… ウアルシエク(アデュア級)「あ…みんな様子を見に来たノ?」 提督「そのようね…ウアルシエクも?」 ウアルシエク「ええ、そうなノ……だって、これから一緒ニ過ごすんだもの」 …少し浅黒い肌で、訛りも結構あるアデュア級のウアルシエク……提督は腰掛けをすすめて、それから頬に親愛を込めたキスをした… 提督「さて…と、それじゃあもう少し腰掛けを出しておきましょうか」 カヴール「ええ、うふふっ…この様子ですと鎮守府中の娘が来るかもしれませんものね♪」 ……… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/339
535: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2019/06/10(月) 01:55:57.61 ID:9kghND0z0 …しばらくして… チコーニャ(ガッビアーノ級コルヴェット「コウノトリ」)「提督、お菓子をどうぞ♪」柳のバスケットを腕にかけ、提督へビスコッティを差し出した… 提督「あら、ありがとう。ちょうど欲しかった所よ」小柄なチコーニャの頭を軽く撫でる… チコーニャ「えへへ…っ、喜んでもらえて良かったです♪」 提督「ふふ、チコーニャが気配りの出来るいい娘だからよ……みんなも好きなのを取って?」 シモネッタ提督「あら、いいの?」 提督「ええ…チコーニャは優しいから、そのために来てくれたのよね?」 チコーニャ「はいっ///」 提督「ね? …さ、遠慮せずに召し上がれ♪」 グレイ提督「ふふ、ではこちらのお菓子をいただきますわ…♪」 エクレール提督「…せっかく持って来たのに、受け取らないのも失礼ですわね」 ヴァイス提督「ダンケ」 百合姫提督「…え、えぇと……ごめんなさい、たくさんあるので目移りしちゃって…これにしますね///」 チコーニャ「シモネッタ提督もどうぞ♪」 シモネッタ提督「あら、ありがとう……んふふっ、つかまえたぁ♪」お菓子を受け取るかと思うと、いきなり腰を抱きかかえて膝の上に乗せた… チコーニャ「わわっ、いきなり抱き上げちゃだめですってば…///」 シモネッタ提督「まぁまぁ、そう言わないで……あんっ、もちもちのぷにぷにで柔らかぁ…い♪」恥ずかしげにもがいているチコーニャに頬ずりをしたり、むちっとしたふとももに手を這わせたりと本領を発揮しているシモネッタ提督… 提督「…ところでエレオノーラ、そろそろ時間じゃないかしら?」 シモネッタ提督「ほーら、お姉ちゃんがぎゅってして……えぇ?」あわてて腕の時計に視線を走らせた… チコーニャ「えい…っ!」 シモネッタ提督「あっ…!」 チコーニャ「ふぅ…提督、ありがとうございます♪」 提督「いいのよ…まったくもう、エレオノーラにはほとほと参るわ……」 シモネッタ提督「もう、だからって人をだますのは良くないんじゃないかしら?」 提督「チコーニャをエレオノーラの魔の手から救い出すなら合法よ♪」そう言ってウィンクするとコーヒーをすすった… シモネッタ提督「…むぅ」 提督「それに時間が近いのも本当だし」 シモネッタ提督「みたいね……百合野提督、準備はお済みですか?」 百合姫提督「はい」 提督「…エレオノーラはともかく、姫が帰っちゃうのは残念ね」 百合姫提督「も、もう…またそんな……///」 シモネッタ提督「あら、私が帰るのは残念じゃないっていうのね?」 提督「いいえ、残念よ…だけどエレオノーラが起こす問題のあれこれを考えると、帰ってくれた方がほっとするわ♪」 シモネッタ提督「フランカもなかなか言ってくれるわね……ところで」 提督「なぁに?」 シモネッタ提督「もてなしてくれたお礼よ…受け取って?」ヴェネツィアらしい、おしゃれな包装紙の包みを手渡した… 提督「えっ…わざわざありがとう///」 シモネッタ提督「いいのよ……ちなみに一人の時に開けてね♪」 提督「ええ、わかったわ」 シモネッタ提督「ふふ…それじゃあ名残惜しいけれど、そろそろおいとまさせていただくわ。鎮守府では可愛い娘たちが私の帰りを待っているもの♪」 提督「……憲兵隊が来ないよう心から祈るわ」 シモネッタ提督「グラツィエ♪」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/535
551: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2019/07/19(金) 11:53:00.61 ID:rrBUh6Eg0 …食事が終わり… 提督「…さてと、それじゃあケーキを出してきましょうか」 ディアナ「よしなに」 チェザーレ「おお、ケーキか」 レモ「レモ、ケーキ大好きっ♪」 カヴール「ふふ、ケーキが嫌いな人はそういないでしょう…私も手伝いますよ、提督?」 提督「ううん、カヴールはチェザーレのお姉さんなんだから座っていていいのよ♪」 カヴール「あら、そうですか…でしたら、おとなしくケーキを待つことにしましょう」 チェザーレ「まったく至れりつくせりであるな、姉上」 カヴール「そうね……あ、来たわ」 提督「…さぁ、お待ちどうさま♪」 チェザーレ「おお…!」 …提督とディアナが車輪付きの手押し台に載せてきたケーキはたっぷり大きな画用紙くらいの面積とちょっとした辞書くらいの厚みがあり、ホイップクリームと旬の葡萄、それにくし形に切った洋梨で華麗にデコレーションされている……中央には「お誕生日おめでとう、カイオ・ジュリオ・チェザーレ」と筆記体のチョコレート文字が麗々しく躍っている… 提督「さ、それじゃあろうそくを…」 チェザーレ「……まさか年齢通りの本数ではあるまいな」 レモ「くすくすっ…そんなことしたらケーキがハリネズミになっちゃうよね♪」 チェザーレ「…」 ディアナ「ふふ、杞憂には及びません。ろうそくは十本程度にしておいてもらいましたから」 チェザーレ「やれやれ、まずは一安心と言ったところか…では、参るぞ!」 提督「ええ♪」 チェザーレ「ふう…っ!」 一同「「チェザーレ、お誕生日おめでとう♪」」 チェザーレ「うむ、かたじけない。 さ、それでは切り分けていただこうではないか♪」 提督「そうね…あ、せっかくだからチェザーレが切ったらどうかしら?」一旦切り分けようとしたが、思い直してナイフを下げた… チェザーレ「ふむ、それも悪くないな……そうだ、提督も一緒に握ってくれるか?」 提督「あら、いいの?」 チェザーレ「無論だ…さぁ♪」 提督「そう、なら一緒に…♪」身体を寄せると、一緒に柄を握って刃を入れた… チェザーレ「うむ……えい!」 一同「「わー♪」」喝采と同時にせっかちな艦娘たちからの「早く切り分けてよ♪」といった軽口も聞こえる ローマ「おめでとうございます、チェザーレ」 チェザーレ「うむ…♪」 カヴール「……ふふ、チェザーレったら…二人でケーキを切るなんて、まるで結婚式みたいですね♪」 提督「えっ、あ…///」 チェザーレ「あー、チェザーレもそこまで考えていたわけでは……いや、別に提督となら構わぬが…」 ロモロ「提督は白の礼装だし、チェザーレもローマ風の白いトーガでお似合いです♪」 提督「まぁまぁ、そんな「お似合い」だなんて……照れるわ♪」 ライモン「…」 提督「……あー、いえ…その……そうそう、ライモンには「あーん」してあげる♪」 ライモン「はい♪」 提督「…ふぅ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/551
565: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2019/08/29(木) 01:51:02.61 ID:qbbhf9nl0 …朝食時… 提督「はい、あーん♪」 アッチアイーオ「…そ、そんなのやらないわよ///」 提督「まぁまぁ、そう言わずに……それとも命令しないとダメかしら?」スプーンでミネストローネをすくうと「ふぅー」とひと吹きして冷まし、アッチアイーオの口元に近づけた…が、アッチアイーオに断られると残念そうに肩をすくめた… アッチアイーオ「何もそこまで言うことはないじゃない…分かったわよ///」困り顔でスプーンを差し出している提督に根負けして「あーん」したアッチアイーオ… 提督「ふふっ……そうやって照れるところも可愛いわ♪」 アッチアイーオ「て、照れてないわよ!」 …別の席… ライモン「……あの、デルフィーノ」 デルフィーノ「なぁに、ライモンド?」 ライモン「いえ、さっきから提督が妙にアッチアイーオを構っているようですが…一体どうしたんです?」 デルフィーノ「あー…えーと、ね……実はかくかくしかじかで…」 ライモン「……はぁ、提督は相変わらずですね…」あきれたように天を仰ぎ見た… デルフィーノ「ごめんなさい、ライモンド」 ライモン「いえ、別にデルフィーノが悪いわけじゃありませんから……でも一日中これを見せられるかと思うと…」 カヴール「…食事をしないうちからお腹いっぱいになりそうね♪」 ライモン「えぇ、まぁ…」 … …午前・会議室… 提督「…以上のように、この間リットリオたちが実施した射撃訓練での命中弾は…発で、リットリオ級の主砲の門数は九門……単純計算すると、この鎮守府のリットリオたちの命中率平均はおよそ六パーセントということになりますね……風や火薬の燃焼ムラ、線条(ライフリング)の摩耗…その他もろもろの変数を考えると、相手が移動しないはしけ(バージ)とはいえ、かなりの命中率だと思います」 グレイ提督「確かによい数字ですわね…ところでカンピオーニ提督?」 提督「はい、何でしょう?」 グレイ提督「こちらの「秋季作戦」はいつごろ実施されるのでしょう?」 提督「秋季作戦…ですか」 グレイ提督「ええ。なにせわたくしたちの交換プログラムもそろそろ終了するわけですが、せっかくの機会ですから一回くらいカンピオーニ提督指揮下の艦隊行動を実戦で拝見できる機会があれば…と思っておりまして。 …ヴァイス中佐もご同様かと思いますが、いかがでしょう?」 ヴァイス提督「はっ…それはそうですね。無論これまでもさまざまな事柄についてご教示をいただき、大変有意義ではありましたが……」 グレイ提督「何事も「百聞は一見にしかず」ですものね?」 ヴァイス提督「は、その通りです」 提督「うーん…それに関してはイオニア海管区からの命令書が来るまでは何とも言いがたいですし、うち(タラント第六)は夏季休暇の前に大掛かりで難しい作戦を二つ同時に実施したので……おそらく、今回の作戦はごく簡単なものになると思っています」 グレイ提督「そうですか」 提督「ええ……司令部としてはどの鎮守府にもまんべんなく作戦を実行できる実力を持たせたいですし、一つの鎮守府に頼りきり…というのは艦娘の疲労や、ある特定の鎮守府司令官の発言力が強まる事を考えても避けたいでしょうから」 ヴァイス提督「確かに…」 提督「…それにお忘れかもしれませんが、私は「鳴かず飛ばず」で過ごすよう、わざわざのんびりした鎮守府に「栄転」させられてきた司令官ですから♪」 グレイ提督「ふふ、ご謙遜を…♪」 アッチアイーオ「…そうよ、提督は立派にやっているわ!」 提督「あら、ありがとう…アッチアイーオにそう言ってもらえて嬉しいわ♪」 アッチアイーオ「///」 グレイ提督「あら、でしたらわたくしの言葉は嬉しくないのかしら…?」ちょっと意地悪くたずねた… 提督「ええ…だってメアリの褒め言葉は「嬉しく思う」ではなくて「光栄に思う」ものですから♪」 グレイ提督「まぁ、お上手ですこと」 ……… … http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/565
656: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2020/07/16(木) 01:40:55.61 ID:rRTd9fHX0 …0900時… 提督「それじゃあ今日は物資の積み卸しと、各艦の損傷箇所の修理が終わるまで自由行動とします…」 一同「「わー♪」」 提督「……といっても、国連の職員さんに引率してもらう形になるからほとんど団体行動なのは変わらないけれど、ね」 ガリバルディ「それでも陸(おか)はいいものよ……アラビアらしいエキゾチックで可愛い女の子がいるといいんだけど♪」 提督「あー…ガリバルディ、期待している所に水を差すようで悪いけれど……」 ガリバルディ「何かしら?」 提督「ここはイスラムの国でそういうことに関してはなにかとデリケートだから、地元の女の子に声をかけたり誘ったりするのはダメよ……いいわね?」 ガリバルディ「…」 提督「ガリバルディ、返事は?」 ガリバルディ「……オッベディスコ(従うわ)」 提督「よろしい」 ガリバルディ「提督…それじゃあ提督もそこらの素敵なお姉さんを口説いたりしちゃ駄目ってことね」 提督「…え?」 ガリバルディ「だってそうでしょう? 地元の女性に声をかけちゃいけないって言うのは、私も提督も同じよね?」 提督「えぇ、まぁ…」 ガリバルディ「……提督はそれを守れる自信があるの?」 提督「も、もちろん…私は提督としてみんなを指揮する立場ですもの、決まりがあるならそれを率先垂範するのがあるべき姿というものよ……」 ガリバルディ「ふぅん、そう…じゃあ地元のお姉さんに「良かったらお食事でもご一緒しませんか?」って声をかけられたら?」 提督「ええ、喜ん……いえ、もちろん丁重にお断りするわ」 リベッチオ「この調子じゃダメそうだねぇ♪」 カルドゥッチ「ふぅ…こうなったら提督が蝶のように綺麗な花を求めてふらふら飛んでいってしまわないよう、誰か付いていてあげたほうがいいね」 オリアーニ「まったくね」 バンデ・ネーレ「…と、なるとライモンド……君しかいないよね」 ライモン「えっ?」 提督「ふふっ、ライモンと一緒に街歩きなんて素敵ね……よかったらご一緒してもらえるかしら?」 ライモン「は、はい…っ///」 ガリバルディ「あーあ、二人ともお熱くって結構ね……ところでカルドゥッチ、良かったら私と…どう?」 カルドゥッチ「……まさか、あの偉大なガリバルディが昨夜だけでなく今日も私を選んでくれるとは…も、もちろんご一緒させてもらうよ///」 リベッチオ「お姉ちゃん、一緒に回ろう?」 マエストラーレ「ええ、そうさせてもらうわ…グレカーレ、貴女はどうする?」 グレカーレ「うん、私もお姉ちゃんたちと一緒に行くね」 マエストラーレ「そう?」 …同じ1964年の除籍でライモンと親しいグレカーレだが、ライモンの「恋人」である提督に気兼ねして一緒に行きたいのを我慢しているのではないか……そう思って気づかったマエストラーレ… シロッコ「…大丈夫。きっと優しい提督のことだから、途中で代わってくれると思うわ」 グレカーレ「ありがとう、シロッコ///」 シロッコ「ふふ…お礼なんていらないわ。単に「歴史の立会人」である私の勘がそう告げているだけよ…♪」 提督「……ええ、私もライモンをひとりじめなんてしないから安心して?」 グレカーレ「///」 ライモン「良かったら後で一緒に市場(スーク)でも回りましょうね、グレカーレ」 グレカーレ「…うん♪」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/656
808: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2021/11/16(火) 01:42:58.61 ID:Jg4bNYLU0 …夕食時… 提督「……それにしてもなかなか難しいわね」 ドリア「何がです?」 提督「フィンランドの言葉よ……もちろん会議そのものは同時翻訳がつくし、交流の時は英語でいいにしても、せめて挨拶くらいはフィン語で出来ないと……もっとも、フィンランドはスウェーデン系も多いからスウェーデン語でもいいそうだけれど……」 ライモン「やっぱりその国の言葉で話せた方がいいですものね」 提督「ええ。それとロシア語も冷戦の頃と違って士官学校の必修じゃあなくなっていたから、そっちも勉強しないと……」 チェザーレ「ふむ、ロシア語ならチェザーレが受け持つといたそう」 アオスタ「私もロシア語なら出来ますよ」(※チェザーレ、アオスタは戦後賠償でソ連に渡っている) 提督「助かるわ……私が知っているロシア語なんてせいぜい「ウォッカ」と「ピロシキ」くらいなものだから」 アオスタ「ご安心下さい、提督……一週間もしないうちにきっちり話せるようにしてあげますから」 提督「どうやらスパルタ教育になりそうね……」 エウジェニオ「あとは無料動画サイトでフィン語のニュースとかを流しておけばいいんじゃない?」 提督「動画サイト……YuriTube(ユリチューブ)みたいな?」 エウジェニオ「そうそう……提督はああいうのに疎いからよく知らないでしょうけれど、色々と便利よ♪」 提督「なるほどね、エウジェニオがそういうのに詳しくて助かるわ」 エウジェニオ「お褒めにあずかり恐縮だわ」 ディアナ「いっそのこと、お料理も北欧週間といたしましょうか♪」 提督「北欧週間ねぇ……そういわれてもどんな名物料理があるのかピンとこないわね……」手元のガイド本をパラパラとめくる…… 提督「えーと、フィンランドの名物料理は……どうやらココット(キャセロール)が多いみたいね」 (※キャセロール…具材を入れた平鍋、グラタン皿でつくる煮込み料理の総称) ドリア「あまり美食で有名な国ではないようですね……」 提督「まぁ、厳しい気候の中でつつましく暮らしている人たちだもの、無理もないわ……誰でもいいけれど、他にスカンジナビアの事で知っている事はあるかしら?」 ディアナ「そうですね……わたくしは戦中MAS艇の母艦でもあったので覚えておりますが、確か「第12MAS隊」と豆潜水艦がラドガ湖に派遣されておりませんでしたか?」 提督「そう言えばそうだったわね。 目立たない戦いではあったけれど、船団を攻撃したりソ連の潜水艦を叩いたり、なかなかに活躍したと聞いているわ……後は確か、戦前にノルウェーかスウェーデンに駆逐艦を売却したことがあったような……」 セラ「はい、スウェーデンに私たちの姉妹が渡っていますよ」 提督「そう、セラ級だったのね……まぁ詳しいところは後で調べるとして、まずはご飯にしましょう♪」 …数日後… アオスタ「なかなかにロシア語が上達しましたね、提督」 提督「スパスィーバ(ありがとう)、タヴァリシチ(同志)アオスタ♪」 アオスタ「もう……やめて下さい、提督」 提督「ふふ、冗談よ……ロシア語はいいとして、フィン語の方は似たような言葉がないから覚えるのが大変ね」 アオスタ「そうですね」 提督「発音そのものは「aa」や「kk」みたいに音を重ねることが多いようだけれど、これはどうにかなるから……あとは語彙を増やしたいところね」 アオスタ「確かに色々な事が言えれば便利ですし……」 提督「ええ。それに妖精みたいなフィンランドの美人とお話する機会もあるかもしれないもの♪」 アオスタ「まったくもう……」 エウジェニオ「いいじゃない姉さん。美人を口説くなんて理由があれば、勉強する意欲だって出るわ……ね♪」 提督「ええ♪」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/808
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