イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (952レス)
イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/
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28: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/01/12(金) 00:44:34.22 ID:JpHXp/qH0 …食後… ライモン「…クラウディアさん、ドルチェの「白桃のワイン煮」……美味しかったです♪」 クラウディア「そう、よかったわ。それじゃあ私はお皿を洗うから…その間にライモンちゃんはお風呂でも浴びて来たら?」 ライモン「いいんですか?」 クラウディア「ふふ、いいわよ。私がお皿洗うのを待ってたら遅くなっちゃうもの♪」 ライモン「うーん、それもそうですね……じゃあお言葉に甘えて」 クラウディア「ええ、ぜひそうして♪」 提督「それなら私がバスタオルを持ってきてあげるわね…あと、これ♪」何やら和風のイラストが描いてある箱を手渡した ライモン「何です?」 提督「百合姫提督にもらった入浴剤…鎮守府へのお土産だけど、少しだけくすねて来たの♪」 ライモン「いいんですか?私が使っちゃって」 提督「もちろんいいわ…おばさまも入る時に使って?」 シルヴィア「ありがとう、楽しませてもらうわ」 ライモン「…あの、提督は?」 提督「私は後で…シルヴィアおばさまとつもる話でもしながら待たせてもらうわ♪」 アッテンドーロ「ほら、私も汗を流したいんだから早く行ってきなさいよ」 ライモン「あぁ、ごめんなさい…ではお先に入らせてもらいます」 シルヴィア「ふふ、ゆっくりでいいからね」 …しばらくして… ライモン「出ましたよ、提督」…顔を火照らせ、パイル地のシンプルなバスローブに身を包んでいるライモン……しっとり濡れた髪がバスタオルにくるまれ、白い肌はほんのりと桜色に染まっている…… 提督「はいはい♪…ムツィオも先に入ってきたら?」 ムツィオ「あら、悪いわね…それじゃあお先に♪」 チェザーレ「うむ、存分に旅のほこりを流してくるといい…それでだな、ポンペイの噴火を調査に行って住民を助けようとしたプリニウスだが……」 ライモン「チェザーレさん、一体何の話をしているんです…?」 チェザーレ「あぁ…ちょうどこの記事にポンペイの発掘調査が行われたとあってな」…数日前の「レプブリカ」紙を拡げてみせた 提督「チェザーレの得意分野ですもの、歴史を勉強をさせてもらっている所よ♪」 シルヴィア「さすが「ジュリオ・チェザーレ」ね。古代ローマに詳しいだけあって面白いわ…うちに置いてあるアンフォラの謎も解けたし」 ライモン「アンフォラ…玄関にあったあれですね」 提督「ええ。チェザーレの見立てによると、あれは古代ローマ時代のワイン輸送用だったみたい…もっとも、あちこちにひびが入っているし、そのままだと底がすぼまっていて立たないから、転ばないように鉄の枠をつけたしてあるけど」 チェザーレ「あれは「B型アンフォラ」というやつだな…カサ立てとは恐れ入ったが」 シルヴィア「まぁね…昔クラウディアがのみの市で「安かったし雰囲気があるから」って買ってきちゃってね……そのままじゃどうしようもないし、私が鉄枠を作って傘立てにしたわけ」 ライモン「傘立てなんかにしちゃって大丈夫なんですか?」 シルヴィア「歴史的価値は全然ないから大丈夫…持ち手も片っぽ取れてるし」 ライモン「なるほど……」 アッテンドーロ「みんな、出たわよ♪」 ライモン「ずいぶん早いのね…?」 アッテンドーロ「だって、ねぇ…提督やシルヴィアには悪いけど、お風呂だけは鎮守府の方が格段に上だわ……だから頭と身体だけ洗って、パッと済ませてきちゃった」大きく肩をすくめてみせる 提督「んー…まぁ、そうよね」 シルヴィア「フランチェスカ…鎮守府のお風呂はそんなにいいお風呂なの?」 提督「ええ、何しろ泳げるくらいだもの」 チェザーレ「うむ。しかも大きい浴槽だけではなくて、熱帯植物の生えている小さな中庭であったり、小さいあずまや付きの風呂がしつらえてあったり……まぁ、ローマの「カラカラ浴場」もかくやと思われるほど立派であるな」 シルヴィア「ならうちのお風呂じゃ満足できないわね…まぁ、狭いなりにさっぱりしてもらえればいいんだけど」 アッテンドーロ「あぁ、ごめんなさい…別にけちをつけるつもりじゃないの」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/28
29: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/01/12(金) 01:35:05.19 ID:JpHXp/qH0 シルヴィア「別にいいわよ…ま、チェザーレも入って」 チェザーレ「うむ…それではありがたくいただくとしよう」新聞をたたんでテーブルに置くと、堂々とした歩みで浴室に歩いて行った… 提督「……それにしても、ムツィオ」 アッテンドーロ「なに?」 提督「いえ…ライモンもそうだけど、あなたたちって結構着やせするタイプよね」 アッテンドーロ「ちょっと、何言ってるのよ?」 ライモン「て…提督っ///」 提督「だって…こうやって見ていると意外と大きいし……♪」 ライモン「もう…ここで言うことですか?」 アッテンドーロ「本当よね…全く、少しは場所を考えて欲しいわ」そう言ってあきれたように手のひらを上に向けると、寄せられた胸がぷるんっ♪…と揺れた 提督「ここは私の実家なんだし、少しくらい良いじゃない…♪」いたずらっぽいチャーミングな表情を浮かべ、ウィンクを投げた ライモン「もう、提督ったら…さっきもそんなことを言って……」 アッテンドーロ「へぇ…やっぱり♪」 ライモン「あっ……き、聞かなかったことにして///」 アッテンドーロ「ふふん…姉さんの頼みでもそれは無理ね」 ライモン「もう…ムツィオのいじわる///」 アッテンドーロ「私って隠し事と嘘が苦手なのよ♪」 提督「あらあら…ばれちゃったわね、ライモン?」 ライモン「うー…提督が胸の話なんてするから……」 提督「ごめんなさい…ほら、私が慰めてあげる♪」たゆんっ♪…手招きしながらたわわな胸を寄せる ライモン「もう、そういうことじゃありませんっ…///」 シルヴィア「ふふ…仲睦まじいわね」 提督「ええ、シルヴィアおばさまとクラウディアお母さまくらいね♪」 ライモン「あの…そういえば」 シルヴィア「…何かしら?」 ライモン「提督がずっと「シルヴィアおばさま」とおっしゃっておられますが…その、どうも関係がよく分からなくて」 提督「あー…私はすっかり馴染んでいるけれど、言われてみればそうね……」 シルヴィア「そうね、ちゃんと話しておいた方がすっきりするでしょうし……ま、昔話はチェザーレとクラウディアが戻って来てからにしましょう」 クラウディア「呼んだかしら?」 シルヴィア「ええ…ちょっと私たちの馴れ初めの話をする必要がありそうだから」 クラウディア「……そうね、このままだとみんなも戸惑っちゃうものね」 提督「あのね…お母さまもおばさまも、無理に話そうとしなくてもいいのよ?」 クラウディア「ううん、いいのよ…私たちやあなたにとっては大事な話だし……それに、シルヴィアの事でうんと惚気を聞かせてあげられる機会だもの♪」 アッテンドーロ「…参ったわね」 チェザーレ「どうかしたのか、アッテンドーロよ?…おや、クラウディアも」頭を拭きながらバスローブ姿で現れた クラウディア「うふふ、チェザーレは堂々とした立ち姿で本当に惚れ惚れしちゃうわね…さぁ、座って♪」 チェザーレ「うむ…で、一体どうしたのだ?」 シルヴィア「あー、何ていうのかしら…この際だから私とクラウディアの関係をはっきりさせた方がいいと思って……まぁ、あんまり面白い話ではないけれどね」 チェザーレ「ふむ…深いわけもありそうに見えるゆえ、無理にとは言わぬが?」 クラウディア「ふふ、ありがと♪…でも、気持ちのいい性格をしたあなたたちになら……話してもいいと思ったの♪」 チェザーレ「ふむ、さようであるか…」バスローブの胸元を整え、居住まいを正したチェザーレ… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/29
30: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/01/12(金) 02:15:38.57 ID:JpHXp/qH0 クラウディア「…さてと♪」クラウディアは二階から一冊のアルバムを持って来た… チェザーレ「これは?」 クラウディア「昔のアルバム。私がミラノでデザイナーをしていて、シルヴィアと出会う前の…ね♪」 ……… …提督が生まれる前・ミラノ… クラウディア「はぁ…」 …一軒のカフェでため息をつき、所在なさげにカプチーノをかき回すクラウディア……華やかなオープンカフェには小粋な格好をしたモデルや奇抜な色合いを着こなしたデザイナー、それに色っぽい女優のタマゴたちや、風変りでエキセントリックな格好をしている美大生などが座っている…時折、向かいあわせに座った二人が指を絡ませて手を握ったり、熱っぽい視線を交わしているあたりが、少しだけ他のカフェとは異なっている… クラウディア「…」コーヒーをすするでもなく頬杖をつき、ため息ばかりをついている…すると時おり、ひそひそとうわさをやり取りする声が耳に入ってくる…… 小生意気なモデル「…信じられないわ、彼女だけはそういうことはしないと思っていたのに……」 つんとしたモデル「…全く……あきれちゃう……」 クラウディア「ふぅ…」 奇抜な格好のデザイナー「…まさか本当に…どうして……」 黒と白の服を着たデザイナー「……どうにかして慰めてあげたいけど…」 クラウディア「はぁ…ぁ……」コーヒーカップの表面にため息を吹きかけながら、ただ座っている…と、一人の女性がふらりと入ってきた… カフェの店員「…いらっしゃいませ、何になさいましょうか♪」フリル付きスカートをひらめかせ、目のぱっちりした可愛い店員が声をかける 短髪の女性「…カプチーノをお願い。スプーマ(泡)は少な目で甘さは抑えて」…シックなタートルネックセーターに栗色のスラックスを着て、ごくあっさりしたメイクをしている 店員「はい、承知しました…その、相席でも構いませんか?」 女性「ええ」 店員「では……あの、こちらの席でよろしいですか?」 女性「先客の女性がいいなら構わないわ」 店員「はい、うかがってまいります♪……あの」 クラウディア「…あぁ、何かしら?」 店員「相席の方、よろしいでしょうか?」 クラウディア「え…?」視線をあげると、整った凛々しい顔立ちの女性がこちらを見ている… クラウディア「あっ…ええ、いいですよ///」 店員「では、お客様…こちらへどうぞ♪」 女性「…失礼、座らせていただくわね」 クラウディア「ええ、どうぞ……はぁ…」 店員「お待たせしました…カプチーノ、スプーマは少な目の甘さ控えめです。他に何かありましたら……♪」そう言いつつ小首を傾げ、期待したような表情を浮かべている… 女性「グラツィエ…でも大丈夫よ」 店員「そうですか……なにかありましたらお気軽にどうぞ♪」紺色のスカートをひらひらさせ、足取りも軽く戻って行った… クラウディア「ふぅ…」 女性「…」静かにカプチーノをすすっている… クラウディア「…」 女性「…ごめんなさい、少しいいかしら」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/30
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